今日のお仕事は大変だった
ベテランの小鉢くんがお休みで
一気に俺に負担が掛かる日だった
しかし、そんな日だって今までも何度かあって
何とかやって来た
そうしながら経験値を上げていくのだろう
…
しかし、今日の負担の掛かり方は別で
普段とは違う不慣れな場面が多田あったのだった
俺1人でカバーしてやれたら良かったのだが
どうしても1人では無理だった
…
そこでアンガスに協力をお願いしたのだが
コレが全然、機能してくれなかった
肝心な仕事を忘れていたり
お願いしたのにやってなくて、注意したら上から目線で言い返してくるし
俺なんか口が悪い事では有名だから
『お前みたいなババアに頼んだ俺が間違いだったわ!』
ぐらいのことを言いたくなったが
グッと堪えて…堪えて…堪えて
奥歯をミシミシと噛み締めて
身体がブルブルと震えるのが分かるのを抑えて
何とか気持ちを鎮めた
以前の俺に比べたら成長である
とにかく注意されてんのに
『申し訳なかった』とか『すみません』とか
最初にそういう言葉が出てこないのはダメね
言い訳して、それを正当化して
最後は俺の方が悪いみたいに言って
最低だわアレは…とにかくガッカリだったわ。
仕事を終えて
これから家に帰って夕飯の支度をして
…なんて気分になれなくて
カミさんと最近よく行くラーメン屋さんに行くのを思いついた
『夕飯、ラーメン食べに行くのどう?』
と、メールをすると
『いいよー』
…よし!今夜はラーメンだ!
怒りで鼻息を荒くして帰ってきて
ラーメン屋さんに向かう車の中で怒りをぶちまけた
ラーメン屋さんに着いてからもまだ気持ちが収まらず
鼻息フガフガ!
…
でも、注文したラーメンがテーブルに運ばれた時に
『美味しいの食べながら怒るの良くない。』
って、なって
ラーメンを食べてるウチにどんどん気持ちも落ち着いた
最後はスープまで飲み干して
ご満悦を絵に描いたような顔になっていたと思う
あの怒り…ちっぽけだったな
…
…
…
とは流石にまだ思えないけれど
でも、美味いラーメンに救われたのは確かだ
食べ物でこんなに気分がハッキリ変わってくの感じたの初めてかも
魔法レベルのラーメンだったなぁ
歳を取ったら怒らずに
どんと構えていたいのに
いつも笑顔でいたいのに
どうして俺はキレやすいのやら
…
困った困った、こまどり姉妹(吉本新喜劇より抜粋