山遊塾With You

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四国石鎚山に登って来ました

2020年11月04日 | 登山
 日本七霊場のひとつで深田百名山にも選ばれている四国の最高峰です。画像は弥山から天狗岳を撮ったものです。紅葉は既に終わっていました。


伊予西条駅から乗ったバスには私の他に山登りの女性が一人だけ。その人は途中で降りたため乗客は私一人になってしまいました。成就まで上がるロープウェイも私一人でした。どうやらこの山は土、日のみが繁盛する山らしいです。


 成就まで一気に上がってしまうロープウェイは流石に便利です。標高1300mまでが紅葉の見どころで、それ以上は紅葉の最盛期は過ぎていました。


 ロープウェイ駅から成就石鎚山神社中宮まではドウダンが真っ赤になっていました。


 歩き易い落ち葉の道が中宮まで続いています。


 石鎚山神社中宮です。誰もいなくて静かなものです。でも猫がいました。


 この日は成就の白石旅館に泊まりました。三軒ある旅館で営業中はここだけでした。そしてここでも宿泊客は私だけでした。晩飯は豪華版。おかずだけでも13種類もありました。お風呂もあって湯船に満々と湯を張ってのんびり山の湯を楽しみました。ビールを飲んでマンガ本を読んで午後9時に就寝。


10月31日午前6時20分山頂に向けて出発。まだ薄暗い中を神門に向かいます。


 神門を潜るといきなり下り坂です。木の階段をもったいないほどずんずん下ります。


 通称八丁坂の下りと言われる下りの途中に遙拝所の鳥居があります。頂上まで行けない人はここから引き返せと書いてありました。鳥居の間から石鎚山が僅かに望めます。


 八丁坂を下り終えると正面に山頂が姿を現します。このあたりで陽が登り始めました。改正の空とかろうじて残った紅葉が奇麗でした。


 八丁暗部から今度は急階段です。この階段登りがきついです。それにしても良く作ったものです。


 階段登りの苦行の後にいよいよ「鎖禅定」の始まり。まず試しの鎖約50mです。太い鉄棒を曲げて加工したものを繋いで作られています。つなぎ目は靴が突っ込める大きさなので、ツルツルの岩場ではここに足を突っ込んで登ります。こんな重量物をどうやってこんな高所まで持ち上げたのか不思議です。ヘリコプターもクレーンも無い時代にです。


 登り終えたところが岩塔になっていて、この上に立つとその眺めのいいこと。正面に石鎚山がバッチリです。ここから休憩所のある暗部までの下りの方が緊張します。


 岩塔から見た石鎚山です。


 暗部にある休憩所です。今は無人で何もありませんでした。


 一の鎖からさらに二の鎖と続きますが、これは長いです。80mくらいはあるでしょう。部分的に垂直に近い所もありました。いくら頑丈な鎖でも手を離したら終わりなので緊張します。


 三の鎖で親子三人のパーティに追いつきました。4歳の女の子が元気にクサリと格闘していましたが、写真を撮り忘れました。写真の人はその子のパパさんです。


 三の鎖は弥山頂上に直接突き上げています。これも長い鎖です。しかし4歳の子はここも自力で登り切りました。このこのパパは勇気があります。


 頂稜の木々は霧氷に輝いていました。やはりこの高さだと朝は相当気温が低いことがわかります。


 弥山頂上には石鎚山神社上宮が祀られていました。


 弥山山頂は広くて結構な登山者で賑わっていました。夕べから山頂小屋に泊まっていた人たちでしょう。


 山頂からの眺めは雄大です。二の森がなかなか立派です。次に来る機会があったら面河の方から登ってみたいものです。


 そして最高点の天狗岳まで足を延ばして、お粗末な私自身を記念に一枚。


 天狗からの戻りでかの4歳の女の子に会ったので、パパの承諾を得て一枚撮らせてもらいました。この子は将来日本を代表する名クライマーになるでしょう。今回の山行の一番の収穫でした。





 


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