2008年12月8日(月)、一関市立東山公民館主催の平成20年度文学講座
移動研修・「花と月をこよなく愛した歌人・西行歌枕を訪ね歩く」に、
妻と共に参加しました。講座の仲間20名と共に中型バスに乗り、一関I.C
~仙台南I.C(東北自動車道)から宮城県名取市愛島塩手字北野42番(国
有地)にある中将実方朝臣の墓に行きました。
ここには実方中将の墓標や歌碑、西行法師の歌碑が建っています。
実方朝臣の歌碑中将実方朝臣の墓の左手後方に、横1.5m、高さ50㎝の台石
上に高さ2.8m、幅1mの稲井石に「桜がり、雨はふりきぬ おなじくは ぬるともはなのかげにかくれむ」の歌が万葉仮名で刻まれています。(明治40年11月、水戸藩士友部仲吉撰、高島張輔書、仙台佐藤源平刻)※続群書類従第三十二輯下所収「撰集抄」出典では「桜かり雨は降きぬ同しくはぬるとも花の陰に宿らん」となっているとのこと。
中将実方朝臣の墓標
西行法師の歌碑文治2年(1186年)秋、西行法師が訪ねた折、詠んだという歌が刻んである。「朽もせぬそのなばかりとどめおきて枯野のすすきかたみにぞ見ゆ」(明治40年11月、増田の荘司益吉立石)
この中将実方朝臣の墓の参道入口にある農家の庭や付近の民家の門口にトウジュロ(唐棕櫚)と思われる植物が植えてありました。
広田半島・大野湾のトウジュロ(唐棕櫚)
2006年1月20日
2006年1月20日、陸前高田市の広田半島・大野湾の田谷海水浴場に行き
ました。ここは「トウジュロ(唐棕櫚)」などが植えられていて、良く
整備されていてきれいでした。
トウジュロ(唐棕櫚)ヤシ科 シュロ属
Trachycarpus wagnerianus
暖地によく植えられている中国南部原産の常緑高木。高さは5~10m
になり、幹は円柱形で暗褐色の繊維に厚く覆われている。この繊維は
縄やたわし、ほうきの原料になる。
葉は掌状に細く深く切れ込み、長い柄があり、直径30~50cm。硬くて
裂片は折れ曲らない。葉柄はシュロより短く、長さ45~80㎝。
5~6月に、小さな花をびっしりつけた黄白色の大きな花穂(円錐花序)
が葉の間から垂れ、果実は長さ約1㎝の扁球形で秋に藍黒色に熟し、白
粉名をかぶる。ふつう雌雄別株。
シュロ(棕櫚)によく似ているが、葉がやや小さく葉柄も短い。また、
シュロは葉の先が下向きに折れ曲がっているのに対し、トウジュロは
葉がややかたく、葉の先がピンと立っているのが特徴。シュロより樹
形が美しいので、庭園などにはトウジュロのほうが多く植えられてい
るという。
このトウジュロ(唐棕櫚)に対して、葉先が垂れる類似種の「シュロ
(棕櫚)」は「ワジュロ(和棕櫚)」とも呼ばれる。
なお、トウジュロとシュロの雑種と考えられる中間的なものも見ら
れるとのこと。
今年の3月で85歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。
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