今日は勤務校が中間テストで仕事がお休みだったので、梅雨とは思えぬ快晴で無茶苦茶な暑さの中、真っ昼間に馬喰町のギャラリーに友人の展示を見に行った。
乗り換えの新宿あたりで突然喉の渇きを感じて、急いでお茶を買って飲んだ。
ああ、もう今年は熱中症の季節に突入しちゃったのか・・・。
いい天気なのは素敵なのだけど。
直射日光は刺すような日差しで、日傘で遮らないと光の強さで疲れてしまいそうだった。
友人は大学生の時に版画を学び、ずっと抽象版画をやっている。
私のブログには度々登場しているこの友人は、教員で1年担任だから忙しいので平日はギャラリーにはいないのだけど、今日見に行くことは本人には伝えていた。
青系の優しく穏やかな色彩で表現された彼女の版画は私の好みであることは変わりなかったのだけど、私が変わったのだろうか、それとも彼女が変わったのだろうか?
何かさびしい、物足りないものを感じてしまった。
綺麗だし優しいのに、どうしてなんだろう。
しばらく作品の前で考え込んでしまった。
今回はグループ展だったので友人以外の方の作品も展示してあったのだけど、私はその中の一人の女性の作品がとても印象に残った。
青系の色なのだけど、深く、鮮やかだった。合わせる色も強い色を使っていた。
宇宙の深いところをイメージさせるような抽象的な作品に目を奪われた。
この作品の作者はきっと、清濁併せ呑む強い人なんだろうな、となんとなく思った。
その「深さ」と「強さ」に心を奪われたんだなと思った。
今回の展示、見に行ってよかった。
友人の作品はやっぱり好きなのだけど、それは私が彼女の個性が好きということ。
彼女の作品、購入しようかな。どこかさびしいけれども爽やかな優しさも感じる。
でもそれとは別の話で、たぶん今の私が目指すところは少し違って「深さ」と「強さ」なんだと思う。
作品が鏡となって、今の私を映し出した。
暑さで疲れたので、帰りに新宿で猿田彦珈琲を買って飲んだ。
美味しいコーヒーだった。
やっぱり絵とは面白いものだ。
帰りの電車の中から見た空は完全に夏で、
疲れていたはずなのにクーラーの涼しさで復活したのか、
夏休みみたいな感じがしてなんだかワクワクしてきた。
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