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シリーズ平成の本音―東京オリンピック組織委のミスキャスト人事

2014-01-16 | Weblog
シリーズ平成の本音―東京オリンピック組織委のミスキャスト人事
 2020年の東京オリンピックへの大会組織委員会会長に森喜朗元首相が候補としてあがっている。ラグビーなどのスポーツ界でも知られているので支持する向きも少なくない。
 しかし森元首相は、自民党政権下で2001年4月まで首相を努めたが、“日本は、天皇を中心とする神の国”など、不適切な言動が多く、1年経たずして支持率が一桁台まで急落し、辞任に追い込まれた自民党の政治家である。このような心情を持った政治家を、政治的にも信仰上も中立であるべき世界のスポーツの祭典オリンピック、パラリンピックの大会会長に据えるのはどうなのだかろう。それでなくても、靖国神社参拝問題や歴史認識問題などでもめにもめている中国、韓国等との関係で、政治や信条問題を持ち込む恐れがある。安倍首相は、旧森派に属し、政治姿勢や信条において森氏近いだけに、わざわざ同氏を大会会長に据え、折角のスポーツの祭典に政治を持ち込むことは避けるべきであろう。
 また2001年2月、ハワイ沖で日本の高校生の練習船えひめ丸が、米国海軍の原子力潜水艦に衝突され、高校生など日本人9名が死亡したえひめ丸事故があった際、森首相(当時)は千葉県のゴルフ場でゴルフを楽しんでいたが、警護官を通じ米軍艦船による練習船衝突事故が報告されていたにも拘らず、1時間半余にわたりプレーを続け、危機管理意識の低さと国民感情への配慮のなさが批判された。多くの若い世代の夢を育むオリンピック、パラリンピックの大会会長に同氏を据えることは、いかにも国民感情軽視と言われても仕方がないであろう。
 そもそも東京オリンピックの大会会長を東京都知事不在のこの時期に決めてしまうのも非常に政治性が強い。東京都知事は1ヶ月後の2月9日には決まる。東京都知事が決まってから、政治性のない、誰からも納得される人物を選んでも遅くはないだろう。フェアーではない。誰のためのオリンピックなのだろう。
このまま同氏に決めるのであれば、多くの人のオリンピックへの関心はしぼむ可能性がある。もともと東京都民はオリンピックの東京開催にはそれ程関心は持っていない。それを政治的に利用してダブダブとお金を使うのであれば、東北被災地の復興の加速化を含め、もっと他に重要なことがあると思っている。
(2014.01.09.)(All Rights Reserved.)

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