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新天皇の一度限りの大嘗祭に27億円超は疑問?!

2019-01-15 | Weblog
平成の本音―新天皇の一度限りの大嘗祭に27億円超は疑問?!
 2019年度予算について、政府(宮内庁)は新天皇が即位後初めて行う大嘗祭に27億円以上を計上していることを明らかにした。
 天皇は‘五穀豊穣’等を祈り毎年秋に行う宗教的な皇室行事の一つである新嘗祭を行っているが、新天皇が即位後初めて行う新嘗祭に際しては、この祈祷の他、天照大神の子孫と一体化する‘秘儀’が加わることなどから、‘一世一度’の「大嘗祭」が挙行される。
 新天皇による「大嘗祭」は、2019年11月中旬に行われるとされ、江戸城址(皇居として一部使用)の東御苑に社殿、社屋を建設して行われ、儀式後は取り壊される。この社殿、社屋の建設、取り壊しなどに27億円超が政府予算として要求されている。
 天皇家の中には、これは宗教的な皇室行事であり、儀式の宗教性を勘案し、公費ではなく、‘身の丈に合った’天皇の生活費に当たる「内廷費」から支出されるべきとの意見も聞かれる。「内廷費」は、予算案では年額約3億2000万円だ。
 天皇が毎年行っている「新嘗祭」は、皇室行事として「内廷費」から支弁されている。同じ皇室行事で宗教行事そのものと見られる大嘗祭に公費から27億円超も支弁しなくてはならないのか。
 「大嘗祭」は次の通り、その宗教性から国家行事とするには問題が多い上、1回限りでありながら、天皇の1年分の生活費である「内廷費」の9倍にも相当する公費を使うのはどうなのだろうか。議論を呼びそうだ。
(1) 基本的に「大嘗祭」は皇室行事と位置付けられている「新嘗祭」を兼ねているので、それ自体で宗教性のある皇室行事である上、「大嘗祭」の場合は神話に基づき新天皇が天照大神の子孫と一体化する‘秘儀’が行われ、この‘秘儀’は公開も公表もされない‘宗教行事’そのものであるので、これに政府予算、公費を使用し、公的行事とすることは憲法上基本的な問題がある。
(2) 大嘗祭を行うため社殿、社屋が新たに建設されるが、祭礼の後取り壊される。そのために公費を27億超使うことになる。宮内庁側は、廃材の木材を有効活用するとしているが、そのために不必要なものを作り、更に人件費を含む費用を掛けることになるので、無駄の上に無駄を重ねるようなものだ。
日本の各所で大規模災害の被災者や食事を十分にとれない児童や生活保護を受けているものなど、支援を必要としている国民が多数いる中で、皇室行事の大嘗祭に27億超も使うことに疑問を持たない国民は少ないではなかろうか。それが現下の国家、皇室を象徴するということなのだろうか。
(3) そのような神道行事を行うのであれば、既存の神社、例えば伊勢神宮や明治神宮などや京都御所も活用できるであろう。
(4) 更に問題は、そのような神道行事を行うため江戸城の本殿があった東御苑を使うことには、歴史の冒涜とは言わないまでも、違和感が残る。
江戸城は、世界にも誇れる大規模な城であり、好き嫌いは別として、江戸文化や各種の行政制度、教育制度などの基礎を築いた江戸幕府の中心であり、それを歴史から抹消することなく、国民、世界に開かれた江戸城址として歴史に残していくことが望まれる。それは貴重な観光資源ともなろう。
新たな時代への対応が求められる。(2018.12.23.)

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