豊富な知識よりも、問題解決型の「考える力」を持て、
という内容。
近年の日本人は考えることを忘れてしまった。
日本がいかに世界から遅れているか、孤立しているかを
これでもかこれでもかと痛烈に指摘してくる。
著者の日本の将来を憂う悲しい叫びが聞こえてくる。
これから必要な基礎知識は英語、IT、ファイナンス。
この本に書いてある内容を鵜呑みするのではなく、
疑って考えながら読むと、理解が深まります。
この本は、今のままでは、マズイ!と思わせてくれます。
文章は読みやすいですが、400ページ超えです。
内容の成否については、自分には十分な知識も
グローバル的な視野も経験もないので、わかりません。
それは自分で「考えて下さい」
日本経済の将来は暗いような話がよくあり、
著者の大前研一さんは日本人として日本の衰退を防ごうと教育に力を入れているようですが、
一方、経済学者の池田信夫さんは、日本が衰退の一途を辿ることについて
もう半ばあきらめているようですw (以下のブログ参考)
長期停滞とのつきあい方 - 池田信夫
※池田信夫さんはgooブログのブログ・アクセスランキングで常に上位にくる有名な人です。
以下は、だらだらと思ったことを述べます。
日本が再度、復興するには
世界第二位の経済大国から転落
アジアから逆に使われる立場
ここまで来ないと一丸となって動かないのではないだろうか
というのが率直な感想です。
一丸となるには、アメリカでいうフロンティアであったり、
仮想敵国であったり、そういった象徴がないとダメだと思います。
また、大前さんは一度、政治に挑戦して挫折し、
今は教育に力を入れているようですが、
おそらく、自分1人の力ではどうにもならないと思い立ったのでしょうね。
日本の政治の中でどうがんばっても、
足のひっぱりあいで何にもならない。
それなら未来の若者に投資しようと。
教育について、社会経験のある人を講師として呼んで
授業するべきだ、という提言がありますが、
たしかに、そういう授業があるとおもしろいと思います。
例えば、裁判員制度がありますが、
これの教育版を作るのはどうでしょうか。
裁判より、よっぽど、前向きに取り組んでくれそうな気がします。
授業するのも、自分が住んでいる地域の学校の方がよりいいでしょう。
本書全体にわたって、子供だけでなく、大人に対する教育も必要だと
述べられていますが、この教育員制度を導入することで、
授業の内容を考えてもらい、子供にとって何が必要かを考えてもらうことで
お金では得られない経験が手に入ると思います。