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叔父はすでに寝巻に着替えさせてもらっており、搬送をまつばかり。H医師やSWソーシャルワーカーのK持さんにも挨拶を済ませた。先生には叔父の命を助けてもらい、K持さんには生活保護打ち切りの報にあたふたする姪たちによく対応してくださった。
しかしながら三か月を超えた入院は許されず、K持さんが探してくれたN麦病院へ移送されるのだ。
救急車のようなストレッチャー付きの搬送車にはじめて乗り込む。運転手と介添えの女性が一名ついていた。きびきびニコニコした二人に、車内で話が盛り上がる。
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一番遠くへ行ったお仕事はどこへ?
北海道です。
え~どういうルートで?
船ですよ、でも大洗からフェリーに乗れなくて、東北自動車道を青森まで行って連絡船です。
青函連絡船ですよね~ 他にはどんなとこへ?
金沢も、新潟も、京都にもいきますよ。
なごやかに川崎生麦間を移動中、ふと思いついてご介添えの看護士にたずねてみた。
お二人はあちこちの病院に患者を運ぶのですから、いろいろな病院にはお詳しいですよね、私たちこれから叔父を療養型の病院へ落ち着かせないといけないのですが、皆目件見当がつかないので、名前をあげてみてくださいませんか。
湘北病院、・馬嶋院、上の原病院などの病院を教えてもらった。(これは早速家に帰ってネットでさがさなくては)
話していると時間は短い。もうN麦病院に来てしまった。
こちらのSW有賀さんに挨拶。次の転院先には八王子の山の病院ではなくて、おじのかかりつけ病院であったK同病院に根回ししてくれるよう依頼。かんじのいい人だった。
院長に面談。以下を確認
①延命医療はしない。胃瘻はしない。
②入院めどは一か月。(二か月目になると診療報酬が悪くなるのだろう)
③次の転院希望のK同病院は先方が受け入れてくれれば可能。
まだ若くてバリバリだ。「前の病院は点滴が高カロリー」ですねーという。すると従姉がすかさず、「そうなんですよ、普通のでいいんじゃないでしょうか」という。へー、高カロリーのほうが、体力つけるのにいいんじゃないの?と思うが・・・院長はむくんでいる、という。ふ~ん。そんなものか。
叔父の病室に行く。従姉が席をはずしているとき叔父と少し会話。携帯のラジオからニュースを聞かせてあげたら、ラジオがほしいという。送ってあげると約束。
帰り際に婦長に、「嚥下のリハビリはしていただけるのでしょうか」と聞いたら、ここではやりませんという。早くK同に移って嚥下リハビリをしないと、食べられないで命尽きることになるかも。
歴史の町生麦はひっそりしている。急行も快速も全部生麦通過である。ホームで待ってるだけで疲れる。
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