流ブログ

その記録

なごり雪 (散文)

2010-03-10 | 散文的
どっちにしたって東京で見る雪はこれで最後になるのかもしれない。 そんな風に3月に降るしきり雪を浴びながら僕は思っていた。 傘もどこかに忘れてきてしまった。 全身をグショグショに濡れながら駅前に立ち尽くす僕には名残雪とは言えない 大粒のボタ雪を見上げる他には出来なかった。 ここでどのくらい待ったのだろう。 キャバクラ『dice-ダイス』から駅前まで歩いて10分 カナコには駅前で待ってて。としか言わ . . . 本文を読む