PLYMOUTH JDT

今年の夏アメリカのビッグシティーホビーズよりAHMのミニトレインズ プリマウスJDT機関車のセットが再販されました。この機関車がプリマウスの機関車だということはみなさんご存知のようですが、JDTというメーカー形式の機関車だという事は多くの方がご存じないようです。



JDTとはプリマウスJシリーズ機関車の中で、1950年ごろより生産のはじまった機関車です。手元の資料によればその総数は117両で1991年に生産が終了したことになっています。模型はその初期型をプロトタイプとしています。下の写真はプリマウスロコモーティブワークスの公式カタログの写真です。スタンダードゲージとナローゲージで車幅が違いますので、1クラス大きな M/Wシリーズ同様に前面窓の形状も異なっています。模型はナローゲージのはず？なのですが、前面窓の形状がスタンダード同様の長方形です。
　

・・・とはいってもこの機関車は鉄道会社の大きな本務機とは違い小さな産業用機関車なので、その形態はクライアントによりさまざまです。カタログの形態はあくまでも1つのサンプルに過ぎず、メーカーより出庫の時点で既にさまざまな形態になっているようです。実物はこのように2軸Bタイプの機関車のほか3軸Cタイプの機関車もありました。

"実物"
軌間・・・・・・・・600～1436ミリ
動輪直径・・・・・・610ミリ
重量・・・・・・・・12～20トン
端染～端染・・・・・4546ミリ
幅・・・・・・・・・軌間により異なる。
高さ・・・・・・・・2794ミリ
ホイールベース・・・1600～1794ミリ

"模型(1/87)"
端染～端染(ステップ～ステップ)・・52ミリ
幅・・・・・・・・・25.5
ホイールベース・・・18ミリ

"1/120"
端染～端染・・・・・38ミリ
幅・・・・・・・・・軌間により異なる。
ホイールベース・・・13～15ミリ

　

模型は全長がやや短いようです。1/87だと端染～端染52ミリなのですが、そこに付くステップ～ステップで52ミリでした。ホイールベースもおよそ18ミリだと87倍して1566ミリです。Jシリーズ機関車の中にホイールベース1600ミリ(1/87：18.3ミリ)というのもありますので、本線用機関車と違いあまりシビアに見ないでもいいのではないでしょうか。今回再版された模型の詳細はTMS誌№812号73ページ、製品の紹介記事と126ページアールクラフトの広告が参考になります。また、ワタクシの手元にはオリジナルの旧製品がありますが、それなりに走ります。