ただの考察好き

ただ考えるの好きです

振り返り

2023-03-11 22:51:00 | 日記
今日、震災の日の動画を見て。何度も見てきたけど、今でもあの異様な現実が、現実感が湧かない映像にしか見えない。それだけの衝撃だった。
人生における衝撃の時はそうだ。現実感がない。今まで色んな衝撃が人生の中であった。良い事も悪い事も。

最近は会社の仕事に対しても、少し余裕が出てきた。それは勿論、過半を過ぎたし、定年も見えてきたからだ。あと少しと言えるようになってきた。
振り返れば激動だった。社会に出た頃には、既にバブルは終わっていて。先輩方はBMWなどを足車などと形容して乗り回していたが。

友人だとか「冗談だろ」というくらい、人の動きや流れが激しかった。私の会社はこの激動期の中を生き残ったが、それでも中は平穏とは無縁だった。
多くの同期が居なくなり。先輩も大勢辞めていった。私は会社にしがみついて。ただ残った。

そしてふと。この先を思う。上手く子供が大学を出て、ちゃんと会社に勤め続けられれば。
そして妻より先にお迎えが来てくれれば。妻に先立たれたら。私は恐らく呆然としてしまうだろう。

私は女性と遊んだりしないし、そういう事も求めないから。妻が居なくなれば、後は生きている価値のない老いた肉塊でしか残らない。
浮気も不倫も無縁な半生だった。他の人がやっているように。女子とLINEでつながる事もしないし、飯を食うだの、遊びに出るという事もしない。

その後に待つ、事後のバレた時の。本人たちの凄く気まずい顔で出社してくる姿をずっと見てきたという事もあるし。
破滅した人も少なからず知っている。調子に乗った事への「揺り戻し」は大抵が当人の想定を軽く超える。

私は生まれた事自体が、親の間違いだったような出自だった。亡くなった両親を振り返れば、罵った顔しか思い浮かばない。
偽善と罵倒。それしかなかった。
彼らが「家族」を形成した理由は簡単で。それは単に、周囲に「大人」だと認めてもらいたかったからだ。

しかし、実際に「家族」を作ったところで。彼らが望むような反応は周囲から得られず。
その不満は私たち兄弟にぶつけられた。

その両親もとうとう亡くなり。後に残ったのは、完全に壊れた兄弟の縁だけ。愛だの何だの。何の冗談なんだか。

だから不倫だとか浮気だとか。興味がないわけじゃない。凄い快楽らしいが。
同時に「それがどうした?」と冷めた目で見ている自分も居る。

所詮、この世はそうなんだよ。愛もへったくれもねえよって。楽しい事は、全てただの。脳の錯覚に過ぎない。そう思い込みたいだけだ。
楽しいだとか。笑えるだとか。そう自分で自分を信じ込ませたいだけだ。

世界には期待する価値なんかない。そう思っていれば、しんどさは半減する。
そう覚悟を決めたなら、また違う世界が見えてくる。

世界には
期待する価値なんかない。

だから備える。
破滅に呑み込まれないように。

世界は私らをいつでも壊そうとするから。
いつも身構えていた半生で。
それが正解だった。

私にとって世界とは。
潰そうと。壊そうと襲ってくる怪物であり。
常に備えるべき相手で。

そんなものに無邪気に期待や希望を無責任に見出した者たちが。
満面の笑顔を浮かべたまま、その怪物に。
頭からバクリと食われて消えていった。

愛だとか。夢だとか。希望だとか。
何だそれ。

愛を求めた結果。
築き上げた家庭で満足できず。遊び歩いて。
家族からも追放される者を見たし。

夢を語り続けて。
首を吊った者も見た。

希望を信じて挑戦し続けて。
失意のまま。精神病院に収容された奴も居る。

成功は求めるもんじゃない。
気がついたら勝手に与えられるもので。
与えられないのなら。
そんなものを求めても破滅するだけなんだ。得る価値のない人生だって事さ。

だから備えた。
世界は私たちを壊そう、潰そうと襲い掛かって。そればかりだ。

不倫だの。詐欺だの。美人局だの。
窃盗だの。万引きだの。
世界にはたくさんの犯罪だの。
裏切りをする者で溢れかえる。

どうした?
幸せになれるだとか。まだ下らない低レベルの夢に踊らされているのか?
笑えるぜ。普通にやっていたら幸福になれないから。
だから他人を蹴落とそうとするんだろうが。

蹴落としたところで。
何もねえのによ。

幸福なんか。この世界のどこにも存在なんかしてねえよ。
幸福だって。
誤解をし続ける事が可能なだけだ。

私の両親はずっと。
幸福になりたかったんだろう。
その欲しがっているものの、正体をちゃんと考えもせずに。
ただ求め続けるから。
ずっと手に入らなかった。当たり前の事だ。

例えるなら。
猿がベントレーを欲しいと思っても。
ベントレーを買うのにお金が居る事や。ベントレーの存在意義も理解しないまま。
キーキー鳴くだけでは。
そりゃ手に入らないから不幸なままだろう?

幸福って何だよ?
何をどうしたら、幸福なのか、本気で死ぬほど自分を追い詰めた奴なんて居ない。
問い詰めもしない。その正体が何なのか。
自分で自分を問い詰めて白状させた奴なんかいない。

ただ今は不幸だから。
幸福になりたいってそれだけさ。

今がどう不幸で。
何がどうなれば幸福で。
本当にそうなれば、死ぬまで幸福なのか本気で自分に問いただした奴なんかいない。

金が欲しいとある奴は言い。
じゃあ金さえあれば生涯幸福なまま死ねるのかと問えば、誰もが迷う。
当然だ。違うもんな。

愛が欲しいとある者は言い。
じゃあ愛さえあれば、後は要らないですかと言えば、ちょっと待ってと迷うだろ?
そらそうだ。

本当に欲しがってるもん。
それじゃねえもんな。

我々が本当に欲しがっているものを
私たちが一番、わかってないんだ。

本当はそんなもん。最初からないんだよ。
ただ漠然と、欲しいだけだろ。欲しいって、そう、思い込もうとしているだけだ。

だから私は。妻に先立たれた時に最も困る。
生き残っても。
新しい幸福だとか。求めろだとか周りがきっと要求してくるからさ。
は?
今更?
妻に代わる誰かを?
また最初からやり直せと?
ここまでの道程をもう一度最初から?
レベル1からコンティニューだと?

妻は美人ではないが、結構な浮気者でもあり、割と同世代の男たちはコロリと参る。特に奥さんがキツい旦那は、妻にぞっこんだ。
おめーらが夢中な天使様の正体は
家での話題の99%が拾ってきた不満の愚痴で彩られてて。
その不満を一日解消させてやってんのが私らなんだよ。

それでも。
頭ぽんぽんを好きなだけしていい存在が居るってのは良い。
抱きしめて安心させて良い奴が居るってのは良い。
毎日不安で、不満で。それをぶつけられるのが私だけで。
私に全力で甘えてくる奴が妻というのは。
悪くない。

だから自分の奥さんに不満な奴らは
何でちゃんと甘えさせてやらねーのか。とことん、べったり甘々して良い存在なのによ。
何十年とデートしたって良いのにさ。
そんな事しないで不満だの不幸だの。

は?とか思うよ。

だから妻に先立たれて。
途方に暮れていると、必ず言われるだろう「新しい伴侶を探せ」って言葉。
聞いた瞬間。血を吐きそうになるだろう。
お前よくその台詞出るよね?って。
どこから出した?って。

同じゲームのエンディングがもうすぐって段階で。
はい、奥さんが亡くなったので。
もう一度コンティニューやってみよー!って笑顔で言われてみ?

その時に「安楽死ビジネス」だとか囁かれたら
ドクターキリコが横でヘラヘラ笑ってても別に構わんって気になる。

どうせ世界中に居る男も女も
夢を見る価値なんかねえからさ。

そんな世界で私の見る夢は
夢見るように
穏やかに死ぬ事だけだ。

不倫が絶えない理由

2023-03-05 09:38:08 | 日記
女性の敵であるらしい「不倫に誘う既婚男性」だが。しかし、何万年の昔からこういう人は後を絶たないし、この先も勿論そうだろう。

その最たる理由は何だろうか?やはり、女性が嫌がりながらもその実、その存在を求めているからだろう。
それは勿論「不倫願望が女性にある」という意味ではない。不倫しても良いと思える程、魅力的な男性を女性が常に求めているという意味だ。

女性はずっと魅了されたいのだ。酔いしれていたい。安心したいのだ。安らげる場所が欲しい。
例えそれが、まるで中身のない「紛い物」だったとしてもだ。

不倫できる男性は、何時もそういった嘘を女性について、彼女らが求める紛い物の「安らげる空気感」を演出できる。演技が達者なのだ。それは芸能界が「芸」と呼ぶべきもので。

大勢の人がお芝居の中で、芸能人の演技に魅了される感覚に似ている。アニメであっても同じだ。
画面の中にある世界は虚構であるし、出演した演者も勿論、全員が「役を演じている」。つまり、自分ではない者に化けて、そういう者であると「勘違い」させる。

そこまで徹底して演技をする事を、芸能界では「芸」と呼ぶ。本当の事ではない事を、本当の事と錯覚させる。
いわば「公然の嘘」だ。

今、嘘が社会のあちこちに蔓延して、社会全体がどれだけ進歩して賢くなっても、詐欺がなくならないのは、詐欺がレベルアップを同じように果たしている事もそうだが。
我々が、TVや動画配信などを通じて「嘘に惑わされ過ぎている」事が無視できない影響を与えている。

例えばだ。例を挙げるなら。今や動画でにぎわせている「ひろゆき」氏や「堀江」氏などだろう。彼らは一見、真実を述べているように思う人が大勢いる。
しかし少し冷静になればわかるはずだ。

彼らの理屈で。成功できるわけがないって事に。
つまりこうだ。彼らの理屈は世界中に配信されているし、日本だけでも数百万の人が彼らの言葉に触れ、その影響を大いにせよ、少ないにせよ、得ている状況だ。
そして何万の人が彼らの言葉を鵜呑みにして。立身出世を求めて今ももがくだろう。

しかし、その数万の中で。本当に成功できるのは数人か。数十人だ。
数万も成功者が出て、その生活を維持できる程、世界に余力はそもそも無いのだし。
最初から言うように、滅多に成功できないのだから、その成功には価値が与えられるのだ。

つまり、彼らのいう事を聞こうが聞くまいが。最初から成功できる数には上限があり。割りふりが決まっている。
もっと言おうか。

理屈で成功は不可能なのだ。理屈通りに成功できたら、誰もが成功者の位置に行かなくては理屈が破綻してしまうだろう?
しかし、誰もが勝てたら。もうその勝ちは価値がなくなる。自動車免許と同じ程度の価値に収まる。それは勝利と言えば勝利だろうが。

それが「成功か否か」と言えば。自動車免許はあればあったで困らないし、助けになるが。それ自体が生活を保障できるものではないだろう?

つまり。成功論は一切が「原理から矛盾」している。希少価値を普遍化させたら、それはただの日常にとって代わり、その希少性は損なわれ、その価値を失う。

成功とは、希少であり普遍性がないから価値がある。なので世にある一切の成功ハウツー本は、その表紙から既に嘘でしかない。

誰もが勝てないから、その成功には価値が初めて生まれる。
誰もに、そのノウハウを与えた時点で、その成功論は「良くできた嘘」へと意味が変わってしまう。

それは勿論。書いた人にとっては唯一の真実なのだが。
本にしたり、動画配信したり、大勢に情報を流した時点で、その方法は既に意味が大きく損なわれ、その価値を失う。

だから、本を買い、その助言やハウツーの一切は無駄ではないが。勝利のカギなどではない。どこにでもある「豆知識」でしかないのだ。

しかし世界はいつまでも、成功者の理屈を信じ、彼らの言葉に酔いしれる。それは既に崇拝に近い感覚だろう。
そしてそれは「不倫する女子」と同じ心境なのだ。

それが「良くできた嘘」である事には薄々気づいていても。
彼らの提供する、整合性の取れているっぽい嘘に騙され続けていたい。そこに酔いしれていたい。安心したいのだ。

彼らの言葉を信じたところで、未来などありえないし、それは当人たちが普段から自分で指摘している事なのだが。
人はそれでも。彼らの言葉を求める。助言を欲しがる。意味なんか求めてない。ただ安心したいだけなのだ。

それは私が幼少期に蔓延を始めた、TVやラジオを情報媒体基幹に据える「芸能界」が毒した末期症状だろう。
私が幼少期の頃は、まだ世間の老人たちはその毒を一蹴できる余裕があった。「ロクな事やってねえからTVなんか点けるな」と嫌がったものだ。

それが一部始終、人を安心させるだけの毒である、と彼らは気づいていたし。
まだ世界にTVやラジオは普遍的ではなかったから。

人間の持つ真実と現実に。打ちひしがれながら生活を続けるしかなかった世代だ。その世界は勿論狭い。世界の裏側など知った事かという世代だ。

しかし、だ。ここまで世界は便利になったとしても。
私らの手足の数が増えたわけでも。目玉の数が増えたわけでも、しゃべる口が増えたわけでも、聞く耳が増えたわけでもない。
機械のサポートを受け、色んな事をやれたとしても。

結局、その手で救えるのは、その手の届く範囲の中だけだ。歩いていける範囲の事だ。
ちゃんと理解できるものは、見えている範囲でしかないし、聞こえる範囲の事しか聞けない。

機械は「人間の領域を拡大した」と錯覚させているだけの事だ。実際は、そんなにやることが変化したわけじゃない。

だから。大昔の人の言葉が意外に現代の人に刺さったりもする。そりゃそうだ。そんなにやる事は変化してないからだ。

世界の認識は拡大しても。人の生涯やる事は殆ど変わっていない。

だから今。芸能界や動画配信で垂れ流される、情報の嘘という名の毒に冒された私たちには。
意味のない安心感という嘘の中毒に冒されていると認識しても。もうそこから逃れる術はない。

だから世界がどんなに賢く、情報が行き届いても。不倫に誘われる女子は絶えないし。誘う嘘つき男性もむしろ増える。
それっぽい事を言えば陥落するのだから。
やらないと勿体ないと考えるだろう。

ならば。
何でその気づきがありながら。
私は不倫とか一切手を出さず、不倫する男性からすれば「勿体ない生き方」をしているかと言えば。

不倫した結末を見てきたからだ。
不倫に誘う側は魅力的なのかもだが、誘われた側まで魅力的に変えたりせず、むしろ追い込んでしまう。

そして。不倫がバレれば当然、色んな方面から色んな形で叩かれて。
リンチに遭う。その私刑の非情な、いや。非道っぷりというか。関係ない人まで制裁を与えに来る、あの一切を横で見ていて。

あの物の見事な包囲と、集団暴行を見て。
あれと引き換えにする程の価値ある不倫を、ほぼ見た事がないからだ。

ほぼ全てが。ただの、何の生産的な面でも意味のない。無価値な遊びでしかない。それが不倫だ。
スリリングなゲームのひとつでしかない。

なので女性を騙しても。
私はその嘘を永遠につき続ける気力も語彙力もないし。知能も勿論ない。財力がちょびっとある程度だ。
だから。そんなゲームに参加したい気にならない。たかがゲームであるなら、ノンリスクが一番だ。

ただ。ゲームではない不倫も確かに存在している。
出会う順番が違った、本物の相手に巡り合う順番が遅かった。そういう場合もある。全部が全部、嘘ってわけじゃない。
その場合、ふたりの結びつきは本人たちにはどうしようもないレベルで、強烈に結ばれてしまうから。

それが稀にあるから困ったものなのだ。
しかし、ここで稀と形容した事を軽んじてはならない。

稀、という事。希少ということ。その言葉の意味。
つまり。滅多な事じゃない。
それは「宝くじの一等を引き当てる」と同じ意味だと。

そう考えるべきなのだ。

ミイラ取りがミイラになる

2023-03-04 08:36:19 | 日記
どこぞでセクハラを訴えるはずの弁護士が、実はセクハラを依頼者にやらかしてましたっていう報道があり。

この先は、私個人の色んな事を見てきた事から、勝手に想像をふくらませて考えた事であって、こう考えると腹落ちしやすいって話で。

この件って。まあ。当然、この既婚のセクハラ弁護士が元々知恵の回るゲス野郎だったのは間違いない。だけど。
知恵の回る分、ここまではボロを出さずにやってこれたのね。色んなやばい事も回避したり、隠し通したり、やれたと思うの。

それが今回。完全にボロを出したのは何故か。「相手が”芸能人”だったから」という事に尽きると思う。

私も若い女子と会社で仲良くするし、しなきゃ仕事をやれないので、心の中はどう思っていようが、笑顔を作る。仲良くしようって雰囲気は出す。
会社の中限定だもの。8時間ちょっと我慢すれば良い話。女子の人格にどんな問題あろうが。
それでハチャメチャな発想で、メチャクチャな事をしでかして。
人事や上層部の怒りを買い。解雇されて女子が捨て台詞を吐いて辞めるまで。

仲良くするように。それが仕事。会社の外まで仲良くしろ、飲みに行け、飯を食えだの言われてないもん。
なので良い子だろうが、人格破綻者だろうが、割り切って接している。
どんなに無礼、失礼やらかそうが。私が彼女らの人生を預かる話ではないので。

あくまでたかが、会社の先輩で上司でしかないから。

だから中には当然。凄く「紛らわしい言動」をする女子も多数居る。
無自覚を装っているけどさ。

そんなもん、普通にこの年齢まで生き残ってりゃ。自覚あるのか、無自覚なのか。わかる。
たかだか20年の嘘つき軍団の力量でさ。
ごまかし通せるわけがないだろ。

たった20年ぽっち。嘘をつき続けた程度で。心にもない事を言い続けた程度で。

なので基本。女子は「本当の事を言わない」と思っているし。本音トークも、いつでも翻す裏切り者でさえあるとわかってる。
実姉がそういう人種だったので。

早い話が、私は女子から「紛らわしい言動」を受けても「嬉しい!」とか喜んで見せるだけで。
そんだけ。
はしゃいで見せて、ウキウキな振りしてればさ。それで良いんだよね。

「遊びに行きたい」だの「飲みに行きましょう」だとか。
いやどこに隠しカメラ、マイク、仲間を仕込んでいる?って話で。そういうもんだろって、そういう視線で見てる。
なので満面の笑顔で「また今度、時間があえば!」とか言って無期延期とか。
あるいは素直に「いや、外で職場の異性とは会わない事にしてます。私がやましい、やましくないじゃなくって、もし他の人が見たら、その人がしたいように誤解する話なので。得しないでしょ?」って。

まあ。ぶっちゃけ。笑い話が欲しくてさ。こっちに誘いかけてるだろって。
間抜けそうなおっさんに、好きそうな振りをして。
誘いかけて、実はドッキリでした、バッカじゃねーの?って言うつもりだろって。

女子の本音とか一切信用しない。いつでも都合で嘘にすりかえるから。

と。まあ。こうして自衛するんですよ。
普通の親父ならね。
こっち既婚なのに。
誘いかけてくるって罠以外の何でもないだろ。
純度100%の嘘つきだ。
そういう事をして。
生きてきた奴だろって。
卑怯、卑劣、信義だのまともな倫理観もない奴だと。

でもね。ここから本題に戻るけどさ。
そういう「嘘」で生き残る世界ってのがあって。

そのひとつが「芸能界」なわけで。

好きでもないのに、好きと言い。
嫌いなのに、そうじゃないと言い。愛してもいないのに、愛してると言う。それが芸能界のお仕事。
それでお金を貰うのが、このお仕事の基本。なのでこういう連中のハウツー本とか、買う人が多くてビックリしてる。
基本、よくできた嘘なのに。語られる理屈はよく似せて作られた、立派な贋作、紛い物だ。
腹落ちの良い猛毒でしかない。

なので。このセクハラ弁護士もさ。
それまで嘘ついて、良い人間の振りをしてこれたけど。
もっと酷い嘘つきにさ。翻弄された格好なんだろうなってこと。策士、策に溺れる?違うな。

人を騙す人間ほど、騙されやすい人間は居ないって事だ。

芸能人は嘘の応酬で生計を立てている、嘘のベテランだ。嘘の匠であり。嘘を嘘と思わせない事を芸と言うのが芸能人だ。
本音トークも、本音トークと言う名のサービストークで。全部嘘。

その生い立ちも、主義も、生き様に至るまで真っ赤な嘘だと思わないと、私らはまともな会話さえ成り立たない。
それが芸能人だと私は考えている。

そこに半端な嘘の使い手が、紛れ込めばさ。
当然、利用されて潰される。
今回のように。

しかし、それも天命だったのだろう。
嘘で固めて、人生うまくいって。図にのって。芸能界に関わった流れだろう。

何でも度を超すとかえって良くない。

それがわかっていながら、人はターニングポイントを見過ごしてばかりなのは。

自分でターニングポイントがわかるって、勝手に信じ込む所為だ。

そんなもん。わかるわけないだろ。
どこまで行ったら、引き返すべきなのか。わかればそんな人生、生きている意味がないだろう。基本、見定めとか一切無理だ。

しかし。普通は見定めとかしなくても。
この社会において、大抵は大きな破綻をしないのは

身の程を知って、行動しているからであり。
分をわきまえない人間が、勝手にこうしてコケ落ちているだけの話だ。

このセクハラ弁護士が、こうならないように生きる術は、たぶん生まれた瞬間からなかった。
こうなるべく生きてきた。
そして定まるところに堕ちた。堕ちるために、今まで上がっていただけの人生なんだろう。

人生詰んだ、はいきなり来ない。
それまでやってきた積み重ねがある。