5月28日(水)アルゲリッチと仲間たちによる室内楽公演 



~今を生き、未来を創る~
東京オペラシティタケミツメモリアル
【曲目】
1.バッハ/無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
2.バッハ/イギリス組曲第3番ト短調 BWV808~ガヴォット
3.ラヴェル/水の戯れ
4.ラヴェル/夜のガスパール~「オンディーヌ」
5.ドホナーニ/弦楽三重奏曲のためのセレナードハ長調 Op.10
6.ハイドン/ピアノ三重奏曲第39番ト長調 Hob.XV:25 「ジプシー」
♪ ♪ ♪ 7. ブルッフ/コル・ニドライ Op.47
8.ショパン/序奏と華麗なるポロネーズハ長調 Op.3
9.メンデルスゾーン/ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
【アンコール】
♪ シューベルト/歌曲「君は我が憩い」
【出演】
Pf:マルタ・アルゲリッチ/Vn:川久保賜紀(5,6,9,e)、川本嘉子(6)/Vla:川本嘉子(5)/Vc:ミッシャ・マイスキー(1,7,8,9,e)、上野通明(5,6)
3年ぶりにアルゲリッチを聴いた。まるで音楽の女神ミューズがステージに降り立って魔法をかけ続けたような時間だった。ミューズの正体は勿論アルゲリッチ。出演者全員が魔法にかかり、別次元の境地のアンサンブルを繰り広げ、音楽の素晴らしさをビンビンと発信して来た。
アルゲリッチのピアノをどう表現していいのだろうか。どんな称賛の言葉も安っぽく感じてしまう。アルゲリッチの指がちょっとピアノに触れただけで、無限の響きがピアノから溢れ出る。これは魔法か!?どんな音も、どんな音の連なりも、どんなハーモニーも、宝石のように光り輝き、この世に二つと存在しない音楽が生まれる。
今夜はアルゲリッチの出番が飛び抜けて多かった。演奏会場で曲目の追加が発表され、更にそこにも入っていないバッハが会場に鳴り響いたときの至福感!どの曲でも、ただのピアノとは思えない特別なオーラで会場が満たされた。バッハの左手に現れてまとわりつくような「ソ」の連打や、「水の戯れ」での極上の透明感、「オンディーヌ」のハーモニーに差す淡い影など、いつもの感想ではいくつかの例を引いてアーティストの特徴を述べることが多いが、アルゲリッチは全ての表現がその瞬間・瞬間に天から降りてくるようなサプライズの連続で言葉を失ってしまう。そして全ての音が「これしかない!」という必然として響く衝撃!
更に驚いたのは、他の共演者にもアルゲリッチの魂が乗り移ったようなアンサンブルが実現したこと。ハイドンのトリオで自由自在なアゴーギクで進む場面も、3人はそれが必然のように一緒に呼吸してバトルを交わし、綱渡り的なアンサンブルを聴かせるし、メンデルスゾーンのトリオでも、迸るスピード感と溢れかえる叙情の織り成すファンタジーに酔いしれてしまう。
アルゲリッチの盟友、巨匠マイスキーの、人生の喜怒哀楽を歌い上げるチェロが素晴らしいのはもちろんだが、日本の若いアーティスト達がアルゲリッチに気後れする様子もなく、アンサンブルで自由闊達に渡り合い、アルゲリッチとの対話を楽しんでさえいる姿の頼もしいこと!アルゲリッチが出演しない川久保、川本、上野によるドボナーニの弦楽トリオでも、火がついたようなパフォーマンスを聴かせた。これはそれぞれのプレイヤーの才能と技量の賜物だろうが、そこにアルゲリッチの魔法で見えない力が働いたような名演だった。アルゲリッチが長年手がけていたルガーノ・フェスティヴァルでも、きっとこんな演奏が繰り広げられていたのだろう。
スタオベとなった聴衆の熱い喝采とブラボーに応えて演奏してくれたシューベルトの歌曲、アルゲリッチの囁くような天上的なピアノに乗って川久保とマイスキーから紡ぎ出される溢れる歌心にはため息ばかり。終演後に時計を見ると9時40分を回っていた。時間を忘れて浸った、本当に幸せな2時間40分だった。
ミッシャ・マイスキー バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会Ⅱ 2022.10.31 サントリーホール
アルゲリッチ&フレンズ ~イヴリー・ギトリスへのオマージュ~ 2022.6.3 すみだトリフォニー
別府アルゲリッチ音楽祭2022 アルゲリッチ&マイスキー 2022.5.16 東京オペラシティ
川久保賜紀、遠藤真理、上原彩子 2018.11.7 北とぴあ
別府アルゲリッチ音楽祭2018 アルゲリッチ Meets プロコフィエフ 2018.5.16 東京オペラシティ
上原彩子&川久保賜紀 デュオ・コンサート 2012.6.26 サントリーホール
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1.バッハ/無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
2.バッハ/イギリス組曲第3番ト短調 BWV808~ガヴォット
3.ラヴェル/水の戯れ
4.ラヴェル/夜のガスパール~「オンディーヌ」
5.ドホナーニ/弦楽三重奏曲のためのセレナードハ長調 Op.10
6.ハイドン/ピアノ三重奏曲第39番ト長調 Hob.XV:25 「ジプシー」
8.ショパン/序奏と華麗なるポロネーズハ長調 Op.3
9.メンデルスゾーン/ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
【アンコール】
♪ シューベルト/歌曲「君は我が憩い」
【出演】
Pf:マルタ・アルゲリッチ/Vn:川久保賜紀(5,6,9,e)、川本嘉子(6)/Vla:川本嘉子(5)/Vc:ミッシャ・マイスキー(1,7,8,9,e)、上野通明(5,6)
3年ぶりにアルゲリッチを聴いた。まるで音楽の女神ミューズがステージに降り立って魔法をかけ続けたような時間だった。ミューズの正体は勿論アルゲリッチ。出演者全員が魔法にかかり、別次元の境地のアンサンブルを繰り広げ、音楽の素晴らしさをビンビンと発信して来た。
アルゲリッチのピアノをどう表現していいのだろうか。どんな称賛の言葉も安っぽく感じてしまう。アルゲリッチの指がちょっとピアノに触れただけで、無限の響きがピアノから溢れ出る。これは魔法か!?どんな音も、どんな音の連なりも、どんなハーモニーも、宝石のように光り輝き、この世に二つと存在しない音楽が生まれる。
今夜はアルゲリッチの出番が飛び抜けて多かった。演奏会場で曲目の追加が発表され、更にそこにも入っていないバッハが会場に鳴り響いたときの至福感!どの曲でも、ただのピアノとは思えない特別なオーラで会場が満たされた。バッハの左手に現れてまとわりつくような「ソ」の連打や、「水の戯れ」での極上の透明感、「オンディーヌ」のハーモニーに差す淡い影など、いつもの感想ではいくつかの例を引いてアーティストの特徴を述べることが多いが、アルゲリッチは全ての表現がその瞬間・瞬間に天から降りてくるようなサプライズの連続で言葉を失ってしまう。そして全ての音が「これしかない!」という必然として響く衝撃!
更に驚いたのは、他の共演者にもアルゲリッチの魂が乗り移ったようなアンサンブルが実現したこと。ハイドンのトリオで自由自在なアゴーギクで進む場面も、3人はそれが必然のように一緒に呼吸してバトルを交わし、綱渡り的なアンサンブルを聴かせるし、メンデルスゾーンのトリオでも、迸るスピード感と溢れかえる叙情の織り成すファンタジーに酔いしれてしまう。
アルゲリッチの盟友、巨匠マイスキーの、人生の喜怒哀楽を歌い上げるチェロが素晴らしいのはもちろんだが、日本の若いアーティスト達がアルゲリッチに気後れする様子もなく、アンサンブルで自由闊達に渡り合い、アルゲリッチとの対話を楽しんでさえいる姿の頼もしいこと!アルゲリッチが出演しない川久保、川本、上野によるドボナーニの弦楽トリオでも、火がついたようなパフォーマンスを聴かせた。これはそれぞれのプレイヤーの才能と技量の賜物だろうが、そこにアルゲリッチの魔法で見えない力が働いたような名演だった。アルゲリッチが長年手がけていたルガーノ・フェスティヴァルでも、きっとこんな演奏が繰り広げられていたのだろう。
スタオベとなった聴衆の熱い喝采とブラボーに応えて演奏してくれたシューベルトの歌曲、アルゲリッチの囁くような天上的なピアノに乗って川久保とマイスキーから紡ぎ出される溢れる歌心にはため息ばかり。終演後に時計を見ると9時40分を回っていた。時間を忘れて浸った、本当に幸せな2時間40分だった。
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