ペースメーカーと若者

昨日、友達とイオンのフードコートで食事をしてたときの事。

クラブ帰りの高校生が私達の前に20人くらいでワイワイ言っててうるさいな～と思ってた。

そしたら左側の5メートル位離れた席でガタッ！！って音がしたので見たら男の人が倒れてた。
側に60歳くらいの男性がいてオロオロしてたので大変だと思ってすぐに携帯を持って救急車を呼びましょうか？って声を掛けた。
そしたら「ペースメーカーを入れてるので携帯は....」
って言われてあわてて携帯を切った。

倒れてる人はビクともしない。
その人が今は動かさない方がいいって言うのでどうしようかと思ってたら、高校生の男子が
「大丈夫ですか？救急車呼びますか？」って言って来た。
「ペースメーカーが入ってるので携帯切るようにみんなに言って」
って言ったら
「みんな～携帯切って～～」と協力してくれた。

動かすと危ないって事で様子を見て、20分くらいしてやっとソファに横たわる事ができた。
話を聞いてみると、後ろの席で携帯電話で会話を初めた人がいて、そのとたんに気分が悪くなってきたので席を移動しようと思って立った時に倒れたらしい。
あらためて携帯の電波がペースメーカーの人に及ぼす危険を知らされた。
そしてこれからは電車でも優先座席や携帯オフ車両では電源を切ろうと誓った。


２人は兄弟で、ペースメーカーが入っているのは弟さんで、付き添っていたお兄さんもパーキンソン病を患っているようで、２人で必死で生きてらっしゃる感じだった。
私も半分障害者のような感じなので、何だか感情移入してしまって、私たちが帰る時に、わざわざ追いかけて来てくれてお礼を言われた時、なんだか泣きそうになった。

そして何よりびっくりしたのが、回りにいる大人達がみんな知らんプリだった事。
みんな遠目で見てるだけで誰１人として手を貸してくれる人もいなかったし、フードコートの店員さんも知らんぷりだった。
よく人が倒れていても誰も助けようとせずに通り過ぎて行くって場面をテレビで見たりするけど、あ～、こんな感じなんや～って思った。
チャラチャラしてる高校生の方がよっぽど頼りになった。
高校生に座布団20枚です。

私は今、医療関係の社団法人で働いているんだけど、ペースメーカーを入れてる人が世の中には思ったより沢山いるんです。
だから今回の事を目撃して、本当に携帯での会話は気をつけないといけないと痛感してます。
電車だけでなく、この人達はどんな場所でも携帯の電波に怯えなければいけないなんて思ってもいなかったしね。

でも悲しいかなペースメーカーを入れてる事は第三者にはわからないし。。。
鞄に着けるマタニティーカードみたいに、”ペースメーカー入ってます”ってカードがあればいいのにって思います。

そして大人達、もっと助け合おうよ！