続編です。
さて、締め技のバックブリーカーについてグダグダと言ってきたのだけど、バックブリーカーには打撃系の技もある。アルゼンチンバックブリーカーに代表されるバックブリーカーは背骨を逆に無理やり反らせて軋ませてギブアップを狙う(こうやって書くと痛そうだな)拷問技。それとは別に、背骨に膝などを打ちつけて(叩きつけて)ノックアウトを狙うという技もある。どちらも背骨が標的なので「バックブリーカー」なのだけれども、本来は違う技だと思う。ただ表記するとどちらも「背骨折り」だからややこしい。
代表的なのがペンデュラム・バックブリーカー。いわゆる振り子式である。
ちょっと気になって雑誌のバックナンバーを繰ってみた。やっぱりペンデュラム・バックブリーカーです。僕はずっとべンジュラム・バックブリーカーだと思っていた。赤っ恥だな。
これは、相手を後ろ手に前から抱えて(なんと言えばいいのか…。サイドバスターかな)高く振り上げ、ヒザに背中から落す技。振り上げるところが振り子みたいなのでそう言うのだろう。
この技をフィニッシュに使っていた人はいたっけな。痛そうな技なんだけど。
シュミット式バックブリーカーは、相手を横抱えにしてヒザの上に落す技。むろんハンス・シュミットが元祖だと思っていたらこれが違うらしいのだ。シュミットがよく使っていたバックブリーカー、ってことらしい。むろんシュミットのは古くて見たことはありません。
ジン・キニスキーが使っていたのは「懐かしプロレスビデオ」で見たことがある。わき腹にめり込む感じが実に痛そうだったですねぇ。
何、わき腹? そう、シュミット式はたいてい、わき腹や腰の横にヒザをぶち当てる。看板に偽りありのような感があるが、昔はちゃんと背中から落としていた由。ただ横抱えなのでわき腹に当たりやすいのは確か。わき腹の方がダメージが大きいからそう進化したという説もある。まあブレーンをバスターしないブレーンバスターみたいなもんだな。今は武藤が繋ぎに使うことが多い。
衝撃的登場だったのが風車式バックブリーカー。古館伊知郎が叫ぶケブラトーラ・コン・ヒーロというメキシコでの名称もすっかり定着するくらいに美しかった。元祖はだれか知らないが(日本で最初に使ったのはアニバル)、もちろん日本での使い手は初代タイガーマスクである。サイドスープレックスにいく要領で相手を持ち上げ、そのまま一回転させて自分のヒザに相手の背中を叩きつける。タイガーのはとにかくスピードがあり、どこでどうなっているのかわからないくらい速かった。とにかく相手がくるりと一回転するのは見事だった。ルチャ系レスラーは今でも使う。
そして忘れてはいけないのがワンハンド・バックブリーカー。初めてビル・ロビンソンのこの技を見たときは驚いた。バックドロップにいく要領で相手の胴を持ち上げ、高く跳ね上げた時点でヒザの上に落す。もちろん一発フォールである。後年、ロビンソンは人間風車でフォールを奪えなくなっても、このワンハンド・バックブリーカーは使い続けていた。「世界のプロレス(懐かしい)」などで見るロビンソンはもう腹タプタプで老いていたが、ダブルアームスープレックスで相手を痛めつけ、ショルダーネックブリーカードロップ(これも痛そう)からバックブリーカーのコースでピンフォール。老いても相手を高く跳ね上げる技術はさすがだった。
タイミングが難しいのだろうか、その後名手は現れない。藤波が「ドラゴンバックブリーカー」と言っていたのはこの技だが、残念ながらロビンソンの域には達しなかった。もっと相手を高く跳ね上げないとフォールは奪えない。誰か切れ味のあるこの技を復活させないものか。杉浦なんかやればいいのにな。大森とかもいいな。
さて、締め技のバックブリーカーについてグダグダと言ってきたのだけど、バックブリーカーには打撃系の技もある。アルゼンチンバックブリーカーに代表されるバックブリーカーは背骨を逆に無理やり反らせて軋ませてギブアップを狙う(こうやって書くと痛そうだな)拷問技。それとは別に、背骨に膝などを打ちつけて(叩きつけて)ノックアウトを狙うという技もある。どちらも背骨が標的なので「バックブリーカー」なのだけれども、本来は違う技だと思う。ただ表記するとどちらも「背骨折り」だからややこしい。
代表的なのがペンデュラム・バックブリーカー。いわゆる振り子式である。
ちょっと気になって雑誌のバックナンバーを繰ってみた。やっぱりペンデュラム・バックブリーカーです。僕はずっとべンジュラム・バックブリーカーだと思っていた。赤っ恥だな。
これは、相手を後ろ手に前から抱えて(なんと言えばいいのか…。サイドバスターかな)高く振り上げ、ヒザに背中から落す技。振り上げるところが振り子みたいなのでそう言うのだろう。
この技をフィニッシュに使っていた人はいたっけな。痛そうな技なんだけど。
シュミット式バックブリーカーは、相手を横抱えにしてヒザの上に落す技。むろんハンス・シュミットが元祖だと思っていたらこれが違うらしいのだ。シュミットがよく使っていたバックブリーカー、ってことらしい。むろんシュミットのは古くて見たことはありません。
ジン・キニスキーが使っていたのは「懐かしプロレスビデオ」で見たことがある。わき腹にめり込む感じが実に痛そうだったですねぇ。
何、わき腹? そう、シュミット式はたいてい、わき腹や腰の横にヒザをぶち当てる。看板に偽りありのような感があるが、昔はちゃんと背中から落としていた由。ただ横抱えなのでわき腹に当たりやすいのは確か。わき腹の方がダメージが大きいからそう進化したという説もある。まあブレーンをバスターしないブレーンバスターみたいなもんだな。今は武藤が繋ぎに使うことが多い。
衝撃的登場だったのが風車式バックブリーカー。古館伊知郎が叫ぶケブラトーラ・コン・ヒーロというメキシコでの名称もすっかり定着するくらいに美しかった。元祖はだれか知らないが(日本で最初に使ったのはアニバル)、もちろん日本での使い手は初代タイガーマスクである。サイドスープレックスにいく要領で相手を持ち上げ、そのまま一回転させて自分のヒザに相手の背中を叩きつける。タイガーのはとにかくスピードがあり、どこでどうなっているのかわからないくらい速かった。とにかく相手がくるりと一回転するのは見事だった。ルチャ系レスラーは今でも使う。
そして忘れてはいけないのがワンハンド・バックブリーカー。初めてビル・ロビンソンのこの技を見たときは驚いた。バックドロップにいく要領で相手の胴を持ち上げ、高く跳ね上げた時点でヒザの上に落す。もちろん一発フォールである。後年、ロビンソンは人間風車でフォールを奪えなくなっても、このワンハンド・バックブリーカーは使い続けていた。「世界のプロレス(懐かしい)」などで見るロビンソンはもう腹タプタプで老いていたが、ダブルアームスープレックスで相手を痛めつけ、ショルダーネックブリーカードロップ(これも痛そう)からバックブリーカーのコースでピンフォール。老いても相手を高く跳ね上げる技術はさすがだった。
タイミングが難しいのだろうか、その後名手は現れない。藤波が「ドラゴンバックブリーカー」と言っていたのはこの技だが、残念ながらロビンソンの域には達しなかった。もっと相手を高く跳ね上げないとフォールは奪えない。誰か切れ味のあるこの技を復活させないものか。杉浦なんかやればいいのにな。大森とかもいいな。
②シュミット流は日本での話。本人も来日時自分のやり方が、シュミット流といわれてるのでビックリしたとかいう話をどこかで聞いたような読んだような。
最近ユーチューブでシュミットとブルーザーがタッグを組んでるのを見ました。hans schmidtと入力すると出ます。バックブリーカーが出ますよ。
ちなみにシュミットはフランス系カナダ人でそれをドイツ人で売り出すのがプロレスのギミックです。こういうの好きです。
③ロビンソンのワンハンド・バックブリーカー、あれは本当に効くように思います。billy robinsonがレイ・スチーブンスに一発見舞うのを見ることができます。もっともそれは劇映画なのですが。
確かにbreakerであれば"ブレイカー"ですよね。まさか電気機器と間違えるからそういう発音で表しているのだとも思いませんが(笑)、こういうことから「技の語源」みたいなものがわかんなくなってくることがしばしばあります。うーむ。
シュミット流に関しては、ここで書いた後に実際にハンスシュミットがかけるのを見る機会がありまして、ちゃんと背骨を打ち付けているので安心して記憶があります。ただ、脇腹でも効きそうなんですけれどもね。
プロレスはアメリカが本場なので、どうしても彼の国の国際感情に合わせる傾向がありますね。戦後の悪役はナチス系ドイツ(エリックとか)やカミカゼ日本(東郷とか)になっちゃう。
ロビンソンのは実に格好いいですね。さぞかし痛かろう。ちゃんとした後継者は現れませんね。タイミングの難しさや、自分のヒザを痛める危険性を伴うからでしょうか。