☆あしたも笑顔で☆

膵臓がんの手術から11年。

今日も元気に生きています。

2005.3.1 手術当日+++ 術後

2005-12-29 21:27:44 | 手術~退院
体中に付けられた管、酸素マスク、脚には空気加圧装置とやらが取り付けられ身動きできない。

すっかり『病人』の姿になってしまったことが、ずし~んと重くて悲しくなった。
大成功と言う言葉に夫が喜んでいても、私は悲しくて仕方なかった。
癌と診断されていても、心の奥ではまるで他人事で自分のことと受け止めてなかったのかもしれない。
さっきまで元気だった自分がテレビで観た『ICU』にいる。私は癌の手術を受けた。膵臓ガンどいうのは夢でも嘘でもなかった。

手術のあとはひたすら眠り続けるのかと思いきやそうではなかった。
とにかく痰が絡む。痰を飲み込むと肺炎を起こしやすいと説明を受けていたので、痰を出そうと頑張る。でも痰を出すには咳払いをしなきゃならない。咳払いってお腹に力がかかるんだよね。お腹はずばっと切られてるからたかが咳払いひとつが痛くてうまくできない。麻酔のせいで頭がおかしくなってるのか、そのときの私は『痰を出さなきゃ肺炎になっちゃう』とそればかり気にしていた。今から思うとそれほど一生懸命にならなくってもよかったんじゃない?と笑えて来るが、あのときは必死だった。

同じ体勢を続けていると体が痛くなって、体位を変えてもらう。これがまた思うように体が動かないので大変だった。とにかく痛い!

手術から6時間くらいたって夕方になった。
なんと はみがきをした。口腔内を清潔にすることが肺炎にならないためには大切なんだと。寝たまま歯を磨いて手術前に練習したとおりにうがいをする。うまくできて褒められる。子供みたいだ。

夫が帰ったのは夜8時頃だろうか。
兄は昼過ぎに帰っていったので、夜までひとりで退屈だっただろうと思う。
看護師さんたちに『ダンナさん、優しいんですね。』って言われたんだって。
『オレは優しいらしい』と夫はいばるが、妻の一生の一大事に付き添うのは当然よっ。

翌朝までの長かったこと。体中が痛くて辛くて苦しくてすぐに目が覚めてしまう。
カーテンの向こう側にいる患者さんの苦しむ呻き声が聞こえてくる。気になって余計に眠れない。

明け方、ふくらはぎに付けられている装置だけは頼み込んではずしてもらった。これは『エコノミー症候群』を予防するためのものだそうだ。
弱いマッサージ機のような感じで気になって仕方なかった。ふくらはぎが窮屈なのがもともと嫌いなので苦痛に感じたのかもしれない。

痰の絡みと、体中の痛みに耐えつつ朝を待った。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
バレエリーナのタイツ (ふぁに)
2005-12-30 22:16:35
あのタイツは母もはいていました。一晩痒かったのか、術後もずーっと脚をすりすりしていたそうで、

いい運動になったらしいです。

あのタイツはお持ち帰りしたけど、次は何に使うのだろう。。。



でも術後はとても辛かったのね。お疲れ様でした。
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無事に (ぷりん)
2006-01-02 17:43:19
手術終わったんですね!

私は手術したことないので、分からないのですが、

やっぱり、体内にあるべき臓器をとると・・・



いっぱい管が体内に・・・



私のそけいヘルニアのハラキリ手術はぜんぜんたいしたことないんだ!

と前向きになります。

でも、女性だもの。できたら体に傷はつけたくないですよね。

でも、病気だからしょうがない・・・命が大事ですものね!



また、続き楽しみにしてます!
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ファニーさんへ (ぷかぷか)
2006-01-05 14:37:18
タイツは履かなくってね、マッサージ器みたいなのだけ脚につけてたの。うっとおしくてたまらなかったよ~~~。
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ぷりんちゃんへ (ぷかぷか)
2006-01-05 14:41:40
体の傷はかなしかったわよ。女ですものうふ♪(* ̄ー ̄)v

私くらいの年齢になると、帝王切開でお腹に傷ができた友達もいるから、傷はガマンできたよ。



でもでも、『かゆい』

実は今『かゆい』

夜中にお腹の傷と管が刺さってた穴がかゆくて掻きまくってしまい、体中が掻きむしった傷でひどいことになってました・・・・。
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ぷか!あんまり (あい)
2006-01-10 10:12:26
かいたらいかん!

ケロイドになるぞ!

くすり、くすり。

かゆみ止めにたよって我慢すべし!
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かいちまった (ぷかぷか)
2006-01-10 13:37:35
あいちん。もう遅い。かきむしっちまっただ。

ケロイドってどの程度のいうの?

私のケロイドなってるかも。だって醜いもん。

先生に言っても笑ってるだけでさ・・・。
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