記憶のスクラップ・アンド・ビルド

当然ながら、その間にタイムラグがあり、
それを無視できなくなることこそ残念です。

不都合な真実

2018年09月02日 20時32分07秒 | Weblog
ブックオフで偶々開いたページに次のような節がありました。

“2004年、科学の教科書は書き換えなければならなくなった。
これまでの教科書にはつねに
「南大西洋にハリケーンが来ることはありえない」
と書かれていた。しかしこの年、初めて、ハリケーンがブラジルを襲ったのである。“

暴風雨にはテリトリーがあるようです。
その領域破りが太平洋でも生じていたことを思い出させてくれました。
西太平洋で発生したものは台風として番号づけられ、東太平洋で発生したものはハリケーンとして男女の名前がつけられ、ほとんど不都合を生じてきませんでした。
しかし、今年の猛暑と関連して台風が多発した連鎖に混じって、東から来たハリケーンが領域侵犯して番号付けが必要になったというニュースが有ったのでした。

アル・ゴアの本には写真付きでいろいろな不都合が掲載されていて、不都合はますます多くなっています。
われわれの周囲も次第にのっぴきならなくなることは否定できそうにありません。

昔は「よくぞ男に生まれける」で済ませられました。
最高気温が体温を超える時代になると、そうは言っていられないでしょう。
現在の東京はまだ35℃くらいですが、2100年には45℃になるとか。
われわれの寿命は次世紀まで続きませんが、気候変動には大きな幅が有りますから、われわれの平均余命がその変動で破られる可能性も十分あるのではないでしょうか。

An Inconvenient Truth (Al Gore 2006)
枝廣淳子(訳)ランダムハウス講談社 2007


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