このブログについて
『はぎおの「ツボ」note』は、ドラマ・エンタメ系の感想、旅行記etc. 自由気ままな「日記」です! 内容はかなり偏ってますが (^-^; お気軽に楽しんでください♪
いま関心があるのは「昔の時代劇・刑事ドラマ・サスペンス」「お芝居(宝塚中心)」「神社・仏閣」かな (^.^)
※なお、コメント等については、承認後の掲載とさせていただきますので、ご了承ください。
ネットやらツイートやらを見てて、今日最初に驚いたのは
の話。
アニメ放送時は、すっかり大人になってて、すでに「アニメおたく」とは縁遠かったんですが、これは結構好きで見てました
原作は読んでてかなぁ?記憶にないですが、アニメの独特な世界感と、主題歌が印象的で。
しかし、あの時はいろいろあって突然打ち切りのように終わったんでしたねぇ・・・
さて、アニメの実写化ってなかなか難しいですよね。しかも、今はすっかりジャニーズ枠の土曜9時。
特にこれは忠実に再現するのは壁が高そうだろうし、逆にオリジナリティを出し過ぎるのも、実写化する意味が薄れてくるし。
ま、第1回は見てみようかな
余談が長くなりましたが、本来書きたかったのはこちら↓
村上弘明、『大江戸捜査網』井坂十蔵役に決定 テレ東「新春ワイド時代劇」
村上さんの井坂役も驚きですが、「大江戸捜査網」が復活、しかも、正月恒例の長編時代劇でですよ
全然知らなかった
あの枠はほとんど「戦国もの」の大作続きだったのに、いきなり超娯楽時代劇だなんて(予算削減かしら)
いや~好きでした
ちょうど小学生くらいに、家の地域では土曜のお昼に放送してました。(今考えるとすごい時間帯ですが)
まだ、土曜に授業があったころ、帰宅してご飯を食べて、吉本新喜劇→大江戸捜査網という流れで。懐かしいなぁ
(橋爪淳さんのシリーズも好きでしたよぉ)
はっきし言って、あれは時代劇の名を借りた「戦隊もの」ですよねぇ。
だって、一人一人名乗って、ポーズをとって、そして敵を叩きのめす
ま、それが醍醐味なんですけどね。
子供が夢中になるのも無理はないでしょう~
それから、あのリズムが独特な、血が騒ぐようなテーマ曲が相乗効果になって、殺陣のシーンが特に印象に残ってます。
一番記憶にあるのは、里見浩太朗さん時代かな。あの時に、三味線引きながら唄って町を練り歩く「新内流し」っていう職業も覚えたし、里見さんの歌が心地よくて(なんという渋い子供でしょうか)
いまや大女優になってしまったかたせ梨乃さんも、まだまだ初々しくて可愛かったなぁ。
主人公は杉さん、里見さん、松方さんと3代変わりましたが、いぶし銀の旦那、井坂十蔵をシリーズ通して10数年演じたのは、今や蜷川作品には欠かせない瑳川哲朗さん。
この人の殺陣が本当に豪快で、カッコよかった~
大人になって、舞台上で生で拝見した時は、ちょっと感激した記憶があります。
それを、村上さんが演じるのね~
顔が端正すぎるのが役柄にどう影響するのかはわかりませんが、豪快で迫力ある殺陣を見せてくれるのは間違いないはずなので、楽しみにしてます
さて、主人公は高橋克典さんだとか。
あんまり時代劇のイメージないんですけど、先日舞台「十三人の刺客」で鍛えられただろうし、今どき珍しい骨太で、結構好きな役者さんなので、こちらも楽しみにしてます
ただ、日常の姿はやっぱり江戸っ子の町人だと思うけど、「べらんめえ調」が似合うのかどうかは若干不安・・・
あと、女子はだれなのかな??
はぎお的には、 「太秦ライムライト」で、すっばらしい殺陣を見せてくれた山本千尋さんにぜひ出演していただいて、志穂美悦子以来の活躍ぶりを見せてほしいなぁ~と勝手に期待してるんですけど・・・
ついでに、今までの出演者の方々、総出演ってのはどうでしょう。
杉さん(は無理かなぁ)、里見さん、松方さん、かたせさん、土田早苗さん、梶芽衣子さん・・・そして、悪役に瑳川さん。な~んて。
だって、「いかにも悪者」を演じてこられた悪役の大御所のみなさんは、寂しいことですが、ほとんど亡くなってしまいましたからねぇ
勝手に盛り上がっちゃいましたが、やっぱうれしくって
残念ながら、テレ東系列局がないのでリアルタイムでは見れませんがいつかBSかCSで放送されることを楽しみに・・・
何としても時代劇の灯を消さないように頑張ってくれてるテレビ局(特にNHK・テレ東・フジ)には、本当に応援したい気持ちでいっぱいです
もう、完全に最近「時代劇」づいております
それは・・・小説を読んでることもありますが、毎日当たり前のように「時代劇チャンネル」を見て・・・
そしてまたまたなぜか『八丁堀の七人』に完全にノックアウトされ朝
に夜
に、バカみたいに全シリーズを見続けているはぎお
(これはね、BS-TBSの「謎解き!江戸のススメ」で「与力と同心」を取り上げたから火が付いたんだよ~)
相変わらず、はまると後先考えず、のめり込むタイプ
すっかり寝不足気味です
夢中なあまり、番組の情報を集めてたら・・・以前、こんな雑誌があったことを思い出しました↓
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時代劇マガジン Vol.13 (タツミムック) |
クリエーター情報なし | |
辰巳出版 |
時代劇番組放送が無くなって2年
でもそれまでは、割と(テレ朝とテレ東中心に)コンスタントにありましたよねぇ。
まぁ終盤は、名作のリメイクばかりになったのが残念ですが・・・
その、2000年代前半の時代劇、過去の名作、そして時代劇に関わってきた方たちのインタビュー満載の、時代劇ファンにはたまらない雑誌なんです
かくゆう、はぎおも何冊か持ってますが「八丁堀~」に再び火が付いたことで、(特集記事が読みたくて)バックナンバーを集め始めました。
どの方も、すでに危機的状況にあった時代劇に危機感を感じ、「時代劇の面白さ」と「続けていかなければならない」という熱い思いを切々と語られていて、本当に読みごたえがあります。
ちょっとおかしな意見かもしれませんけど、未だに「戦隊もの」とか「コスプレ」とかファンがいるってことは、 『勧善懲悪のストーリー』とか『時代劇の扮装のカッコよさ』が根付いているという背景があるんじゃないかなぁ・・・
だから、若者に受けようと奇をてらわなくても、「八丁堀~」みたいに、キャラ設定がしっかりしててストーリーが面白ければ、オーソドックスでもきっと若い女性ファンも増えると思うんだよね。
それに昨今、時代小説も人気のようだし・・・
あ~また『京都ロケ地巡り』行きたくなったなぁ~
恐らく、放送が無くなってこの雑誌も廃版になったのでしょうけど、改めて復刻版として出していただけないかしら。
全く存在を知らなかった方ですが、直木賞を受賞してからとても気になっていました。
そこへきて、映画化の話。
これは読まねば
続けての時代小説ですが、昼休憩の気分転換に挑戦してみました
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蜩ノ記 |
葉室 麟 | |
祥伝社 |
ストーリーはこちら(ネタバレです)↓
羽根(うね)藩。
城内で刃傷騒ぎを起こした檀野庄三郎(だんの しょうざぶろう)は、家老・中根兵右衛門の温情で切腹を免れたものの、7年前に藩主の側室との不義密通の罪で10年後の切腹と家譜の編纂を命じられ、向山村に幽閉されている戸田秋谷(とだ しゅうこく)の監視を命じられる。
秋谷の切腹の期日まで寝食を共にし、家譜の編纂を手伝いながら秋谷の誠実な人柄を目の当たりにするうちに、庄三郎は秋谷に敬愛の念を抱き、次第に秋谷の無実を確信するようになる。やがて庄三郎は、秋谷が切腹を命じられる原因となった側室襲撃事件の裏に隠された、もう1人の側室の出自に関する重大な疑惑に辿り着く。
戦国時代の「のぼうの城」とは全く違う、武士の世界が確立している江戸時代の話。
ページを開いた瞬間から、珍しく一気に惹きこまれました。
何しろ、文章が美しい
理不尽な武士の世の中と、一言もなく服そうとしている人物の背景が、ミステリータッチで進んでいく「ピンと張りつめた緊張感」とともに、田舎の土や風や木の匂いが感じられる。
一転、権力争いが渦巻く城下は、ホコリっぽい無機質な感じを受け、対照的でした。
それにしても、武士の世界は理不尽ですよねぇ。最後まで読んでも、なぜあそこまで陰謀を張り巡らせて権力争いを貫き通そうとするのか、疑問が残ります。(いや、もしかしたら現代社会にも通じるものはあるかもしれない)
それを、その日を迎えるまで、あれだけ穏やかに淡々と過ごすことができるか。
その生き方から、農民から武士に至るまで、周囲の人々は尊敬の念で見守っている。
主人公同様、秋谷の人物像に憧れますが、その心境に至るまでの過程をもう少し知りたかったなぁ
お勤めで失態を犯した主人公の心境の変化。
一家の大黒柱が数年後に死を迎えることを知りながら、ともにあえて「普通」に過ごそうとしている家族。
そして、その息子と農民の息子の友情。
オーソドックスですが、とても惹きこまれました
直木賞選考では、「ベテランならではの深みのある作品」との高評価があった反面、「清廉すぎる」「驚きがない」との意見もあったようで。
確かに、ラストは読み始めた時から感じられたし、目新しい事件があるわけではない。
でも、何というか、久しぶりに「王道な時代小説」を読んだ気がします。
アットホームでもあり、サスペンスもあり、アクションもあり、そしてその時代の空気感、さらには武士道を感じる・・・結末はわかっていても、読後はスカッと清々しい気持ちでした
葉室麟さん、結構好きな作家さんかもしれない
さて、この映画化では主人公に岡田准一くん。そして秋谷には役所広司さん。
絶対間違いない・・・とは思うんですが、もっと目新しい配役でもよかったのかなぁ~
いや、時代劇は安定感のある方たちにやっていただくのが落ち着くのかな
でも、この映画、結構秋谷の息子役が重要だと思うんですよね。
配役を見ても知らない方でしたが、さて、どうなるか??
やっと、やっと読みました。
「のぼうの城」
のぼうの城 | |
和田 竜 | |
小学館 |
正直、この作品は野村萬斎さん主演の映画化で知ったのですが、実はいまだに見ることができず。
でもず~っと気になってました。
和田竜さんといえば、「本屋大賞」でこの作品が有名になりましたね↓
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村上海賊の娘 上巻 |
和田 竜 | |
新潮社 |
もちろん、こちらも未読でございますがまずは最初に有名になった作品から。
ストーリーはこちら↓(ネタバレです)
天下統一を目指す豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じるも、その中には最後まで落ちなかった武州・忍城(おしじょう)と呼ばれる支城があった。その城には領民からでくのぼうをやゆした“のぼう様”と呼ばれ、誰も及ばぬ人気で人心を掌握する成田長親という城代がいた。秀吉は20,000の軍勢で攻撃を開始するが、将に求められる智も仁も勇もない、文字通りのでくのぼうのような男の長親は、その40分の1の軍勢で迎え討とうとする。 (yahoo!映画より)
正直、最初は「う~ん、人物説明が多くて退屈だなぁ」という感想
でも、文庫本で下巻に入ると、「のぼうさま」を助けようと、家臣・農民たちが奔走し、対立する武将たちの気持ちも盛り上がってくるのにつれ、読み手も興奮してきました
頼りな~い『でくのぼう』のお殿様を、百戦錬磨・武芸に秀でた武将たちが助けて城を守る・・・
ん?
「怠け者だけど『知将』」で知られたヤンの人柄に惹かれたのか、戦がしたいがために血気盛んになった猛者たち・・・
ちょっと『銀河英雄伝説』のヤンウェンリー率いる「自由惑星同盟」に状況が似てない
と思っちゃって
まぁ、一番の違いは、「のぼう」と呼ばれる城代は、本当に怠け者で頼りないのか、計算で「でくのぼう」を演じているのか、最後までわからないところ。
非常に魅力的な人物だった
説明できないけれど、なぜか人を引き付ける「人柄」「人望」っていうのはあるんだなぁと。
そして、戦に入ってから、いわゆる有名・無名の武将たちの「合戦」が生き生きと描かれて、血が騒ぎましたね
戦は「謀略」から始まるにしても、個々への「憎しみ」はなく、むしろ猛者には「尊敬」を覚える。
これって、日本の武士道ならではの潔さだと感じましたね。
前半がもたついた分、後半はテンポよく、そしてすっきりとあっけない幕切れで、外国のドラマみたいでした。
時代小説、やっぱ面白い・・・けど、家系図・人物の名前を把握するのが大変
ところで、映画の方の配役は次の通り。
成田長親:野村萬斎 正木丹波守利英:佐藤浩市 甲斐姫:榮倉奈々 酒巻靱負:成宮寛貴 柴田和泉守:山口智充 石田三成:上地雄輔
大谷吉継:山田孝之 長束正家:平岳大 成田氏長:西村雅彦 成田泰季:平泉成 和尚:夏八木勲 北条氏政:中原丈雄 珠:鈴木保奈美
たへえ:前田吟 かぞう:中尾明慶 ちよ:尾野真千子 ちどり:芦田愛菜
豊臣秀吉:市村正親
実はまだ見てないんです。(ようやくブルーレイ借りました)
まぁイメージ通りの人あり、そうでない人あり・・・
メインキャストの中では正木丹波の浩市さんはもうカッコ良すぎでしょ脇(特に農民たち)は良さそうですねぇ~
ただ、「でくのぼう」のイメージの城代が、いかにも切れ者に見える萬斎さん・・・どうなんだろうなぁ。
戦のシーンもどこまで描けてるか、興味津々です。
映画を観たら、感想をUPしたいと思います!
NHKで、しかも、ヒガシこと東山紀之主演で新たに制作、というニュースを聞いてから、発表からいろんな意味でドキドキしてきました
とにかく、物心ついたときから見てきて、大好きだった、 加藤剛さん版「大岡越前」という、大きな作品がありますからね
いろんな方が演じてこられても、ついつい比較してきました。
なんでしょう、堅物で、低音ボイスで、頬骨が張った人。
(加藤さんそのまんまじゃん)
いろんな思いがありながら、いざ始まってみると・・・
脚本も、監督も、当時の方だし、BGMもほぼ踏襲
ナレーションも出演されてたてらそまさんで、加藤剛さんの息子さんも出演。
しかも、撮影も京都
NHKもなかなかやるねぇ~
「キャスト交代で新シリーズスタート」って感じ。こんな遊びのある「リメイク」もあっていいんじゃないですか?
個人的には、始まってすぐ、村上源さんが高橋長英さん!というだけで全話見ることに決定しました
三次まで出てる~
(同心役名で「片瀬堅太郎」が引き継がれてるし)
ま、キャストに関しては、
千恵蔵御大のイメージが強すぎる父上、津川さんじゃないなぁ。
ハイテンション上様も、若干意地悪感が強い
親友榊原伊織は、三枚目キャラになっちゃった。(勝村さんは好きだけど)
(寺島さんは、チンピラじゃなくて同心なのね・・とか)
でも、玄人好みの出演者・配役ですね
で、肝心のヒガシは・・・
好き嫌いの好みはありますが、所作といい、セリフ回しといい、やはり「時代劇俳優」の後継者ですね。
ずっと続けてほしいです
まぁ始まったばかり。今回特に、奉行になった経緯~1つの事件を解決まで、1時間で描いているので、駆け足気味だったし。
まだまだ全体的に様子見、な感じです。
でも、新しくなっても、昔に戻って時代劇を見てるようで、懐かしいような、なんだか不思議な感覚。
基本的に派手な殺陣が大好きですが、「大岡越前」は昔から「ドラマ」で見せる時代劇。
スピードがブームの今の時代にリメイクされたのは、うれしい限りです。
ジョージ秋山さんの名作と言ってもいいのかな、「浮浪雲」
むか~し、ビッグコミックか何かで読んでました。
ストーリーはこちら↓ (ウィキペディアより)
幕末時代の江戸・東海道の宿場町『品川宿』で問屋を営む「夢屋」の主人・雲(くも)は妻・かめ、11歳の長男・新之助(しんのすけ)、8歳の長女・お花(おはな)の4人暮らし。雲は仕事そっちのけでいつも遊んでばかりで、無類の酒好き女好きである。動乱の世ではあるが、ささやかな庶民の家族や人間模様をコミカルかつシリアスに描いている。
あの時は、つかみどころのない「浮浪雲」さんに全然魅力を感じなかったんですけど。というか、あんなだらしない人がどうして好きなんだろうと、奥さんの気持ちを疑ってました(ま、子供でしたから)
これを、今から30年以上も前に、あの「石原プロ」が、あの渡さんを主演にドラマ化してたこと、最近知りました。
ド派手好きな事務所が、お堅い役者さんでどんなふうに映像化したかと思ったら・・・
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浮浪雲 BOX [DVD] |
クリエーター情報なし | |
ポニーキャニオン |
すっごいぶっ飛んでて、面白かった
だって、セリフは完全に現代の言葉(名詞も)だし、ギター片手に歌う人あり設定から何から、全然時代劇を作ってる感覚じゃない、もう、何でもアリ
しかも、脚本が倉本聰さんってこともありますが、コメディタッチの中にも、幕末の世相、恋愛、信頼関係、家族のつながり等々がしっかりと描かれていて、ホームドラマとしての見応えもあります。
原作からかなり外れた演出だとは思いますが、芯の部分はぶれてないはずなので、やはり原作の力は大きいんだと思います
今見ても、(今だから)考えさせられる部分も大きくて。
一見女好きでフワフワした人に見える雲さんも、実は本質をちゃんと見抜いている。また、それを押し付けないところが、今見るとカッコいいなぁ~
それを、あの武骨な印象の渡さんが演じてて、生き生きとして見えるので、やっぱりこの人は面白い人なんだろうなぁ。
妻のかめ女役も、その当時はかなり飛んでる印象だった桃井さん。耐える印象の奥さんも、意外とはまってました。
何より、楽しそうなんだよね~
子役の伊藤洋一君がいいんだよねぇ。秀才なんだけど、すっごく真っ直ぐで可愛くて
むか~し、よくテレビで見たんだけど、もう引退しちゃったのかな?
ほかにも、クレイジーキャッツの面々から、日活・東映の脇役・悪役さんたちが多数出演。
おまけに、レギュラーで笠智衆さん、ゲストに大滝さんや、裕次郎さんまで出てくるんだから、それを見てるだけでも豪華な映像です。
追記:これを「歴史・時代劇」のくくりにしちゃって良かったかな
テレビ局で唯一、時代劇のレギュラー放送を続けているNHK。
最近でもお気に入りはいろいろあります。(「はんなり菊太郎」とか)
橋之助さん版「御宿かわせみ」も、賛否両論あったみたいですが、「婚礼」まで制作してくれたので思い入れは一番強いなぁ
でも、最近のヒットはこれでしょう↓
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陽炎の辻 ~居眠り磐音 江戸双紙~ DVD-BOX |
クリエーター情報なし | |
ポニーキャニオン |
ストーリーはこちら↓
直心影流の達人、坂崎磐音。藩内騒動がもとで自藩を離れ、江戸深川六間堀で浪々の日々を送る。ある日、磐音はふとした縁で両替商の用心棒を引き受けるが、幕府の屋台骨を揺るがす大陰謀に巻き込まれてしまう。些事にこだわらず春風のように穏やかな磐音が颯爽と悪を斬る、著者渾身の痛快時代小説! (Amazonより)
ちょこちょこ見ていたんですが、撮りためていたのを、ようやく最後まで見ることができました!
もうね、痛快エンターテインメント!て感じ。
お家騒動がらみのミステリー、サスペンス。
素っ晴らしい殺陣が見られるアクション。
はぎおが愛してやまない、長屋を中心とした舞台にした人情話。
主人公の恋愛ストーリー。
時代劇の枠を超えて、どのジャンルが好きな人でも楽しめる作品になってるので、多くの人に愛されたのかな~
改めて感じました。
実は、原作があります。
近年、多数の時代小説を手掛けている佐伯泰英さんの代表作です。
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陽炎ノ辻 ─ 居眠り磐音江戸双紙 1 (双葉文庫) |
佐伯泰英 | |
双葉社 |
例によって、一度も読んだことはないんですが、レビューによれば、テレビの方が主人公が「いい人すぎる」んだとか。
そう、その爽やかすぎるくらいの「いい人」磐音を演じるのは、山本耕史さん。
でも、暗い過去を背負い、優しい顔でありながら剣の達人。
あれはね、おこんちゃんでなくても惹かれますよ。
脱藩して江戸に流れてきた磐音と最初に知り合う、両替商で働くおこんちゃんを中越典子さん。
この人もね~てきぱきしてる中にもかなわぬ恋に悩む町娘が愛おしくて。
男だったら惚れるなぁ・・・
相思相愛なんだけど、身分違い、磐音の過去が絡んで、なかなか結ばれないこともヤキモキして目が離せなくて。
周囲がまた、いい人あり、曲者ありで、ドラマを盛り上げます。
配役も楽しくて。
若いながら江戸で大きな両替商を営む今津屋に渡辺いっけいさん。(落ち着いて愛妻家のいい人なんだけど、これまでのいっけいさんのキャラクターから「いつか違う人になるのでは?と最後まで疑ってしまった)
磐音の剣の師匠に榎木孝明さん。(本物?なので、道場での稽古が迫力があって)
悪人ではないが金銭にずるがしこい奉行所の役人に佐藤B作さん。
そして、一番名演なのは、今津屋に一生を捧げている、やり手の番頭、近藤正臣さん。
昔あんなにキザだったのに・・・と、時々笑っちゃうほど喜怒哀楽の激しい、ある意味カワイイ人です。
他にも、はぎおの「ツボ」にはまる演技派の人たちがたくさん出てて。(河西健司さんとか)
※はぎお的にツボだったのが、旧知の中ということで、榎木さんと辰巳琢郎さんが同じ画面に出てること(伝わらないかぁ)
でも、一番の見応えは、やはり磐音こと山本さんの素晴らしい殺陣ですね!
それを見るだけでも、爽快です。
今、NHK-BSでもやってる見たいですね。
よろしかったらぜひ!
ただ今、宝塚では、かの有名な
「ベルサイユのばら」
を上演中です。
昭和49年の初演以来、何度となく再演されてきた「宝塚随一の名作」といっても過言ではないでしょう。
でも、宝塚ファンの一人であるはぎお、実は
生での観劇は一度もありません
基本的に、スーツもの・日本物が好きなので、「輪っかのドレス」や西洋の「王朝もの」は苦手
ベルばらもその一つです。
とはいうものの、宝塚ファンになったきっかけは、何を隠そうこのベルばら。
矛盾してると思うでしょうが、詳細はこちらに。
実は、マンガからファンになった一人です。
もちろん、連載時は知りません。
なぜか、高校時代、偶然借りたマンガからはまってしまいました↓
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ベルサイユのばら [文庫コミック] (1-5巻セット 全巻) |
池田理代子 | |
メーカー情報なし |
まさに、これを読んだんです。
今思えば意外ですが、たった5巻で完結してるんですよね。
(確か外伝もありましたが)
結構、これで苦手だった「世界史」に興味を持たせてもらいました。
興味を持つ・持てない、全然違いますよね、やっぱり
宝塚では男装の麗人オスカル、その幼なじみアンドレ、そしてフランス王妃アントワネットとスウエーデン貴族フェルゼンを中心に、フランス革命前後をドラマティックに描いています。
マンガも基本、同じなのですが、高校時代、やはり「歴史色」を強く感じました。革命前夜の「歴史絵巻」という感じでしょうか。
アントワネットが窮地に陥る実際に起きた「首飾り事件」を、ジャンヌというオリジナル人物によって、さらにドラマティックに描いています。
残念ながら、今の再演バージョンではジャンヌごと割愛されています。
それが惜しくて、最近の再演は興味がないというか・・・
原作にかなり沿った平成最初の再演、89年の雪組・星組バージョンでは、当時の両組の強烈な「曲者」女役が見事に演じていました。 (雪組:小乙女幸 星組:花愛望都)
それで、ぐっと物語にはまったのかもしれません。
どうも、最近のは「様式美・美しさ」だけが際立ってるような気がして。
もちろん、オスカルは美しく、アンドレは包容力があり、アントワネットは王妃としての芯の強さと女性的な弱さ、そしてフェルゼンは貴族としての気品と一途な思い・・・
それぞれの秘めた恋愛。でも、それだけじゃないんだよな~ベルばらって。
しかも、オスカル編にはアントワネットなど王宮の人たちは登場しません。それじゃ、「ベルばら」としてどうなんだという感じで。
やはり、1作の中で、ある程度は歴史的要素があって、4人の中心実物のドラマも描かれる。
そういう「原点」に戻ってくれたら、見に行くつもりなんだけど。ま、原作物は難しいですから…
(なんか、「クリープを入れないコーヒーなんて」みたいな感じで)
次の雪組はトップお披露目、初舞台公演としての「ベルばら・フェルゼン編」。
演じる壮一帆は、もう「往年の宝塚スター」みたいな硬質な華やぎがあって、フェルゼンはお似合いでしょう~
オスカルは・・・もう誰でもいいです。アンドレの未涼亜希が見たい。
あとは・・・ジャンヌ、カンバック
そしたら初「ベルばら」に挑戦してみようかな~
何度か書いてますが、歴史の中でも幕末のドラマが一番好きです。
そのきっかけとなった作品の一つ。
この『翔ぶが如く』は司馬遼太郎の原作ですが、今日はドラマのお話です。
思い入れのある「大河ドラマ」はいろいろありますが、これは放送当時かなり夢中になって見てました。
何しろ、幕末もの。それも西郷さんだけでなく、大久保さんも軸に描いたドラマってなかったので・・・
で、何より、当時だ~い好きだった鹿賀さんが、西田さんとともにW主演ということで、見ないわけがない
(二人とも、脂がのった、充実期だったような気がするなぁ)
とにかく、ビジュアルだけでもうワクワクだって、「そっくり」なんだもん
確か、当時は「幕末ものは当たらない」ということがジンクスのように言われていて、実際、平均視聴率も20%前後。
(でも今となっては、そこそこいいと思いますが。というより、もう大河ドラマって、視聴率関係なく、1年間その時代を、その世界観でじっくり描いてほしいんですけど。)
そういうこともあってか、なかなか再放送されないこの作品を、CSで20年ぶりに見る機会がありました。
もちろん今回は、バッチリ全部録画
さすがに、あまり覚えてなくて、初めて見る気分で楽しめました。
↑これは、当時購入したドラマ本。後にも先にも購入したのはこれだけです。
このドラマは、幕末編を1部、明治編を2部という、2部構成で製作されました。
なので、一見「別の番組か」と思うほど、登場人物の雰囲気も変わります
幕末編は、一見熱い「維新」の時代として描かれがちなところを、薩摩中心ながら、幕府と薩長の攻防が両方の側から描かれ、様々な人物の心理戦がなかなか面白いです
そんな中で、人生のどん底ばかり味わうような西郷さんと大久保さんが、維新の中心に立っていく過程も見応えがあります。
また、幕府側、最後の将軍となった慶喜のなかなかの「作戦」「かけひき」も面白いかと。
一転、明治編は、固い絆で結ばれていた薩摩の仲間たちが、政府側と士族側として分かれていきます。
はぎお的には、こちらの方がドラマとして面白かった
というより、変わらない友情がありながら、政策の違いから袂を分かたなければならなかった二人が悲しすぎて
西郷さんは征韓論に敗れ、結局、鹿児島に帰ることになるのは、ご存じだと思いますが、ドラマではこんなシーンがありました。
そばにいてほしいと願う大久保さんに、固い決意で帰郷を告げる西郷さん。大久保さんは思わず、
「いつでも大事な時に逃げてしまう。後始末するのは自分ばかり。あなたは子供より始末が悪い」
と薩摩弁で叱責します。
お互い、気まずい思いのまま、これが永遠の別れとなります・・・
もちろん、ドラマのワンシーンで、実際こんなことがあったかどうかはわかりませんが、二人の友情は変わらなかったと信じたい。
お互い憎みあって別れたわけではない、こんな場面があったに違いない・・・そう思いたいのです。
大久保さんが暗殺された時、胸元に西郷さんからの手紙を携帯していた…というシーンがありましたが、実際もそうだったと聞いて、うれしくなったほどで。
はぎおも思うんですよ。もちろんこのドラマを見てからですが…
西郷さんは薩摩に帰り、郷土の英雄として讃えられました。
でも、自分の正義が通らなかったから、新しい政府づくりからは「逃げた」ような気もしないでもない。
くずぶっていた士族の気持ちを東京から離れさせるために、という思いもあったと思うんですが、じゃ、政府に残った同志はどうなるの?という思いもぬぐいきれないんです。
一方、大久保さんは、薩摩から、日本全土から、士族を裏切った悪人として恨まれたにもかかわらず…冷静に、時に冷酷に、腹をくくって政務を行った。
新しい政府、新しい時代の礎を築いたのは、彼だと思うんですよ・・・
もちろん鹿賀さんが演じたこともありますが、大久保さんは尊敬する偉人の一人になりました。
余談ですが、そんなに簡単に、軽々しく「維新」って言ってほしくないんだよなぁ・・・ねぇ、そう思いません
ちょっと感情的になりましたが、やはり、 幕末・維新の時代は、本当にこちらの魂も熱くなりますね。
また、単に男性のドラマとしてだけでなく、西郷さんや大久保さんの奥さん、関わった女性たちの心情も描かれ、その時代の緊張感、生きた人々の熱い気持ちが伝わってきます
「龍馬伝」「篤姫」も良いですが、これはより一層、その時代を感じることができるかも。
ところで、出演者がまた豪華で…
西田敏行さん、鹿賀丈史さん はホントに素晴らしかった
ビジュアルはもちろんのこと、今見ると方言もヘンに力まず、本当に薩摩の人かと思うほど。と言っても薩摩弁に詳しいわけじゃないですがあまりにナチュラルすぎて、言葉の意味がよく分からない時があったほど。
きっと、お二人とも歌が上手いので、耳がいいのかな~なんて変なこと考えてみたり。
その他にも、
田中裕子、賀来千賀子、加山雄三、高橋秀樹、角野卓造、小林稔侍、富司純子、樹木希林、草笛光子、田中好子、南果歩、石田えり、三田村邦彦、若林豪、三木のり平、竜雷太、蟹江敬三、平田満、石丸謙二郎、田中健、小倉久寛、佐野史郎、村田雄浩、内藤剛志、益岡徹、緒形直人、堤真一、佐藤浩市…・(順不同・敬称略)
もう書ききれませんが、今考えると、超豪華で、しかも、個性派・名優ばかり
彼らの熱いお芝居を見るだけでも、感動的です。
佐野さん以下の役者さんはまだまだ若手で、その若々しさを楽しめるのもうれしいかも。(まだテレビでは無名の笹野高史さん、段田安則さん、田口トモロヲさんなどなども…)
原作は厚い本で10巻とのこと。
さすがに読もう…とは思いませんが、このドラマで、司馬作品の面白さ、幕末~明治の激動の時代を、垣間見ることができると思います。
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NHK大河ドラマ 翔ぶが如く 完全版【第壱集】 [DVD] |
クリエーター情報なし | |
ジェネオン エンタテインメント |
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NHK大河ドラマ 翔ぶが如く 完全版【第弐集】 [DVD] |
クリエーター情報なし | |
ジェネオン エンタテインメント |
先日、テレビで岡山の高梁市(たかはしし)が取り上げられていて、「備中松山城」のおひざ元だということを改めて知りました。
(はぎおのお城知識はその程度)
お隣だし、これは行かねばと思い、この3連休を利用して、得意の「急に思い立って」ドライブ
ネットで調べたら、高速で約1時間とちょっと。
安易に考えてましたが、岡山道賀陽ICを降りてからの峠越えが、それはもう大変で
まぁクネクネ道で、途中急に細くなったり。
知らないから勢いで行っちゃいましたが、もし知ってたら躊躇してたかも
そんなこんなで2時間強。
ようやく着きました…が、このお城
標高430mの山の頂上にある
知らなかった(その程度です)
現存する、もっとも高い場所にある山城なんだそうです。
そのお陰でか、明治時代の「廃城令」の際にも見つからなかった(忘れられてた?)んだとか。
観光シーズンだけリムジンバスが出てますが、それも中腹まで。
あとはひたすら徒歩で登ります
距離は700m
舗装されてるって感じでもなく、昔ながらの石段。
登り始めて半分あたり。
「中太鼓丸櫓跡」の石垣です。
石垣の上から見た景色。
高梁の街が見渡せます。
またひたすら登るのみ↓
やっと入口が見えてきました
本丸まであとわずか?
大手門の跡です。
入口なのに、すでに迫力ありますよね。
大きなクスノキもお出迎え。
スタートして30分、ようやく到着
二の丸から本丸、天守をパチリ
小ぢんまりですが、歴史の重みを感じます。
(妄想が膨らむ)
(資料によりますと)二層二階ですが、三層に見えるデザインなんだそうです。
確かに三階建てのように見えますね。
鎌倉時代、秋庭氏が築城し、明治時代まで15の家々が城主となる、なかなか忙しいお城。
現存する天守は江戸時代初期のものだそうです。
中に入りました↓
囲炉裏があったりします。
資料コーナーは、修復時に保存した、築城当時の品々が展示されてます。
柱も梁も太いですよね
2階に上がってみました。
神棚があるんです。
城の守護神が祭られてるんだそうです。
再び外へ出て、天守裏へ回ると…
「二重櫓」です。
こちらも現存する重文。
残念ながら、この日は中に入れず…
もう、こういう光景を見るだけで、戦国や江戸時代へ、頭の中でタイムスリップ
大汗をかきながら登ったお城ともお別れ。
途中、城主からいろんな心得が記されてましたが、帰り際の一言がこちら↓
こちらこそ、って感じで
今度は坂をひたすら下って「下界」へ。
スタート地点で地図を見ると、本丸のあった「小松山城跡」のさらに上に、関所があるんです。
あそこから攻めてくる人がいたんだろうか??
いつものように思いつきで行きましたが、なかなかいい経験&歴史の勉強になりました
いい天気だったし、いい「ウォーキング」ともなりました。
やっぱり「知らない」ってのは、なんでもできるってことで。
つづく
先日ご紹介した「みをつくし料理帖」
テレビ朝日で放送されましたね。
原作のイメージを生かしているか、はたまたオリジナリティ満載なのか、期待と不安の中見ました。
(最近こういうパターン多いね)
良かったんじゃないですか~
本で読んでいても、やはり映像で見ると実感がわきます。
どうやったって、原作のとおりに作れるはずはないわけで、多少の変更や、キャラの印象の違いはありますが、全体的に(原作を抜きにして)とてもいい作品だったと…
どこから集めたんだか、ホントに江戸の町人たちがワンサカでてきて、活気のある街並みを再現。
時代劇であんなににぎわった光景、久しぶりに見た気がします
苦労続きの主人公、澪ちゃん役、北川景子さんが思った以上に良かった
彼女は映画でも時代劇に良く出演されていて、今回も町娘の着物がよく似合ってました。
お料理のシーンも、実際(ある程度?)ご本人が腕前を披露していて、それにも感動
周囲の人たちも、原作のイメージとは違うけれど、そこは演技力・佇まいで全く問題なかったと。
いつもダンディな大杉連さんが、あんなに年老いた店の主。また泣かせるんだよなぁ~
まぁ、松岡君がちょっと違和感、というか、いつものやんちゃな感じを思い出しちゃってクールな役柄にイマイチはまらなかったかも。
それにしても、最近のカメラって、ホント高性能。
実際に見てる以上に、目の前で見ている感覚で、料理のにおいや湯気、人物の息遣いまで伝わってきそうな映像美でした
そう、この作品は、ある意味「料理」が主役。
はぎおは西日本(母が関西出身)なので、どうしても主人公澪ちゃんの作る料理に共感できるんですが、
俵型のおむすび、おぼろ昆布、薄味の出汁…
美味しそうだったなぁ。
原作でも感じましたが、ホントに「これでもか」というほどの災難が襲いかかる澪ちゃん。
まだ本の方も1巻しか読んでないので、連ドラは無理でも、半年に一回くらいドラマで見たい
人間関係での方でも、謎に包まれたままの部分があるし、あれは、続編を作るつもりでの構成だよね
それにしても、やっぱ時代劇っていいよねぇ~
今日は、愛する「時代劇専門チャンネル」で一日
鬼平犯科帳まつり
が開催
最初はちょっとだけ見ようと思ってたんだけど、結局10時間、最後まで見てしまった
それにしても「鬼平=濃い」ねぇ
各4シリーズは以前にも見たんですが、今回は異なるシリーズで、同じ作品を見るという、なかなか興味深い企画でした。
「谷中いろは茶屋」
「四度目の女房」
オープニングから基本的に4作品とも同じですが、若干の設定、セリフの変更もあり、ラストがそれぞれ違ってました。
はぎおは吉右衛門さんのシリーズがリアルタイムなので、一番のイメージが強いんですが、「四度目の女房」については、1作目・2作目の演出が好みでしたね。
同時期の作品ではないので「競演」でもないし、「再演」という感じでもないんですが、同じ作品を見比べるって楽しいです
合間に入る、「時代劇マニア」のさだまさしさんのコーナーも楽しくて。
(まるで某NHKの月一の番組のような)
一番印象的だったのは、視聴者からの「「鬼平」のテーマ曲を作るとしたら、どういうイメージですか」という質問に対して、
鬼平のテーマは、ジプシーキングスでしょう。
という答え。
これには笑っちゃいました
なんというか、そういう「普通」の感覚が、共感できて。
そうなんです。
吉右衛門版のエンディングは、四季の江戸の風景に、ジプキンの「インスピレーション」が流れるという、それは美しい映像
ですが、他の3シリーズは、鬼平の力強さ・男らしさを前面に押し出したOP・EDという印象でした。
これは見比べて初めて気づいたことでした。
3シリーズを制作した「東宝」と、現在の「松竹」の違いもあるんでしょうかね
それにしても、楽しい一日でした
先日、青春きっぷでの宝塚遠征で読んだ1冊なんですが…
はぎおにしては珍しく、車内でどっぷり世界にはまっちゃって、周囲の乗客や雑音を忘れ、泣きそうに
![]() |
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫) |
高田 郁 | |
角川春樹事務所 |
Amazonだったか、「時代小説SHOW」というサイトだったかで紹介されていて、購入はしていたものの、またしても山積みのまま未読だったのですが…
偶然見た北川景子さんのブログでこの作品がドラマ化されると聞き、慌てて読んだ次第
ちなみに内容はこちら↓(ネタバレです)
神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。大坂と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが・・・・・。(Amazonより)
カッコいい武士や忍者が活躍するような「時代活劇」ではなく、名もない市井の人たちの日々の生活。
それを料理を通して描いているというところが興味深かったです。
しかも、江戸が舞台でありながら、上方出身の女性料理人が主人公。
当時の江戸では、「女性」というだけで料理を食べてもらえない。そんな厳しい社会。その設定だけでもドラマがあるのですが、まだ10代の主人公澪の半生が過酷で。
易者に
「雲外蒼天」の相
があると言われた澪。意味は
困難を乗り越え、努力して克服すれば快い青空が望めるという意味。絶望してはいけないという激励の言葉。 (四字熟語データバンクより)
雲の上には青い空が待っている、ということですが、その雲がとてつもなく厚くて晴れそうになりかけてもまた更に厚い雲で覆われて大雨が降るような
そんな澪の人生
江戸の人たちも悪気があるわけじゃない。
職人気質で、見栄っ張り。日々を必死で生きてるからこそ本音をいうもんだから、上方出身の彼女も戸惑うことが多い。
度重なる苦難にへこたれそうになりながらも、周囲の叱咤激励、また、工夫した料理で乗り越えようとする彼女の姿は、本当に健気で…
苦労続きなのに、素直で明るくて、ひねくれてなくて。そんな彼女だから読んでる方もついつい肩入れしちゃくなります
料理の苦手なはぎおでも多少はわかる東西の味の差
この当時からはっきりしていて、だしの取り方一つにしてもそうですが、一番驚いたのは
ところてん
でした。
西日本は酢醤油で食べますが、関東は黒蜜で食べる理由を初めて知りました…
彼女を取り囲む人々も、なかなかの苦労人ばかり。
だからこそ、支えあって励ましあって一生懸命生きている姿に感動…
そこに辛口批評家の謎の武士や、こちらも何かありそうな優しい医師、大阪時代の店の女将、現在の店の気のいい主人…まだ1巻を読んだだけですが、魅力的な登場人物がたくさん出てきます。
先日ご紹介した
もそうですが、苦労を重ねて今を必死に生きている人たちの日常を描いた作品が、心に染み入るようになりました。
もちろん、殺陣の豪快な捕物帳とか、戦国ものとか、幕末とか、男性が活躍するものも大好きですが、最近女性が主役のものにも興味が(「御宿かわせみ」とかね)
結局ね、友情とか家族愛とか、人情話が好きなんですよ素敵なドラマが、今の人たちでも共感・感動できるんですよね。
さて、ドラマの方ですが、テレ朝のホームページのキャストを見ただけで「イメージどおり」と直感。(北川さんが原作の印象よりキレイすぎるけど)
あとはどういう演出で、原作をどれだけ生かしているか、はたまたオリジナリティ満載なのか、期待と不安でまちきれません~
(最近こういうパターン、多いね)
またまた時代劇の話題ですが…
タイトルだけ見ると、普通の、よくありそうな時代劇ですが…
この番組を最初に見た時、ま~驚きました
だって、いつもニヒルであまり動じない田村正和さまが、べらんめぇ調のちゃきちゃきの江戸っ子で、飛んだり跳ねたり全速力で走ったり
若草色、エンジ、薄紫…カラフルな着流し姿で、バッタバッタと、斬って斬って斬りまくる
40代過ぎてからコメディタッチの現代劇にも多く出演され、極めつけは「古畑」があるので、べらんめぇ調の早口はまぁ納得できるかもしれませんが、当時は相当驚かれたのではないかと…
なにより、全速力で走ってる正和さまは見れませんよ~
随分若い時の作品なんだろうな~と思いきや、すでに「眠狂四郎」を演じていた、当時35歳だそうで、それも驚き
いったい何が出演の決め手になったんだか
内容はこちら↓
普段は船頭をしている、さる大名の「ご落胤」である若様が、町奉行や周囲の力を借りて事件を解決、最後は敵陣に乗り込んで大立ち回り…
ま、設定はよくある感じですが、いろいろと「変化球」のある異色な作品で、曲独楽使いの名人で、独楽を使って相手を倒したり。
なにより、名前が「若さま」「わの字」。
一度もちゃんとした名前で呼ばれないまま
…結局、素性も本名も明かされないまま、尻切れトンボのように終わっちゃいました
そういう、
見たことのない「田村正和」さま
が見られるだけで、ホントに楽しいんです
さすがにリアルタイムでは見たことないですが、CSで見て衝撃的だったので、録画してます
でも、共演者も今にしてみれば豪華で。
中村梅之助、市原悦子、伊藤雄之助、嵐圭司…各氏と前進座の方たちや豪華なゲスト陣が、ドラマを盛り上げています。
ちなみに、作品について調べてみると、映画全盛期に大川橋蔵さんが何本か主演され、林与一さんもテレビで演じられたそうです。
ちょっとこちらも見てみたいですが… (きっとこんなに驚くような演出はないと思う…)
藤田まことさんが亡くなって、シリーズ化されていた「剣客商売」も終了してしまった…かに思われましたが、キャストを一新して新たに制作されると聞き、嬉しさ反面ちょっと不安も…
でも、楽しみにして見ることにしました
新しいキャストはこちら↓
秋山小兵衛 北大路欣也
佐々木三冬 杏
おはる 貫地谷しほり
秋山大治郎 斎藤工
四谷の弥七 山田純大
田沼意次 國村 隼
どうしても、藤田さんの飄々としたイメージが強いので、北大路さんの「王道」的な感じはどうかな~と思ってましたが、結構雰囲気出てるなぁと。
意外に40も年下の女の子に手を出す「エロい」感じもあったし息子の「鈍感さ」にイライラする感じがかなり面白かったなぁ
で、殺陣はさすがで、「剣客」というより「剣豪」って感じで、多分誰にも負けない
おはるちゃんも小林綾子さんの少々イモっぽい感じ(失礼)が強かったけど、貫地谷さんの可愛らしさ全開で、北大路さんといいコンビになってました。
杏さんはスタイルが良すぎて、腰が浮きすぎなのが気になったけど、サムライ姿、似合ってましたね~
でも、三冬さんって、あんなに明るいあっけらかんとしたキャラだったっけ
で、一番気になったのが大治郎役斎藤君。
もともとちょっとミステリアスな雰囲気が持ち味で、真っ直ぐさが取り柄の大治郎と合わない感じかな?と思ったけど、それよりなにより、あまりに朴訥、いやあまりにも鈍感すぎて(ちょっとアホっぽい)、お父さん以上に見ているこっちもイライラするキャラクターになってました。
ドラマしか見たことないので、原作の雰囲気がわかりませんが、あれが元々のキャラなのかな?
はぎおは結構山田純大さんが好きで、時代劇も良く似合います
セリフ回しといい、目線といい、そこは父譲りなのかな?
三浦浩一さんの印象が強かった弥七役、ピッタシだと思いました。
悪人のイメージが強い「田沼意次」を、いい印象で描いている数少ないこの作品で、今回演じたのが國村さん。
もともと「悪人顔」(失礼)な無表情の顔なので、いい人だか悪い人だか、正直つかみどころのない印象が、今回逆に面白かった
ただいつもはクールでも、娘を心配する時は、ちょっと目じりが下がって、「父親の顔」になってたのがさすが。
つい先日、藤田版の第1回を見たばかりで、若干の設定・話の展開の違いがあり、どちらが原作により近いのかわかりません。
また、ホンのつい最近までやってたので、どうしても前シリーズの印象が強い中、新しく臨んだ方たちはプレッシャーがあったと思いますが、はぎお的には「新しい作品」として十分楽しめました。
やっぱりね、豪快な殺陣と人情ドラマが入り混じった「娯楽作品」の時代劇はホントに楽しい
連ドラで…というのは、もう無理なんでしょうけど、この先もぜひ続けてほしい。そう思いました。
何より、先日行ったロケ地がふんだんに活用されていて、「あそこも行った」「ここはああだったなぁ」と懐かしみながら見ることができました
やはり無理してでも、行ってよかったよ~
ロケ地巡り旅 1 2
こうなると、いつか「鬼平」もキャスト一新…・になるんだろうなぁ。
その時、鬼平は一体誰になるのか
(45歳くらいになった亀ちゃんなんかいいけどなぁ…橋之助さんとか染五郎さんも。やっぱ今は歌舞伎界だろうなぁ)