伊勢志摩つれづれ

伊勢志摩の今を楽しんで頂けます
郷里を離れた方に 今の故郷を 
また 伊勢志摩の旅行の前に ご覧ください

栄通神社例祭 「翁」奉納に向かう (伊勢市通町)

2017-02-28 07:00:06 | 写真と観光.・伊勢志摩の風景
通能は伊勢三座の一つで戦国末期から伝わり 
能楽勝田流は室町時代に能楽師苅田太夫が始めたもの 
保護を受けていた北畠氏が織田信長に滅ぼされ
戦国時代末期(約450年前)に勝田太夫という
能楽師が通町に移住して 伝統の通能となった


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「翁」能 奉納 (伊勢市通町 栄通神社)

2017-02-28 07:00:05 | 写真と観光.・伊勢志摩の風景
翁は 家元が奉納のしきたりで
深夜0時に翁役の太夫が翁禊をし 例祭は午前10時から本殿前で翁式が行われる
神官に祓い清められた後 神殿を開扉し 白洲に敷いた絨毯の上で舞う
天下泰平・国土安全・五穀豊穣を祈願する儀式としての舞能です


シテ どうどうたらりたらりら たらりららりららりどう
地謡 ちりやたらりたらりら たらりららりららりどう
シテ 所千代までおわしませ
地謡 われらも千秋さむらおう
シテ 鶴と亀との齢にて
地謡 幸ひ心にまかせたり
シテ どうどうたらりたらりら
地謡 ちりやたらりたらりら たらりららりららりどう
千才 鳴るは瀧の水 鳴るは瀧の水 日は照るとも
地謡 たえずとうたり ありうどうどう
千才 たえずとうたり たえずとうたり
 
<千才舞>
千才 所千代までおはしませ われらも千秋さむらおう 
鳴るは瀧の水  日は照るとも。
地謡 たえずとうたり ありうどうどう
 
<千才舞>
シテ あげまきやとんどや
地謡 よばかりやとんどや
シテ ざしていたれども
地謡 まいろうれんげじや とんどや。
シテ 千早ふる 神のひこさの昔より ひさしかれとぞよわい 
地謡 そよやりちや とんどや 
シテ 千年の鶴は 万才楽と歌うたり 又万代の池の亀は 
甲に三極を備えたり
   天下泰平国土安穏 今日のご祈祷なり ありわらや なじょの翁ども
地謡 あれはなじょの翁ども そやいづくの 翁ども
シテ そよや
 
<翁舞>
シテ 千秋万才の 喜びの舞なれば 一舞まおう万才楽
地謡 万才楽
シテ 万才楽
地謡 万才楽


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舞囃子・賀茂 (伊勢市通町)

2017-02-28 07:00:04 | 写真と観光.・伊勢志摩の風景
午後から 会場を公民館へ移し
仕舞 舞囃子や半能が行なわれた

舞囃子 賀茂は 昔 里に住んでいた秦の氏女が
朝夕鴨川の水を汲んで神にささげていた
ある時川上から白羽の矢が流れてきたので
持ち帰り家の軒にさしておくと 懐胎して男子を産んだ
この母子が後に神となり 白羽の矢に化身した
別雷(わけいかづち)の神とともに 賀茂神社に祭られている

別雷の神といい 鴨川の水といい 水にまつわる話であるから
賀茂神社は 農耕に縁起が深いゆかりの神なのです



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半能 「結城」 (伊勢市通町)

2017-02-28 07:00:03 | 写真と観光.・伊勢志摩の風景
南朝の忠臣結城宗広にちなんだ「結城」という
勝田流ならではの演目です

ワキ役が ストーリを話し終ると 
シテが 橋掛り(はしがかり)から現れる

橋掛りは 演者が出入りをする通路ですが
舞台の延長としての重要な演技空間です
 

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半能 「結城」の舞 (伊勢市通町)

2017-02-28 07:00:02 | 写真と観光.・伊勢志摩の風景
半能とは 能楽の後場を中心に演じる能です
物語は 北条氏の忠実な家臣として
南奥州方面の政務を任された
その後 宗広は南朝勢力再起のために
北畠親房と共に海路から 奥州へ向かおうとしたが
海上で遭難して 伊勢国で立往生し
間もなく発病して病死した物語です

『太平記』は 宗広の死に関して
生来暴虐な人物で狼藉(ろうぜき)が多かったため
その報いを受け 塗炭の苦しみを味わい
地獄に堕ちるという凄惨な描写をしている

墓所は 津市の結城神社と 
伊勢市の光明寺に祀られている


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