PEARL FAR EAST

PearlFarEastから、真珠のこと、それ以外のこと、いろいろな情報をお届けします♪

原点回帰

2009年05月29日 | News
名古屋より戻りましたー♪森定です(´∀`)ノ
新型インフルエンザの脅威が未だ届かぬ土地とは言え、
西の方向へシュッチョというと、周りはビビる。
何も持って帰ってきてない・・・と思いますよ・・・たぶん。

行く前になんとなくグズグズ風邪を引いてはいたのですが、
アドレナリンなのか、集中力なのか、
展示会中に、メキメキ復調。
すっかり元気になっています。病は気からってのはホントです。

疲労回復に、滋養強壮に、景気づけに、
美味しいもんも食べたし( ̄¬ ̄) 名古屋に来たら、ひつまぶしでしょ♪



先月横浜で行われた2日間の催事にも出展させて頂き、
今回の、この名古屋は3日間催事で来場予定はなんと2000人!!!
景気の浮き沈みと関係ないと言われていた名古屋も、
TOYOTAショック後の冷え込みから、来場者の減少が懸念されていましたが、
オイ!!(゜д゜屮)屮今は不景気なのかぃ???と思ってしまうほどに
お客様でごった返すジュエリーの展示会。
さすがです。
歴史と定評のある展示会ですし、ブランド力が違いますね。
展示会では、「真珠の世界」と銘打って、
真珠を大きく打ち出した構成となっていました。

当社のルースちゃん達もデータと現物で参加。
クマは売れちゃってるのでデータだけね
ちょっとした真珠博物館が出来上がっていました。

当社の新作デザインは、
 『 パールでオシャレを楽しむ域 』 にまで達しているお客様には
大変ご好評を頂いたのですが

「これは喪の時には使えないわよね」と、
白蝶ケシと金色連のデザインネックレスや、
タヒチアンパールとケシのロングネックレスを手にしてさえ
言われてしまう現実もあり、
まだまだパールジュエリーの使用範囲が、いかに限られたものであるのか
大半のエンドユーザー様の意識が
「パールは冠婚葬祭用」
「パールは使いづらい」
というステージである事を、痛感します。

でも、と言う事は、むしろこれからです。
こちらのお取引先様との商談の中で、
デザインものだけでなく、マルチカラーのロングネックレスを起爆剤に、
1点で何通りにもアレンジできる、ロングネックレスの使用方法や
お洋服の色合いに合わせたご提案や、
襟元の形に合わせた、美しく見える長さのご提案など、
使い方をお客様と一緒に編み出して、ご提案して行くスタイルが、
なんとなく形になりつつあります。

そしてやっぱり、展示会で色々な方に身に着けて頂くと思うのですが、
パールジュエリーというのは、
オーソドックスな1連であろうと、デザインネックレスであろうと、
美しくて上品で、どの方に身につけていただいても、きちんと似合うんです。
パールが女性を、優しく美しく品良く装ってくれるジュエリーであることに
間違いはないんです。

やっぱりパールは着けると断然いいんだけどなー。
どうしたら良いのかなー。


こちらのお取引先様の女性社員 I さん は、
当社のブランコシリーズのネックとブレスをとても気に入って、
着けてくださっています。
ご自分の首と手首にピタッとタイトに添うよう、ミリ単位で調整の依頼が来て、
キチンと仕上げましたら、どえりゃ~似合っていて、
とってもキレイに身に着けてくれていました。
あまりにタイトだと、ブレスなどは正直着け辛いのでは?
と、心配したのですが、
『この長さが良かったんです!バッチリ完璧です!』
着け辛くてもいいから、この長さでこうやって使いたいんです。


あぁっ 目からウロコ~
なんか見えました。


私が着けている例のアリさんの指輪
あれを褒めてくださるお客様がたくさんおり、

「でも、引っかかりそうね。」

と必ず言われます。
ハイその通り!大正解!
引っかかるどころか、むしろコチラから引っ掛けていく勢いで、
何にでも引っ掛かるけれど、
いちいちひとつの動作ごとに、
珠は無事か、アリも無事か、足は満足に6本あるか気にしながらでも、
気に入ってるので使いたいんです。


これだ。この感覚だ。

と思います。


真珠は確かに数ある宝石の中で、
モース硬度も3.5~4.5とデリケートな宝石のひとつです。
汗に弱くてお手入れが大変とか、傷つきやすいとか、
身に着けるにあたってマイナスとされるような要因は、たくさんあります。

今までの自分の意識の中に、
普段使い=無造作に使う という図式に近いものが徐々に出来上がっており、
ネックレス等は、チェーンを使うようにどんどん使ってください。
結んだり編んだりしても、真珠は強いので大丈夫です。
という口上も板についていました。
それ位ではパールの表面にも品質にも、影響がないのは確かなのですが、

前でギュッと結ぶだけで、
「(||゜Д゜)!そそそそんなことしていいの!?」と
驚愕するお客様が多いのも事実です。

その気持ちも、ちゃんと汲んで接客しなければ、いけないですね。
カジュアルに着けてもらうには・・・普段使いには・・・という方にばかり意識が行って
自分の中で真珠を扱う意識が、相当に無造作になっていたような気がします。
ハンセイ
乱暴にゴリゴリ着けてくれと言うわけでは、ないですしね。

「これが気に入って
 毎日でも使いたいから、
 ちゃんと気を使いながら、
 大事にしながら、
 どんどん使う。」


ここだと思います。

日本の真珠の歴史は100年を超えました。
だからこその、歴史と気品ある、正統派の完全な美しさもモチロンのこと、
普段のスタイルに合うよう多様化したデザインもののパールジュエリーにしても、

これが気に入ったから、どうしても身に着けたい!

と、思って頂ける商品を作ることに、尽きるのかな。
ガッチリと気に入ってしまえば、
マイナス要因なんて、取るに足らないもの、
それを気にしてでもなお、使いたい!になってくれるのではないかな。

気になるお手入れなんてものは、
メーカーにポイっ!とくれて貰って、いいんです。
こちらできちんと糸も替えて、調節もして、
末永くご愛用して頂ける様、ちゃ~んとメンテナンスさせて頂きますから。

何か、気持ちが初心に戻ったな。
ちゃんとしなきゃ。
何かと実りある展示会でした




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