何ヶ月か前のことだが、ミャンマーでスー・チー女史の刑が確定したとの新聞の記事を読んだ。当初は4年だった禁固刑が2年に減刑された。理由は知らぬ。だが、1月11日の新聞には無線機の不正輸入や違法使用で4年の禁錮刑が宣告され、現在の禁固刑と合わせて6年となったと報じられた。その他にもコロナの規制違反や汚職などでも訴追されている。軍は、何が何でもスー・チー女史を閉じ込めておきたいのであろう。
私が初めてミャンマーに行った時、彼女は自宅に幽閉されていた。大きな屋敷の前には歩哨所が何ヵ所も設けられ、自動小銃を構えた兵士が通行人を睨みつけていた。中の人間を逃がさないためではなく、外から入る人間を警戒していたのだ。
新聞や雑誌、テレビではアゥン・サン・スー・チーと称しているが、彼女の本名はスー・チーである。ビルマ(ミャンマー)には苗字がない。アゥン・サン将軍の娘のスー・チーが正しい。ミャンマーの国民はスー・チー女史を知らなくとも、英国から独立を勝ち取った英雄であるアゥン・サン将軍を知らない人はいない。ラングーン(現ヤンゴン)には将軍を讃えるために「オン・サン通り」(ビルマ人はアゥン・サンではなく、オン・サンと発音している)がある。知名度の低かった彼女は父親の名前を利用してアゥン・サン・スー・チーと国内外に名乗ったのであろう。
私が感じたところでは、当時のビルマは完全に軍事政権で統治されており、何をするにも軍の許可が必要であった。そのような時に軍に逆らって民主化を唱えたのがスー・チー女史であった。国外での評判は国民から圧倒的な人気で支えられているとのニュースが多かったが、ビルマ国内ではそれほどでもなかった。仲のいい夫婦でも、軍事政権派とスー・チー女史の率いるNLD(国民民主連盟)派に分かれていた。
今でも続いている民衆と軍との争いは、軍が一旦失った利権を取り戻すためにクーデターを起こしたことに国民が怒ったのではないか。スー・チー女史が更迭されたことを怒ったのではなく、軍が昔のように武力を用いて強く出たことに依る怒りのように私は考える。スー・チー女史は僧侶たちが蛮刀を振るってロヒンギャ族に対して残虐行為を行っていても知らん顔をしていた。それを国民は知っている。
ミャンマーと違い日本は平和である。だが、方向を間違えるととんでもないことになる。このまま平穏無事を願う。以下は、何も煩うことのない近くの公園のカモどもである。寒い上に、爆発的にオミクロン株が増え始めては怖くて遠くに写真を撮りに行けない。久しぶりに、本当に久しぶりに100-400mmの望遠レンズを使った。動きのあるカモを撮りたかったが、私の希望通りには動いてくれなかった。飛翔の瞬間を連写で撮れば楽にいい写真が撮れたかもしれないが、フィルム時代の写真にこだわり続けているせいか、カワセミを撮るとき以外に連写で写真を撮ることに抵抗を感じる。





私が初めてミャンマーに行った時、彼女は自宅に幽閉されていた。大きな屋敷の前には歩哨所が何ヵ所も設けられ、自動小銃を構えた兵士が通行人を睨みつけていた。中の人間を逃がさないためではなく、外から入る人間を警戒していたのだ。
新聞や雑誌、テレビではアゥン・サン・スー・チーと称しているが、彼女の本名はスー・チーである。ビルマ(ミャンマー)には苗字がない。アゥン・サン将軍の娘のスー・チーが正しい。ミャンマーの国民はスー・チー女史を知らなくとも、英国から独立を勝ち取った英雄であるアゥン・サン将軍を知らない人はいない。ラングーン(現ヤンゴン)には将軍を讃えるために「オン・サン通り」(ビルマ人はアゥン・サンではなく、オン・サンと発音している)がある。知名度の低かった彼女は父親の名前を利用してアゥン・サン・スー・チーと国内外に名乗ったのであろう。
私が感じたところでは、当時のビルマは完全に軍事政権で統治されており、何をするにも軍の許可が必要であった。そのような時に軍に逆らって民主化を唱えたのがスー・チー女史であった。国外での評判は国民から圧倒的な人気で支えられているとのニュースが多かったが、ビルマ国内ではそれほどでもなかった。仲のいい夫婦でも、軍事政権派とスー・チー女史の率いるNLD(国民民主連盟)派に分かれていた。
今でも続いている民衆と軍との争いは、軍が一旦失った利権を取り戻すためにクーデターを起こしたことに国民が怒ったのではないか。スー・チー女史が更迭されたことを怒ったのではなく、軍が昔のように武力を用いて強く出たことに依る怒りのように私は考える。スー・チー女史は僧侶たちが蛮刀を振るってロヒンギャ族に対して残虐行為を行っていても知らん顔をしていた。それを国民は知っている。
ミャンマーと違い日本は平和である。だが、方向を間違えるととんでもないことになる。このまま平穏無事を願う。以下は、何も煩うことのない近くの公園のカモどもである。寒い上に、爆発的にオミクロン株が増え始めては怖くて遠くに写真を撮りに行けない。久しぶりに、本当に久しぶりに100-400mmの望遠レンズを使った。動きのあるカモを撮りたかったが、私の希望通りには動いてくれなかった。飛翔の瞬間を連写で撮れば楽にいい写真が撮れたかもしれないが、フィルム時代の写真にこだわり続けているせいか、カワセミを撮るとき以外に連写で写真を撮ることに抵抗を感じる。





