山遊塾With You

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気の向くままに歩いています。

鎌倉街道山の道・旧正丸峠のルートを横瀬駅から追ってみました。

2020年07月29日 | 登山
 秩父市から鎌倉へ通じる峠として、旧正丸峠、山伏峠、妻坂峠の三つがあるということで、そのうちの一つ、妻坂峠は今年3月に皆野から名栗まで歩きました。このコースは三つの峠越えの中で一番無理のないものだと思います。
 さて山の道を小田急線町田駅まで歩いたところで、残りの部分は上の道と重複するため後に回して、上記の三峠の内一番気にかかっている、旧正丸峠コースを歩こうというところで、今回のコロナ騒動が始まってしまいました。
 延々待つこと4ケ月。長い梅雨がまだ終わらぬ7月26日、何とか雨にならねば良いがと念じつつ家を出ました。そして西武線横瀬駅を出発したのが午後0時40分と、どうみても山登りには遅すぎる時間。今日二子山だけでも越えることができれば十分と考えていたため、さほど心配はしていませんでした。写真は横瀬駅前から見た雲に覆われた武甲山です。


旧正丸峠コースは横瀬川の支流、小島沢を詰めて二子山の雄、雌両岳の間を抜けて初花へ下り、そこから旧正丸峠に上り返すという、結構厳しそうな道。国土地理院2万5千分の1地形図にも破線で沢沿いに道が記されている。ただ奥武蔵のガイドブックを開いてみても、そのコース案内はどこにも見当たらない。しかし山と高原地図には一応破線は入っているので、踏み後くらいはあるだろうの、軽い気持ちで国道を離れて小島沢沿いの林道に足を入れました。生憎気になっていた雨が降り出したため、石灰岩砕石工場の屋根の下でカッパを着込んで、更にビニールの雨傘を広げて調子よく再スタート。写真は小島沢に入ってすぐに表れる石灰岩砕石工場です。


 最初の小橋を渡り、さらに進むと第二橋。此のあたりから林道は荒れ果てた道となり、車はおろか人間が歩くにも一苦労。倒木が道を塞ぎ崖からの落石が道を覆っている。小島沢の銘が入った小橋を渡り最後の小橋で林道は終わり。後は人が歩けるだけの細い道が続き、それもガレ沢が現れたところでプッツン。道が無くなっても沢に近いところを登って行けば、二子山のコルには行けるはずと、気にもせず膝までの草をかき分けて登って行くうちに、登りの傾斜がきつくなり始め、歩きやすい所を選んで登っているうちに、左の小尾根に追い上げられて、結局そのまま稜線まで登ってしまう羽目になってしまいました。写真は小島沢に架かる最初の小橋です。


 小さな橋に小島沢の銘が入っています、


 二子山稜線に出るまでの小尾根はこんな調子です。しかし傾斜はきつく40度から50度くらいはあります。


 結局今回はルートを見失い失敗ということになりました。雨は上がりましたが、稜線に出たときは全身ずぶ濡れ。幸い今の時期の雨は冷たくないので助かります。稜線着が午後3時30分。横瀬駅から2時間50分かかっていました。写真は雨の上がった武甲山です。


 帰りは770mピークから岳の沢コースを下り芦ヶ久保駅に出ました。このコースの最初の下りはメチャ傾斜がきつく、その上ツルツル滑るためロープ頼りとはいえ大変です。
 余談ですが、車を置いた正丸駅の駐車場の料金精算機が現在故障中です。まだ修理がなされていませんので、現在のところ駐車料金はタダ。
 次回は旧正丸峠の方から二子山へと逆コースで歩いてみます。このコースが実際鎌倉古道の一部として利用されていたとは信じ難いのですが。