縁で出会った みんなに『感謝!』

山・釣り・アルビ・キャラメルボックス好き、日本酒・焼酎大好きな新潟の男です。人生楽しく、皆に優しく。

【 『越の蔵元華ごよみ』 9月 No.030 】

2004年09月25日 | 楽しんで書いた頃のメールマガジン
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        ~ 越の蔵元華ごよみ ~

 ・・ 越の華メールマガジン 2004.9月(下) No.030 ・・
   【 ご購読ありがとうございます m(_ _)m 】
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ Sake-Koshinohana ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

"暑さ寒さも彼岸まで"と申しますが、本当にそのようになるのでしょうか?もうすぐ
10月なのにまだ30℃を超えたり、近くまで上昇する日もあります。ましてや湿度
もあるので、日中は残暑をも超えるような暑さの日もあります。

とはいえ、暦の上では秋ですし、会社の庭になった栗を拾い、我が家で栗ご飯を新米
で炊き上げ、秋の味覚を満喫しました。包丁片手にサッカー中継を見ながら、2時間
何かにとりつかれたかのように皮をむいた栗ご飯の味は格別なものがありました。

さて、そこで前号のお約束通りコシヒカリ新米のプレゼントの告知を後ほどさせて頂
きます。では、本日もじっくり秋の夜長にマガとお付き合いください。

9月20日に発刊された"ウイークリーまぐまぐ"をご覧になり登録いただきました
読者様、誠にありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。また、
バックナンバーは当蔵元HPにて全て閲覧できますのでご覧ください。

~今号のおしながき~
…………………………………………………………………………………………
*1* 蔵元近況<麹室完成!>
*2* よくある質問<日本酒って翌日残る?>
*3* "ひやおろし"の意<越の華のお酒>
*4* 新米コシヒカリのプレゼント!<新潟県産をいち早く>
..........................................................................
☆1☆ 読者様だけの特権です。<お役立てください>
…………………………………………………………………………………………

*1* 蔵元近況<麹室完成!>

蔵の仕込みにはまだ早いのですが、麹室の改築作業が終了し、作業的にも衛生面でも
申し分のない立派な麹室が完成しました。引渡しから即日、雑巾がけを皆で行い、
殺菌作業も行いました。

麹室は通常で28℃~30℃に室温を設定したいのですが、まだ室のクセを私自身つ
かんでいないので蒸米が入る前には室の空気の流れや、設定した暖房温度に対しての
実温度などを把握しておかないと麹の出来が変わってきます。

一日に何度となく麹室に足を運び、麹室の温度・湿度を探っている段階です。
新しい麹室の写真をUPしました。過去に当蔵に見学に来られた読者様には驚くほど
の変わりようだと感じて頂けると思います。

また、これを機会に蔵にも見学がてら遊びに来てください。また、先だっても読者の
方が来られまして、新潟で美味しい物が食べれるお店を紹介してください。と聞かれ
たのですが、とっさに聞かれると答えられないもので、少々困ってしまいました。

結局、二人で新潟駅前に当蔵の酒が飲める郷土料理屋に行き、一杯(いっぱい)飲ん
で有意義な時間を過ごさせて頂きました。そこで、ホームページに新潟駅周辺で"美
味い料理と越の華"を飲める店を紹介したページを作りました。

新しい地図作成ソフトを使ったので、あまりうまくできてませんが見て頂ければ、
お分かりになって頂けると思います。新潟に来られることがありましたら、ご覧にな
って蔵元・お店に足をお運びください。これからお店の範囲も新潟に関わらず増やし
たいと調査を営業の渡邉と始めました。

ホームページにて紹介していますお店以外でも、越の華のお酒を扱っている飲食店が
ありましたら、ご一報頂ければ幸いですし、他県のお店でもありましたらご連絡くだ
さい。

23日~27日までの5日間、新潟県横越町の北方文化博物館にて試飲会を行ってい
ます。また、10月1日~3日はJR新潟駅山海屋さんで試飲会を行います。1日は
新潟駅の物産店の名称が変わり、売り場の名称が"ココロ"となります。16:00頃
より山海屋さんで越の華は振舞い酒も行います。時間がございましたらお立ち寄りく
ださい。

先月から今月にかけまして読者様からプライベートレッテルのご注文をたくさん頂き
ました。誠にありがとうございました。精神誠意いいレッテルを作らさせていただき
ますので、今後ともご活用ください。
(吉田)

麹室の写真はこちら http://www.koshinohana.com/maga030.htm

越の華が飲める店はこちら http://www.koshinohana.com/rest-niigta.htm

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

*2* よくある質問<日本酒って翌日残る?>

「日本酒って悪酔いするよね!」、「チャンポンは二日酔いになるわ!」に対して
私の経験談を交えてお話します。

この業界に入る前の業界では同僚で飲む機会が多くありました、必ずビールで乾杯!
適度に飲んだら「酒飲むか!さけー!」、じゃぁ二次会「いつものとこねー!」、
「水割り~、カンパーイ!!」で、山手線の終電…。最悪は始発…。

これで二日酔いにならないほうがおかしいですよね。で、反省で口にする言葉は
「いや~日本酒飲み過ぎた!」だと思いませんか?そんなことがあったと記憶してい
る酒好きな人や、付き合いの多い人なら一度は経験していると思います。

この業界に入って「日本酒って"不利"だな~」と感じています。何だかんだと日本酒
の"せい"にされているような部分があるような気がします。それは日本酒のアルコー
ル度数が他のアルコール飲料の度数に比べて高いのとエキス分が多く、味があるから
"ぐっつら"飲んだ気がするからだと思います。

「日本酒飲みすぎた」のセリフの前は「昨日は飲みすぎた」と言っているはずです。
そのセリフが正解だと思います。日本酒だけではなく、アルコール飲料を飲みすぎて
いるのです。もっと正確に言うと「アルコールの絶対量を摂取しすぎていたのです」

アルコール度数でいうと、ビールは5~5.5%、ウイスキーは一般的には40%~
43%、これを店では氷を入れて水で薄めます。仲間に「濃くつくってやれ!」など
と飲まされる場合は別ですが…。酎ハイにしても同様です。それに比べて日本酒は通
常商品でアルコール度数が15%以上あります。更に蒸留酒と比べると味が濃いです
よね。

それで濃い酒(日本酒)を飲んだことが原因として矢面に出てくるケースが多くなる
と思います。喉が乾いているし、ビールや酎ハイの喉に感じる"シュワシュワ"感を
1杯楽しんで、あとは料理と会話を楽しみながら日本酒を酌し合えば、たとえ2合く
らい飲んでも二日酔いにはならないハズです。(日本酒の苦手な読者様すみません)

あと、相手が日本酒が強くて「もう1本飲もうや!」と言われても適量飲んでいたな
ら素直に「今日はもう丁度いい酔い心地だから」と断る勇気も必要です。そうすれば
翌日も美味しく日本酒を飲めると思います。

まとめになりますが、結局はチャンポンしていると常に新しい味に接します。脳の食
欲中枢が活発に活動しはじめ、味やアルコール度数の変化にも順応?もしくは麻痺し
てしまい結果的にアルコール量を摂取しすぎてしまっているのです。

必ず、アルコール飲料の表示にある"お酒は適量を"、これを守れば日本酒をもっと楽
しんで頂けると思います。調子にのって「今日はいい酒飲んでる~、もう1本追加
ね!」これが二日酔いの原因です。これを読者様は踏まえて、さらに日本酒愛飲家人
口を増やしていこうではありませんか!!。

更に宣伝兼ねがね付け加えさせて頂くと、越の華のお酒は味にこだわり、しっかりし
た味を持つ上、季節商品や大吟醸酒はアルコール度数の高いお酒も多商品にわたり提
供させて頂いています。「薄まるからもったいない」などといわずにオンザロックで
楽しんで頂く方法も楽しみ方としてありますので、お試しください。

「今後、私も気を付けます(苦笑)」(この話はあくまでも経験上の私の考えです)
この話にはまだ続きがあります。また号を改めてお話したいと思います。
(吉田)

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*3* "ひやおろし"の意<越の華のお酒>

今号から当蔵の商品を少しでも読者様に知って頂きたいと思い、季節や数量を限定と
する商品を中心に紹介していきます。今号では"純米吟醸ひやおろし"を紹介します。

食材には季節を感じさせるものが日本にはたくさんあります。日本酒でも季節を感じ
ることができると思います。最近では古酒も販売されていますが、基本的には秋に収
穫されたお米で日本酒を造り、12月頃にはフレッシュな"しぼりたて"、"にごり"。

当蔵でいうところでは搾ってお酒が落ち着いた頃に出荷する"春のお酒"、夏には冷や
して美味しい"生の酒"、そして秋には"ひやおろし"と、冬に造った日本酒を旬の食材
や四季折々の花を楽しみながら1年間で飲みきってしまうこと。日本文化が季節の日
本酒を生んできたといえると思います。

彼岸をすぎると各社"ひやおろし"を発売しています。春に出来たお酒が夏を越して熟
成すると、大桶から樽に「ひやのままおろす」という云われから、数多くの酒の中で
も、最も熟成されて旨い酒とされています。

蔵元の軒先に新酒ができたことを知らせる青々とした"杉玉"が蔵人により吊り下げら
れてから、秋までの間に吊り下げられた杉玉の杉の葉は色がサレて赤茶けた色に変化
します。まさに"ひやおろし"の出荷時期に重なるところです。

当蔵の"ひやおろし"は、貯蔵蔵(ちょぞうぐら)の1番涼しい奥のタンクに貯蔵して
いました。搾った当初は、キレイなお酒でややもすれば"物足りなさ"を感じるような
お酒でしたが、この熟成期間を経てしっかり味ものってきました。お酒に丸み・膨ら
みが加わり、予想をこえる出来栄えとなってくれました。

土蔵造りの古い蔵の隅にある107号タンクだからこそ、当蔵の"ひやおろし"に適し
たまろやかな熟成を与えているのかな?と思います。当蔵の"ひやおろし"の原料は新
潟県産五百万石を60%まで精米し、米の旨味を存分に味わえる純米酒を商品にしてい
ます。発売以降、毎年楽しみにして頂いているお客様には届いた頃だと思います。

まだ越の華を飲んだことのない読者様がいらっしゃいましたら、熟成された落ち着い
た味わいのあるお酒ですのでお試しください。価格もこの仕様にしてはお手ごろ価格
となっております。
(鎌田)

<酒質>
純米吟醸ひやおろし
原料米…新潟県産五百万石 精米歩合…60% アルコール度数…15.8%
日本酒度…+4 酸度…1.4 
<価格>
(小売希望価格)1,325円(税込み)

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*4* 新米コシヒカリのプレゼント!<新潟県産をいち早く>

"新米"プレゼントの告知の前に、お米の生産地をご紹介します。細かい話しで新潟に
なじみのない読者様には分らない話もあり、申し訳ないと思います。「そんなとこ
なんだ~」と納得してください。

産地は新潟県頚城郡小国町大字武石という集落です。ここで雑学もつく?余談ですが
この隣町に越路町という町があります。越路町と小国町の境に"千谷沢(ちやざわ)"と
いう集落があります。千谷沢地区は越路町と小国町に別れて所在しています。

日本テレビ系列で放送されている"笑点"で「ちゃらーん」の林家こん平さんが(最近
体調を崩して休んでいますが)よくオラさ村の"ちゃーざぁー村"と言います。皆様記
憶ありませんか?これは先ほど話した"千谷沢"のことを指しています。

冗談のようですが実在する集落で、"ちやざわ"の発音がなまって"ちゃーざぁー"と言
っています。林家こん平さんは小国町の出身になります。

私の家は新潟市の中心地なのですが、関越高速道を経て約1時間で小国町に着きまし
た。都会では1時間走っても、さして風景は変わらないところが多いと思いますが、
新潟は道路整備が行き届いていますので1時間走ると別世界に行くことができます。
仕入れた日は9月18日で即日精米しました。

さて、小国町は残念ながら魚沼地区ではありません。隣の小千谷市は魚沼と称するこ
とができるのですが、小国町は魚沼産と称することができません。小千谷インターチ
ェンジから小国町までは、やや長いトンネルをくぐっても10分ほどで着きました。

私の客観的な意見ですが、小国町は小国盆地といわれ、どこから小国町に入るにして
も山越えか、谷を抜って走らないと着かない山に囲まれた町ですので、寒暖の差もあ
り魚沼産で売り出されているお米にも負けないお米だと思っています。
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前段が長くなりましたが、告知をさせていただきます。

今回も公平を期する為に住所は要りません。当選後に伺います。
応募の締め切りは10月4日メール着迄とさせて頂きます。

応募必要事項として
件名に "2004新米応募" といれてください。
名前・生年月日・性別
をお願いします。

yoshida@koshinohana.com に応募お願いします。それ以外は無効です。

いつものようにマガに対しての意見、要望、今後期待することやネタを書いて頂けた
ら私共の張り合いにもなりますし、今後のマガにも活かしたいので、よろしくお願い
いたします。
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また、直アドレスでの応募になりますが、一切当社からの営業メールは送らないこと
をお約束致します。個人情報につきましても私のみが預からせていただきます。

予定としては3Kgほどを3名様に予定しておりました。が、直前に読者数が増えまし
たので4名様に変更します。読者様はじめ友人・知人、親戚一同振るってご応募くだ
さい。複数回当選されている読者様もいらっしゃいます。

今どき珍しい選び方ですが、読んで字のごとく、目隠しして当選者を選んでおります
ので公平と思われます。ご心配なく。産地小国町と麹室の写真を合わせてUPしてあり
ますのでご覧ください。
(吉田)

http://www.koshinohana.com/maga030.htm

/// 編集者を代表して(よしだよしひと)/////////////////////////////

マガジンを発刊して2年目となりましたが、発刊時にも何のお願いもしていないの
に"まぐまぐ"の日本酒X選に選んでもらい。今年も気がついたら、紹介して頂いて
いました。

まさかこんな大勢の読者様に読んでもらえるとは、想像もつきませんでした。登録
画面より自分のアドレスをわざわざ入れてもらい、私共のような酒造りしかわから
ないような素人の編集している文章を読んで頂くだけでも幸せに感じています。

向上心を持ち、読者様に楽しんでいただけますよう今後とも努め、また、新潟に
越の華という従業員18名で、小さいけど頑張っている蔵元もあることを記憶して
いただければありがたいと思っております。

23日に新潟市にあるビックスワンでアルビレックス新潟VSサンフレッチェ広島
の試合を応援してきました。ホームゲームは全試合応援に行ってるサポーターの私
としては、J1昇格後のホームゲームでの初勝利!、昨年のJ1昇格決定試合以来
の感動と感激を味わい2度目の涙を流しました。隣で応援している千葉から毎試合
来ている仲間も泣いていました。歳をとると涙腺が弱くなってきますね(笑)


【 『越の蔵元華ごよみ』 9月 No.029 】

2004年09月10日 | 楽しんで書いた頃のメールマガジン
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        ~ 越の蔵元華ごよみ ~

 ・・ 越の華メールマガジン 2004.9月(上) No.029 ・・
   【 ご購読ありがとうございます m(_ _)m 】
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ Sake-Koshinohana ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

毎週のように台風に見舞われていますが、九州・沖縄・四国・中国・四国地方の読者
の皆様、いかがお過ごしでしょうか?新潟に来る頃には幸いにも佐渡沖を通過してお
りますので、直接的な被害は聞いておりません。早く落ち着いて欲しいものです。

気温も30℃を下まわり、蝉の鳴き声もいつのまにやらコオロギの鳴き声に変わり、
涼しさが増してきました。これから朝は冷えてきますので、風邪をひかないよう
体調には気をつけながら、マガをご覧ください!?

そして来号では発刊30号としてXXプレゼントの告知を行ないたいと考えており
ます。

~今号のおしながき~
…………………………………………………………………………………………
*1* 蔵元近況<稲刈りはじまる>
*2* 酵母を勉強しましょう<清酒酵母くんのご紹介>
*3* 新潟清酒学校<かがやく越の嶺々の~♪>
*4* 地酒屋としての越の華<沼垂の酒を楽しむ夕べ>
..........................................................................
☆1☆ 読者様だけの特権です。<お役立てください>
…………………………………………………………………………………………

*1* 蔵元近況<稲刈りはじまる>

会社の中庭に栗の木が2本ありまして、台風の影響で落ちた青々としたイガの栗と
落ち葉の掃除で月曜日の午前中は終わってしまいました。蚊に刺されないよう長袖、
帽子と首にはタオルを巻いて、熊手を使い汗をかきかき作業をしました。

栗の木に大きな実がなると「秋だな~」と毎年感じています。そして、あと1ヶ月
もすると「蔵入りか~」となぜか"感傷的"になります。始まれば"やる気満々"になる
のですが、"長く休みのない冬が始まる"かと思うとちょっとブルーになります。

初洗米は10月中旬に行なう予定ですので、10月に入ってから蔵の掃除が始まり
ます。9月に入り新潟でも早稲品種の稲刈りが始まりました。私も食糧を確保に
小国町に来週末行くつもりです。今年は天候にも恵まれましたので、食べる米だけ
ではなく、酒米も良い出来であることを願い楽しみにしています。

麹室の改築工事も進み、終わりが近づいてきました。今号に間に合えば写真をUP
したかったのですが、試飲会で7~9日まで会社を空けてしまうので間に合いませ
んでしたので、次号にピカピカの麹室の写真をUPしたいと思います。

話は変わりますが、全くパソコンがわからないところから初めて、ホームページを
作成して3年?くらい経ちました。気がついてみたら結構、他の蔵元はホームページ
を新たらしく作り直しているのに気がつき、うちのホームページのトップページも
リニューアルしてみました。最初に比べると技術とセンスが向上したような気がしま
す(たぶん自我自賛、でも賛否両論(笑))、これから他のページも修正を加えていこ
うと思います。

加えて新潟市で"越の華を飲める店"を紹介するページも今月中にはUPする予定です。
将来的には新潟以外の主要都市でも"飲める店"を紹介できるよう調査を進めていく予
定です。また、7日~9日にかけての新潟駅での試飲会でご縁ができましたお客様、
誠にありがとうございました。これからもお付き合いお願いします。

トップページの説明をしますと、上の写真の3枚ですが、左から会社(事務所)の
入り口、裏玄関、国道沿いにある建物です。"水"は桂清水です。ちなみに"技"の写真
に写っているのが私で、背中越しに写っているのが鎌田くんです。

鎌田くんは、"試飲販売情報"のページでも赤いハッピを着て立ち姿で写っています。
同じページの北方文化博物館での試飲会の写真に背中だけですが渡邉くんが写って
います。(これからもお付き合いよろしくお願い致します=マガ3人)
(吉田)

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*2* 酵母を勉強しましょう<清酒酵母くんのご紹介>

味噌・醤油の酵母は、発酵段階で香りを生成することを目的として使われることが
多いそうです。味噌・醤油の酵母は、耐塩性に優れた酵母で22%の食塩濃度でも生育
でき、発酵には"麹菌"・"酵母"・"乳酸"が働き、"麹菌"が大豆のタンパン質や油脂、米
のデンプン等を分解してアミノ酸を作りだします。アミノ酸はコクをもたせ、味に締
まりをもたらす効果があります。この間に乳酸や酵母が増えていきます。

その後、酵母がアミノ酸と糖分を使い味噌・醤油の色を作ります。この事をメイラー
ド反応といい、大豆が吸い込んだ水の量や熟成期間、かきまぜた回数などに左右され、
メイラード反応が起こるほど濃い色になります。"乳酸"が味噌・醤油に酸味を与え、
香りや塩味をやわらげ、旨みを整えて美味しい味噌・醤油に仕上げていきます。

このような発酵作業を、ものにもよりますが味噌で約1ヶ月~2年、醤油で約1~2
年間ほど、蔵の中で静かに行われているそうです。

余談で味噌・醤油の効用を話しますと、がん予防・胃かいようを防ぐ、コルステロー
ルを減らす・消化を促進する・老化の原因となる体内の酸化を防止する、などの効用
があり、味噌汁をまったく飲まない人は毎日飲む人よりも、胃がんでの死亡確率が50
%も高くなるそうです。毎日飲む人と飲まない人の差は60歳を超えるとその差が大
きくなっていくそうです。

醤油は、アミノ酸が胃液の分泌を良くして消化を助ける・酸が塩辛い焼き魚や漬け物
の味を軟らかくする・乳酸が肉や魚の生臭さをとる・ビタミンB1は加熱に弱いが醤
油を入れると壊れにくくなる、などの力があります。

さて、清酒酵母の話に移らさせていただきます。それぞれの特徴によりアルコール耐
性に強いもの、増殖・発酵途中に泡の形状を変えたりする酵母(泡なし酵母)が、改
良によって作られています。日本醸造協会で純粋培養して配布している協会酵母の中
からご紹介したいと思います。

<協会6号酵母> 昭和10年に秋田県の新政酒造から誕生した上面醗酵的で、香りは
澄んだ穏やかな香りで10~15度の低温でも醗酵して、酸度は2.3~2.6。

<協会7号酵母> 昭和21年に長野県の宮坂醸造より誕生した優良酵母で、下面醗酵
で、香りは6号酵母より華やかで、10~15度でもよく醗酵する。酸度は2.5~2.8。

<協会10号酵母> この酵母は昭和27年に東北地方の酒造場から生まれ低温醗酵性
酵母で、酸が少なく淡麗な芳香のある日本酒を生成する酵母で、純米酒向きの酵母で
ある。しかしアルコール耐性に弱いために、搾りまじかの時(アルコールが一番出て
いる時)酵母が弱るので、品温が12度以上で活動が弱くなり(死滅しやすくなる)こ
の事で、雑味が増え日本酒の風味が壊れるので注意が必要。

<協会11号酵母> 昭和50年に醸造試験場で開発され、アルコール耐性に強い酵母
です。一般の酵母はアルコール濃度が18度になると衰弱してしまうが、11号酵母は20
%までアルコールの生成が可能で、相当に辛口の(+8~+10)を造ることができ
ます。

<協会14号酵母> 別名で金沢酵母と呼ばれています。14号酵母は金沢国税局鑑定
室で従来から引き継がれてきた酵母で、酸が少なく吟醸香が高いのが特徴です。しか
し、アミノ酸がやや多いこと、酵母の生育がやや遅いことから、長期モロミより低温
中期型のモロミに適しています。

<協会15号酵母> 別名花酵母と呼ばれています。15号酵母は、秋田県の醸造試験
場で開発され、協会7号酵母の自然変異で出来たと考えられています。特徴は甘味の
ある味とスッキリとした香りで酸味が少なく発酵性の高い酵母で、泡なし酵母系の酵
母なので生育しやすい酵母です。寒い地域特有の低温長期型の酒造りに適しているそ
うです。

<泡なし酵母> この酵母はタンクに泡が付かなく衛生的に作業が行える酵母で、泡が
たたない分、大きい仕込みができる酵母です。ちなみに商品ラベルの使用酵母表示に
601や701と末尾にXX"01"と書いてある酵母は、泡なし酵母を使用したこと
を意味しています。

清酒酵母はそれぞれ違う香りを発し、パンでいう天然酵母のような感じで蔵によって
も使う酵母が違うので、その蔵その蔵の香りが存在します。当蔵で使っている酵母は
日本醸造協会にも無いレアな酵母で、酸は適度に、アミノ酸が控えめで味の深さと軟
らかさ、ふくよかさを生み出す酵母で吟醸香が高いのが特徴です。

当たり前のことですが、発酵食品には酵母(微生物)の力が無くては作り出せない食
品だとあらためて思いました。また、私が日本酒造りが出来るのも、初めて発酵食品
を口にした人の(勇気が有ると思います)おかげなので感謝したいと思います。
(鎌田)

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*3* 新潟清酒学校<かがやく越の嶺々の~♪>

♪かがやく越の嶺々の~清しき雪の精をとり~♪越のうま酒 醸しだす~♪日本一の
酒づくり 清酒学校の~♪ あぁ清酒学校の~心意気♪が、新潟清酒学校の校歌の
1番です。2番もあるのですが、私の頭の中で校歌がループして離れなくなるので
1番だけご紹介しておきます。(カラオケで歌いまくった夜の状態)

清酒学校設立の目的は先号でお話しました。今年入学した生徒は21期生で、いつの
間にやら歴史ができてきました。私は12期生で、この年の入学は21名でした。
21名とも蔵元が異なり、様々な話がきけたので大変役にたちました。

新潟県でも大きな蔵元は従業員数が多いので1年に同蔵元から2~3名入学する年も
あり1クラスで、10蔵程度しかいない年もあったようでした。偏ってしまうと面白
みが無くなります。

清酒学校には年に20回ほど通った記憶があります。授業内容は新潟県醸造試験場に
て実験系の授業、新潟県酒造組合の会議室を使い教科書を使った授業をしたり、また、
蔵見学や蔵の体験実習などを行いました。

清酒学校を通して何を得たか?と聞かれますと、1番は"横のつながり"ができたこと
です。私の学年と一つ上の学年の方々とも縁ができまして新潟県の蔵元にほぼ知り合
いが出来ました。業界の情報や技術的交流ができることが1番の収穫となりました。

入学してくる者は、ほとんどが入社2年目~3年目でまだまだ仕事を覚えたてで、酒
造りに関して知識が少ないわけですから、会社の先輩に聞きにくいことでも同級生に
聞いたほうが分かりやすい場合もあります。酒屋万流といっても基本は同じです。

私たちの学年は気の合うもの同士の集まりで、年1回は学校の行事以外で集まります。
幹事2名は持ち回りで、今年は新潟市、来年は村上、再来年は上越・・・。のように
新潟県下に広まっていることをいかし、1泊して酒を酌み交わし、仕事や家庭の話を
して有意義な時を過ごします。

こんなことをしているのは卒業した18期でも私たち12期生だけのようです。これ
からもここで知りえた友人を生涯付き合うことは間違いありません。プライベートで
も野球チームを作ったり、試合をしたりと親睦は深まるばかりです。

仕事の話をして楽しいのは珍しいことだと思います。この他社の同士が集まった時が
1番リラックスして話ができているのかもしれません。この交流を含めて自分の蔵の
酒造りに活かせればと思っています。
(吉田)

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*4* 地酒屋としての越の華<沼垂の酒を楽しむ夕べ>

6月30日~7月2日の新潟市「蒲原祭り」の振舞い酒に引き続き、先の9月3日
(金)に「沼垂の酒を楽しむ夕べ」と称して【越の華】と地元【沼垂】をPRする
イベントを実施しました。

もともと今回の「沼垂の酒を楽しむ夕べ」は越の華の地元である【沼垂】の地名を
PRしようというのが始まりでした。沼垂は昔から、酒蔵・味噌蔵・醤油蔵等発酵
食品の醸造が盛んな街でした。

最近になり、日本酒に限らず味噌・醤油も若者にはあまり受けが良くなく、街自体
も活気がないので、各醸造メーカーの経営者が立ち上がり沼垂の活性化を図ろうと
考えました。

今年の2月21・22日に新潟朱鷺メッセにて、「にいがた酒の陣」を開催しまし
たが、同じ日・同じ場所で「スローフード・スローライフ」のイベントも開催され、
酒の陣だけでなくスローフードの方でも越の華は沼垂の各醸造メーカーの方々と一
緒に参加してました。

スローフードでもなかなか好評でした。また、「蒲原祭り」振舞い酒、この度の
「沼垂の酒を楽しむ夕べ」の会のイベントを通して、改めて沼垂の地酒や地の特産品
の認知度を上げていきたいと考えております。

沼垂の酒を楽しむ夕べの主な参加者は、スローフード展から一緒の発酵の街の味噌・
醤油メーカーの経営者・沼垂の自治会・地元の神社の宮司・新潟市役所職員・料理
教室の先生・マスコミ関係者・そして越の華を取り扱って頂いている地元の酒販店
さんです。

このように酒関係者だけでなく、色々な業種の方達を招きました。"沼垂の酒を楽し
む夕べ"の会では、ただの飲み会でなく参加者の方全員にきき酒(マッチングテスト)
をしてもらったり、お酒の話や越の華の経営方針、会を行った料亭さんから料理の
説明をして頂いたりとプチ勉強会的な要素もあり、とても盛況でした。

これからも色々な形で色々な人達に日本酒を地酒屋"越の華"をPRしていきたいと
思います。
(渡邉)