2日目。まずは電車を乗り継ぎ、大阪に住む妹夫婦宅へ。
妹は今まで、私と母との旅行に一緒に行くことが少なかった。
というのは、今まで妹はどこか行く時は必ず「おしゃれな雑貨屋」か「流行のカフェ」で、それ以外のところに興味がなかったからだった。
妹の教えてくれる雑貨屋さんやカフェは私も好きな感じのところが多かったのでよかったのだけど、私や母との旅行では常に寺社仏閣巡りがメインになったから、それだと全然趣味が合わなかったからだった。
また、妹は身体がもともと少し弱くて、今は旦那さんに車で直接乗せていってもらって行くところくらいしか行かなくなっていたのもある。
でも今回は妹の方から綿密なプランを練ってLINEで送ってきていた。
私が母に勧めたい珈琲店があったのと同じように、妹も母や私をぜひ連れて行きたい!と思うお店が淡路島にあるというのだ。
しかも、妹の旦那さんが仕事を休んで車で連れていってくれるとのこと。
ドライブや旅行が趣味の旦那さんなので、苦ではないから、とのことだった。
1日目の夜に少し母の足に神経痛が出ていたので、ありがたいことこの上ない。
妹の新居に初めて訪問。
地下鉄の最寄駅から歩いて1分くらいしかかからない便利な都会の、とてもおしゃれなマンションに夫婦2人で住んでいる。
部屋の中も都会だから狭いけど、妹らしく北欧っぽくておしゃれだった。綺麗好きなのもあって、どこもかしこもピカピカだった。
でも妹も私と同じく田舎者だから、ここに一日中ずっといるのは精神的にキツくないのかな・・とも思った。
結婚してから仕事をほぼしていない妹はずっと家にいる。
妹は普段の買い物以外には外の世界へ自分で行かないけど、ガイドブックや雑誌、ネットで観光地をみたり調べたりしている。
身体が弱く、とても繊細で引きこもりがちな性格の妹を、旦那さんが休みの日にはできるだけ外へ連れ出してくれていた。野球観戦や大相撲観戦、観光地巡り。
今回訪れた場所は、妹夫婦が過去数回訪れて、ものすごく気に入ったところだという。
淡路島へは高速を使って行く。15時ごろまでは天気はよかった。その後、大荒れになる。


高速を降りると、どんどん田舎道になっていく。
そして山道・・・・すごい山道・・・。
こんな場所に店があるの?!てか人いるの?
と思っていると突然可愛らしい建物とお客さんらしき人影が現れた。
そこが山の上の別荘地にあるカフェ「森のオト。」だった。
淡路島の季節の野菜を中心とした手づくりのランチと
珈琲は自家焙煎の「こぞら荘 光の種」より光の種blendを
古家具と珪藻土壁の店内は、
アンティークの照明がほんのり灯り
アンティークの照明がほんのり灯り
(ホームページから引用)
肉類が苦手な私も、こんなに美味しいハンバーグを初めて食べた!ってくらい。
野菜が甘い、いくらでも食べられそう。
私はパインジュースにしたけど、食後のコーヒーがやっぱりめちゃくちゃ美味しかった、と母。
内装もナチュラルで落ち着く。全てが優しい。




この森に住んでみたい。
ここのカフェと同系列の宿「こぞら荘」というのがあるのだけど、泊まってみたい!
そしてやはり同系列の雑貨屋さん「山の上の雑貨店」にも行く。
ここで私が「これいいな!」と言ったアンティーク調のお香たてを妹が買ってくれたのだけど、サプライズで鈴の入った鳥のぬいぐるみ?をおまけに買ってくれていた。
子ども用のガラガラみたいな鈴が入ったぬいぐるみ。
でもこれ、私はものすごく嬉しかった!鳥のぬいぐるみ大好きなのだ!!
妹はあまり感情を外に出さないから、「何を考えているのかわからない人」というのが母にも私にも共通してあったイメージだったけど、最近こんなふうに、喜んでもらいたい!というような気持ちを表に出すようになってきた。
あと、妹は絵画や手芸が天才的にうまく、センスも高い。
私が一生懸命にやっても彼女には追いつけない。天性のセンスの持ち主なのだ。
そんなに才能溢れるにも関わらず、今までは無気力で何もしたがらなかった。けどこの旅の途中で妹が「今年は私もお金を稼いで、美味しいものをご馳走したい!」と言ったのだった。
やっと、自分の才を活かしていこうと決心ができたみたいで何より嬉しい!
妹の今後の活躍に期待!
で、淡路島ではその他、妹オススメの陶芸のお店も見にいく。
島の廃校になった小学校のような外観。これだけでも素敵。

で、そこに主がいる。猫の。



可愛い。
この猫さん、私たちが訪れた時、入り口に置いてある甕で水を飲んでたんだけど、前足で上手に水を掬って飲んでいて、その姿がとても可愛かった。尻尾もフリフリしていた。妹によると猫は嬉しい時に尻尾を振るというから、余計に可愛かった。
「可愛い〜〜!!」と妹と私でひとしきり盛り上がって動画を撮って、そこを通りすぎた後に何気なく振り返ってみたら、猫もじーっとこっちを見ていた。
「・・もういいかしら。」みたいな、なんともいえない悪戯顔で私たちを見た後、
おもむろに口を直接水につけてベチャベチャと飲み始めた。
あれ?さっきまでの可愛い仕草は??
猫は私たちが「可愛い〜〜!!」って騒いだものだから、仕方なく可愛いふうにしてあげようとわざわざ前足で掬って水を飲んでいてくれたのかもしれなかった、
というか、絶対そうだ。
この猫、シュガーという名前で、結構おばあちゃん猫さんなんだそうだ。
何年も生きていると、人間の言葉とか気持ちとかわかるようになるんだろうね、と妹と話した。
私たちが店の中に入ると、同時に入ってきて、猫用?の素敵な椅子に鎮座してあくびして、すぐにおやすみになられた。面白かった。
この後もう一軒、雑貨屋さんを巡り、淡路島SAまで来て休憩していたら急に嵐のような雨と落雷があった。全て行きたいところに行った後だったからよかった。
SAによくある、ご当地ゆるキャラの顔はめパネルで妹とアホな記念写真を撮っていたら雨は上がった。
大阪に帰り、大阪駅でうどんとか天丼とかお蕎麦を食べて、妹夫妻に厚くお礼を言って解散した。
ホテルに着いたのは23時。母は疲れてすぐに眠ったけど、私は明日行く場所をどうしようかと調べていた。
母が疲れない場所、天候が悪くても良さそうなところを探すのだけど、なかなかいいところが見つからない。
私自身は上賀茂神社になぜかすごく行きたかった。
でも明日はたぶん天候が悪い。それでも行くかどうしようか・・・。
でもせっかく来たから行きたい。
しんどくない行き方をしようと決めて床に着いたのは2時過ぎだった。
続く。
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