島の信号機・・・

　「お家のちかくにね、信号あるんだよ！」ってちぴら、島内に６ヶ所しかない貴重な信号機が、自分の身近な所にあるのが自慢らしい。『近く』と言ったって、ぴら家から２Ｋｍも離れてるし。ちぴらの足で歩いたら３０分以上もかかるけど、次の信号機はさらに１５Ｋｍ先だから、２Ｋｍくらいは近所のうちなのかも知れないけど・・・

　で、その信号機、どう考えても交通量上の必要を感じない場所にある。信号が赤でも３台以上停まっているのを見たことがないから、お互いに譲り合って交差点に入れば全く問題無いと思う。他の５ヶ所も同じような感じ、『止まれ』の標識でも立てておけば済みそうだけど、な～んでか立派な信号機が設置されている。税金のムダ遣いかと思えば、実は重要な任務が隠されている島の信号機。島育ちのコドモたちが都会に行った時、初めて見た信号機に戸惑わないように、ホンモノの信号機で練習しておかないとダメなんだそうな。そういや、ちぴらも横断歩道は手をあげてちゃんと渡るけど、赤信号でも無視して車道に飛び出すことが多い。う～ん、ちゃんと都会対応の交通安全教育をしないとダメかな？

　島の高校生が修学旅行で関西の大都会に行った時、信号が赤になっても横断歩道を渡るのを誰も止めず、ホントに車に轢かれそうになったという話も・・・