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エンタープライズアプリケーション志向

成功は気づきと行動から生まれる。

感想文:予知夢

2009年02月18日 23時54分42秒 | 感想文
「探偵ガリレオ」に続き、ガリレオシリーズ第二弾の「予知夢」を読みました。

息切れすることなく、どの章もおもしろい出来栄えでした。

今回はタイトルが示す通り、扱う内容が
予知夢であったり、ポルターガイストであったり、幽体離脱であったりと
物理的というよりは霊的な事件が多いです。

ただ、それも湯川にかかれば論理的に解明されてしまうのですが。

「容疑者Xの献身」は映画で見ましたが、
こうなると原作の小説も読みたくなりました。

「容疑者Xの献身」では短編ではなく、中編?程度の長さなので
それも今までと異なるため、期待できるところです。

感想文:探偵ガリレオ

2009年02月17日 23時56分36秒 | 感想文
映画「容疑者Xの献身」を見てから、
ガリレオの原作を読みたくなりました。

まずは第一弾の「探偵ガリレオ」。

率直に言って、おもしろい。

短編集になって、短い話がポンポンと出てくる。
どれもハズれがなく、興味深い現象が出てくる。

そして、それを湯川が科学的な推理で華麗に謎を解明する。

あとがきにも書いてありますが、
事件の問題となる現象の描写が非常に映像的です。

特に湯川が草薙に見せる物理実験の描写が秀逸。

すっと頭に映像が浮かびます。

これは確かにドラマ向きな小説だと思いました。

ただ、映画を先にみたせいで
私の中では湯川は完全に福山で再現されてしまいます。。。

小説では物理学者の湯川と刑事の草薙の男性コンビで話が進んでいきます。
ドラマでは物理学者が湯川で、草薙が北村一樹。
それに加えて、柴崎コウの内海という人物を登場させているようですが、
実際は草薙のポジションが柴咲コウになるんでしょうね。(まだ見てませんが)

感想文:1分間マネジャー

2008年11月23日 18時57分36秒 | 感想文
ものすごく平易な言葉でわかりやすくコンパクトに書かれた
マネージャー(部下を管理する人)のための本。

1、目標について合意を得る。
2、順調に進んでいたら褒める。
3、マズイことをしたら、すぐに叱る。

この3点が何故、やるべきなのかが書かれている。

基本的なこと、とは言っても、
それが実際、どこの組織でも
効果的に出来ているかと言ったら。。。
(タイミングとか色々あるしね。)

この本は1983年に出版されました。
20年前も今も、本質は変わらないんだなと思います。

一昔前に話題になった「チーズはどこへ消えた?」の著者が
共著者として参加しているそうです。


蛇足
1分間マネジャーって読みづらいですね。
1分間マネージャーの方がしっくり来る。

感想文:決定版 失敗学の法則

2008年11月23日 18時56分03秒 | 感想文
「失敗学のすすめ」から続けて、読みました。

内容や取り上げる事件は重複するところがありますが、
話はより実践的、具体的になっています。

特に、不正のある会社での個人としての
立ち振る舞いかたは、具体的過ぎておもしろかった。

異動による担当者の交代が原因で、
情報断絶が起こり、問題が発生する、
なんていうのはヒューマンエラーの分かりやすい例でした。

失敗学は難しい話ではなく、
単純に、「失敗から学ぶ」という話。

人が関わること全てに適用できるので、
個人レベルでも実践しやすいところが良い点。

感想文:日経SYSTEM 2008年10月号

2008年11月09日 14時39分46秒 | 感想文
最強チームはこう作る
最強チームはゴールの共通理解をした、変化に強いチーム。
変化のないプロジェクトはないので、臨機応変にチーム一丸となって対応していくことが重要。
チームの組織体制の作り方。
肯定の節目で組織体制を見直す。
メンバーの主体性を引き出す方法。

使える技術:
・パワーマップ
メンバーの人間関係を見える化する。
これとは別に、プロジェクトのステークホルダーの俯瞰図も必要だな。

・DiSC理論
人間の行動特性を分類したもの
これを考慮して、メンバーの配置を考えるとうまくいくかも。

・カレンシーの交換
コミュニケーション方法の1つで、メンバーのやる気を喚起するもの。
人は期待をかけられれば、やる気を出すし、(例外はありますが)
社会貢献したい、つまり、できることならプロジェクトに貢献したいと思うもの。
お金による報酬などではなく、人の気持ちに訴えかける方法が有効。

ユーザー教育
成功の3原則
1、やる気を出す
2、短期間で多くの人が学べる計画/環境を作る
3、分かりやすく教える

ユーザ教育に必要なモノ
1、スケジュール計画
2、PC/eラーニング環境
3、マスターデータ(デモデータ)
4、マニュアル
5、講師
6、会場
(このリストはタスクを考える時に便利)

ユーザー教育への受講者の参加意欲をいかに引き出すか。
講師はシステム部門よりは、受講者の部門の中から選出した方が有効。
(この方法はかなり有効だと思う。)

教育後、受講者から教育を受けた結果のフィードバックをもらい
改善を図ることが重要(PDCAサイクルを回す)

データベース高速化策
1、チューニング支援ツールを使って、チューニング
2、DBのデータ圧縮機能(参照が多い場合に有効)
3、インメモリーDB(特定テーブルに参照が集中する場合に有効)
4、DRAMタイプのSSD(更新が多い場合に有効)

SSDでは電源供給が止まっても、データが消えない製品が増えている。
DBのログをSSDに出力するようにするだけでも、高速化が図れる。
(要はディスクIOが遅いんじゃい)
データを圧縮しても、高速化しないケースもある。
最近はフラッシュタイプのSSD製品が増えている。
(でも、高いんですよね。。。)

アーキテクチャ
「可用性を高める」

適切なコストをかけ、障害に耐えるWebシステムに

非機能要件とは
・可用性(Availability)
・パフォーマンス
・拡張性(Scalability)
・セキュリティ

24時間365日稼動を要求するお客様に対する説明。
・稼働率99.999%を目標にするとハードウェアの費用が高騰する。
・深夜にシステムを止めてメンテナンス作業をすることでシステムの安定性を維持できること
・システムの拡張性を確保することで、システムの稼動後も状況を見ながらシステムの増強が可能なこと

メンテナンスをすることで、大きな障害を発生させないという考え方は重要ですね。

稼働率と年間停止時間の関係
100%:0秒
99.999%:5分15秒
99.99%:52分34秒
99.9%:8時間45分36秒
99%:3日15時間36分
95%:18日6時間
90%:36日12時間

可用性を高めるには
・Active-Active構成(可用性は高いが高価)
・Active-Standby構成

データ同期方式
・共有ディスク(高価だが、大規模システムに向く)
・ミラーリング(同期データ量が少ないシステムに向く)

例題で決まったシステム構成
・Webサーバは負荷分散を用いた2台構成
・データベースはActive-Standby構成(共有ディスク)

要件定義「方針と実施計画の策定」
要件定義で定義する内容
1、システム化方針
2、解決すべき課題
3、課題解決策
4、新業務の仕組み
5、システム要件

要件定義フェーズの全体手順
1、方針と実施計画の策定
2、現行業務と問題の把握
3、問題分析と課題の設定
4、課題解決策の決定
5、システム要件の整理

一番始めにヒアリングするシステム化方針で聞くべき内容
1、対象範囲(システムを適用する事業、業務、部署)
2、取り組みの背景(なぜ、今回のシステム化の話が出てきたか)
3、目的、達成事項(システム化の直感的な目的とシステムの概要)
4、期待効果(財務、顧客満足度向上、業務プロセス改善など)
5、制約条件(時間、予算など)

実施計画の内容
1、要件定義の実施手順
2、推進体制
3、スケジュール

要件定義の体制ではユーザー部門を中心につくる。
例えば、PMは営業企画本部長、PLはシステム化意識の高いユーザー部門の管理職。
ユーザー部門で影響力のある人を巻き込むことが重要。

技術書の読み方
コツは速読・熟読・多読の反復。
情報より情報のありかを知る。

まず、「情報より情報のありかを知る」
これは非常に共感できます。
全てを覚えることなんて不可能だし、
本などで読んだことを、必要な時にすぐに思い出すなんて不可能に近い。
(プログラミングで、あの関数の名前なんだっけ?なんてよくあること。)

だから、「この情報はあそこを調べればわかる」とさせ覚えておけば仕事上、差し支えない。
(もちろん、頻繁に使う基本スキルは除く)

ソフトウェア的にいえば、頭には情報のインデックスだけを保存しておけばいいんです。

自分なりに解釈した、ある技術書を1回目に読む時の方法
1、知りたいことを明確化する(SQLのSELECT文の書き方とか)。メモ
2、目次を読んで、何が書かれているのか把握して、メモ
3、基本的には太字の箇所とか図とかをバーっと読んで、気になる箇所はメモ。
4、知りたい箇所だけ精読。メモ。

メモしたものをいつでも取り出せる場所に保存しておけば、
必要になった時にすぐに参照できる。
(例えば、ある情報をグーグルで調べる際のキーワードだけ覚えておけば良い)

入門書は全て目を通す必要があると思います。
しかし、専門書になると全部読んでも、参考にはなりますが、
それをすぐに使うわけではないので、絶対忘れます。
だから、全体的に理解はしなくても、何が書かれているかを理解し、
必要なところだけを理解すればいいのです。

始めから全部読んで理解していなければ、
途中の箇所だけ読んでも理解できないようには
書かれていないはずです。

理解できない場合は自分の基礎知識が足りないのでしょう。

感想文:失敗学のすすめ

2008年11月09日 00時39分16秒 | 感想文
人は必ず失敗する。
それを前提として対策することが重要。
日本では、失敗を忌み嫌い、隠す文化があると著者は指摘する。

現代の失敗はほとんどがヒューマンエラー。
そしてそれを放置し続けると大きな人災へと繋がる。

小さな失敗から学び、
死傷者を出すような大きな失敗を未然に防ぐ。

失敗を引き起こす原因(勘違い、スキルの未熟など)
問題解決する際の、人の思考の流れと
手順化されたマニュアルとの違い。

企業として効率化を図ることで起こる失敗。

組織的に情報共有を行う重要性。

事業の黎明期からの担当者と
軌道にのってから配属された担当者との
理解の範囲の違い。

なかなかタメになることが書いてありました。

文章も読みやすい。

感想文:ハイパフォーマンスWebサイト

2008年07月06日 20時26分18秒 | 感想文
本書「ハイパフォーマンス Webサイト」は
Webアプリケーション作ってる人は必読。

これは実体験ですが、Web,DBサーバがHTMLを作って返して
クライアントがHTMLをダウンロードするまでの時間は
全体描画時間の2割程度。

レスポンスが異常に遅くなった場合はサーバ側に何か問題があった時か
同時アクセスユーザ数が許容範囲を超えた時だろうけど、
通常利用のレスポンスを速くするために本書は優れたガイドラインとなります。
(負荷耐性も上がります)

せめて、Webサーバの設定変更だけで速度UPできる
Expiresでのブラウザキャッシュ、
JS,CSSファイルのgzip圧縮だけでもやった方がいいです。

まずはご自分のサイトをチェックするために
FireFoxとアドオンのFireBugとYSlowをインストールしてみましょう!

FireBugダウンロード
YSlowダウンロード

アドオンがFireFox3に対応しているか不明なので
FireFox2をインストールしておくのがオススメです。

2008/12/24追記。
今では対応したアドオンがリリースされています。

感想文:よくわかるITソリューション

2008年06月18日 23時15分31秒 | 感想文
eコマース,SCM,ERP,DWH,CRM,グループウェアなどのITソリューションについての入門書。
本書は2000年の本で8年前の本だけれど、
今とそう変わったことが書かれているわけではないようです。

流通や金融でどのようにITを活用しているかが解説されています。

流通はeコマース、SCM。デルなどが例として挙げられており、
金融はお金という数字をメインに扱うので、ITと親和性が高い。

ITを導入することが目的ではなく、
戦略を実行するためのIT活用でありたいですね。

情報共有系のソリューションに関わる人は参考になるかもしれません。
本当に入門書レベルですけどね。

2000年出版なので、ドットコムバブルが弾ける前。
だからでしょうか、やたらとeなんたらという言葉が目につきます。

eコマース,eCRM,eSCM,eインフラ,eラーニング。

今でも残っている言葉はeコマースとeラーニングですかね。
eインフラは違和感が。。。

ネットワークは当たり前になりすぎてしまったので、
今で言うと、Amazonや、最近ではGoogleが発表したような
開発環境を提供するのがeインフラっぽい感じがします。

感想文:ホンネを誰にも読ませない超心理術

2008年04月08日 22時32分18秒 | 感想文

仕事をする上での実践的な行動心理学ノウハウの本。

ものごとはケースバイケースなので、
本書に書かれていることをそのまま実践するだけではケガをしそうだが、
確かにそうだなと、ナットクできる内容が多かった。

ウソをつく時、人間は頭をかいたり、髪の毛を触ったり
服をつまんだりなど、体や物をさわるクセがあります。

ウソをつくわけでもないのに人と話すときに、
そのような手クセをしてしまう人は注意した方がいいでしょう。

実際、自分が話していて相手がそういう態度を取ることはあると思います。

そういう場合、相手がウソをついているワケではなく、
話に興味がないことが多いですよね。

ので、そう思われないためにも、目につきやすいクセは無くした方がいい。
方言をやめて、標準語で話そうとするみたいな感じで矯正するといいかも。

全体を通して非常に読みやすくわかりやすい
胡散臭い本だ←著者があとがきで本書をそう表現しています。

感想文:Webアプリセキュリティ対策入門

2008年04月07日 23時04分41秒 | 感想文
PHPを使った実践的なWebアプリケーションのセキュリティ対策本。

だが、内容がイマイチ。
読者の期待に応えられない感がある。
ちょっと冗長なところが目につきます。

「入門」という言葉が表すとおり、
本当にWebアプリへの攻撃手法ってどんなのがあるの?
という初心者向けの本である。

ただ、あまり内容を熟読しようとしてはいけない。
サラっと、ふ~ん、程度に読み流すのが一番だ。

セキュリティを高めた掲示板のサンプルプログラムが
掲載されているのが一番のポイント。

もう1つは、セキュリティに目を向けた
PHPの設定項目が一覧になっているのがイイ。

逆に一番、本書のマズイ点は誤字がありすぎること。
本当によく目につく。
出版前にチェックしてないのかと疑えるほどに。

付録として、言語「PHP」の仕様の説明が記載されているのだが、
この本でPHPの言語の勉強をしたいと思う人はいるのだろうか。
ホントに入門者向けだ。

その意味でタイトルは間違っていない。

■参考リンク
Amazon