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隊長のエンヤコラム 音楽家と私 その7 『ラストワルツと私』

2007-09-01 11:14:12 | 隊長のエンヤコラム 音楽家と私
近頃池袋西武百貨店のBGMで、『ラストワルツ』が良くかかるんです。
映画を見た時は大した曲ではないと思っていましたが、こうして聞いていると、映画の一部始終が走馬燈の如く甦り、ひとりトイレで涙するのでした。
あの映画によって、私は、それまで音と写真でしか知らなかった人々が動き歌う姿を確認出来ました。
動くヴァン・モリソン、動くロニー・ホーキンス、動くジョニ・ミッチェル、動くマディー・ウォータース・・・そして動くドクター・ジョンによって、私のピアノ人生も変わっていったのです。
しかし一番ショックを受けたのは、綺羅星の如く登場するスターの十八番を次々と演奏するザ・バンドの、底知れぬ音楽性に対してでありました。
カントリー、ブルース、R&B、ジャズ・・・それらが渾然一体となって現れる音楽、それがロックというものなのかも知れません。
気障なロビー・ロバートソンはいただけませんが、メンバー各自のバックボーンをもそこはかのなく教えてくれた、それがこの映画でした。
そして、思えば『ラスト・ワルツ』は、私が初めて初日徹夜で並んだ映画でありました。
先着50人にロビーのサイン入りポートレートが貰えるという特典に目が眩んだのも否めない事実ですが、リアルタイムでつきあえる最初の音楽ドキュメンタリーへの過剰な期待が、そうさせたとも言えましょう。
当然のように一番乗りをした私達は、暫くしてやってきた男に留守を頼み、夜食を食べに深夜の町を歩きました。
帝国ホテルの真ん前の映画館から最短距離の店、今の場外車券場にあった吉野家新橋店に向かったのです。
時はあたかも1978年、その日を境に私は今もって吉野家の牛丼を食べていません。
そしてその2年後、私はLAのライブハウスで、リック・ダンコとリチャード・マニュエルのライブを見たのであります。

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