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ゆんたくBar 『きしの屋』

いい人、いい酒、いい音楽。
たわいのない話をグラス傾けつつ…。

よなは徹「宴~party~」

2008-01-12 20:38:27 | 沖縄音楽の世界
久しぶりに沖縄音楽の新譜を紹介します。
よなは徹「宴~party~」
先月下旬に発売されたCDです。

よなは徹(1976年生まれ)
3歳の頃から三線を弾き始め、
21歳で野村流音楽協会教師免許を取得。
その他、国指定重要無形文化財「組踊り(太鼓)」伝承者の認定を受けるなど、
沖縄古典音楽界の若手実力者でありながら、古典の世界に囚われることなく、
三線と様々な音楽とのコラボレーションを追求する唄者。

今回のアルバムは「沖縄民謡とPOPSの夢の融合作品」と銘打った作品で、
「宴」というタイトルから賑やかな曲が多いと思いきや、
ゆったりとした曲調が続き、聴くほどに味わい深くなる仕上がりです。

書き下ろしの楽曲提供には、
草野マサムネ(スピッツ)、上江洲清作(MONGOL800)、河口恭吾たちが名を連ね、
一方、編曲は上地一成(しゃかり)、上地正昭(パーシャクラブ)など、
現在の沖縄音楽を支えるプロデューサー陣が担当しています。

全11曲。
前半はJ-POP色が、後半は沖縄民謡色が強いアレンジで、
きしの屋的には、前半の曲が好みかな。
特に1~4曲目までの流れはオススメ。

「涙そうそう」
夏川りみのアレンジをベースにした、スタンダードな仕上がりですが、
間奏の琉笛が効果的。

「夜明け」(作詞・作曲:草野マサムネ)
スピッツのメンバーが、サポートメンバーとしてバックを固めています。
スピッツ節炸裂という感じのメロディライン(笑)
このアルバムの中で一番好きな曲です。

「二十九の春」(作詞・作曲:上江洲清作)
レゲエアレンジ。
三線とレゲエって実は良く合うんですョ。

「元気でいますか?」(作詞・作曲:河口恭吾)
遠くはなれた街で頑張る友に捧げた歌。
ギターのアルペジオに、付かず離れず寄り添う三線が、とても印象的な曲。
この曲も大好きだなー。

三線と琉笛のみで綴られる八重山民謡のような、
古くから伝承される唄もモチロン大好きなんですが、
ロックとかブルースとかジャズとかサルサとか…それからそれから…
と、いろんな西洋音楽が大好きなきしの屋は、
やっぱりこういう沖縄音階+西洋音楽のアレンジに惹かれます。

全体的に大人しめの印象は受けますが、
「三線とギターの、この絡みはカッコイイなー」とか「こういう編曲イイ感じ」と、
いろいろ勉強出来るアルバムなのです。

OKINAWAN ROCK SUMMIT-琉球大宴会-

2007-12-17 20:53:44 | 沖縄音楽の世界
先週末の土曜日、
大阪心斎橋にあるライブハウスRUIDOで開催されたロックイベントに行ってきました。

OKINAWAN ROCK SAMMIT-琉球大宴会-と題されたこのイベントは、
沖縄出身のバンドを中心に、
東京・大阪で活動している7バンドを集めてのジョイントライブ。
オールスタンディングのロックライブなんて、超久しぶりです。
果たしてきしの屋、体力もつのか?

出演バンド
BUBBLEGUM(石垣島)
Happy West Study(大阪)
OSD(大阪)
gulff(宮古島)
龍想(大阪)
FUNKIST(東京)
NOSE WATERS(石垣島)

泡盛&沖縄料理も出されると聴いていたので、それも楽しみしていたんですが、
ステージと販売カウンターが別フロアになっていて、ガッカリ。
仕方ないので生ビール一杯だけ飲んで、ステージフロアへ直行。

最前列のど真ん中で飛び跳ねて…なんてコトは、さすがに出来る体力も気力もないので、
(というか、こっ恥ずかしい)
上手側に置かれたウーファースピーカーの前で、ガンガン音を浴びようじゃないの。

オープニングはBABBLEGUM。
前回、池田市内にある沖縄料理屋「赤瓦」でアコースティックライブは観たんですが、
ドラムセットが入ったフルバンド形式は初めて。
おー、なかなかパワフルじゃないですか。
…にしても、ギターのsayakaが、裸足で演奏していたのは何故?

…なにか、いつもと違う感じ。
でもなにが違うのか、最初わかりませんでした。
!!!!!!
照明がLED(発光ダイオード)です。
消費電力が少なく、寿命が長い光源としていろんな場所で使われていますが、
最近のライブハウスの照明は、LEDが標準仕様なんでしょうか?

さて、ライブの続き。
次々登場するバンドもフロアも、ノリが若ーい(笑)
ボーカルがモニターに片足乗っけて、マイクを差し出したりすると、
若いお姉ちゃんが大半のフロアは大盛り上がり。
(やっぱりこっ恥ずかしいので、同じようにはのれない…苦笑)

大トリはNOSE WATERS。
実はギターのノブアキがバンドを脱退して、
石垣島に帰ってサラリーマンになるという話を、つい最近HPで発表したばかり。
4人揃っての大阪でのライブは、今回が最後ということで、
ステージも前半はちょっと寂しい雰囲気でしたが、後半はやっぱりノリノリ。
ギターを振り回しすぎて、
ボーカルのマストがチューナー壊したのを見逃さなかったっす(笑)

トータル5時間に及ぶライブは、さすがに疲れた。
立ちっぱなしでしたからねー。

上記2バンド以外にも、紹介したいバンドが幾つかありますが、
会場で仕入れたCDを聴き込んでから、追々記事UPします。
すごいのがいましたよー。

しゃかり「歌やびら」

2007-11-15 22:37:48 | 沖縄音楽の世界
きしの屋お気に入りの沖縄系アーティストは数多くありますが、
今夜紹介する「しゃかり」は、その中でもかなりオススメです。

しゃかり…1998年結成
千秋(ボーカル)
嘉手苅勝(ギター)
上地一成(パーカッション・三線・指笛etc)

バンド名は、千秋の出身地・北谷町謝苅(じゃーがる)をもじって命名される。
千秋はディアマンテスの元コーラス。
上地一成は、沖縄屈指のアレンジャーとしても有名。

ディアマンテスのメジャーデビュー当時から彼らのアルバムを集めていたきしの屋、
97年、千秋が発表した突然のディアマンテス「卒業」に、
「なんでー!?」と思ったのを良く覚えていますが、
コーラスに留まっているには、あまりに勿体無い千秋の実力からすれば、
仕方なかったのかもしれませんね。

その翌年、しゃかり結成。
千秋の伸びやかなボーカルを届ける為に作られたバンドと言っても、
過言では無いでしょう。
来年は結成10周年。
良質の沖縄系ポップスを生み出す、沖縄屈指のバンドのひとつです。

今回紹介するアルバム「歌やびら」は、今年9月に発表された6枚目の作品。
ピンと来た方もいらっしゃるでしょうね。
そうです…。
10月に沖縄に行った際、仕入れてきました(笑)

では、全10曲の中からオススメ2曲ピックアップ。

オープニングナンバー「太陽の人」
中国風のイントロで始まるこの曲は、千秋がお母さんに捧げた曲。
CDに付いている解説を読んで胸が熱くなりました。
何が書いていた?
歌に込めた意味は?
気になる方は、CD買ってね(笑)

タイトルチューンでもある「歌やびら舞うやびら」は、
三線とギターがガッチリ噛み合った8ビートのカチャーシー。
タイトルの意味は「歌いましょう踊りましょう」
新郎新婦・親戚縁者みんな歌って踊りまくる、沖縄の結婚式をイメージしています。
上地一成が以前在籍していた「りんけんバンド」っぽいかも(笑)

沖縄音階を適度に取り入れながら、それを気にさせないアレンジ。
聴くほどに引き込まれる千秋の声。
「なんとなく沖縄の音楽を聴いてみたいケド、何を聴けばいいのかわかんない…」
なんて思っている方は、オススメのバンド。

「いきなり沖縄民謡へアプローチするのは、ハードルが高いなー…」
なんて感じている方に聴いていただきたいCDです。

紫「DOIN' OUR THING」

2007-10-30 22:29:53 | 沖縄音楽の世界
昨今、BEGINや夏川りみの紅白出場などがキッカケで注目されている沖縄音楽。
適度な沖縄音階を取り入れて、こういった音楽を聴いた事のない人にも、
どこか懐かしさと新鮮さを感じさせるところが、評価されている点だと思います。

…が。
いわゆる「沖縄ポップス」が台頭する以前、
沖縄の音楽=ハードロックといわれた時代があったことをご存知でしょうか?

1970年代、沖縄はハードロック全盛期。
コザや金武といった基地の街には、ライブハウスが林立し、
地元のアマチュアバンドが米軍兵士相手に、ステージでしのぎを削っていたのです。

当時の沖縄はベトナム戦争の最前線基地であり、
明日戦地に赴く兵士を前にして、ヘタな演奏をしようものなら、
すぐ客席からビール瓶が飛んでくる張り詰めたステージの中から、
頭角を現してきたのが「紫」でした。

「紫」
イギリスのハードロックバンド・ディープパープルに傾倒していた、
ジョージ紫を中心に結成される。

「ディープパープルよりディープパープルらしい」といわれ、
当時、沖縄に赴任したGI達が最初に足を運ぶ場所が、
紫がステージに立つライブハウスだったという。

幾度となくメンバーチェンジが繰り返されるが、
黄金期(75年7月~78年9月)と呼ばれる期間に、2枚のスタジオ録音盤を発表。
その後、黄金期メンバーで2回の復活ライブを行い、共にライブ音源を残している。
(再々結成時、ニュースステーションの特集で取り上げられている)

…………

今回紹介するのは、
黄金期の77年9月に、彼らのホーム・ライブハウス紫で録音されたライブ盤。

実はこのアルバム、一度京都のヴァージン・メガストアで見つけたんですが、
その時欲しいCDが沢山あったきしの屋、
財布の中身と相談した結果「今度買えばいいや」と、棚に返した直後、
なんと廃盤となってしまい、二度と手に入らなくなってしまったのCDなのです。

「欲しいCDは、何があっても見つけた時点で買え」という教訓を残したこのCD。
今月初め、10年ぶりに紙ジャケット仕様で復刻し、
ようやくきしの屋の手元に届いたワケです(少々大袈裟…笑)

2枚組、全15曲。
さすが連日ライブをこなしているだけあって、完成度の高い演奏はモチロンですが、
1曲を除いて全て英語の歌詞、MCも英語。
客席も大半が米兵なのでしょう。
英語で飛び交う歓声、日本人とは違う縦ノリ。

この独特の雰囲気が当時の沖縄(特にコザ・金武周辺)を想像させて、
そういった意味でも貴重な音源といえるでしょう。

琉球フェスティバルin大阪

2007-10-22 20:52:32 | 沖縄音楽の世界
昨日、京セラドーム大阪にて毎年恒例の大イベント、
琉球フェスティバルが開催されました。

2年前琉フェスに関してこんなことを書いていますので、よかったらご一読を。
2005/10/18「あぁ琉球フェスティバル

さて今回はBブロックというステージほぼ正面で、しかもかなり前の方の場所を確保。
チケット取ってくれたせいこりん、早くから並んでくれたNIKKIさん、
両氏にハゲシク感謝です。

6時間を越える長尺ステージ。
きしの屋特製八重泉の水割り(フツーの水割りです。。。)を飲みながら、
時に手拍子、時にカチャーシーしつつ楽しんでいきましょう。

(出演者一覧)
琉ゆう会(エイサー)
琉球民謡協会関西支部
ネーネーズ
池田卓
やなわらばー
RIKKI・貴島康男(奄美民謡)
鳩間可奈子
加治工勇
よなは徹
金城実・山里ユキ
饒辺勝子
金城恵子
琉鼓会(エイサー)
下地勇
沖縄かりゆし会(エイサー)
宮里政則
伊礼哲&サンクルバーナー
かりゆし58
新良幸人withサンデー
知名定男

ちゃんとメモっていたつもりなのに、
後半の出演順が分け分からなくなってます。。。
こんな順番でしたっけ??
結構飲んだからなー(苦笑)

最近注目されているやなわらばー・かりゆし58。
見た目デビュー当時と変わらないけど、もう24歳になったのか!!鳩間可奈子。
鳥肌モノの歌声・奄美のRIKKI。
艶っぽい唄い方がお気に入り・金城恵子。

どのステージも目が話せない良質の沖縄音楽ですが、
やっぱりイチオシは新良幸人withサンデー。
わずか4曲でしたが、八重山民謡の美しさを充分に堪能できるひとときでした。

(演奏曲)
月ぬ真昼間
白保節
新川大漁節
綾蝶

4曲目、実は与那国ぬ猫小を演奏しかけたものの、
「それ、さっき可奈子がやった!!」とサンデーの一言で演奏中断(笑)
何をやるんだろうと注目していると、幸人、男弦を上げ始めるではないですか!!
そう、綾蝶節です。

この唄、大好きなんですよね。
恋の話を、花に集まる蝶の姿に例えて歌い上げる名曲。
生で聴けてシアワセです。
鳩間可奈子さん、与那国ぬ猫小唄ってくれててアリガトウ(笑)

最後は、お約束のカチャーシー。
観客総立ちで上へ下への大騒ぎですが、例年よりアッサリ目で終わったかな?
それでも充分楽しかったです。

琉フェス終了後、
酔った足でヨタヨタ大正駅に向かい、いちゃりばで沖縄そばを食べて解散。
参加したみなさん、お疲れ様でしたー。

超貴重音源の再発です。

2007-09-28 21:21:32 | 沖縄音楽の世界
まずは琉球新報のサイトに掲載されているニュースから。
幻の名盤復刻-沖縄音楽総攬-CD化
42年前に製作された16枚組みLP盤のCD復刻を伝える記事を見つけて、
思わず「スゲーッ!!」と、飛び上がったきしの屋。

記事によればこのCD、収録数300曲以上。
単に沖縄民謡を集めただけの作品ではなく、
各地域の祭祀・行事・舞踊などの音楽に加え、祝唄・労作唄・わらべ唄、
さらには組踊に使われる唄まで収録しているという代物。

LP盤の初版は100セットしかプレスされなかったという貴重盤で、
(というか、採算度外視で無理矢理作った感じですね)
よくぞまぁ、ここまで音源を集めたなーと感心するばかり。

特に八重山諸島民俗芸能編では、
池上永一氏の小説「風車祭」に出てくる古謡と思われる唄も収録されていて、
そういった部分でも食指が動くBOXセットではあります。

ただ…。
この内容なので仕方ないんですが、
上下8巻ずつ計16枚のお値段は24,800円×2。

う~む。。。
欲しいことは欲しいんですが、二の足を踏む価格。
ちょっと財布君と相談して、出来れば手元に置いておきたいなー。

沖縄音楽総覧 上下巻
発売元/コロムビアミュージックエンターテイメント

つぃんだら節(野底マーぺーのお話)

2007-09-10 21:06:22 | 沖縄音楽の世界
BUBBLEGUMの記事の中で「野底マーぺー」の事が出てきたので、
今日は久しぶりに沖縄民謡のご紹介。

「つぃんだら節」
1.とぅばらまとぅ我んとぅや 童からぬ遊びとうら
 かぬしゃまとぅくりとぅや くゆさからぬむとりとうら

2.島とぅとぅみで思うだら ふんとぅとぅみで思だら
 沖縄からぬういしぬ 美御前からぬうさしぬ

3.島ばかりでうはられ ふんばかりでうはられ
 うばたんがどぅきぃなり 野底にばぎられ

1.あなたと私は、子供の頃から遊んできた
 愛しい人と私は、幼い頃から仲睦まじい間柄だった

2.この島で、この村で共に生きてゆこう思っていたのに…
 首里王府のお達しで、王様からのお指図で

3.島分けで引き離され、村分けで引き離され
 私が海を渡って、野底に連れてこられた

(拙訳きしの屋…少々意訳気味)

1732年、黒島宮里村から村人を強制移住させ、
石垣島野底に新しい村を作ったという実話をもとに作られた八重山民謡。

その移住者の選別は、
十字路の真ん中に一本の棒を立て、それが倒れた方向によって、
移住する者と島に留まる者とを分けるという、非常に強引なものでした。

つぃんだら節は、その無情な村人の別れを描いた唄です。

宮里村に住む女性マーぺーも、野底に強制移住させられた村人の一人でした。

いつか黒島に帰る事が出来ると信じつつ、野底に連れて来られた村人達は、
新しい村を立ち上げ、密林を開墾していきます。
しかしそこはマラリアの発生地帯。
次々と倒れていく人々、やがてマーぺーも病に倒れます。

「愛しい人が住む黒島をひと目見たい…」
その想いから、マーぺーは村の目の前に立ちはだかる野底岳の山頂を目指します。
ところが…。

病をおして山頂にたどり着いたマーぺーの眼前には、
視界を遮るかのように無情にそびえる石垣島最大の山・於茂登岳。
黒島の島影を見ることすら出来ません。
絶望のあまり天を仰ぎ見たマーぺーは、そのまま石になってしまいます。

つぃんだらさ…つぃんだらヨウ…
石になったマーぺーを見つけた村人達は口々に声をかけます。

「つぃんだら」は悲しい、愛しい、切ないなど複数の意味を持つ沖縄の方言。
曲名にこの言葉が付いたこの唄は、
無情に引き裂かれた親・兄弟・恋人への思慕の想いと、
やりきれない悲しさが詰まった名曲です。

BUBBLEGUM(バブルガム)

2007-09-07 21:16:50 | 沖縄音楽の世界
ノーズウォーターズ赤瓦ライブの前座を務めていたBUBBLEGUM(バブルガム)。
アマゾンで注文していた彼女たちのCDが届きました。

・Step3paces…インディーズ盤ミニアルバム
・sky…メジャーデビュー盤ミニアルバム
・赤花…1stシングル
・ACROSS THE ROAD…2ndシングル
 (JTA日本トランスオーシャン航空・2007年イメージソング)

マトメ買いをするのいつもの癖で、
気になるアーティストの曲は、とりあえず全部聴いてみたいワケです(笑)
もちろん当たりハズレもありまして、
一度聴いただけでCDラックに眠ったままの音源も多少ありますが、
BUBBLEGUMは果たして。。。

BUBBLEGUM(バブルガム)
石垣島出身、2002年8月15日結成。
sayaka(G・Vo)、yOu(B・cho)、kine(Dr・Vo)の3ピースバンド。

きしの屋が最初に彼女たちの演奏を聴いたのは、
沖縄の若手アマチュアバンドが集まって制作された「ビギンの島唄」カバーアルバム、
「LET'S BEGIN!-オモトタケオソングス-」の1曲でした。

ここでは「竹富島で会いましょう」をカバーしていたんですが、
原曲とは似ても似つかぬビートロック調に「なんか違うなー」と印象悪し(笑)
以来、先日のライブでオリジナル曲を聴くまで、
きしの屋チェックリストからは外れたままなのでした。
(因みにこの記事を書くにあたって調べたら、録音当時3人は高3だったそうで…)

さぁ、届いたCDを聴いてみましょう。

スピード感と元気溢れるビートロックが、このバンドの得意技のようで、
そうか…あの時の「竹富島で会いましょう」は、
気をてらったワケではない、彼女たちの素のアレンジだったのね。

そして特徴的なのは2人のボーカル。
sayakaは骨太のロック調、一方kineはキュートなポップ調と、
同じバンドでも全く違う表情を見せます。
荒削りな部分はありますが、心地いいロックナンバー数多し。

ざっと聴いてみてのきしの屋のお気に入りは、
アルバム「sky」に収録されている「天ヌグリ-野底マーぺー・満天の星空から-」

先日のライブの1曲目に演奏していたこの曲は、
琉球音階をふんだんに取り入れたロックバラードで、
石垣島に伝わる悲恋の女性、野底マーぺーの伝説をモチーフにしたラブソング。
(野底マーぺーの悲恋は、八重山民謡「つぃんだら節」として現在に伝わっています)

ところで、JTAイメージソング「ACROSS THE ROAD」は、
只今JTA便(県内便を除く)の機内オーディオで聴く事が出来るそうで、
JAL沖縄発便の機内ではPVが流れているとのコト。
沖縄へ旅行の際はチェックして見て下さいね。

新しいCDを聴くのって、いつもドキドキ&ワクワクします。
特に初めて聴くアーティストの作品は。
何だか自分の音楽ネタが入った引き出しが増える気がするんですよね。
その割りには、演奏技術の向上に繋がってないケド…(反省)

ノーズウォーターズライブat赤瓦

2007-09-03 19:53:30 | 沖縄音楽の世界
初めてノーズのライブに行ってきました。
会場は、池田市にある琉球料理屋「赤瓦」

奈良からだとちょっと遠いので、早めにウチを出ようと思ったら、
1時間も時間を勘違いしてしまい、到着したのは18:00。
ライブ開始は19:30なのに、どーするきしの屋!?

居酒屋が会場なので、当然一杯飲みながらノンビリ待ちましょう(笑)

赤瓦2階は、30名くらいのキャパに客席がセッティングされていて、
きしの屋は、カウンターの一番端っこへ席を取りました。
会場全体が見渡せるし、声を出しても伝わりにくいライブ中でも、
お酒が注文しやすいですからね(笑)

さて、ライブスタート時間。

まずは前座として登場したのは、
3ピース(ギター・ベース・カホン)のガールズバンド「BUBBLEGUM(バブルガム)」
どっかで聴いた事のある名前だなー思いつつ、しかし思い出せず。
う~む、どこで聴いたんだろう。。。

ステージはJTA(日本トランスオーシャン航空)のCMソングを含めての4曲。
このバンド、カッコイイです。
それに、客席から「かわいいー」の声が掛かると、
「かわいいー頂きましたぁ」とおどけて返すあたりが、ホント可愛いっす(笑)

ウチに帰ってから思い出しました。
このバンドが参加しているコンピレーションアルバム持ってましたョ。
彼女たちのCDをアマゾンで注文したので、届き次第紹介しますね。

さて、いよいよノーズの登場です。

(第1部)
ギターと釣りざお
夕日を追いかけ
オー シャンゼリゼ
愛してます
おくりもの

(第2部)
自転車をこいで
そろそろ僕は
Oh クラウディア
This river(ゲスト…比嘉あゆみ)
さんばし通りはまだ夏なのさ
恋しくて
三線の花
ノブアキ・ブギ
幸せになるだけ
HA HA HA

(アンコール)
涙そうそう

あー、アンコール前、最後の曲だけチェック出来なかったー。
お客さんの反応からすると、ライブでは超定番みたいでしたが。。。

「曲順決めてませんっ」と開き直るマスト(Vo)のMCは、まんざらウソでもないようで、
なかなか次の曲に入らなかったり(どの曲にしようか考えている・・・オイッ)、
思い出話から予想外の曲が始まったり、客席から程よくツッコミが入ったりと、
キャパの小さなライブならではのステージで、飲みながら聴くには最高。
先日の磔磔ライブもそうでしたが、ライブハウスっていいもんですね。
(あっ、ココは居酒屋の2階だった・・・笑)

それにしても、やっぱ上手いや(当たり前ですが・・・)
多少なりとも楽器をいじっているきしの屋は、
あれだけ弾けたらいいなーと思ってしまいます。

それに残念だったのは打ち上げに参加できなかったコト。
ライブ終了後すぐに帰っても終電だったんですが、
今度は終電諦めて、打ち上げの末席に座らせてもらおうっと。

といいますか、奈良でライブやってくれないかなー。

いやぁ、実に楽しいライブでした。

ノーズウォーターズ「ローリング・マン」

2007-08-14 19:23:15 | 沖縄音楽の世界
石垣島出身の4人組ロックバンド・ノーズウォーターズ。
BEGINの名曲「三線の花」にコーラスで参加しているので、
名前くらい耳にしている方もいらっしゃると思いますが、
ついにというか、やっとというか、初のフルアルバムが発売されました。

「ローリング・マン」
これまでは収録数5~6曲のミニアルバムばかりだったので、
ノーズファンにとっては、非常に嬉しい一枚です。

彼らの魅力といえば、
ストレートなロックサウンドに乗せて綴られるハートウォームな詩の世界。
飾らない言葉が胸に染みる曲が多く、きしの屋お気に入りバンドのひとつです。

では、最新アルバムからオススメ曲をピックアップ。

「あきらめたら終わりと男は叫ぶ」
オープニング曲。
エッジの効いたギターとメロディーラインが、
ウルフルズっぽく感じなくもない(笑)ですが、
ノーズ節全開のスピード感溢れる好ナンバー。

♪あきらめたら終わりと男は叫ぶ
  でかい壁に塞がれても男は進む
  悲しみに抱きつかれても男は笑う
  愛する人を守るため男は走る♪

「ダンボールブギ」
おそらくノーズ初の沖縄ネタソング。
島から送られてきた、でっかいダンボールに詰められた島の食材を使って、
みんなで楽しく飲もうぜーという内容。
コミカルな歌詞と小気味のいいリズムが楽しいR&Rナンバー。
めちゃくちゃになりながらも楽しく飲んでる姿が目に浮かびます。

♪誰かが勝手にコンビーフ焼いてる
  パパイヤ見つけてチャンプルーにしてる
  塩センベイ酒にいれるな!
  マンゴーはもっといれるなー!!♪

なおボーナストラックとして、ノーズ版「三線の花」も収録されています。

ライブビデオは持っていますが、
まだ彼らのライブには一度も足を運んだことがないんで、
そろそろ生ノーズを見てみたいなーとアルバム聴きながら思う、きしの屋なのです。

「高那節/ざんざぶろう」を弾く

2007-06-09 20:20:19 | 沖縄音楽の世界
朝方晴れていたと思ったら昼には雷付きの土砂降りで、
小一時間ほどでまた晴天…と、なんだか安定しないお天気の土曜日。
これといった予定も無かったので、久しぶりに三線で新しい曲の練習です。
この頃ギターばっかりで、三線の練習を疎かにしていたもので。。。

「高那節/ざんざぶろう」
西表島東部高那地区の唄なんですが、唄の意味がよくわからない不思議な曲です。
一説によると、
高那の集落に赴任した役人一家が大時化で行方不明になりましたが、
村総出の捜索で無事救助。
その時の喜びを唄った曲とされていますが、
高那の方言を知らない役人が方言を真似て唄ったため、
当の本人も村人もチンプンカンプンな唄になったと言われています。

きしの屋お気に入りの曲が数ある八重山民謡の中でも、特に好きな曲の一つですが、
この曲、工工四がやたら長いんですね。
四番まである歌詞を同じ工工四で繰り返すのではなく、
1コーラスごとに微妙に違う工工四で弾くものですから、
他の曲に比べて延々6ページにわたる長尺モノ。

そのため手をつける前から敬遠していたんですが、
曲自体はブルースフレーバーたっぷりの名曲。
ここは一念発起してチャレンジしましょう。

案外、工工四は長いだけでさほど難易度は高くありません。
が、それだけに三線にチンプンカンプンな歌詞をどんな感じで乗せていくか、
唄い込むなかで、どうやって自分なりの高那節を仕上げていくのかが、
ムツカシイところ。

でもカッコイイ曲なので、チョットずつ頑張ります。

美しい布を織り上げるように。。。

2007-04-26 19:58:57 | 沖縄音楽の世界
久々のまとめ買いで手に入れたCD。
最後に紹介するのは、まさに珠玉の一枚です。

「大島保克withジェフリー・キーザー」
非常にシンプルなジャケットには共演した二人の名前。
それがそのままCDタイトルになっています。

ライナーノーツによれば、
ジェフリー・キーザーはウィスコンシン州出身のジャズピアニスト。
若くしてアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに参加とのコト。

沖縄民謡+ジャズのアプローチで製作されたアルバムは過去にもありますが、
仕上がった作品(楽曲)の美しさという点では、
このアルバムが最高傑作なのではないでしょうか。

ピンと張った保克の歌声と三線の「縦糸」に、
つかず離れず寄り添う様にジェフリーのピアノが奏でる「横糸」
二人の音が美しく絡み合い、
まるで目の前で一反の八重山上布が織り上げられていくような感じさえしてきます。

大島保克はライナーノーツで以下のようなことを話しています。

「沖縄に古くから残る唄は、完成度の高いものが多い。
先人達に歌い込まれ、時に変化しながら磨かれてきたからである。
伴奏楽器は、同調するだけでなく、うまく音を散らせないと唄は生きてこない。」

まさにその言葉通りの作品です。

三線の花 歌合戦

2007-03-13 21:12:56 | 沖縄音楽の世界
最近CD&BOOKレビューなブログになっていますが、
なにやら紹介したいモノが多いのでご容赦くださいませ。

さて、先日の「オキナワン・フール・オーケストラ」と一緒に購入したCD、
「三線の花 歌合戦(CD+DVD)」
参加アーティスト6組、収録曲は三線の花のみという、
アレンジの妙を堪能する一枚です。

収録アーティストは…。
1.Orange Clover…アーバンテイスト漂うバラード、一番きしの屋好み
2.ノーズウォーターズ…ブギウギ調、思わず足でリズムを刻んじゃいます
3.SOUNDERBIRDS…ロックバラード、後半激しくなります
4.Born ti Cafta+春山裕希枝…原曲の構成に近いと思ったら、コードの使い方がイイ!
5.比嘉きん・比嘉かん…一番素直(?)なアレンジ
6.琉球國祭り太鼓(演舞…DVD収録)

それぞれの個性が出たアレンジで、
自分ならどんな編曲するかなーなんて食指が動く一枚です。

今、琉華三線サークルでも「三線の花」を練習しているんですが、
基本となる演奏が仕上がったら、
自分たちナリにアレンジしてもいいかなーって思えます。
編曲できるかどうかは、アヤシイところですが…(笑)

やっぱ、音楽の楽しさって、
ヘタでもいいから一所懸命唄って、演奏して、
自分たちの形を作っていくところだなーって、そう思いますね。

さー、練習しよっ。

BEGIN「オキナワンフールオーケストラ」

2007-03-11 20:59:53 | 沖縄音楽の世界
BEGIN久々のアルバムが発売されました。
「オキナワンフールオーケストラ」
サブタイトルには沖縄豚小屋楽団。

…あれ!?
フールってウチナーグチ(沖縄方言)で、トイレって意味じゃなかったっけ?
豚に出した物を処理させるタイプのトイレの事を、
ゥワーフール(豚便所)とは言いますが…。

まぁ、そんなことは置いといて(笑)

コンサート会場を舞台に開演から休憩を挟んで終演まで、
まるでビートルズの「サージェント・ペパーズ…」のような仕上がりのアルバムです。
3人がそれぞれリードボーカルを取っている点でも、
いろんなジャンルの曲を取り混ぜている点でも、ビートルズっぽい。

オープニングは「青い真空管」
シングル「ミーファイユー」に同録されていたカップリング曲ですが、
アルバム用にアレンジを変えてあります。
カッコイイ三線のイントロから始まり、いきなりの3声コーラス。
思わずセッションしたくなる、いいアレンジです。
この唄、好きだなー。

その他ミーファイユー・三線の花などのシングル曲も勿論収録。
全体的に遊び心満載の仕上がりです。
一昨年15周年記念ライブツアーを終え、長期充電期間を経て、
なんだか気持ちの余裕がある中で作られた感じがします。

新しいBEGINの一つの形を見る様な、そんなアルバムなのです。

三線をギターに持ち替えて・・・っと

2007-03-02 20:12:20 | 沖縄音楽の世界
4月に予定されている沖縄県人会奈良支部のお花見の余興に、
琉華三線サークルも参加するべく、ただいま練習中なワケでして。。。

とりあえずはBEGINナンバーを中心にやってみようということで、
きしの屋はギター担当になっているんですが、
当然BEGINのギタリスト・島袋さんのようには弾けないワケでして、
その実力差を少しでも小さくするべく、CD聴きながらギター譜とにらめっこ中です。

曲自体は完全コピーでないので、出来るだけ原曲の雰囲気を保ちつつ、
出来る範囲でオカズを入れて、いい感じに仕上げたいなーと思案中。

三線と綺麗に絡むフレーズが弾ければカッコイイんですが、
そう上手くいくかどうか…。
普段はコード押さえてジャカジャカ鳴らすだけの、
いわゆる「弾き語り」しかしていませんからねー。

指先の方はスチール弦の硬さにすぐ慣れて、もうバッチリ。
あとは…技術の方ですな(苦笑)

本番まで1ヶ月半ほど。
さー頑張りましょう。