goo blog サービス終了のお知らせ 

しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

ゼロに戻る旅路

2025-08-11 01:26:31 | 日記
もうすぐgooブログが閉鎖してしまうので、
書き溜めた520以上の記事を他のところに移行する引越し作業をしようとしているけど、引越し先で待機時間が長すぎて全然進まず・・・どうしたものか。

それはそれとして、
ありがたいことに、ブログの開設から20万人以上の方が訪れてくださいました。
ありがとうございます m(_   _)m。

特に旅行の記事へのアクセスが多いので、少しは文章が人の役立ったということ、
・・なのかな。最近、あまり旅行には行けてないのが残念。

長い夏休みの間、知り合いの方から勧めていただいた自己分析のワークをやったり、
ビーズ刺繍を1日1作品以上のハイペースで作ったり、イラスト描いたり、太極拳の練習をしたり、自分がやっているネットショップに新しいものをアップしてみたり、料理の動画を見たり、読書したり、もう本当に好きなことばっかりして過ごしている。

稼いでないことに焦りが出るかと思ったら、そうでもない。
(どうせ8月末からまた仕事始まっちゃうし・・・・というのもある。)

基本、家にずっといる。
テレビないけどYouTubeやAudibleで充分楽しいコンテンツを楽しめるし、
家でミルクコーヒーと麦茶と時々、蜂蜜と牛乳入りの紅茶で満足してるし、
冷凍のブルーベリーとチョコチップ入りのカップケーキを焼けばおやつになるし、
キュウイフルーツは近くの八百屋さんでまとめて買うと安くて美味しいし、
こういう感じの過ごし方が一番自分には合ってるんだなと思った。
美術館には行きたいなと思うけど、
ここのところ蒸し暑すぎて外に出たいと思わなくなっている。

しかも、睡眠時間がすごく長くなって自分でもびっくりしている。
フルで仕事してた時は5時間睡眠だったのに、今は平均7時間。
体の調子も、寝ると当たり前だけどよくなる。


こんな風に自分を大切にする時間、今まであんまり作ってこなかったんだな、と思う。
学生時代は学校があって、卒業したら社会人としての職場が待っていて、
自分はいつも主役じゃなくてそういう集団の中の一人として、
そつなくできるだけ誰に対しても失礼なく迷惑かけず、
自分が与えられた役目を果たせるように私なりに気を遣って生きてきたから、
「自分を大切にする」なんて悪いことのように思ってきたけど、
全然、そんなことなかったなあ・・。

私は、「私の幸せなこと」が何かを知って、それを大切にして生きていた方がいいんだな。(それは他の人にとっても同じことだと思う。)

なんだか私が私に戻るための長い旅をしてきたような・・・・。
マイナスからやっと0地点に戻ってきたような・・・・。

















極彩色の時

2025-07-20 17:01:36 | 日記
ついに夏休みがやってきた。

青く晴れ上がった空が気持ちいいのは、そういう気分のせいかな。
非常勤講師は授業がない時は仕事はないから、夏休みは私もしっかり「夏休み」なのだ。
ちょうど生徒と同じだけの長さの・・・。

休みの間は収入がない(正確には9月の収入がない)ので、単発のアルバイトでもしようかな・・・と思ってみたものの、いや、こういう時間は大切だから満喫したいなと思い返した。やりたいことはたくさんある。
絵も描きたい、絵本のイラストも完成させたい、ビーズ刺繍もいくつか新しいものを増やしたい。太極拳も継続してしっかり練習したい。
小学生の時みたいに、「夏休みの計画」みたいな表をネットからダウンロードして書き込んでみた。昔からこの「計画表」が好きだった。
書き込んでいくにつれ、夏休みのワクワク感が高まっていく気がして楽しい。

ところで、海外の人から見ると日本の夏っていうのは極彩色に見える、というのを聞いたことがある。湿気のせいだろうか。
梅雨明けしたとはいえ、日本の夏はもはや亜熱帯のように蒸し暑く、確かに南国の極彩色の色合いに似ているかもしれないなとふと思う。

今年が始まって半年が終わったけど、自分の中でまた大きな変化を体験した数ヶ月だった。
昨年は自分の居場所が見出せず、とても心もとない感じがずっとしていた。仕事が終わったらできるだけ早く学校から退勤していた。常勤の人たちの邪魔にならないように、という気持ちがずっとあった。
なんだか居場所も、自分の気持ちを出せるところもなかった。

でも今年になって、部活をもつようになって少しだけ職場にも居場所ができて学校の滞在時間も長くなったし、大きな会場での太極拳の表演に思い切って出てみて、太極拳を通して自分の心身をもっと変化させていきたいとやりがいを見出したりして、自分の心の置き場所を少しずつ見つけるというか作り出せたような気がする。
ガラスやビーズ刺繍も少しずつ制作を進めて、実物を置いてもらうハンドメイドのお店も探す元気が出てきた。


もし私自身が絵画なら、やっと薄く色をつけ始めたぐらいな感じかな。
でももっとはっきりとしっかりとした色を自分の人生につけたいなと思い始めた。
これが「欲」というものかもしれないなと思う。

人生は始まりと終わりの頃が相似系になっているという。

小学校高学年から中学3年生の数年間、わき目もふらず陸上競技の練習に明け暮れていた。
部活の中でも体が一番小さい方で心肺機能も弱くて、身体的には全く恵まれていなかったけれど、部活がない日もスターティングブロックを親に買ってもらって、自宅近くの空き地で一人で練習していたほどの熱の入れようだった。
小学校の時にテレビで見たジュニア五輪の陸上競技大会に感銘を受け、それが原動力になってのことだった。

中3で個人では市大会入賞までしかいけなかったけど、100m×4のリレーメンバーに入れて県大会で優勝し、県代表選手の一人として全日本中学陸上選手権大会に出場できた。
自分自身ももちろん努力したけど、仲間に恵まれ、メンバー4人で「全日本出場」を合言葉に心を一つにして頑張れたことは後にも先にもなかった。人生で一番感動の多い日々だった。
自分的には心が極彩色のような色で、一番熱かった時代だと思う。

すでに人生の後半期が始まっているけど、私の人生のグラフも相似形になっているのならば、
またあの頃の同じように心から打ち込むことで夢を目指して努力できるだろう。
久しぶりの極彩色の時がまた到来したかもしれない。
ただ気をつけなければいけないのは、中学の時は熱中しすぎて視野が狭くなり、心の全てを尽くして目指した全日本の後に目標を見失って燃え尽きて重度の拒食症になってしまったので、心のバランスを崩さないことだと思う。

でも最後は、絵やものづくりが好きだったもっと小さな頃の私のように、静かな人生になっていくのだろうなとは思う。私はあの時、心を一つにできる仲間がいたから頑張れていたのだ。
誰もいなかったら私一人だと静かなものだ。

でも今は、極彩色の心をもう一度目指してみたいなと思う。
夏の暑さに取り憑かれているだけかもしれないけど(笑)。
















深くて、強い

2025-06-18 22:28:47 | 日記
今日は勤務校が中間テストで仕事がお休みだったので、梅雨とは思えぬ快晴で無茶苦茶な暑さの中、真っ昼間に馬喰町のギャラリーに友人の展示を見に行った。

乗り換えの新宿あたりで突然喉の渇きを感じて、急いでお茶を買って飲んだ。
ああ、もう今年は熱中症の季節に突入しちゃったのか・・・。
いい天気なのは素敵なのだけど。
直射日光は刺すような日差しで、日傘で遮らないと光の強さで疲れてしまいそうだった。

友人は大学生の時に版画を学び、ずっと抽象版画をやっている。
私のブログには度々登場しているこの友人は、教員で1年担任だから忙しいので平日はギャラリーにはいないのだけど、今日見に行くことは本人には伝えていた。

青系の優しく穏やかな色彩で表現された彼女の版画は私の好みであることは変わりなかったのだけど、私が変わったのだろうか、それとも彼女が変わったのだろうか?

何かさびしい、物足りないものを感じてしまった。
綺麗だし優しいのに、どうしてなんだろう。
しばらく作品の前で考え込んでしまった。


今回はグループ展だったので友人以外の方の作品も展示してあったのだけど、私はその中の一人の女性の作品がとても印象に残った。

青系の色なのだけど、深く、鮮やかだった。合わせる色も強い色を使っていた。
宇宙の深いところをイメージさせるような抽象的な作品に目を奪われた。

この作品の作者はきっと、清濁併せ呑む強い人なんだろうな、となんとなく思った。
その「深さ」と「強さ」に心を奪われたんだなと思った。

今回の展示、見に行ってよかった。
友人の作品はやっぱり好きなのだけど、それは私が彼女の個性が好きということ。
彼女の作品、購入しようかな。どこかさびしいけれども爽やかな優しさも感じる。

でもそれとは別の話で、たぶん今の私が目指すところは少し違って「深さ」と「強さ」なんだと思う。

作品が鏡となって、今の私を映し出した。
暑さで疲れたので、帰りに新宿で猿田彦珈琲を買って飲んだ。
美味しいコーヒーだった。

やっぱり絵とは面白いものだ。
帰りの電車の中から見た空は完全に夏で、
疲れていたはずなのにクーラーの涼しさで復活したのか、
夏休みみたいな感じがしてなんだかワクワクしてきた。
























節目のとき

2025-06-08 19:36:49 | 日記
もうすぐこのgoo ブログは閉鎖されてしまうらしい。
投稿ができるのは10月まで。長い間、ちょっとずつ書き溜めてきたなあ。

過去のことをすぐすっかり忘れてしまう私にとって、
日記みたいな、もしくは記録のようなこのブログは記憶の目次みたいな役割になっていた。読むと思い出すことがたくさんあるから。


最近は通勤や時間がある時にkindleで本を読むのが習慣になっていて、書くことからは少しだけ離れていた。
本との出会いは友達との出会いにも似ていて、いろんな刺激を受けるから面白い。

今、読んでいる本はそれとは知らずに購入したのに、自分の実家近くの地名なんかが出てきて、なんだか人ごととは思えない。うちの近くにあったものや慣れ親しんでいたものが実は大きな意味があったことにも驚いている。
まるで今までの人生の答え合わせをしているみたい。
だからいつか何かこの分野に関わりがあるかもしれないなあと思いながら読んでいる。


4月くらいから自分の体感が変わってきている気がして、自分の役割というか、やるべきことというか、そういうものがあるような気持ちが生まれてきた。
でもまだ何も確信もなくて、ただそれに関する本をひたすら読んでいるだけ。
今までに出会ったことや仕事上でやってきたことはきっと役立つには違いないけど、全くもって分野が異なるから少し困っている。

自発的に何かをするというよりは、自然とそちらに行くか行かないかを任せるというか、今はそんな気持ちで日々を過ごしている。
もし、その分野に行くのであれば、きっと何か象徴的な事柄が起こるはずだから。

なんかこう、上手く言えないけど、
人って意図的に何か目標を作ってやっているうちは本当にやるべきことには上手く辿り着けなくて、そういう意図を放棄して流れに身を任せたときに初めて自分がやるべきことがわかる気がする。
我を手放すというか、なんというか。
それを最近すごく思う。
このブログもそうだけど、今は節目のときなんだね、きっと。

























亡き祖母からのお年玉

2025-05-14 22:23:46 | 日記
今日は職場が体育祭の学年練習日だったので授業がなくて休日になった。
少し遅めに起きて午前中に美容院に行き、午後からは部屋にある古い手紙や年賀状を整理して捨てる作業をやっていた。
昨年、常勤を退職してからというもの、少しずつ紙のものを整理している。

学校勤務はとにかく書類が多く、必要かなと思ってとっておいたものがいまだにたくさんある。
退職前にできる限りシュレッダーしたつもりだったけど、以前から持ち帰ってしまって部屋にもおいているものがあったし、ものすごく昔に生徒からもらった手紙や年賀状が段ボール1個では収まらないくらいあった。

思い出としてずっととっておきたい気持ちもあるけど、処分した方がスッキリするだろうから、これらをなんとか減らしたいとできる日に作業を少しずつ進めていた。

昔もらった手紙を読みながら、先生として大したこともできなかったのに、心を込めて手紙や年賀状を書いて送ってくれた生徒たちのその気持ちに感謝しながら、ものは処分をすることにした。
手紙が特に捨てられずにずっととっておいていたから、教員になったばかり(15年以上前)の頃のものまであったのでどんどん捨てていった。

さみしいような清々しいような不思議な気持ちになりながら捨てていると、手紙の間から、それこそ16年前に亡くなった祖母がくれたお年玉の袋が出てきた。

中を見ると、1万円札が!
そしてその後も、封筒に入れたまますっかり忘れていたお金が発見されて、総額で4万円近い金額になった。

・・・片づけで4万円もらえた。
(といっても元々は自分のお金なんだけども。)


臨時収入という意味でも嬉しかったし、何より大好きだった祖母の手書きの書とともに発見されたことで「祖母からもらった臨時収入」みたいな感じだったのが嬉しかった。

また、母の日のプレゼントとして、母が欲しがっていたウォーキングシューズを購入して先週実家に送ったのだけど、古くなってきた自分の靴も同時に買いたかったのを母の靴が高かったこともあって諦めていたので、このお金で買おう!と思い切れたことも嬉しかった。


思いがけない「亡き祖母からのお年玉」で、あたたかい気持ちになった。
太極拳の新しい靴を買おう!
おばあちゃん、ありがと。

















夢で見た場所へ

2025-05-03 22:26:55 | 日記
ゴールデンウイークが始まった、と言っても、たった4日間だけの連休。
もっとゴールデン(?)な日数がいいなあ。1ヶ月とか。

今日、ここ1ヶ月間、ずっと思い続けていた場所へ行った。

というのは、4月初旬に夢を見て、その夢に出てきた場所があまりにも印象的で美しい場所だったので、夢の記憶を辿って特徴を思い出しつつネットで検索していたら、
なんとそこは実在する場所だった。夢で見た風景そのままだった。

これはもう行くしかないでしょ!!
絶対呼ばれているでしょ!と思っていたけど、4月は忙しくてなかなか時間が取れなかった。ゴールデンウイークになったら絶対行く!と思いつつ、ようやくその日を迎えた。


その場所は途中までは電車、その後バスで1時間半、そしてそこから徒歩で30分以上かかる場所にあった。
バスの中からお神輿を見た。連休だったから途中に通った町でお祭りがあったらしい。
なんだか幸先が良い。
バスはそれほど混んではいなかったけど、お祭りがあったことで、道でだんじりやらブラスバンドの行進とかあって遅延しまくっていたけれど、そのなんとものんびりした風景が見ていて楽しかった。休日っぽい。

バスが到着して、そこからは歩くのだけど、アプリのマップを使おうとしても電波が入らないところで携帯がほぼ使えなかったので、道路沿いの表示を頼りに歩いた。
一体、今日だけで私、何キロ歩いたんだろう。

途中までは人が多かったものの、ある場所からは人が全く誰もいない状態になっていった。
この道をこのまま行って大丈夫なんだろうか。たった一人で迷って帰れなくなったらどうしよう・・それでなくても方向音痴なのに!
と思っていたら、来る前に調べた時に出てきた有名なホテルがあった。
ここが目印だった。

目的地はここから歩いて約15分から20分くらいとネットには出ていたので、道は正しかったようだった。今日はとても天気が良かったから、
雲一つない青空を眺めつつ、誰も人が通らない道を、ひたすら歩いた。


約20分後、目の前に現れた風景は、夢と全く同じだった。
びっくりするほど美しかった。
一人で「おんなじだ・・・!」と声を出してしまった。
こんなことって、あっていいのだろうか?
夢の中の風景に私がいる!
あまりに神々しい感じがして、いつもなら写真を撮るはずなのに、
撮ることができなかった。

不思議な体験だった。
なぜだか自分の人生の転機になるような気がした。



















体感と幸せの関係

2025-04-11 21:13:12 | 日記
新しい年度が始まった。
非常勤講師の新年度開始は遅い(笑)。
先週始めて学校に行き、最初の授業を行った。今年度は中学2年生を2つの学校で教える。最近の中学生は幼いのか、はたまた自分が歳をとったのか、中2は思春期とは思えぬ可愛らしさだった。

学校は相変わらず忙しい場所だから、誰かに何かを聴くときも相手が何か仕事で立て込んでないかをしっかりと確認して話しかける。でもだいたいみんな常に忙しい。

一緒に働く美術科の同僚も、
「春休みも会議会議でめちゃくちゃ忙しかったのよ。絶対なんか効率良くできる方法がありそうなのに、それに関しては改善がないのよねえ・・・。」
と愚痴を言うくらいだ。

新しく部活動指導員として、月に数度だけど部活にも参加する日々が始まった。美術部の生徒たちは皆優しく、楽しく明るく接してくれていてありがたい。
今も美術の仕事が、自分の人生に灯りを灯してくれていると思う。
でも学校の異常なほどの忙しさを見るにつけ、やっぱり常勤はやめて正解だったと思う(笑)。部活があっても17時にはしっかり帰れるのは非常勤だから、という・・・。


そんな中、4月から復活させていることがある。
それは4年前からあまり行けなくなっていたガラス制作。
30代の中盤から始めてずっとガラス制作を続けていたので、途中でやめるのはもったいないと思っていた。

以前は土曜日午後に行っていたガラス制作だったけど、太極拳をしっかり始めてから時間がなくて行けなくなってほぼ諦めていた。
で、金曜日午後に時間ができたので以前通っていたところに問い合わせたら、ちょうど金曜日午後のガラス制作クラスに空きがあることがわかり(最大4名しか入れない教室)、昨年から参加していた太極拳のクラスの時間帯が午後から午前に移動したこともあって、金曜午後クラスでガラス制作を復活させることができた。

今そこでは、フュージングという技法でガラスを溶かして作品を作るものを作っている。4年前まではしょっちゅうこの技法で小さな作品を作って、クラス替えや卒業時に生徒に記念としてあげたりしていた。


今回作ったものは、6月のハンドメイドマルシェに出したいと思っている。
先週と今日で8個分の作品のガラスを切ったり削ったりして焼成までたどり着けた。
嬉しいことに、私が4年前に作ったままにして、まだ焼いてなかった3つの作品を先生がとっておいてくださっていて、それも今回作っているテーマと同じものだったので一緒に焼成してもらうことにしたから全部で11個の作品が来週には仕上がる。

復活した金曜午後クラスで新しく出会った人たちは2人。
そのうち一人は細かなところまでしっかり作り込むタイプのステンドグラス作品を作る方。快活で思いやりのある女性だった。

もう一人は旦那さんがアメリカに住んでいて海外と日本の二拠点生活をしているという日本で介護の仕事をしている女性。
介護のお仕事はもう辞めるとのことで、もうすぐ通訳の仕事に切り替え、6月くらいには一度アメリカに帰るというグローバルな生活をしている方だった。知り合いの方に頼まれたという、犬のステンドグラスを作っていらっしゃった。
お二人ともステンドの技術が相当高く、学ぶところが多い。
私は今はステンドグラスの技法はやっていないけど、そのうちまたやろうかなと思う。良いガラス制作仲間に出会えた。

手作りで作る楽しさ、充実感はビーズ刺繍でも味わえるけれど、ガラスは手間がかかるぶん、仕上がった時の充実感はさらに増す。出来上がったときは本当に嬉しい。

ガラスを切ったり削ったりに集中していて、ふと工房に流れるラジオの音楽や、窓から入ってくる淡い光に気がつき、フワッといい気持ちになる。
午前中は太極拳をやっているから、これもとても心地よい。
おかげで本当に体が昔に比べて元気になってきていると思う。

体を使うものは不思議な充実感がある。
AIも使うようにはなったけど、いいものができててもあまり自分で作ったという実感がもてない。そういう体験談を授業で話したら、結構生徒は真剣に聞いてくれていた。

体をもって生まれたことの意味を考えたり、体を使って幸せを感じるって大事だなと思う金曜日。


















復活の日に 3人編

2025-03-27 21:56:16 | 日記
学校がお休みになったのもあって、中・高校勤務の友人と横浜で会った。
10年前に一緒に旅をしていた友人2人。
Tちゃんは中学美術の先生、もう一人のMちゃんは高校工芸の先生をしている。

片方の友人Tちゃんは(尼さん経験あり)にはつい最近会ったけど、
もう一人の友人Mちゃんは4人のお子さんの母となり、しかも下の2人は2歳に満たない双子。しかも全員男児。今は育休中だけど、双子くん達も保育園に入園するので4月から職場復帰するとのこと。
めちゃくちゃ忙しいからしばらく会えないかなと思っていたら、春休みに会いたいね!と連絡をもらった。


「小さい子どもがいるとさあ、辛いものって食べる機会がないのよね〜!」
と、双子用のベビーカーを押して友人Mちゃんが颯爽と半パンで登場した。

昔からトレイルランニングの選手で、やっぱりパワフルだった。
子ども4人いても、いまだに朝しっかり走っているという。もう凄すぎる。
昔もなんともビタミンフル(?)で太陽みたいな人だったが、今もやっぱりそんな感じだった。

上の二人は保育園だから下の双子くんがお昼寝している間にランチしよう!ということで、双子くんはすやすやとベビーカーの中で寝ていた。弟くんは片手におもちゃを持ったまま。
彼女が「韓国料理がいい!辛いのがいい!」というので、韓国料理店へ。

しかし、ベビーカー(しかも双子用)だと行けるところが少なくて困るのよね、とMちゃんが言ってたように、入店するのにまず一苦労した。入れる席が空くまで待った。大きいベビーカーで入れるところ、結構少なかった。

Mちゃんは元々うどんが好きで、チェーンのうどん店なんかに入りたいけど、うどん店はどこも段差が多くてベビーカーだと全然行けなくなった、と言っていた。
子どもができて本当に目線が変わったわ、としみじみ。

昔からMちゃんは強い人だったけど、子ども4人(全員ヤンチャらしい)を育てる中で更に光が増したような気がする。母は強し。
もうそれだけで尊敬する。しかも4月から復帰するなんて!!

Tちゃんは4月から3年担任で、再来年はもしかしたら主幹教諭になって、学年主任の仕事を任されるかもしれない、ということだった。
一回、教員を辞めてから、数年経って採用試験を受け直してまた教員になったから、今、10年目の研修を受けているらしい。
10年次研修受けてて、主幹で主任ってなんかすごくない?と3人で笑った。
期待されているのはいいけど胃腸の調子が良くなくて、薬で誤魔化しているらしい。

いきなり思い立って、一人で山に登ったりするTちゃんだけど、今はそれが良いストレス発散になっているらしい。雪が降っている日とかも一人で行ったりするらしい。
聴いてると、遭難が心配になるレベルだった。彼女もすごい人だ。


まずは体を大事にしなよー、とMちゃんも私も言った。
仕事は自分じゃない人でもできるけど、自分の体は1個しかないし、壊れたら元に戻るのは大変なんだから、と。

本当に心を許せて、お互いを心配しあえる友達っていいなと、と思う。

韓国料理は石焼ビビンバを私は初めて食べた。チャプチェはすごく久しぶりに食べた。
ボリュームがあって、元気が出る味だった。

食べている途中に双子くんが交互に目覚めて、Mちゃんから白米をスプーンでもらって、大きな口を開けてパクパク食べた。兄くんは1口だけ食べてすぐまた寝て、弟くんはかなり食べたけど足りなくて、Mちゃんが持ってきてたパンをもらって食べていた。結局3本くらい食べていた(笑)。
食べながらニコニコ笑って、その屈託のない笑顔がMちゃんそっくりだった。

聞いた話で面白いなと思ったのは、まだ喋れない双子2人で言葉にならない言葉で何がしかの会話をしているということだった。
両親には何を言っているのかさっぱりわからないらしい。
双子の絆なのかなあ。不思議な話だった。

そのあとスタバでお茶してまた話をして(双子ベビーカーがスタバに入るのもちょっと大変だった)、持っていたおもちゃでレシートを突っつきながら遊んでいた弟くんがそろそろお腹が空き始めそうな時間になって、会はお開きになった。

帰る前、Mちゃんが
「昔みたいに3人でまたどこか行こうよ!まあ、遠くには行けないから日帰りでスーパー銭湯とか!」と言っていた。

そういえば昔3人でスパには行ったなあ。
懐かしさが一気に込み上げてきたし、すごく嬉しかった。
3人の気ままな会、10年ぶりに復活だ!!


 

 
 
 

















幸先いい旅! 〜京都&淡路島 家族の旅〜 その3

2025-03-20 19:05:20 | 日記
3日目。
朝、京都駅付近は曇り空だった。雨は降っていなかった。

やっぱり上賀茂神社行きたいなー・・・ということで、母にとって楽な方法で行くことにした。京都って、少しだけ他地域よりタクシー料金が安いのだ。
というわけで贅沢だけど、タクシーを使うことにした。

京都駅八条口からタクシー。
タクシーの運転手さんは真っ直ぐに北に向かって走りつつ、二条城、晴明神社などなど通り過ぎる観光地について説明をしてくださった。
京都のタクシー運転手さんはみんなお話がうまい。そしてコミュニケーションをとるのが好きな母と噛み合って、だいぶ車内が盛り上がった。

海外の方がどんどん増えてきて、路地のわかりにくいところの宿に向かって欲しいという要望が増えて大変になってきていることや、そもそも外国語が全然喋れないので地図アプリを見せてもらって行き先をやっと知る感じになっていること、外国人専用のタクシー乗り場があって、そこなら外国語対応が得意な運転手さんがいるのに、乗り口が分かりにくすぎて結局、普通のタクシーに乗ってしまうなどなど・・・・。

お話は面白かったけど、私は気にしていた・・・メーターを。
一体、いくらになるんだろう。3000円を超えたあたりから焦り始めた。
で、結局、上賀茂神社の表のところまでで4100円だった。
まあ、そうだよなあ・・・。

でも、でも市バスなら2人で460円!(笑)

上賀茂神社の西側は上空が白くなっていた。雪だ!
京都駅付近では降っていなかったけど、上賀茂神社では雨が降っていた。
ユネスコ世界文化遺産になっている上賀茂神社だけど、悪天候と寒さのせいで誰もいない!びっくり!
ちなみに知らなかったけど、「上賀茂神社」って通称で、
本当は「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」というらしい。



上賀茂神社には数年前の夏、日曜日の手づくり市が出ていた時にやっぱり母と行ったことがあり、その時はものすごい人の数だった。
上賀茂神社、こんなにゆったりみられるなんて、ある意味ラッキー!

祭事の時には神馬(白い馬さん)がいるのだけど、その馬さんには「出社日」があるということを知り、出勤生活をしていることを知ってウケていた。ちなみにこの日はもちろんいなかった。お休みの日でした。

お参りを済ませて・・・。もう寒かったのでコーヒーでも飲みたいね、ということで。
これはネットで調べていたけど、上賀茂神社内に流れる「神山湧水」を使った珈琲屋さん、神山湧水珈琲「煎」に行ってみた。

ここは神社内にあるテイクアウトの珈琲店で、外に設置されたベンチに座って飲むのが本当のスタイルみたいなのだけど、雨が降っていたこと、私と母の他にお客さんがいなかったこともあって、神社の軒先(本当は入ってはいけないところ)に座っていいですよ、とお店の方に声をかけていただいた。ありがたい!

母はコーヒー、私はお抹茶にした。
お餅2つがついたセットを頼み、のんびりと神社の軒先に座って、しとしと降る雨と風に揺れる木々を眺めていた。
そのうちだんだんお天気雨になり、太陽が顔をのぞかせ始めた。
雨が好きって思ったことはあまりないけど、ここからみた雨は何かとても物語のあるようなものに見えて、素敵だった。

足、下まで届いてないよ(笑)!お抹茶美味しかった。
コーヒーももちろん美味しかったみたい。


「いいねー。人生にはこういう時間があってもいいねー。」と母。

店員さんが作ったビーズ作品が店頭に飾ってあって、母が店員さんに「これ、可愛いですね!」と持ち前のコミュニケーションオバケスキルで話しかけて盛り上がった。
ビーズを立体に編むのは結構難しいのに、YouTubeで編み方を見て自分で考えて作ったとのこと。趣味だというけどこれはすごい!
私もビーズやっているから、この大変さはわかる。

木の実とか、ちょっと画像だと見にくいけど白い馬さんのビーズもあってとても可愛らしい!
神社の神山湧水珈琲店さんの店頭の飾り、心がこもっていて素敵だった。


心も体もあたたまって、今度は上賀茂神社前のバス停から市バスで京都駅へ。
市バスから見える京都の風景を、母は子どもみたいに目をキラキラさせながら楽しそうに見ていた。

その後は京都駅内でお土産を買って、うどんを食べて16時に母と解散した。

正直、物価高だから食にお金がかかったけど、家族が互いを思いあって喜ばせたい!という気持ちの交流ができたことがとても幸せだった。

次回、家族を連れて行くときは、京都の北の方で、どこか観光名所にゲストハウス的な一軒家を借りて、錦市場で京野菜などの材料を買って、自分たちでご飯作るのも楽しいかも!という話になった。夜はいい料理を外に食べに行くのもいいけど、朝と昼は自分たちで作る、とメリハリつける感じでいい。
父も母も、動きたくなければゲストハウス周辺の観光地だけでのんびりしててもいい。

これから先が楽しみになって、誰かを幸せにすると自分も幸せになる、を実感できる旅になった。























幸先いい旅! 〜京都&淡路島 家族の旅〜 その2

2025-03-20 00:26:08 | 日記
2日目。まずは電車を乗り継ぎ、大阪に住む妹夫婦宅へ。

妹は今まで、私と母との旅行に一緒に行くことが少なかった。
というのは、今まで妹はどこか行く時は必ず「おしゃれな雑貨屋」か「流行のカフェ」で、それ以外のところに興味がなかったからだった。

妹の教えてくれる雑貨屋さんやカフェは私も好きな感じのところが多かったのでよかったのだけど、私や母との旅行では常に寺社仏閣巡りがメインになったから、それだと全然趣味が合わなかったからだった。
また、妹は身体がもともと少し弱くて、今は旦那さんに車で直接乗せていってもらって行くところくらいしか行かなくなっていたのもある。

でも今回は妹の方から綿密なプランを練ってLINEで送ってきていた。
私が母に勧めたい珈琲店があったのと同じように、妹も母や私をぜひ連れて行きたい!と思うお店が淡路島にあるというのだ。
しかも、妹の旦那さんが仕事を休んで車で連れていってくれるとのこと。
ドライブや旅行が趣味の旦那さんなので、苦ではないから、とのことだった。
1日目の夜に少し母の足に神経痛が出ていたので、ありがたいことこの上ない。


妹の新居に初めて訪問。
地下鉄の最寄駅から歩いて1分くらいしかかからない便利な都会の、とてもおしゃれなマンションに夫婦2人で住んでいる。
部屋の中も都会だから狭いけど、妹らしく北欧っぽくておしゃれだった。綺麗好きなのもあって、どこもかしこもピカピカだった。
でも妹も私と同じく田舎者だから、ここに一日中ずっといるのは精神的にキツくないのかな・・とも思った。

結婚してから仕事をほぼしていない妹はずっと家にいる。
妹は普段の買い物以外には外の世界へ自分で行かないけど、ガイドブックや雑誌、ネットで観光地をみたり調べたりしている。

身体が弱く、とても繊細で引きこもりがちな性格の妹を、旦那さんが休みの日にはできるだけ外へ連れ出してくれていた。野球観戦や大相撲観戦、観光地巡り。
今回訪れた場所は、妹夫婦が過去数回訪れて、ものすごく気に入ったところだという。


淡路島へは高速を使って行く。15時ごろまでは天気はよかった。その後、大荒れになる。


高速を降りると、どんどん田舎道になっていく。
そして山道・・・・すごい山道・・・。
こんな場所に店があるの?!てか人いるの?
と思っていると突然可愛らしい建物とお客さんらしき人影が現れた。
そこが山の上の別荘地にあるカフェ「森のオト。」だった。

淡路島の季節の野菜を中心とした手づくりのランチと
珈琲は自家焙煎の「こぞら荘 光の種」より光の種blendを

古家具と珪藻土壁の店内は、
アンティークの照明がほんのり灯り
(ホームページから引用)

肉類が苦手な私も、こんなに美味しいハンバーグを初めて食べた!ってくらい。
野菜が甘い、いくらでも食べられそう。
私はパインジュースにしたけど、食後のコーヒーがやっぱりめちゃくちゃ美味しかった、と母。
内装もナチュラルで落ち着く。全てが優しい。


この森に住んでみたい。
ここのカフェと同系列の宿「こぞら荘」というのがあるのだけど、泊まってみたい!
そしてやはり同系列の雑貨屋さん「山の上の雑貨店」にも行く。
ここで私が「これいいな!」と言ったアンティーク調のお香たてを妹が買ってくれたのだけど、サプライズで鈴の入った鳥のぬいぐるみ?をおまけに買ってくれていた。
子ども用のガラガラみたいな鈴が入ったぬいぐるみ。
でもこれ、私はものすごく嬉しかった!鳥のぬいぐるみ大好きなのだ!!


妹はあまり感情を外に出さないから、「何を考えているのかわからない人」というのが母にも私にも共通してあったイメージだったけど、最近こんなふうに、喜んでもらいたい!というような気持ちを表に出すようになってきた。

あと、妹は絵画や手芸が天才的にうまく、センスも高い。
私が一生懸命にやっても彼女には追いつけない。天性のセンスの持ち主なのだ。
そんなに才能溢れるにも関わらず、今までは無気力で何もしたがらなかった。けどこの旅の途中で妹が「今年は私もお金を稼いで、美味しいものをご馳走したい!」と言ったのだった。

やっと、自分の才を活かしていこうと決心ができたみたいで何より嬉しい!
妹の今後の活躍に期待!

で、淡路島ではその他、妹オススメの陶芸のお店も見にいく。
島の廃校になった小学校のような外観。これだけでも素敵。
で、そこに主がいる。猫の。
可愛い。

この猫さん、私たちが訪れた時、入り口に置いてある甕で水を飲んでたんだけど、前足で上手に水を掬って飲んでいて、その姿がとても可愛かった。尻尾もフリフリしていた。妹によると猫は嬉しい時に尻尾を振るというから、余計に可愛かった。

「可愛い〜〜!!」と妹と私でひとしきり盛り上がって動画を撮って、そこを通りすぎた後に何気なく振り返ってみたら、猫もじーっとこっちを見ていた。

「・・もういいかしら。」みたいな、なんともいえない悪戯顔で私たちを見た後、
おもむろに口を直接水につけてベチャベチャと飲み始めた。
あれ?さっきまでの可愛い仕草は??

猫は私たちが「可愛い〜〜!!」って騒いだものだから、仕方なく可愛いふうにしてあげようとわざわざ前足で掬って水を飲んでいてくれたのかもしれなかった、
というか、絶対そうだ。

この猫、シュガーという名前で、結構おばあちゃん猫さんなんだそうだ。
何年も生きていると、人間の言葉とか気持ちとかわかるようになるんだろうね、と妹と話した。
私たちが店の中に入ると、同時に入ってきて、猫用?の素敵な椅子に鎮座してあくびして、すぐにおやすみになられた。面白かった。

この後もう一軒、雑貨屋さんを巡り、淡路島SAまで来て休憩していたら急に嵐のような雨と落雷があった。全て行きたいところに行った後だったからよかった。
SAによくある、ご当地ゆるキャラの顔はめパネルで妹とアホな記念写真を撮っていたら雨は上がった。

大阪に帰り、大阪駅でうどんとか天丼とかお蕎麦を食べて、妹夫妻に厚くお礼を言って解散した。

ホテルに着いたのは23時。母は疲れてすぐに眠ったけど、私は明日行く場所をどうしようかと調べていた。
母が疲れない場所、天候が悪くても良さそうなところを探すのだけど、なかなかいいところが見つからない。

私自身は上賀茂神社になぜかすごく行きたかった。
でも明日はたぶん天候が悪い。それでも行くかどうしようか・・・。
でもせっかく来たから行きたい。
しんどくない行き方をしようと決めて床に着いたのは2時過ぎだった。

続く。













幸先いい旅! 〜京都&淡路島 家族の旅〜 その1

2025-03-19 22:57:19 | 日記
年1回の母との旅行はたいてい夏に行っていたけど、24年度(?)は3月になった。
3/17(月)〜3/19(水)に休みをとっていこう!ということになり、母は月曜日午前に仕事を終えてから合流する、ということに。
私も母も中学校の非常勤講師なので仕事納めなのだけど、週4勤務の母は結構忙しい。
ちなみに来年度も週4で仕事をするとのこと。・・75歳、すごすぎる!

どこにいくか迷うといつも京都にする。
私も母も京都が大好きだから何度行っても飽きない。
そして今回は大阪に住んでいる妹夫婦も2日目に合流して、旦那さん運転のレンタカーで淡路島を回ってくれることになった。ありがたい限り!!

京都には今までいろんな場所に行っているけれど、母が行きたい!と言った場所は、京都駅より南側にある「城南宮」という場所だった。
ここ最近、大河ドラマなどで話題になり紫式部も行ったという場所で、枝垂れ梅と椿が美しいことで有名だそうだ。
京都駅の南側って大学時代に住んでたのに、全然知らなかったなあ。。。


京都は市バスがえらく混むし、地下鉄東西線ができてから少し便利にはなったものの、基本、観光名所って結構歩かなくては行けない。
でも母が元気とはいえ、あまり長時間歩かせるわけにもいかないから、できるだけ楽にいける方法を調べることになる。最近、母の足に神経痛が出ることがあるから。

城南宮へは市バスでもいけるけれど、京都駅の八条口付近から出発する「京都らくなんエクスプレス」、通称REXバスというのが早くて便利そうだった。



13時半。
30分ほど前に京都に到着した母が、京都駅なかのお土産物屋さんを散策しつつ私の到着を待っていた。
正直にいうけど、私が遅刻した(笑)。
午前中から来てぶらぶらしとくつもりだったのに、起きられなかった・・・指定席取ってなくてよかった・・・。
急いで電車に乗って何も食べてなかったから気持ち悪くなってしまって、顔面蒼白で京都駅についたのだった。駅なかにあるご飯屋さんで母とあさりうどんを食べて、やっと少し元気になった。
母がしみじみと「あさりって春の季語、春を感じるわ。」と、なんとも国語教員らしい発言をして今回も旅が始まった。

そうなんだ、知らなかったわ・・。


京都駅の中にある「都シティ 近鉄京都駅」に連泊することにしていたので、先に荷物を置く。
このホテル、新幹線改札から1分!
しかもBooking.comで予約して20%割引があったといえ、大人2人2泊で22720円って安くない?!比較的綺麗だし、途中、休憩ドリンクサービスっていうのもあるし。
あまりの便利さに母が「ここがいい!」というので、今回もここを宿に。

REXバスの乗車口を探そうと八条口に行くと、そこにはちょうどタイミング良くそのバスが。
1時間に1、2本しかないバスがちょうど来ていて、幸先いいね!と乗り込んでいざ城南宮へ。20分もかからないくらいだった。
そして・・・・・そこには思いもよらぬ桃源郷が待ってた!

AI画像?って思うでしょ? 写真に撮って私も思った!
でもこれ実物。あまりの美しさにもうびっくり。
椿も自然に落下してこうなってるみたいだけど、まるで舞台美術みたい。
庭園に入場するには1人1000円かかる。最初は高くない?と思ったけど、この状況を目の当たりにしたら妥当かもって思った。
ちょうど今、「しだれ梅と椿まつり」という行事が開催中。

「曲水の宴」というのも有名らしくて、奈良時代から平安時代にかけて宮中で催された歌会を再現した行事で京都を代表する年中行事とのこと。ここの小川で行われるとのこと。ここも美しい。

精一杯美しく咲こうとしている花々に、思わず、「綺麗ですね」「可愛いですね」とか話しかけてしまった。そんな気持ちになってしまうほど、個性豊かな花々がたくさん。
自然の造形物の美しさには、人間が作ったものなど敵わないな。

お天気雨の不思議な天気でめっちゃ寒かったので、美味しいコーヒーを飲みたいね、と母。
それなら!
コーヒーにうるさい母に、是非とも紹介したい珈琲店があったのだ。

REXバスで京都駅まで帰り、そこから地下鉄烏丸線と東西線を乗り継いて京都市役所前、そこから河原町通を徒歩で下ること数分。
1950年創業の京都で最も古く、そしてとてもコーヒーが美味しいと言われる「六曜社珈琲店」へ。豪華客船をイメージして作られたという店内はとても落ち着く。
1階は喫煙OK、地下は禁煙というので、地下の店にした。

母も納得のコーヒー。そしてここに写ってないけど、名物のドーナツもボリュームたっぷりで美味しかった! 
写真に写っている斜めの板のところは扉があって、それを開けると階段になっている。
階段を登ると1階と共有しているトイレがあるのだけど、そのトイレが!階段が!
めっちゃ昭和!レトロ感がたまらない!(笑)
江戸川乱歩の小説に出てきそうな階段。好きな方にはたまらないかと。


ここまで来たら夕ご飯は京都の歓楽街、先斗町でしょう!ということで、先斗町へ。
通り過ぎる人がみんな海外の人なのには驚いた。あと、牛肉のお店が多かった。
私と母は野菜のおばんざいが美味しいというお店へ。
梅酒を飲んでおばんざいを食べて満足な母。私も春大根やお魚を食べてのんびり。

軽度の認知症の父のことで心に疲れが溜まっている母、普段電話で色々聞いているけど、やっぱり面と向かって話さないとわからないこともある。
母の苦労や心痛が伝わってくる。でもそんな中、母は前向きで明るい。
父も旅行に連れて行きたいけど、歩くことが困難だからなかなか難しい。
母も神経痛が出て足が痺れてしまうことがあり、両親も年齢を重ねてきたから調べることが「バリアフリーで対応できる宿」とか「歩くのが少ない観光地」など、旅行のスタイルが変わりつつある。

どんなにそれぞれが変わっていっても、一緒に毎年何処かに行きたい。
そのために、頑張って働くぞ!と決意を新たにした1日目。
続く。

















新しい出会いに学ぶこと

2025-03-17 08:28:35 | 日記
はっきり詳細は覚えてないけど、パニック映画みたいだった。
今朝の夢の話。

働いているらしき施設で爆発(核爆発?)が起きて、私と誰かが3人くらいで逃げている。
後ろを振り向いた時、真っ赤に燃える施設がみえ、途中、煙にも巻き込まれる。
高いところから飛び降りる時、何かの(動物?)助けをもらって無事地上におり、走って逃げていると裸足だったので、靴をもらって履いてまた走った。
次のシーンでは避難した先?の和風の家の中にいた。荷物を何も持ってないけど、たまたま5000円くらい持っていて、それで親に連絡がつく・・・みたいな夢だった。

怖かった。起きた時、なんともいえない気持ちだった。
しかも、今何時だろうと思って携帯を見たら「444」という並んでいた。
もう怖すぎて、ひやあ!って声が出た(笑)。

私はたぶん人一倍怖がりだから、少しでも環境が変わると夢をみがちだ。
思い当たるのは昨日の会だ。新しい人に複数出会った。
その会自体はとても楽しかった。

太極拳の「推手」というものを練習する会で、推手は太極拳の練習法の一つでもあり、型で自分の状態を知る套路練習と共に、相手の状態を知る練習でもある。
また、自分のバランスを保ちつつ相手のバランスを崩すというゲーム的な側面もあって数年取り組んでいるのだけど、その練習を行う女性のみの会に月2回参加している。

昨日新しく参加してくださった方は2名で、2名ともある種の武術経験者だった。

推手自体には慣れていないものの、「人と対戦」ということには慣れている人たちだった。だからこそ、初参加でも結構勝負!という感じにもなった。

私はこの「勝負!」という感じが苦手で力を逃すことに徹していたけれど、それだと自分が危うくなる場面も出てきた。流石に自分も少しは攻めないと、と思ったと共に、自分はなんて怖がりなんだろうと再確認してしまった。
そして攻めはしたが、初めてきた方になんとなく申し訳なくなって、しばらく目を合わせられなかった。

しばらく前から、こんなふうに恐怖心が人一倍強い私に、この「勝負」というのが合わないんじゃないかと思って悩んでいた。
たぶん、それが今朝の夢の要因だと思う。
でもこの夢の後、結論が出た。

恐怖心が人一倍強いのはもうそこにある事実なんだから否定もできない。すでに私の一部だから。
私はとっても怖がりだと認めた上で、じゃあどうやってそれを乗り越えていくかを考えたとき、必要なのは、人一倍、理論的に学んだ正確な技術だということ。力を使わないで攻撃と防御が一体となった正確な技。それは最大の武器になる。

やっぱり今まで通り地道に練習に参加して実践を積み、しかも以前よりもっと意識して理論的に学んでいかないといけないと思った。感覚に頼りがちだったけど、感覚だけに頼りっきりもいけない。再現性がない。


そういえば、ずっと私はそうだったじゃないか!と気がついた。
大学卒業するとき、自分が社会に出てどうやって生きていくか考えた時もそうだった。
コミュニケーションスキルもなく、賢いわけでも容姿が優れているわけでもない。
どうやって生きていくか考えて、大好きな美術をなんとか自分の「武器」にしようと決めたのだった。
あとずっと仕事を続けていける資格を取ろうと思ったから、美術教師の免許をとった。
これだけを特化して磨けば、なんとか生きていけるのではと思った。
なまくらな武器だけど、なんとか美術で20年食べていけてる。

怖がる自分を否定してはいけない。でも怖いからと逃げてもいけない。
理論と練習によって克服するものなんだ。

太極拳とは本能を克服する技だと聞いたことがある。
本来は「力に頼らない」という意味なんだろうけど、私にとっては、恐怖心を技術によって克服する、という意味にも捉えられた。
なんだか勇気が湧いてくる気づきでもあった。

新しい出会いは、何かしら気づきをもたらす。
















春風

2025-03-13 21:37:39 | 日記
今年度のお仕事終了。
3月の3〜4週目は好きなことや家族や友人と遊ぶ予定ばかり入っている。
まずは来週初めに京都&淡路島に母や妹と行く。楽しみだな。


来年度の仕事はどうなるかドキドキしていたけれど、今年度と同じ学校2校を続投することと、週2回勤務の方の学校で新しく部活動指導員をすることになった。
嬉しかったのは、続投を両校の先生方がとても喜んでくださったこと。
良き同僚に恵まれるって幸せだ。
週2回だけ17時までと少しだけ勤務時間は増えるけれど、体調面でも気持ち的にも好きなことをしながら自分にとってのいいバランスで仕事ができそうで安心した。

常勤を辞めて非常勤になって数ヶ月は、なんとなく学校にいることがいたたまれない感じがしていた。みんな一生懸命働いてるのに、自分はこれでいいのだろうかという罪悪感というか焦りというか。

でも日が経つにつれて、自分はこれでよかったんだ、このペースが自分に一番合っているんだと思えてきた。他人軸から自分軸に変わったと言っていいのだろうか。

勤務時間が17時までに伸びる部活動指導員には少し迷いはあったけど、成績をつけるプレッシャーがないこと、好きな美術の指導で収入が増えることを考えたら週2回4時間くらいなら大丈夫かな、ということでお話を受けた。
しかもこのお話を受けることで非常勤講師なのに少しボーナスが出るらしく(!)、なんか、、、いいの?!という感じ。
最近、非常勤講師の待遇が一気に上がっている。みんな、常勤を辞めてるってことだな・・・。
収入面での不安が今年度は常にあったけど、それも解消できそう。
自分軸で生きて、いいことが増えた。


安心したら、ビーズ刺繍の方も新しいデザインを描いて挑戦したいものが出てきたし、
マフィン作りもいつものバナナ&チョコ味に加えて、パイン(缶詰)を入れたもの、黄桃(缶詰)&プレーンヨーグルト味などバージョンを増やしてみたりと作ることがさらに楽しくなってくる。

バナナ&チョコ味と黄桃&プレーンヨーグルト味。
バナナ&チョコの方、中心がめっちゃ膨らむのはなぜ?


ビーズもマフィンも作るときはほんとに集中するので、頭が空っぽになって気持ちいい。ついでにじゃがいもを茹でて、大好物のポテトサラダも作った。

なんだか今年初めて、ああ、私は自分が好きなように生きてよかったんだなと思えた。
ここまでくるのに随分時間がかかったなあ。
それもまあ、私らしい。

3月の風はまだまだ冷たいけど、私の中ではもう春風が吹いている。

















長い長い夜から

2025-03-01 02:45:10 | 日記
ここ1ヶ月の間で何か自分の中で変化が起こっているような気がする。
でもいきなり10センチ背が伸びたとか綺麗になったとか、そういうのじゃない。(そういうのもいいな・・・。)

14〜16歳頃に同じようなことがあった、ような気がする。そこからそれは消え、長い年月が過ぎて今に至るのだけど。
ここに書いておくとずっと残るから書いておこうと思う。今だけのことかもしれないし。


金曜日の昼間は太極拳を習うため、二路線の電車を使って教室に通っている。
今日も昼ごろ、地元駅から一路線目の電車に乗り、乗り換えて二路線目の電車に乗った時のことだった。

2月末にしては春のような陽気で、そこまでは眠いくらい気持ちも穏やかだったはずだったけど、二路線目の電車に乗った途端、体験したことのないような変な感じに襲われた。

言葉にすると、いつもはお腹あたりにあるものが胸のところまで迫り上がってきて、心臓がドキドキする感じ。それはまるで、話によく聞くパニック障害のような症状で、人が多いところでこうなるという人もいるらしい。

でも平日の昼間、電車が混んでいるわけでもない。誰か目立って変な人がいるわけでもない(あまりに変な感じがしたから周囲を見渡してしまった)。
でも冷や汗が出るくらい奇妙な感じ。とにかく早くこの電車から降りたいと思った。

一駅だけで目的地だったので、急いで電車を降りた。降りてしばらく歩くと普通に戻った。駅で同じ教室に通う知人に会い、先ほどの奇妙な感じのことを話した。

そのあとはいつものように1時間15分くらいのんびりと太極拳の練習を行い、帰路に着いた。

駅に着いた途端、電車が全線ストップになった。
1個次の駅の間で人身事故があったのだった。

バスの路線はあるにはあったけれど、1時間に1本、だいぶん待たないと来ないようだった。夕方に自分がやっているビーズ刺繍のサークルの準備がしたかったので、1駅分を30分くらいかけて歩き、地元駅まで行く2路線目の電車に乗って帰宅した。
帰宅してからもしばらくはその路線の片側はずっとストップしていたようだった。


偶然と言ってしまえばそれまでなんだけど、それに1時間以上の時間差もあるんだけど、今まで感じたことないほど嫌なものを、その人身事故が起こる路線の電車に乗った時だけ感じた、というのは偶然なんだろうか。

こういうこと、10代中盤の頃は確かにあったというのを思い出した。
これは本当に不思議な話なんだけど、きっと誰にも信じてもらえないだろう。
人間の意識というものは計り知れないものがあるとその頃、自分の経験から思っていた。


何十年もの間、そういうのはほぼなかった。ずっと何も気づかなかった。
何かの変化なのか、兆候なのか、昭和100年だからなのか、いろいろな噂のある2025年だからなのか(これは関係ないか・・)。
偶然なのか必然なのかわからないけど、自分の中でなにかが始まっている気がする。












手仕事とおやつ日和

2025-02-26 16:10:49 | 日記
デジタルの反動なのか、最近、手仕事が楽しくなっている。
なんか人間もバイオリズムってあるよねって思う。今は手仕事の時期らしい。

ビーズ刺繍は何気に毎日何かをちくちくと作っている。
小鳥から始まって、猫やらペンギンやらフクロウやら、植物やら。
 Instagramでたくさんフォローしているビーズ刺繍作家さんの素敵な作品にはまだまだ及ばないけど、楽しいので色々試している。
刺繍するときはYouTubeで動画を流しながらとか、音楽を聴きながらとか。
のんびりと、こんな時間の過ごし方もいいなと思うようになった。

あと、以前は作業途中で食べるちょっとしたおやつを自分用に購入していたのだけど、
この物価高の影響もあって、ケーキなんかちょっと気を抜くと(?)1個600円とか・・。
もうこうなったら、と、おやつを自分で作るようになった。


今のマイブームは北海道バターミルクパンケーキミックスを使った、ちょっとした手間さえ惜しまなければ、誰でもできる簡単マフィン。

使っているよつ葉のこのパンケーキミックス、全然悪いものが入ってないので安心、美味しい。1回で 150g使って6個くらい作るけど、450g入りだから18個も作れちゃう!



今日も起きてすぐ、「刺繍やってるときにおやつにマフィン食べたい!」と思ったので、身支度したらすぐ粉と卵と牛乳を混ぜて、見切り品で安かったバナナ(ちょっと熟れてる方がお菓子用としては美味しい!)と製菓用チョコチップ、そして思いついて家にあったココアを大さじ2杯くらい入れてみた。

パンケーキミックス  150g
牛乳 100ml
卵 1個
ココア 大さじ2杯
バナナ 1本(賽の目に切りました)
製菓用チョコチップ 適量 

材料これだけ。
ココアやバナナに甘みがあるから砂糖すら入れてない。

少し前にオーブンの中火で15分焼いたら、上側に少し焦げ気味なところがあったので、今日は弱火で11分にしてみたら、ちょうどよく焼けた。
味も良かった。ココア、バナナ、チョコは本当に最強の組み合わせだと思う。
コーヒーのお供にちょうどいい感じ。

写真撮る前に2個食べてしまった・・・焼きバナナ(?)は美味しい。


これ、ココア入れずにプレーンだと、りんごとか別のフルーツでもよさそう。
チーズやお芋でもいいかも。
あまりに難しいものだと面倒になってしまうけど、これは本当に簡単。
まあ、自分で食べるものだから少々失敗しても構わない。
ビーズ刺繍も失敗したとしても、次にやるものにいかせればそれでいい。

おやつを食べてビーズ刺繍をする休日は、自己完結の楽しい時間。
3月になったらまた友達と会ったり、母と旅行に行ったりする予定が詰まっている。
人と会う時間も増えるから、自分自身を大事にする時間もそれと比例して必要なんだなと思うようになった。

こういう時間が自分には本当はずっと必要だったんだなあと最近つくづく思う。