亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

甲状腺ホルモンとサイトカインの関係 ~内分泌の外来で♪

2012-02-28 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
内分泌の外来のお話のつづきです。
先生に循環器科での報告をしたあと、甲状腺ホルモンの検査結果を見たら、ちょっと高めでした。

先生 「FT3もFT4も高めだけど、あなたの場合はいつもの範囲かな。」
わたし「でも、それにしてもちょっと高めかも。」
先生 「そう?」
わたし「前回も今回も、すごく忙しかったから仕方ないか。」
先生 「え?忙しさと値に主観的に相関関係があった?」
わたし「絶対あります(笑)」
先生 「待って。通常は忙しくても、ここまで上がらないよね…。」

そんなわけで、もう一回、ふたりで整理してみました。

わたしの場合は、甲状腺ホルモンの値が高いけれど、刺激ホルモン(TSH)が下がらないTSH不適切分泌症候群(SITSH)。
下垂体腫瘍がないかMRIをしたり、甲状腺ホルモンの値を高めに見せかけるヒト抗マウス抗体も陰性であることを確認したうえで、TRHやT3の負荷検査をして、甲状腺ホルモン不応症(RTH)と診断されました。

でも、甲状腺ホルモン不応症の人の8割に見つかるという甲状腺の領域の遺伝子の変異は見つかりませんでした。つまり甲状腺ホルモン不応症だけど、原因はよくわからなかったのです。

で、今回の忙しいと値が上がるという話から、先生の目がキラン♪
もしかして、炎症などで免疫システムの細胞から分泌されるタンパク質、サイトカインが、下垂体か、ホルモンを運ぶたんぱく質や受容体のたんぱく質合成にエラーを起こしていたりしないかなあ、と先生が閃きました!!

おもしろいです。そういえば紅斑(炎症)と甲状腺の値は連動してたんじゃないか?とか、痛み(炎症)と脈拍(代謝)を記録して観察してみようか!とか、ちょっとわくわくしてしまいました。

この何年か、症状はわりと落ち着いていたものの、手が震えるからお茶を出したりはいつも周りの男性にしてもらっていたし、無理はしちゃいけない、何かで悪化しても治療方法はないっていう状態がつづいていたから、当たっているかどうかはわからなくても、仮説がひとつ立つだけでも大きな一歩♪ すごくうれしかったです。

去年の2月に、サイトカインと甲状腺は関係があるかもしれない話を書いていましたが、このあたりの研究が進むとおもしろいですね。
そうなると、何年も前に書いた「甲状腺の治療にステロイドを選択するか」というのも、あながち悪くないかも。

膠原病の先生にも話したら、「抗サイトカイン療法の治験も今あるよね。興味ある?」ですって。わたしの場合ややこしいから、参加準備の検査の段階で不適合って言われそうだけど、って笑ってしまいましたが、ちょっとしたアイデアから病気を調べたり治療する可能性が展開するかもしれないなぁと感じます。

気長に組み立ててみられるといいです♪

素人考えかもしれませんが、甲状腺を刺激するTSHの値のわりに、たくさん甲状腺ホルモン(FT3, FT4)ができていて、しかも場所によってそのホルモンがあんまり働いてないということは、案外「ニセモノの甲状腺ホルモン」ができていたりしてなんて思うのですが、どうなんでしょうね~。


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