peaの植物図鑑

ヤブカンゾウ(藪萱草)

一関市東山町のヤブカンゾウ(藪萱草)
 2007年7月13日



2007年7/13(金)、一関市東山町長坂の砂鉄川の堤防に「ヤブ
カンゾウ(藪萱草)」が、朱赤色の花を咲かせていました。
名勝・げいび渓の看板が立ててある所なので植えたものと思われ
ますが、自生のものかもしれません。





ヤブカンゾウ(藪萱草)ユリ科 ワスレグサ属
Hemerocalis fulva var.kwanso
中国原産の帰化植物で、日本には奈良時代以前に渡来したと推定されています。
古名は「和須礼久佐(わすれぐさ)」で、万葉集にあるものは現在のヤブカンゾ
ウと推定されています。

この花の蕾の乾燥品[金針菜]や新芽を食べると憂いを忘れることができたとか。
その後、中国から「萱草」というものが入ってきたが、これはヤブカンゾウの標準種を指し、
半八重咲きではない結実するタイプの「ホンカンゾウ」。

しかし、ホンカンゾウは日本にないので、ヤブカンゾウに「萱草」の字を当てたのだという。
戦前までは「くわんざう」と発音していたが、戦後は「カンゾウ」になり、同音のマメ科の
「甘草」[薬草]と混同されるようになったとのこと。
一関市蘭梅山のヤブカンゾウ(藪萱草)
 2006年7月18日



2006年7/18(火)、一関市「蘭梅山いこいの森」公園のトイレの
前の紫陽花が植えてあるところに「ヤブカンゾウ(藪萱草)」が
1株だけ花を咲かせていました。





ヤブカンゾウ(藪萱草)ユリ科 ワスレグサ属
 Hemerocallis fulva var.kwanso
道端や土手、林の縁などに普通に生える多年草で、高さは50
~100cmほどになる。中国原産だが、日本には奈良時代以前に
中国から渡来したものといわれ、古くから栽培されている。
別名:ワスレグサ(忘れ草)

仲間の「ノカンゾウ(野萱草)」よりも全体に大きく、「オ
ニカンゾウ(鬼萱草)」の別名もある。葉はノカンゾウより
幅が広く幅は2~4cm、長さ40~90cmの線形。

7~8月、直径10cmほどで橙赤色の花を開く。花は雄しべと雌し
べが花弁状になった半八重咲きだが、完全に花弁状になってい
ない線状の雄しべも混じる。花は朝開いて、夕方にはしぼむ1日
花である。次の日には別の花が咲く。
 分布:北海道、本州、四国、九州

仲間には、ノカンゾウ、ハマカンゾウ、ニッコウキスゲなどが
ある。
類似種の「ホンカンゾウ(本萱草)別名:支那萱草」や「ノカ
ンゾウ(野萱草)」などカンゾウの仲間のつぼみや若芽は食用
にされ、おいしいといわれている。

なお、中国産のマメ科の甘草は、根が生薬にされ、鎮痛、鎮咳
の薬効があるといわれる。

今年の3月で85歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。

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