ぼちぼちいきましょ~中咽頭がん&乳がんブログ

女性には少ない中咽頭癌と乳がんのダブルパンチ!
とほほ...ながらも毎日なんとかやってます

セカンドオピニオン

2013-03-15 20:19:35 | 日記
実は私は治療の途中で病院を転院している。
最初に入院した病院は地域の総合病院でとっても綺麗な病室。
大部屋は4人部屋(無料)で1人のスペースが3畳くらいあってベッドを動かしたり模様替えもできた。
洗面もトイレも一部屋に一個。
とっても居心地の良い病棟だった。
しかし、前に書いた様に抗がん剤で死にかけた。
おまけに死ぬ思いで打った抗がん剤が効かなかったと言う事実・・・

私のガンはステージ4だったので、手術をするにしても、放射線で治療するにしても腫瘍が大きすぎるので先ずは抗がん剤を24時間X5日間打ち続けて腫瘍を小さくする治療から始まった。
入院前、主治医から抗がん剤や放射線の効果が上がるP16と言うタンパク質が陽性だったから抗がん剤で腫瘍はかなり小さくなると言われていた。
なのに希望は打ち砕かれ、腫瘍はほんの少し小さくなっただけで、扁桃腺にドーンと残っていた。
無くなったのは髪の毛だけ・・・(泣)
抗がん剤が効かないって事は放射線も望みが薄い。
万が一、放射線治療をして腫瘍が消えなかった場合、放射線でボロボロになった血管を縫い合わすには相当の腕が必要らしく、
「放射線後は自分には手術をする自信がないし、できません。
抗がん剤が効かなかったら手術。これが私の教科書です」
と、はっきり言われたのであ~る。
手術の方法はアゴを割り、太ももから皮膚を取って喉に移植して、首を切って、それからそれから・・・と言う恐ろしい内容だった。
何よりも恐ろしかったのは酸素の管を入れる為に局所麻酔で喉を切って入れると言われた事。
なんで局所麻酔ですんねん!!意識あるやんけ!
全身麻酔してから喉切ってくれよ!
怖いやろ!
もうそれ聞いて目の前真っ暗・・・
嫌な妄想ばかりが頭の中を駆け巡る・・・
気持ちの整理もつかないまま手術の日取りも決まり、輸血が必要になるので輸血の為の血も大量に取った。

手術は2週間後。
小心者の私は毎日が恐怖でいっぱい。
なんとか手術をしなくてもいい方法はないか、ネットを見ていたらハイパーサーミアと言う温熱療法がある事を知った。
ガンは熱で死滅する。
患部に熱を加えると、正常組織は血流が増え放熱できるけれど、
がん組織は血流を増やせないため熱がこもりやすく、高温度になりやすい。
結果、がん組織は焼けて死滅するというもの。
幸運にも自宅から4駅離れた所にその治療をしている病院があったので早速電話をしてみた。
またまた幸運にも次の日の予約が取れた。
でもハイパーサーミアも患者さんがいっぱいで予約待ちの状態だった。
私はボロボロ泣きながら手術はしたくないと医院長に訴えた。
医院長は
「今の医者はマニュアル通りにしか治療できない。
微妙なサジ加減というものをしらない医者が多い。
僕の知っている教授がいるから相談に行ってごらん」
と言って、大学病院の耳鼻科の教授に紹介状を書いてくれた。
そして私は紹介状を持って大学病院へ行く事になったのです。

しかし・・・・
さすがの大学病院、ベッドの空きが無く入院まで1ヶ月半も待つ事になった。
その1ヶ月半の間、食事療法や民間療法を調べまくり、できる事はなんでもやった(この事はまた後日に)

そして転院。
一度抗がん剤を打って効かなかった場合、何度打っても無駄と前の病院の先生に言われていた。
今回も効かないかもしれない。
そうすると当然手術と言う選択肢しかなくなる。
それだけは回避したいけど、この病院でも手術日だけは確保されていた。
私も手術の覚悟を決めて治療に入った。
抗がん剤もすでに2度目なので結構キツかった。
うっすら残っている毛まで、また抜けるのかと悲しかった・・・

そして5日間連続投与が終わり、初めての診察の日、鼻の辺りまで大きくなっていて肉眼でもはっきり見えてた腫瘍がほとんどわからなくなっていた。
「いやぁ~!効いたね~~!」ってセンセもびっくり!
後日に撮ったMRIでは画像にもはっきり写らない位に小さくなっていた。
リンパの方もガン細胞が死んで腐っている状態になっていると聞かされた。

で、カンファレンスの結果、この大きさなら放射線で消えるだろうと言う事で手術はまぬがれ放射線で治療する事になったのです。

放射線治療はみなさんご存知の通りとっても厳しい治療だったけど、おかげさまで原発の扁桃腺のガンは綺麗に消えてくれました。
少し残ったリンパ節のしこりも、少しずつだけど小さくなってくれてます。

そこで私の言いたい事は、治療方法を選ぶのは医者だけじゃなく患者にも権利がある事。
医師とフィーリングが合わない場合は別の病院を訪ねる事も大切。
実際、始めの病院の先生とは全くフィーリングが合わなかった。
言いたい事が言えなかったし、先生も感情を表に出さない人だった。
笑ってる顔を見た事がなかったし、私も笑えなかった。
結果ストレスと不安でいっぱいになって、毎日暗い気持ちで過ごし、そんなメンタルの部分が治療の妨げになった様な気もする。

病院を移る事はちょっとやそっとで決断できない事かもしれない。
言いづらいとかセカンドオピニオンを受けた後に元の病院に戻りづらいとか、、色々考えると思う。
私も「他の病院で診てもらいたいので紹介状を書いて下さい」ってめっちゃ言い辛くて、そりゃぁドキドキしながら言うたよ。
でも思ってたよりあっさりと書いてもらえたし、看護師さん達もいつでも戻って来ていいですよって言ってくれた。
案ずるより産むがヤスシくんです。

病気がガンの場合、一刻も早く治療したいという気になるのは当然です。
他の病院を受診する時間すらもったいなく思うと思います。
でも私は途中で乳がんも発覚して手術もしたので、中咽頭がんの告知をうけてから治療を開始するまでに2ヶ月近くの日が空いてしまってます。
2ヶ月空いても病状は悪化しなかったと思います。
他の病院の診察を受けるのに2ヶ月はかからないと思うし、私の様に運良く信頼できる病院に巡り会う事もあるかもしれません。
今から治療する方や、ガンの告知を受けた方で何だかモヤモヤしてる方は是非違う病院の診察も受けてみる事をおすすめします。
病院によって治療法も手術法も違います。
実際、手術の説明ではリンパ節を切る範囲も違ったし、喉を切開するのも全身麻酔が掛かってからって言われた。

治療をしてくださるのはお医者さまです。
でも辛い治療を受けるのも、痛いのを我慢するのも自分です。
信頼できるお医者さまにかかると気持ちの持ち方が全然違ってきます。
何でも話せて、話を聞いてくれるお医者様に出会える事。これが一番だと思います。
気持ちが前向きになると病気も前向きに治ってくれるのかな?って思います。


それはそうと、輸血用に抜いた私の血はどうなったのかねぇ・・・・
















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5 コメント

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同感です (弱虫)
2013-03-16 22:58:37
治療を受けるのは自分だから、納得のいくものでないと前向きにはなれませんよね。それでなくても辛い治療をする訳だから。
私ももっと自分で調べていれば、陽子線治療の選択もあったかもしれません。ドクターは優しく話も聞いてくれたけれど、他の治療方の提案をしてくれてもと思います。私みたいに意気地がなくされるがままの場合は、家族がドクターに積極的に質問をするとよいかなあ。これからのガン治療はチーム医療でやるべきですね。静岡ガンセンターはそのようですが(^-^;
メンタルが良くなってくると、手の震えも殆どなくなり、痺れは帯状疱疹の副作用か、左手にまだ残っている。喉は相変わらずだけど、お刺身やステーキが少しだけど食べられたのが嬉しい(^o^)
18日は診察です。情けない事に退院して初めて一人で行きます。雨なんだよなあ…。友達にどうせタクシーで行くんでしょと、つっこみを入れられた(笑)
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弱虫さんへ (ねこ)
2013-03-17 10:26:38
ほんとうに、ガン治療はチーム医療が大切だと思います。
それからガンになって思った事は、病気になった事を身内や親しい友人に思い切って打ち明ける事。
誰かしら情報を持っていて、知らない事とかを教えてくれます。陽子線治療の事を教えてくれた人もいました。私の場合は転移していたので無理だったようですが・・・

ステーキ食べたんですね!?すごい!
お肉を食べないと力が出ませんもんね。
私も早くお肉が飲み込めるようになりたい~。

18日診察ですね。
恥ずかしながら私もまだ母に付いて来てもらってますよ(^▽^;)
どこへ行くのも付いて来てもらってます。
もう2個イチって感じ。
車の運転の時も必ず横に乗ってもらってます。
自立できるのにはまだまだかなぁ・・・・(´;ェ;`)
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ありがとう (弱虫)
2013-03-17 13:23:26
一人で行けない自分が情けなくて…。
でも、時期が来ればやれるようになるもんだなあ。今迄親友や従姉妹など、入院中から支えて貰い本当に感謝しています。そしてブログ仲間も出来て、皆と一緒に戦っているような気持ちです。明日は同病仲間と病院で会えるので安心!診察日を合わせて貰っているの(笑)

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弱虫さんへ (ねこ)
2013-03-17 16:18:56
同病仲間と会えるとほんと嬉しいですよね!
私もこの前となりのベッドだった人と会って、抱きついちゃいました(^ー^* )
彼女は抗がん剤で腫瘍が消えて、手術で扁桃腺とリンパだけ取って放射線はまぬがれたのです。
私が唾液が出ない事を知って毎日お祈りしてくれてるそうです。そんな気持ちがとってもうれしいです。

明日、気をつけて行って来て下さいね~!
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過酷な体験 (レモンママ)
2014-10-28 10:40:10
まだ治療開始前の私が言うのも何ですが、ねこさん、
こんな転院経験をされていたのですね!前の病院ひどすぎです!でも、転院先が良い病院で良かったです。

放射線治療に向けてねこさんのアドバイスとおり、ワセリン準備しました。帽子も準備します。

治療の選択肢は自分にあるんですね。
陽子線治療てなんだろ?ドクターは特に言わなかったですが、私の病状ではできないのかな、リンパに転移してるからだめなのかな?ドクターに聞いてみます!
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