最終章だけど、、、

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言い当てる

2020-10-26 00:30:25 | 日記
亡き母の口癖に「言い当てる」がありました。
それも不吉なことに対してです。
何かよくないことを口にしたり、思いを馳せると、実際その後に凶事(とまで大げさなことでなくても、望まぬこと くらいでしょうか)が起こる、言い当てる、なのです。
だから、不吉なことを口にしたり、思ったりしないように、少しでもその不安があったら、首を横に振って、いやいや、そんなことありえない!と沸き起こる不安を意識的に打ち消す のが秘訣。母流の諭しでした。

一方、私は決して悲観論者でもなく、そもそも何かが起こるまで特に他人のことにはあんまり心を砕かないタイプ・・・のはずでした。

10月2日の満月の夜以来、私に何だか、居心地が悪いことが次々と生じるのです。
気のせいとかいわゆるデジャブ?現象、と自分で打ち消すのですが、ここでいくつかお話してしまおうと思います。

【1】10月2日の夜のこと、お月さまの表面を見せてくれると天体望遠鏡を外に持ち出した家人のつきあいで、私も外へ。道路に望遠鏡を置くのも邪魔かと、お向かいのお宅の空いていた駐車スペースに1メートルほど入らせてもらいました。その時、ふと、私はたまらなくお向かいのご家族のことが心配になり、何か寂しい重い気持ちをぬぐいきれなくなりました。最近はお向かいは、ムスコさん宅で同居される時間が長く、昼間にごくまれにお宅にいらしているみたいです。真っ暗なお向かいの建物がいつも以上に、心に鋭く目に入ってきました。
その後、わかったことですが、ちょうどその頃、お向かいのご主人が、病院へ運ばれ、急変のため帰らぬ人になっておられたそうです。

【2】1週間ほど前のこと、大学の5年ほど先輩の方のことを突然思いだしました。お元気でお過ごしかしら?お嬢さんも相変わらず前向きでお仕事に励んでいらっしゃるかしら、と数年ぶりに思いだした先輩のこと、どうして思いだしたのか、前後は覚えていないのですが。
2,3日後、地元のケーブルテレビのお悔やみコーナーで、彼女の義妹さんの訃報を見ました。晩婚だった実家の弟さんの奥さまです。弟さんには何かのことでお目にかかったこともあるも、奥さまのことはもちろん全く存じ上げてはいないものの、つい先日偶然、思いだした先輩の親族にこんな不幸が起こっているのを目にするなんて。

【3】これも大学の同窓生に関わります。この1年くらいはすっかりご無沙汰ですが、30代の終わりごろ結婚、幸いにも40歳を過ぎたころに、赤ちゃんに恵まれて共に喜びを分かち合ったものでした。赤ちゃんの成長過程でいろいろ煩悶が生じるらしく、そのたびに、よく私にメールや電話をくれていました。ついでに、ご主人の愚痴も(笑)
その都度、命を授かった幸せを繰り返し唱え、少しでも心が軽くなるように、話し相手にはなってきた彼女との時間。コロナ禍はこんな人間関係にもどこか、影響したのか、それとももう愚痴らしきことがないのか、音信がないわ、と思っていたのが、一昨日のことです。
そして昨日、

はがき両面に細かく書かれているのは、辛い、悲しい、自己嫌悪、そして他己嫌悪も。
返事を書こうにもとりあえず、少し自分の気持ちを整理させてから、彼女にどんな助言が必要か、慎重に言葉を選ぶ必要を感じました。
そこで、ふと思ったのは、
一服タイム、ティータイムを彼女に送ろうと。
マイブームになっている私の最近の紅茶は、トワイニングのレディグレイです。

ウエッジウッドのティーポットにかぶせるコーズィは、ネットでお友達になった方の手作りです。バイオリンに挫折(音程が決まらないなど)するとティータイムに走ります。
他にも

などトワイニングが主なのですが、全部で10数種類の茶葉が冷蔵庫にありました。
昨年までは、圧倒的にリプトン派でしたが、この状況下では、京都のリプトンで買い求めることにもいきません。。。
そうそう、今はトワイニングの茶葉は〇〇ゾンですぐに送ってもらえる!
彼女にもさっそく送って熱いお茶を飲んでまずはゆっくり落ち着いてもらおう、と思いつきました。ネットの世界の便利さ発揮。ぽちんといくつかクリックしたらもう送る手はずが整います。
助言は、彼女がティータイムをしてからで大丈夫!

そう思いを軽くしているうちに亡き母の「言い当てる」にはまりそうだった自分を忘れて、他にもこの小さな贈り物をする相手を探す私へと変わっていきました。

雨の止んだ今日は、すっかりきんもくせいが落ちて

代わりにツワブキがそろそろです。


五時になるとそろそろ明かりがほしい、ついでにすでにエアコンで暖をとってもいます。


亡き母の「言い当てる」は、なるべくいいことに作用させたいと思います。
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