エンタープライズアプリケーション志向

成功は気づきと行動から生まれる。

感想文:アート・オブ・アジャイル・デベロップメント(協力すること)

2009年03月01日 23時08分22秒 | 感想文
「第6章 協力すること」の感想文。
以下は私の解釈。

スタンドアップミーティングはやる価値があると思う。
週次の進捗会議よりも、スタンドアップミーティングを推奨する。

問題は早期に発見し、対策することが良いことは周知の事実。

毎日、顔をつきあわせて、他メンバーの作業状況を聞くことで、
問題を発見しやすくなり、その場で意見することで解決しやすくなる。
※議論が長引く場合は、話し合いの場を別途、設けること。

毎日のことなので、時間をとられるのが嫌だと思うメンバーがいるかもしれない。
だから、スタンドアップミーティングは時間を決めて、
サクサク進められるよう改善していくことが必要だ。

大して時間をとられず、週次の進捗会議がなくなるのであれば、
喜んで参加してくれるはずだ。

アジャイル開発はステークホルダーに見せられる開発途中のデモを重視する。

ドキュメント < 実際に動くデモ
※優先度の話で、作成しないわけではない。

動かして、実際の画面を見せることで、ステークホルダーからフィードバックを得ることが目的だ。

本書では、1週間単位にデモを実施することを開発ルールとしている。
これは開発サイクルを1週間で回すことになる。

つまり、何らかの機能を実装し、テストし、
デモとして見せられる状態にする必要がある。

これには、生産性の向上が不可欠。

それを支える、本書のアジャイル開発のキモとなるのが
コミュニケーションだ。

本書では顧客を含めたチームメンバーが一箇所にあつまって
作業することを推奨している。

これは客先に常駐して開発を行うことで実現できる。

これにより、顧客要件、設計で不明な点をすぐに確認することができる。

すぐに確認でき、顧客からのフィードバックを受けられるので、
顧客にとって役に立つソフトウェアを開発することができる。

従来の開発と大きく異なる点として、ペアプログラミングがある。

ペアを組むことで、自然とコミュニケーションが生まれる。
さらに、組むペアは固定ではない。
全員と話したことがある状態になり、プロジェクト内の風通しがよくなる。

この開発スタイルをクリアできなければ、
本書で掲げるアジャイル開発を実現することは難しいように感じた。

アジャイル開発への移行は、プロジェクト内での合意が不可欠だ。

ただし、すべてのプロセスを取り込むことはできなくても、
魅力的なプロセスを見つけて、
自分のプロジェクトに取り入れることはできると思う。

顧客を含むプロジェクトメンバーによる日々の改善が
プロジェクトを成功に導くのは間違いない。

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