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parismaris's days*

バラづくし②(庭だより*2025.初夏)

春バラづくしの、第二弾。

今回は、庭に植わるガーデンローズと、バラ置き場で咲く切り花品種のおはなしです。

まずは、庭に咲く、数少ないバラたちから。



『コーネリア』

実家側に咲く、つるバラです。

この木の所有者は母ですが、管理者は私。

つるバラの仕立てかたや剪定はまだまだ勉強中なのですが、今年もどうにか、母の思い描く景色を作ることができました。




花は、あんず色を帯びた、薄桃色です。
つぼみの濃い桃色がアクセント*

ほのかにムスクが、かおります。




よく伸びるオールドシュラブローズなので、誘引する場所の面積が必要なのが難点ですが、トゲがほとんどないので扱いは比較的容易です。




母のリクエストで、今年はクレマチスの『ロウグチ』を移動させて、一緒に咲かせてみました。

あえてバラの中に混ぜ込まずに、右端だけにロウグチを茂らせたのですが…想定よりロウグチが伸びちゃって、つっ立つように咲いてしまいました(汗)


ちなみに、このコーネリア咲くフェンスには、クレマチスの『エールフクシマ』も絡めてあって、こちらはバラと一緒に咲くように混ぜ込んだのですが…

花期が合わず、コーネリアが終わってから咲き出しました(苦笑)

クレマチスとバラの共演の演出って、思いのほか難しいものなのですね…!



『芳純』

私の“長女”です。

かつて香水にもなったこの香りと出会わなければ、私がバラに興味をもつこともなかったかもしれません。

私のバラ育ての師であり、愛娘でもある、大切な木です。




“娘”ではありますが、新苗で迎えて13年目なので、木としては“おばあちゃん”。

それでも今年も、昭和のバラらしい大きな大きな花を、こんなにもたくさん咲かせてくれました。




2メートル近い高さで咲くので(園芸初心者だったころに下手な剪定を繰り返したせいです)、こうして二階から見下ろすのがいちばんきれい(苦笑)


ここからは、私が切り花から挿し木して育てている、切り花品種のおはなしです。


『ラグナプリンセス』

うふふ* べっぴんさんでしょ*
香りはないのですが、この花の色と形とに惚れて、育てています。

ただ…一時は多くのお花屋さんで見かけたバラですが、最近はめっきり取り扱いが減ったように感じます。

これほど素敵で、花もちもよい花なのにな。

切り花の商品としてのトレンドの流れはとても速くて、わが家で育てる切り花品種の多くが、今や店頭で見ることは少なくなっています。




咲き進むと、こんな姿に。
ふっくらと、形よく開きます。



『オーシャンソング』

今年もよい色に咲きました*

このバラのすごいところは、このまま咲き進んでも、切り花にしても、花の形がまったく崩れないこと。

この色と形のまま、ゆっくりとしわしわになって、枯れゆくだけ。

切り花品種の底力を感じます。



『アバランチェ』

切り花の白バラといえば、これ。

香りはありませんが(生産量にこそ重きを置いて生み出された、切り花品種の宿命でしょうか)、クリーム色がかったまろやかな白色に癒されます。



『ピーチアバランチェ』

シャーベットピンク色がかわいくて、お気に入りです*

この株の足元から出る1本の枝から、2年に一度、白バラのアバランチェが咲きます(笑)
枝替わりならぬ、先祖返りかしら。



『ファンシーローラ』

切り花品種のスプレーバラです。

名前のとおりに、とってもファンシー!
咲き進むと、花全体が透明感のあるピンク色に。

この花を見るにつけ、少女まんがのヒロインが背負って出てきそうなバラだなと思います(笑)



『エクレール』

私が挿し木した当時は切り花としての流通のみでしたが、今やガーデンローズとしても人気です。

ポップコーンのような花姿が、ユニークでしょ*



『アマダ』

写真に撮るのがとても難しいバラで、実物はもう少し黒味を帯びた深い赤。

花弁が詰まっていて、手にするとずっしりと重みがあります。

例年、花首がうどん粉病にかかることが多かったのですが、今年はまったく出ず。
消毒薬の組み合わせローテーションを見直したかいがありました…!




切り花品種ばかりが揃うと、花が真っ直ぐ天に向かって立って、ガーデンローズのバラ園とはまた違った景色となります。

園芸品種のようなたおやかさがないので、景色としてはイマイチなのですが…花のもちは抜群です*



『スペード』

うちの『スペード』は、花の中で花芯がふたつに分かれる“ダブルセンター”という奇形になりやすいのですが、今春はすべて正常に開花しました。

これに関しては、今年特に工夫したことはないので、何が理由なのかは分からないのですけれど…
いままでが肥料過多ぎみだったからなのか、はたまた気候のなせる業なのか。

同じものを長く育てていても、分からないことはたくさん起こります。
だからおもしろいのでしょうけどね。




切り花品種にしては珍しく、横張りの株で、背はあまり伸びずに咲きます。




咲き進むと、こんな花になります。

ガーデンローズの『ラフメイカー』とともに。


私の育てる切り花品種のバラは、習っているフラワーアレンジメントのレッスンで使った残りの端材を、挿し木して発根させたものばかり。

なので、「これを育てたい!」と植えたガーデンローズとは違って、「本来ならば捨ててしまう部分だけれど、芽があってまだ元気だから、挿し木して命を繋いでみるか」というSDGS的考え(と好奇心)から、とりあえず土に挿してみて、うまく根が出たら育てる、という場当たり的なものです。


それでも、決して高くはない確率の中で発根した、首も座らぬ赤ちゃん苗をそうっと大切に育み、固い茎や葉の裏のトゲに四苦八苦しながら育て上げて開花を見たものたちは、どんな色の花だって愛おしくて、かわいいんです*


ひとつひとつの株を丁寧に見守り、管理しながら、これからも咲かせ続けていけたらな、と思っています。

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