研修旅行中に飲んだドイツビールの紹介第二弾、後編です。
前編と比べて、記事がかなーりパワーダウンしてます(^^ゞ
ラガー? inホフブロイハウス
ベルリンからミュンヘンに移動し、いったお店が「ホフブロイハウス」です
「ホフブロイハウス」は世界で最も有名なビール醸造所で、もともとは、公爵ヴィルヘルム5世が高価な輸入ビールの代替品を生産するため、1589年に設立した醸造所です
1589年と言えば、日本では戦国時代ですから驚きですね
また、ここはかつてヒトラーが旗揚げをしたお店としても有名です
有名店なのでお客は信じられないくらいどんどん来ます
ガイドさんが席を確保してくれている間、入り口辺りで待っていたんですが、200人じゃきかないくらいの人が店に入っていきました
ただ、ここに来るのは殆ど観光客で、地元の人は余り来ないのだとか・・・
ビヤホールはとにかく広く、中では生演奏が行われたりしてるらしいですが、我々が座った席からはそんな様子は見れませんでした
ただ、喧騒と熱気はすごかったです
ここで有名なのは1Lのジョッキ
それを店員さんが10個以上一気にもってきます
スタイルは恐らくラガーのピルスナータイプでしょうか?
苦みが少なく、飲み口が軽いので、1Lでも苦になりません
殆どの人が飲み干し、2杯目を飲んでました
デュンケル
前述のノイシュヴァンシュタイン城に行った時、レストランで飲んだのがダークビール、つまり「デュンケル」です
チョットここで注意
ドイツでは、黒、または濃い褐色のビールを総称して「デュンケル」と呼びます
ですから、デュンケルは特定のスタイルを指す呼び方(ボックや、ピルスナーなど)ではないんです
ですから、以後の内容はワタシが飲んだ「デュンケル」の紹介になります
なお、「Black Beer」と言っても通じないらしいので、「Dark Beer」と頼むとよいそうです
色は黒というより濃い茶色です
味は香ばしい香りで飲み口もスッキリしてました
実はワタシは日本の黒ビールはその甘い香りが苦手で、あまり好きではなかったんです
でも、日本の黒ビールとは全く別物です
同じ理由でダメな人も是非ともチャレンジしてみてください
ちなみに「デュンケル」もラガービールです
前述の様にドイツでラガービールが最初に作られた頃、モルト焙煎方法が発達していなかったため、殆どが濃い色のビールでした
ラガータイプのビールは、日本でなじみ深いビールです。エールよりもエステル成分が少ないこともあり、すっきり仕上がるものが多いのが特徴です。
ラガー酵母は、15世紀後半に寒いドイツで冬の間保存しておいたビールを春に出してみたら妙にうまかった、ということで発見されたタイプのビールの酵母です。したがって5度Cという寒いところでも発酵するのです。伝統的には、8度C以下で1週間程度、その後、5度C~0(or マイナス1)度C程度にまで冷やしながら一ヶ月程度熟成させて仕上げます。
この、低温で長期間熟成保管させる工程をドイツ語で、Lagerung といい、これが、英語でラガー(Lager)となったのです。そこから、このタイプのビールをラガー・ビール、その酵母をラガー酵母と言うのですね。
このラガービールは、語源の通り、伝統的にはゆっくり発酵させ、ゆっくり熟成させて造ります。このため、品質を一定に保ち易いというメリットもあったようです。
19世紀になると、モルト(麦芽)の焙煎温度の調節技術が発達しました。このため、それまで色が濃い目のモルト(=色の濃い目のビールになる)が多かったのに対し、現在、私たちが見慣れている黄金の淡色ビールの製造が可能となりました。
同じ頃、この新しい淡色のモルトとドイツ式のラガー酵母を使い、チェコのピルゼン市でビールの醸造をしたところ、このビールは大ヒットとなりました。これがピルスナー・ウルケル(ウルケルは、チェコ語で"元祖"の意味)です。ドイツの硬水と違ってピルゼン市の軟水が淡色のビールにマッチして、ビールの傑作が生まれたのです。
前編と比べて、記事がかなーりパワーダウンしてます(^^ゞ
ラガー? inホフブロイハウス
ベルリンからミュンヘンに移動し、いったお店が「ホフブロイハウス」です
「ホフブロイハウス」は世界で最も有名なビール醸造所で、もともとは、公爵ヴィルヘルム5世が高価な輸入ビールの代替品を生産するため、1589年に設立した醸造所です
1589年と言えば、日本では戦国時代ですから驚きですね
また、ここはかつてヒトラーが旗揚げをしたお店としても有名です
有名店なのでお客は信じられないくらいどんどん来ます
ガイドさんが席を確保してくれている間、入り口辺りで待っていたんですが、200人じゃきかないくらいの人が店に入っていきました
ただ、ここに来るのは殆ど観光客で、地元の人は余り来ないのだとか・・・
ビヤホールはとにかく広く、中では生演奏が行われたりしてるらしいですが、我々が座った席からはそんな様子は見れませんでした
ただ、喧騒と熱気はすごかったです
ここで有名なのは1Lのジョッキ
それを店員さんが10個以上一気にもってきます
スタイルは恐らくラガーのピルスナータイプでしょうか?
苦みが少なく、飲み口が軽いので、1Lでも苦になりません
殆どの人が飲み干し、2杯目を飲んでました
デュンケル
前述のノイシュヴァンシュタイン城に行った時、レストランで飲んだのがダークビール、つまり「デュンケル」です
チョットここで注意
ドイツでは、黒、または濃い褐色のビールを総称して「デュンケル」と呼びます
ですから、デュンケルは特定のスタイルを指す呼び方(ボックや、ピルスナーなど)ではないんです
ですから、以後の内容はワタシが飲んだ「デュンケル」の紹介になります
なお、「Black Beer」と言っても通じないらしいので、「Dark Beer」と頼むとよいそうです
色は黒というより濃い茶色です
味は香ばしい香りで飲み口もスッキリしてました
実はワタシは日本の黒ビールはその甘い香りが苦手で、あまり好きではなかったんです
でも、日本の黒ビールとは全く別物です
同じ理由でダメな人も是非ともチャレンジしてみてください
ちなみに「デュンケル」もラガービールです
前述の様にドイツでラガービールが最初に作られた頃、モルト焙煎方法が発達していなかったため、殆どが濃い色のビールでした
ラガータイプのビールは、日本でなじみ深いビールです。エールよりもエステル成分が少ないこともあり、すっきり仕上がるものが多いのが特徴です。
ラガー酵母は、15世紀後半に寒いドイツで冬の間保存しておいたビールを春に出してみたら妙にうまかった、ということで発見されたタイプのビールの酵母です。したがって5度Cという寒いところでも発酵するのです。伝統的には、8度C以下で1週間程度、その後、5度C~0(or マイナス1)度C程度にまで冷やしながら一ヶ月程度熟成させて仕上げます。
この、低温で長期間熟成保管させる工程をドイツ語で、Lagerung といい、これが、英語でラガー(Lager)となったのです。そこから、このタイプのビールをラガー・ビール、その酵母をラガー酵母と言うのですね。
このラガービールは、語源の通り、伝統的にはゆっくり発酵させ、ゆっくり熟成させて造ります。このため、品質を一定に保ち易いというメリットもあったようです。
19世紀になると、モルト(麦芽)の焙煎温度の調節技術が発達しました。このため、それまで色が濃い目のモルト(=色の濃い目のビールになる)が多かったのに対し、現在、私たちが見慣れている黄金の淡色ビールの製造が可能となりました。
同じ頃、この新しい淡色のモルトとドイツ式のラガー酵母を使い、チェコのピルゼン市でビールの醸造をしたところ、このビールは大ヒットとなりました。これがピルスナー・ウルケル(ウルケルは、チェコ語で"元祖"の意味)です。ドイツの硬水と違ってピルゼン市の軟水が淡色のビールにマッチして、ビールの傑作が生まれたのです。