育てているエルダーフラワーの花を使って、コーディアルを作りました。

『コーディアル』とは、『季節のハーブやフルーツを生のままシロップに漬け込んだ濃縮ドリンク』のこと(らしいです)。
ずいぶんと昔に、イギリス人の料理家が書いたエッセイか何か(うろおぼえ)で読んで、この『エルダーフラワー・コーディアル』を知りました。

これが、うちのエルダーフラワーの『ブラックレース』。
日本名では西洋ニワトコという、 樹木です。
本来は名前の通りに葉が黒味を帯びる品種なのですが、数年間 日陰で管理していたせいで、きれいな緑色に(苦笑)
今春、大鉢に植え替えて日向に置いたので、これから黒くなることに期待します。
ちなみに、その植え替えが遅れたがゆえに、今年は花が2輪しか咲きませんでした…
(エルダーさん、ごめんやで)

知ってはいたけれど飲んだことはない、『コーディアル』なるものを試してみたくて(瓶詰が市販されてもいますが、まずは味見程度しかほしくなかったので)、2輪咲いた花を摘んで、250ccの水で作ったシロップに、レモンとともに漬け込みました。
熱いシロップを、エルダーフラワーとレモンとを入れたボウルに注ぐと、ふわりと花の香りが立ち、思わず感嘆。
そのまま冷暗所に一日置いてから、濾して煮沸したものが、1枚目の画像のコーディアルです。
一般的な西洋ニワトコの花は白色ですが、『ブラックレース』は薄いピンク色の花なので、わが家のコーディアルは薄桃色*
飲む際には、水や炭酸水や、お湯で割って、いただきます。
先ほど、冷水で味見をしたのですけれど、口に含むと花の香りが広がって、まるで花そのものを食べているかのよう。
なのに、味はさっぱりとしていて、後くちもスッキリ*
これは甘みを楽しむというよりは、その香りで身と心とをほぐし、癒す飲み物のようです。
気分転換したいときはもちろん、夏バテして何もくちにする気が起きないときなどにも、いいかも。
作っていても、できあがって味見をしても、目に鼻にくちにやさしい、コーディアルができました*