鳴戸親方の突然の訃報に、言葉を失いました。
親方とは歳の離れたお兄さんくらいしか違わないので、
現役時代の横綱・隆の里の相撲は、
昨日のことのように思い出されます。
それにしても、59歳という、あまりに早過ぎる別れ。
愛弟子・稀勢の里の大関取りの場所を目前にして、
そこに集中できないような状況に追い込まれ、
どれだけ心残りであったことか。
今は、ただ、ご冥福をお祈りするだけです。
そして、何よりも心配なのが稀勢の里。
カメラの前では、めったに喜怒哀楽を出さない彼が、
あれだけ号泣するというのは、
かなり精神的に参っているのでしょう。
天国の親方のためにも、という、
はかり知れないプレッシャーを背負って、
はたしてまともな相撲が取れるのか。
稀勢の里にとって、まさに正念場の場所になりそうです。