「たまには入った事の無い店でランチ・・・」と思って、客船ターミナルの近くにある食堂(全部ひらがなの店)に入ってみる。あまり広くはないけれど、お寿司屋+定食屋という雰囲気の店で、なかなかよい感じだ。うどんが食べたいと言っていたちぴらは、「ちゅるるん(麺類)ないから、ちがうおみせがいい・・・」とゴネているけど、どうしてそんな事わかるんだろう。壁のメニューが読めるのかな?・・・
嫌がるちぴらを大島牛乳とつまみだねで誤魔化し、テーブルに座る。何にしようか考えていると、『ハンバ天ぷら 800円』という貼り紙を見つけた。これはラッキー!、『ハバ海苔』ってばぴらにあの大好物だから、べっこう丼と一緒に注文してみた。ハバ海苔はワカメと海苔のあいのこみたいな海藻で、冬の伊豆大島の名物だ。東京ではほとんど見ないけど、ぴら家のお雑煮は千葉育ちのぴら婆ちゃんの趣味で使っていた。板海苔のように漉いて乾燥させたのを、軽くあぶって揉んでトッピングにする。なんでか板ハバ海苔には小石が付いているから、あぶる前にチマチマ取るのが案外楽しい。味はあんまりしないけど、小さい頃から何とも言えない食感と香りが好きだった。「高いんだから、たくさんかけちゃダメよ!」と、ケチなぴら婆ちゃんに怒られながら、少しでも多くつまんでお雑煮にかけようと、ぴら弟くんと競争していたっけ・・・。そんなハバ海苔、最近ではお雑煮にたくさんかけても怒られないように、わざわざ高速道路を飛ばして、千葉県のスーパーまで買いに行ったりして。ちなみに去年の暮れに買った5枚セットの高級ハバ海苔、一袋なんと3,000円でした・・・
さて、食堂で出てきたハンバ天ぷらは、生のハバ海苔をかき揚げにしたモノ。カリカリの衣と、厚めでフワフワのハバ海苔、焼き塩をかけて食べるとなんとも香ばしくてうまい。「ば~ば、早くハンバ天ぷら食べにおいで~!」(ちぴら風・・・)
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