記憶のスクラップ・アンド・ビルド

当然ながら、その間にタイムラグがあり、
それを無視できなくなることこそ残念です。

シンギュラリティは近い(拾い読み その2)

2016年06月27日 04時59分35秒 | Weblog
経済的要請としてのシンギュラリティ
 デフレはわるいことか?

現在の経済理論と経済政策の基盤となっているものは、エネルギーのコストや、商品価格、工場や設備への投資などを重要な駆動要因とする、時代遅れのモデルである。
コンピューティング能力、メモリ、帯域幅、テクノロジーの規模、知的財産、知識など、経済を実際に動かし、ますます重要性を高めている(そして増大している)要素が、たいていは見落とされている。

FRBの金融政策や、・・・、さまざまな経済予測に利用されるあらゆる経済モデルは、実質的に、長期トレンドの見方が根本から間違っている。
歴史を指数関数的に捉えたものでなく、「直観的、線形的」に捉えたものであるからだ。

経済学者の多くが懸念することといえば、政治的に右か左かにかかわらず、それはデフレである。
お金の価値が高くなるというのは、よいことのように感じられるのに、なぜだろう。
経済学者たちは、消費者が必要なものや欲しいものをより少ないお金で買えるなら、経済が縮小してしまうと心配している。
消費者が飽くことを知らないニーズを持っていることに気づいていない。
半導体業界は、年間40%から50%のデフレに「苦しんで」いるにもかかわらず、総収入は過去半世紀の間、毎年17%も上昇してきた。
経済が実際に拡大しているのだから、デフレの理論上の影響は心配に値しない。

今現在、インフレはどこにも起こっていない。
失業率の低さ、高い資産価値、経済成長などはインフレ要因だが、・・・、情報をベースとするあらゆるテクノロジーのコストパフォーマンスが指数関数的に向上していることで相殺されている。

1930年代の大恐慌時代のデフレは、消費意欲が失われ、通貨供給量が激減したために引き起こされた。
今日のデフレはこれとは全く異なる現象だ。
生産性が急速に上昇し、あらゆる形態の情報がますます浸透することがその原因となっている。

経済が全体的に見て成長しているのは、富や価値のまったく新しい形やレベルが出現したことの現れだ。


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