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安倍軍団の説明不足が残った加計・前川問題

2017-07-11 15:18:46 | 時事問題 政治
昨日、7月10日の衆議院および参議院の臨時予算委員会は、内容的に実りのあるものではなかった。今までマスゴミが奏でていた関係者の声の録音を聞いたようなもので、質問者の頭の整理ぐらいの効果だったろう。参考人の答弁は、感想を語るだけで、事実が何なのかいまだベールにした部分が多いからである。

前文科省次官前川が蛮勇を振るって暴いた正義は、一応国民に受け入れられた。お上の意向で物事が動いていることは、皆、あきらめを抱えて認めてきているはずだが、それがひっくり返るとでも誰も思ってはいない。しかし、正義を振りかざしたことへの国民理解は、安倍内閣の支持率下落である程度実証された。

首相安倍はなんらやましいことをしていないといえよう。圧力をかけたことも自身ではないだろう。周りが忖度して動いたということはあっても、それは法や道理を踏み外したものではない。前文科省次官前川には気に食わないプロセスで事が運んだのであろう。内閣府と文科省の争いであったのだろうが、官邸がプロセスをきっちり説明すべきであった。時の人が前文科省次官前川であるなら、影の人は首相補佐官和泉である。これらの動きを時系列で描いていけば、官邸も疑われることはなかったろう。官房長官菅が、前文科省次官前川の出現に、菅には珍しく、目くじらを立てたのを見て驚いた人が多かったろう。菅の失点であった。

首相安倍は説明が足りなかったと反省しているが、説明していないのである。野党の質問に答えるだけでは国民への説明ができていない。首相安倍は野党の挑発に乗ってしまうことがあるが、今回もその類があったといってよい。血の気が多いと見せるのかもしれないが、首相安倍と野党の質問者との身分の開きを計算に入れなくてはならない。首相安倍は都議選の応援演説を秋葉原で行ったとき、野次を飛ばされて、「こんな人たちには負けるわけにいかない」と切り返した。こんな人たち、という語が演説を聞いていた人たちまで刺激して、首相安倍の支持率急低下につながったと聞く。ヒダリマキの野次と野党の野次を一緒に考えてしまう短絡細胞を露呈した。

臨時予算委員会の成果はなかったが、事態が終わった、沈静化した、とはメディも思ってはいないだろう。首相安倍側のプロセスのきちんとした説明を官房長官菅が改めて行う運びにしてはどうか。

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