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Paul’s gochamaze blog

ぽーるが愛車インプレッサや日常のことを中心に思いつきで書いてます

ドイツビール②

2005年05月28日 | ドイツ研修
研修旅行中に飲んだドイツビールの紹介第二弾、後編です。
前編と比べて、記事がかなーりパワーダウンしてます(^^ゞ

ラガー? inホフブロイハウス

ベルリンからミュンヘンに移動し、いったお店が「ホフブロイハウス」です
「ホフブロイハウス」は世界で最も有名なビール醸造所で、もともとは、公爵ヴィルヘルム5世が高価な輸入ビールの代替品を生産するため、1589年に設立した醸造所です
1589年と言えば、日本では戦国時代ですから驚きですね
また、ここはかつてヒトラーが旗揚げをしたお店としても有名です
有名店なのでお客は信じられないくらいどんどん来ます
ガイドさんが席を確保してくれている間、入り口辺りで待っていたんですが、200人じゃきかないくらいの人が店に入っていきました
ただ、ここに来るのは殆ど観光客で、地元の人は余り来ないのだとか・・・
ビヤホールはとにかく広く、中では生演奏が行われたりしてるらしいですが、我々が座った席からはそんな様子は見れませんでした
ただ、喧騒と熱気はすごかったです

ここで有名なのは1Lのジョッキ
それを店員さんが10個以上一気にもってきます

スタイルは恐らくラガーのピルスナータイプでしょうか?
苦みが少なく、飲み口が軽いので、1Lでも苦になりません

殆どの人が飲み干し、2杯目を飲んでました



デュンケル

前述のノイシュヴァンシュタイン城に行った時、レストランで飲んだのがダークビール、つまり「デュンケル」です

チョットここで注意
ドイツでは、黒、または濃い褐色のビールを総称して「デュンケル」と呼びます
ですから、デュンケルは特定のスタイルを指す呼び方(ボックや、ピルスナーなど)ではないんです
ですから、以後の内容はワタシが飲んだ「デュンケル」の紹介になります
なお、「Black Beer」と言っても通じないらしいので、「Dark Beer」と頼むとよいそうです

色は黒というより濃い茶色です
味は香ばしい香りで飲み口もスッキリしてました

実はワタシは日本の黒ビールはその甘い香りが苦手で、あまり好きではなかったんです
でも、日本の黒ビールとは全く別物です

同じ理由でダメな人も是非ともチャレンジしてみてください

ちなみに「デュンケル」もラガービールです
前述の様にドイツでラガービールが最初に作られた頃、モルト焙煎方法が発達していなかったため、殆どが濃い色のビールでした

ラガータイプのビールは、日本でなじみ深いビールです。エールよりもエステル成分が少ないこともあり、すっきり仕上がるものが多いのが特徴です。

ラガー酵母は、15世紀後半に寒いドイツで冬の間保存しておいたビールを春に出してみたら妙にうまかった、ということで発見されたタイプのビールの酵母です。したがって5度Cという寒いところでも発酵するのです。伝統的には、8度C以下で1週間程度、その後、5度C~0(or マイナス1)度C程度にまで冷やしながら一ヶ月程度熟成させて仕上げます。

この、低温で長期間熟成保管させる工程をドイツ語で、Lagerung といい、これが、英語でラガー(Lager)となったのです。そこから、このタイプのビールをラガー・ビール、その酵母をラガー酵母と言うのですね。


このラガービールは、語源の通り、伝統的にはゆっくり発酵させ、ゆっくり熟成させて造ります。このため、品質を一定に保ち易いというメリットもあったようです。

19世紀になると、モルト(麦芽)の焙煎温度の調節技術が発達しました。このため、それまで色が濃い目のモルト(=色の濃い目のビールになる)が多かったのに対し、現在、私たちが見慣れている黄金の淡色ビールの製造が可能となりました。

同じ頃、この新しい淡色のモルトとドイツ式のラガー酵母を使い、チェコのピルゼン市でビールの醸造をしたところ、このビールは大ヒットとなりました。これがピルスナー・ウルケル(ウルケルは、チェコ語で"元祖"の意味)です。ドイツの硬水と違ってピルゼン市の軟水が淡色のビールにマッチして、ビールの傑作が生まれたのです。


ドイツビール①

2005年05月13日 | ドイツ研修
ドイツといえばやっぱり・・・ビールでしょう!

研修ツアー中、毎日飲んでました(^^ゞ

今回はそんなビールの紹介を・・・

とはいっても、選んで飲めるほど時間もなかったので、あくまで飲んだ「種類(スタイル)」の紹介ですが
殆どはお店で飲んだんで・・・
※文中に誤り等ありましたらご指摘下さい♪


1.レーヴェンブロイ(LÖWENBRÄU):メーカー名

ドイツに来て、デュッセルドルフで初めて飲んだのがこれでした。
そして、道中で唯一メーカーがわかるビールです。
日本のビールと同じ黄色、透明な外観なんですが、味は苦みがすくなくスッキリ!!
その旨さにいたく感動して、写真を残してました(この記事のトップ写真)

帰国してから調べたら、スタイルはピルスナーでミュンヘンのビールらしいですね
日本でもアサヒビールがOEM生産しているとか(味は違うらしい)

ここで1つウンチクを・・・
元々ビールはメソポタミア文明の頃からエール(上面発酵)の製法だったんですが、15世紀後半に偶然からドイツでラガー(下面発酵)という製法が生まれたんです。
19世紀後半にモルト焙煎技術が発達し、淡色のモルトが出回るようになった頃、チェコで生まれたのがラガービールの傑作「ピルスナー」なんです。
日本のビールは殆どこの「ピルスナー」です。


2.アルトビール(Alt Bier)
↓資料写真(写真を撮る間もなく夢中で飲んでました)


上記「LÖWENBRÄU」でドイツビールの旨さに衝撃を受けた日の夜、たたみかけるように衝撃を与えたのが、デュッセルドルフの「シューマッハー」で飲んだ「アルト・ビール」でした
「アルト・ビール」はデュッセルドルフの地ビールで、外観は赤茶色で丁度普通のビールと黒ビールの中間くらいの色なんです。
一緒に行った人によると、この「シューマッハー」ででてくるビールはこのビヤホールの地ビールで、天然の地下冷蔵なんだそうです。

味は・・・絶品です!!

この旅行中飲んだ中では間違いなくNo.1です!
香りもいいし、飲みやすいし・・・、なにより天然冷蔵なので適温なんですね!

しかも、グラスが空いたり空きそうになると、店員さんが新しいビールを置いていってくれる。
いわば「わんこビール」状態ですねw
気が付いたらショートグラスで5~6杯・・・いやそれ以上かも、飲んでました(^^ゞ

ここでも1つウンチクを・・・
「アルト・ビール」の「アルト=Alt」はドイツ語で「古い」の意味があり、古くからの醸造法を意味しています。
つまり、エール・ビールなんです。
もちろん19世紀後半にモルト焙煎技術が発達し、淡色のモルトが出回る前ですので、茶褐色の外観なんです。
古くからの伝統的な手法とモルトを守っているんですね。
「アルト」は上面発酵(エール)ながら下面発酵(ラガー)タイプのような低温熟成を行うため、上面発酵と下面発酵の中間の特徴を備えており、通常の上面発酵ビールよりも発酵由来の果実香が抑えられています。
香りがほどよく、すっきりしているのはそのためですね!

なお、「シューマッハー」は英語でいうところの「Shoe Maker」、ようは靴屋さんですね
この店は昔は靴屋さんだったとか?
F1のミハエル・シューマッハーはこの店とは全く関係はないようですが、先祖は靴屋さんかもね?
それで思い出しましたが、ミハエル・シューマッハは昔、ドイツ読みの「ミヒャエル」と呼ばれるのが嫌で、記者に英語読みの「マイケル」と呼んでほしいと言ったらしい
でも、みんなずーっと「ミヒャエル」と呼んでたとかw


3.ケルシュ・ビール(Kölsh Bier)

「アルト・ビール」ですっかりドイツビールの虜になった翌日の夜、宿のあるケルン市のビヤ・ホールで飲んだのが「ケルシュ・ビール」です。
ケルンの地ビールで、ストレートグラスで出てきます。
アルトビールと違い、黄色で透明な外観です。
でも、香りがよく、程よい苦みでおいしいです。
ワタシは「アルト」の方が好きですけどね

さらにウンチクを・・・
実は「ケルシュ・ビール」も「アルト・ビール」と同じ、エール・ビールなんです。
しかし、ケルシュ・ビールは黄色で透明な外観。
つまり、19世紀後半以降に「あえて」古い製法で作られたビールなんですね。


4.ヴァイス・ビール、ヴァイツェン・ビール(Weisen Bier)
←またも資料写真

上記、ケルシュと同じ店で飲んだのが、「ヴァイス・ビール」です。
ケルンからベルリンに移動した夜、レストランで飲んだのが「ヴァイツェン・ビール」です。
この二つは同じだという資料もありますが、中には小麦の配合が違うという資料もあるので、区別がつきません。
しかも、ケルンで飲んだ時は、自分でメニューを見ていないので、わかりません
特徴が似ていたので、同じものとして紹介します(^^ゞ

外観は薄い黄色なんですが濁りがあり透明ではありません。
「アルト」や「ケルシュ」に比べると結構香りが強くてクセがあるんで、苦手な人も多いかもしれません。
しかし、慣れるとはまります!
ちなみにワタシはケルンで飲んだときはダメでしたが、ベルリンで飲んだときにそう感じました。
一緒に行った人達でも、「ヴァイツェン」ばかり飲んでた人もいました。

しつこいようだが、ウンチクを・・・
「ヴァイツェン」は使用するモルト全体のうち、一般的に50~70%程度が小麦モルトです。
小麦のモルトにはタンパク質が多く含まれており、浮遊する酵母とこの小麦モルトのタンパクによって濁りがもたらされます。
ちなみに「ヴァイツェン」もエール・ビールです。
強い香りはエールビールの製造の過程で発酵生成物としてエステル化合物ができやすいからで、発酵温度が関係しています。
「アルト」が程よい香りだったのは、その為ですね


まだ途中なんですが、思ったよりも膨大になってしまったので、次回へ続きます。

久々に・・・

2005年05月09日 | ドイツ研修
投稿するのは約3週間ぶりですね~

実はGW前に9日間、仕事でドイツに行ってたんです
(帰国してから5連休だったんで、浦島状態でした~)

行く前に書こうかとも思ったんですが、数日間も不在にすることをネット上で公にすることに抵抗があって・・・
ま、考え過ぎかもしれませんけど、不特定多数の人が見てますからね
最近、自動車の盗難も多いし・・・

仕事と言っても展示会に行くのと視察がメインなので、半分遊びみたいなもんだったんです。
丸一日観光な日も二日あったし・・・
会社のお金で良い経験させてもらいました。

ということで、これから何日間か、ドイツ旅行記を書きたいと思います
文才には自身がないので、旅行記ってほどたいしたもんではないかもしれませんが(^^ゞ

最初はこの記事の写真、「ノイシュバンシュタイン城」です。
最終に一日観光で行ったんですが、ドイツで最も有名なスポットですから最初に紹介します
世界で最も美しい城ともいわれ、よくカレンダーなどにもなってますからね
ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったとか・・・?

この城はバイエルン国王のルートヴィヒ二世が三番目に作らせたらしいんですが、この城や他の二つを作る為に資金を掛けすぎて国の財政が悪化した為に、工事途中で退位させられ、囚われの身となり、その後まもなく、謎の死を遂げたそうです。
皮肉なものですね。

ちなみにこの写真は、城からかなり離れた場所に掛かる橋の上から撮っています。
ミニバスに乗って登っていき、バス停で降りてから直ぐのとこにあります。
そこは城がもっとも綺麗に見えるポイントらしいんですが、橋の下は100m以上の深さの谷間になってるんです。
しかも、橋の上の渡り板は木造で、歩くときしむし、日本と違って橋の下に落下防止用のネットなどありません!
ワタシは平気でしたが、高所恐怖症の人にはまず無理でしょう。

内部は人数が多かったので日本語の音声ガイドが掛かりました。
(人数が少ないと、受話器型の音声ガイドを貸してくれるようです)
王座の間、豪華なシャンデリアや内装、ワーグナーの戯曲の壁画、そして吟遊詩人の間など、とてもすばらしいんですけど、残念ながら撮影禁止・・・
でも、たぶんそれは文化財の保護の目的ではなく、商売上の理由からでしょう
見学コースの最後の売店で、バーチャル見学のDVDやら写真集やらたくさん売ってましたから・・・

帰りは歩いて降りたんですが・・・、坂道を20分歩いて降りるのはしんどい

でも、とにかく城も景色もきれいで、ドイツに来た甲斐があった~って実感できました

確かに古城じゃないし、観光地化されていますけど、いっぺん行く価値があると思いますね~

ドイツに行く際には行ってみて下さい
(ロマンチック街道コースには大概入ってますけど・・・)