学校の怪といえば、やはり怪談系だ。
学校の怪をシリーズ化するなら、やっぱりこれははずせないだろう。
うちの学校は新しくもないけど、そんなに古くもないからか、
七不思議系のまとまった『伝説』はないのだけど、
どこの学校にでもあるだろう、
①トイレに出る
②夜の廊下を、下半身のない女の人がさまよっている
等はある。特に②は、夜の学校に生徒は絶対にいないにも関わらず、
なぜかまことしやかに過去の先輩たちから語り継がれている。
私は見た!と引かない生徒もいて、いつ見たの?とかるくつっこむと、
放課後!
というけど、放課後なら目撃者多数のはず。そう言うと、
見える人にしか見えない!
と、もはや妖精的な扱い。
そういう一般的な怪談は別として、本気の『怪』は確かに存在してる。
だいたい学校って、いわくつきの土地の上に建てられることが多いと聞く。
病院だったとことか。人の念は残っているだろう。前任校がそうだった。
前任校では、敷地内に私の苦手な鉄塔があった。
そんなもの学校内に・・・と思うけど、いろいろ立地的に仕方なかったんだろう。
その鉄塔の周囲を黒い影が走るという目撃情報が多数あった。
運動部がその鉄塔の周囲で活動しているのだけど、
夕方の下校時刻、人の少ない時間帯に目撃されていて、怖がる生徒も多かった。
また、その鉄塔がちょうどみえる廊下のつきあたりに、全身がうつる姿見の鏡があって、
そこに変なものがうつることがある、というのもよく言われていた。
その姿見は、耐震工事の時にさりげなく取り外された。
祖母・母・子の三代で霊感が強くて、学校に常に数珠をしてきていた子がいたのだけど、
その生徒は、白いのはいいやつだけど、黒いやつは良くないやつ、
学校のやつは怖い奴だよと言ってた。
たしかに鉄塔の周囲で、家庭科の先生と2人で私も恐怖体験をしたのだ。
ツイッターでも書いたことはあるけど、それはまた別の回に書くことにする。
だからたぶん、あそこにはなにかいた。
同じく前任校で。
美術室の隣に準備室があって、赴任したばかりのときに、なんとなく気持ち悪いな、
と思ったけれど、物があふれているからだろうと思い、がさっと物を捨ててみた。
ガランとすれば気持ち悪さも消えるだろう、ポットでも置いてくつろぎスペースにと思っていたけど、
ガランとさせても、なぜか居心地悪さは消えなかった。やっぱり物置にした。
少し経って知ったのだけど、美術部の生徒の中では伝統的に、
あの準備室はやばい、というのが言い伝えられていて、
古い感じの服を着た小さな女の子が、ときどき準備室から美術室を覗いている、という噂があったらしい。
夏休み、お盆前に部活をしていた。隣の音楽室にいつもいる吹奏楽部も休みで、
学校中がシーンとしている曇り空の、午前中なのに薄暗い日、
来た生徒も3~4人くらいで、なんとなくさみしくてラジオをつけていた。
振動でラジオの受信状況が悪くなることがあるから、その時もそうかと思った。
突然、ざあざあといいだしたラジオから、
きゃあーーーー
と、いう音。どうひいき目に聞いても、女の子の甲高い声に聴こえた。気持ち悪い。
ラジオのチャンネルを調節しようとしたが、甲高い声がどうやっても消えないのだ。
生徒が不安そうな顔になる。仕方ないのでラジカセのプラグを抜いた。
どっちみちもう終了時刻だったから、早々に片づけさせて生徒を帰らせた。
生徒の帰った後のガランとした美術室で、
準備室の方が気になって仕方がなかった。ラジオは準備室の出入り口付近に置いていた。
いたずら成功!と笑っている女の子の顔が、こちらを覗いているかもしれないと思ったので。
時期的に学校の怪を書くには外れてるから、あえて書いてみた。
これをお盆の時期とかに書いちゃうと、
自分的に職場が怖くて仕方なくなっちゃうよ。
人の多くいるところ、人の残存思念もたくさんあるだろう。
それが形になってさまよっていても、まあ不思議ではない気もする。
学校の怪をシリーズ化するなら、やっぱりこれははずせないだろう。
うちの学校は新しくもないけど、そんなに古くもないからか、
七不思議系のまとまった『伝説』はないのだけど、
どこの学校にでもあるだろう、
①トイレに出る
②夜の廊下を、下半身のない女の人がさまよっている
等はある。特に②は、夜の学校に生徒は絶対にいないにも関わらず、
なぜかまことしやかに過去の先輩たちから語り継がれている。
私は見た!と引かない生徒もいて、いつ見たの?とかるくつっこむと、
放課後!
というけど、放課後なら目撃者多数のはず。そう言うと、
見える人にしか見えない!
と、もはや妖精的な扱い。
そういう一般的な怪談は別として、本気の『怪』は確かに存在してる。
だいたい学校って、いわくつきの土地の上に建てられることが多いと聞く。
病院だったとことか。人の念は残っているだろう。前任校がそうだった。
前任校では、敷地内に私の苦手な鉄塔があった。
そんなもの学校内に・・・と思うけど、いろいろ立地的に仕方なかったんだろう。
その鉄塔の周囲を黒い影が走るという目撃情報が多数あった。
運動部がその鉄塔の周囲で活動しているのだけど、
夕方の下校時刻、人の少ない時間帯に目撃されていて、怖がる生徒も多かった。
また、その鉄塔がちょうどみえる廊下のつきあたりに、全身がうつる姿見の鏡があって、
そこに変なものがうつることがある、というのもよく言われていた。
その姿見は、耐震工事の時にさりげなく取り外された。
祖母・母・子の三代で霊感が強くて、学校に常に数珠をしてきていた子がいたのだけど、
その生徒は、白いのはいいやつだけど、黒いやつは良くないやつ、
学校のやつは怖い奴だよと言ってた。
たしかに鉄塔の周囲で、家庭科の先生と2人で私も恐怖体験をしたのだ。
ツイッターでも書いたことはあるけど、それはまた別の回に書くことにする。
だからたぶん、あそこにはなにかいた。
同じく前任校で。
美術室の隣に準備室があって、赴任したばかりのときに、なんとなく気持ち悪いな、
と思ったけれど、物があふれているからだろうと思い、がさっと物を捨ててみた。
ガランとすれば気持ち悪さも消えるだろう、ポットでも置いてくつろぎスペースにと思っていたけど、
ガランとさせても、なぜか居心地悪さは消えなかった。やっぱり物置にした。
少し経って知ったのだけど、美術部の生徒の中では伝統的に、
あの準備室はやばい、というのが言い伝えられていて、
古い感じの服を着た小さな女の子が、ときどき準備室から美術室を覗いている、という噂があったらしい。
夏休み、お盆前に部活をしていた。隣の音楽室にいつもいる吹奏楽部も休みで、
学校中がシーンとしている曇り空の、午前中なのに薄暗い日、
来た生徒も3~4人くらいで、なんとなくさみしくてラジオをつけていた。
振動でラジオの受信状況が悪くなることがあるから、その時もそうかと思った。
突然、ざあざあといいだしたラジオから、
きゃあーーーー
と、いう音。どうひいき目に聞いても、女の子の甲高い声に聴こえた。気持ち悪い。
ラジオのチャンネルを調節しようとしたが、甲高い声がどうやっても消えないのだ。
生徒が不安そうな顔になる。仕方ないのでラジカセのプラグを抜いた。
どっちみちもう終了時刻だったから、早々に片づけさせて生徒を帰らせた。
生徒の帰った後のガランとした美術室で、
準備室の方が気になって仕方がなかった。ラジオは準備室の出入り口付近に置いていた。
いたずら成功!と笑っている女の子の顔が、こちらを覗いているかもしれないと思ったので。
時期的に学校の怪を書くには外れてるから、あえて書いてみた。
これをお盆の時期とかに書いちゃうと、
自分的に職場が怖くて仕方なくなっちゃうよ。
人の多くいるところ、人の残存思念もたくさんあるだろう。
それが形になってさまよっていても、まあ不思議ではない気もする。