凛太郎の徒然草

別に思い出だけに生きているわけじゃないですが

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延髄斬り

2007年11月19日 | プロレス技あれこれ
 自分ではまだ「寄る年波」というほど老けてはいないつもりではあるが、昨今新しい情報が本当に頭の中に入ってこなくなった。もちろんプロレス技の話である。

 プロレス技の名称について昨今はしばしば戸惑う。口惜しい話なのだがここ何年もライブで観戦することなくTV中継やネットに頼っているのだが、そうすると実況中継も同時に聞くことになる。さすれば、アナウンサーが技を出すたびにその技の名前を叫んでくれるわけなのだが、これがさっぱり頭に入ってこない。
 新技であるならそれも享受しよう、一生懸命覚えようと思うのだが、現在の技の名前の付け方はイメージ先行であり、なかなか形態を具現化したものにはなっていない。
 かつて、プロレス技の名称と言えば、例外は確かにあるものの基本的には技の形態から名付けられていた。「ニードロップ」「ボディスラム」「バックブリーカー」「フィギュア・フォー・レッグロック(4の字固め)」等々。聞けば分かった。そしてまた、昔は技が単純だったということもある。現在ほど多様化していなかったので、「名は体を現す」式で分かりやすかったとも言える。
 そして、プロレスが高度になり技の種類も増えてくるが、基本的には「分化」であると言ってよかった。バックブリーカーも「カナディアン」「アルゼンチン」「ハイジャック」などと分かれていったが、末尾に「バックブリーカー」と付くために、これは背骨にダメージを与える技である、ということが類推できた。僕はこのブログでずっと書いているとおり分類・定義付けが趣味であるので、こういう技の名付け方は誠に好ましい。

 然るに昨今の技はイメージ先行なので、聞いただけではなんだかわからない。「エメラルド・フロウジョン」「サンタモニカ・ピア」「スクールボーイ」「昇天」全く名は体を現してくれない。「キャトル・ミューティレーション」とはいったいなんだ。意味で言えば「動物虐殺」。なんのことかわからない。これを「リバース・チキンウィング」と言ってくれれば実に分かり易いのにわざわざこういう名称を付ける。格好いいけど謎が深まる。「俺が田上」「秩父セメント」「つくば薪割り」ともなると果たして格好いいのかどうかもわからない。
 結局、個性的にしたいのだろう。気持ちはわからなくもない。ただ観客の視点に立っているかどうかは疑問である。
 実は、こういう技の名前の付け方は昔からあったと言えばあった。例えば「キチンシンク」。これはカウンターで放つ腹部へのヒザ蹴りである。つまりニーパットだ。これが何故キチンシンク(台所の流し)という名称になってしまったのか。僕は、カウンターで腹に強烈なヒザを見舞えば、「うげっ」となって嘔吐しそうになり思わず流しへ走る、というところから来ていると考えていたが、実は「台所の流しは堅いから」などの諸説があるらしい。もう古い技なのでネーミングの由来も分からなくなっているのだ。

 繰り返すが、まだ新技であるならそれも不承不承ではあるが是としよう。今の時代、技はもう出尽くして完全な新技の完成は難しく派生技が主だとは思うが、それでも個性あるアレンジであればまだ良しとする。例えばブルーデスティニー。鈴木鼓太郎の必殺技だが、これは形態はゴリースペシャル(これもバックブリーカーの一形態である。ホントややこしい)でありながら、その実ネックブリーカードロップである。この形のものは見たことがなかったので新技だろう(以前からあったのならごめんなさい。無知なので^^;)。ネーミングの意味が分からないがしょうがなく認めてもいい。
 しかし、金丸義信の「タッチアウト」。これは旋回式垂直落下ブレーンバスターである。ちょっと捻った程度でさほどの個性も感じられない。これが何故タッチアウトか。それは、金丸が野球部出身であり、自分のフィニッシュに野球関連の名前を付けたのだ。面倒くさい。何故ブレーンバスターという名を外すのか。
 完全に技よりネーミング先行である。おそらく、ブレーンバスターでなくとも彼はフィニッシュホールドに「タッチアウト」という名称を付けたのだろうな。技は何処へ行ったのか。
 こういう「これでおしまい」というネーミングはまだある。「ゴートゥースリープ(KENTAの突き上げ式ヒザ蹴り)」「デッドエンド(本田多聞の高角度ジャーマンスープレックス)」。こういうのは名称が尊大過ぎるし、何より新技ではない。威力が他のレスラーより凄いとでも言うのか。そうかもしんないけど、分かりにくい。例えば後藤達俊のバックドロップなどまさに「デッドエンド」だが、彼はバックドロップという名称を誇りを持って使い続けている。こういうのが「矜持」というのではないだろうか。

 ジャーマンスープレックスという名称があるのに、同じ技を「エベレストジャーマン」「デッドエンド」「ナイスジャマイカ」「マナバウアー(ああ恥ずかしい)」などと称しないで欲しいのが本音である。ややこしいしプライドもむしろ感じられない(と僕は思う)。
 しかし、これにも前例があるのだから困る。その代表は馬場さんの「十六文キック」だろう。これって結局、フロントハイキックであるからして、違うところはない。馬場さんの足が大きいというだけ。今であれば「ビッグフット」という同一種の名称もある。
 こういうの困るのだよな。「十六文キック」を批判したくないのだ(自分勝手)。強いて言えば、「タッチアウト」「俺が田上」と全く違って、これこそ「名は体を現す」であると言うことか。その点で、「十六文キック」はフロントハイキックの同種異名であるにせよ、屁理屈ながら認めたいと思う。あとは、馬場さんが大物であるという理由(更に自分勝手)。

 前置きが異常に長すぎた。ごめんなさい。表題の「延髄斬り」である。
 このアントニオ猪木の必殺技については、プロレスを知らない人も名前は聞いたことがあるだろうと思われるほど浸透している。相手の後頭部を狙って強く蹴る技。猪木が腰などを痛め満身創痍となってからは、ほぼフィニッシュはこの技一本であった。
 この技の発祥に至る伝説として、あのモハメド・アリとの異種格闘技戦のために考案されたとよく言われる。秘密兵器とすればよかったものをスパーリングで公開してしまったため、アリがそれを見て「こんなの喰らったら負ける」と怖れをなして、ルールに「立っている状態からのキックは不可」とという内容をゴリ押しして挿入したため使用できなくなった、という話は流布している。
 こういう伝説は実に面白く、延髄斬りの凄さを助長しているが、しかし冷静に考えてみればこれはジャンピングハイキックである。アリ戦以前に全く存在しなかった新技であるとは言いがたい。
 しかし後頭部だけを狙った特殊な蹴りであるという言い方も出来よう。確かにそうだが、技というもの(特に打撃技というもの)は本来、繰り出す形態の具現化であり、それが相手のどこにヒットするかは二次的なものである。ニードロップは首に落そうが胸に落そうが腹に落そうがニードロップである。関節技は相手のどこに効くかを重点的に見ることが分類に必要であるが、打撃技は本来そうではない。
 なのでこのネーミングは、僕の立場から言えば批判すべき対象となってしまう。「タッチアウト」「デッドエンド」と同じ経緯であるからだ。…しかし、そう単純には言えないのがプロレスファンの複雑さである。これだけ一世を風靡した技であるが故に。

 詳細を見てみると、確かに普通のハイキックとは一線を画する部分もある。一番の差別化ポイントは「後頭部しか狙わない」という点であるが、これは先ほどニードロップの例で論破してしまった。では繰り出す形態はどうか。
 猪木は、インパクトの瞬間も上体が残っている。つまり、飛び上がってそしてキック、という過程を省略しているかのようなスピードがあったということ。表現しにくいが、インパクト時に猪木の上体は立っているのである。これはなかなか出来ないこと。そういうスピード重視の状況においては足先に体重が乗りにくいが、猪木は足のしなりでそれをカバーしている。
 一言で言ってしまえば「綺麗」である。片足を残した「回し蹴り」であれば体重は乗るが、猪木は飛び上がっている。ジャンプすれば身体が寝てしまう(足と胴体が一直線上になる)が、猪木は上体を立てたまま残す。足と上半身が「く」の字型(いやむしろ「レ」型か「ゝ」型)。これはなかなか真似出来ないのではないか。そしてスピード。鞭のように足をしならす。これが延髄「斬り」であって延髄「蹴り」ではない所以である。延髄斬りとネーミングしたのは古館アナかもしれないが、巧い。
 したがって(したがっても何もないが)、ハイキックの同種異名ではあるものの「延髄斬り」を僕は認めたいと思うのである。自分勝手であることは百も承知。

 この延髄斬りは、しばらくは当然猪木だけのものだった。形態から言えば、いくらくの字型であろうがレの字型であろうが一直線であろうが、後頭部を蹴ることにかわりはないため簡単に真似できるのだが、例えば藤波が後頭部にいくら蹴りを叩き込もうが古館アナは「おおっと藤波、ジャンピングしてのハイキック!」と頑なに言い続けた。ここらへんの頑固さは古館伊知郎を評価したい点である。猪木は大物であるということに加え、その形状の美しさから「猪木以外の蹴りを延髄斬りと呼ばない」と拘っていたのだ。
 この了解を破ったのは天龍源一郎である。いや正確には天龍ではなく全日本プロレスであり日本テレビなのだが。
 天龍は後頭部への蹴りを「痛め技」として多用した。形状は相手の肩に手を置き、片足を残したまま満足にジャンプもせず回し蹴りのように相手の後頭部に足を持っていった。「ドタッ」という感じ。まあ「ト」の字型かなぁ。それを局アナは「延髄斬りですっ」と実況する。
 このことで若い頃の僕は天龍が嫌いになってしまった。天龍は他に両足をマットに着いた卍固めも使う。リスペクトの欠片も無い。くだらないレスラーと思った。
 これを言語道断である、と言うのは容易い。しかし冷静になって考えると、これは天龍に気の毒な評価かもしれない。あれはおそらく会社の方針なのだろう。猪木の必殺技を「繋ぎ技」で使用することで技の価値を貶める。当時の全日と新日の反目の縮図のような光景だったのだ。天龍は犠牲者だったかもしれない。

 技を使ったのがもっとジャンプ力のある軽量級選手や(あるいは鶴田や)、蹴りに自信のある選手であればまた見方が変わったかもしれないが、使い手が天龍であったということでかえって猪木との差(威力や美しさという点で)が浮き彫りになってしまい、天龍は揶揄の対象になり延髄斬り貶め作戦は失敗したと思う。しかしこのことで、延髄斬りが膾炙してしまうきっかけが生まれた。
 今は誰でも延髄斬りを使う。猪木が引退し、また古館伊知郎なき後の新日本プロレスも「延髄斬り」の名称を多用する。「十六文キック」が馬場さん一代で終わったのに対し、延髄斬りは技の一般名称となった。
 これがいいことなのか悪いことなのかの判断は着かない。以前僕はウェスタンラリアートについて書いた記事で、「猫も杓子もラリアート」を憂いた。この記事は了見が狭かったとも思える。ハンセンのラリアートは別格としても、ラリアートという技がバックドロップやブレーンバスターと同様にスタンダードなプロレス技に昇華したという見方も出来るのだから。
 延髄斬りもまさにそうである。むろん、痛め技に堕ちてしまったことを嘆くことは嘆くが、これはバックドロップやブレーンバスターも辿った道である。
 もはや、延髄斬りを放ってもフォールに行こうともしない。「流れを変える技」としての価値はそれでもあったが、先日の永田vs棚橋のIWGP戦では、両者延髄斬りの打ち合い、なんて場面もあった。うーむ。効かない技みたいじゃないか。
 さらに、先日ノアマットで、斎藤彰俊に対し潮崎豪が延髄斬りを放ち、実況アナが「掟破りですっ」と叫んでいた。おいおい。それはないだろう。
 しかし、斎藤彰俊は現在では唯一と言っていい「延髄斬りをフィニッシュに使うレスラー」である。掟破りは言いすぎだと思うし耳障りだが、今の若い人にはそうとられても仕方がないのか。しかしながら斎藤は延髄斬りを、「タッチアウト」「デッドエンド」式に「スイクル・デス」とまた形態に即さない別称を付けて呼ばせている。 苦笑いせざるを得ない。しかしもうしょうがないのか。
 ではあるが、もはや物覚えが悪くなった前時代のプロレスファンとしては、あの衰えに必死で抗う盛りを過ぎた猪木の、脚に闘魂を込めた必殺技である華麗な延髄斬りを忘れたくはないし、出来れば語り継いでいきたいとも思うのである。
 

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9 コメント

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おひさしぶりです (高倉仮面)
2007-11-21 01:39:52
最近の技の名前は本当にわかりませんね。特に僕はDRAGON GATEをよく観戦しているのですが、彼らの動きは独特で、技の名前もサッパリわからなくなる事が多いですよ(苦笑)。

ややこしい名前といえば、ダニー・スパイビーの「スパイビー・スパイク」が好きになれませんでしたね。ヘタしたら、他の人のDDTよりもヘタクソな打ち方をしていましたし。とはいえ、当時の彼は、腰を相当に悪くしていたらしいですけど…。


で、天龍のイメージダウンというのであれば…彼は昔、延髄斬りだけではなく卍固めも使っていたのもマイナス要素の一つでしたねぇ。まあ、鶴龍対決の頃になると、オリジナルムーブが増えた影響で、延髄斬りも「自分のもの」にしていたイメージがありますけどね。とはいえ、シルエットの美しさでいうなら「俄然、猪木!」って事にはなるんですが。

>高倉仮面さん (凛太郎)
2007-11-21 22:46:22
いつもありがとうございます。プロレスの話書くのも久し振りでして(汗)。
ドラゲーは面白いですね。その独自の技はオリジナリティー溢れていますので、技の名前どころか視線が追いつかない(汗)。最近は出身レスラーやあるいは交流戦で地上波に乗ることも多いのですが、いつもVTRでスロー再生です。それで、ああ、ああして極めているのかと。全く目の動きが老化してます故に(笑)。
CIMAなんて何一つ旧来の技がないのではないかと(汗)。ただ、同一異名ばかりではないので彼らは評価出来るのですが、もう少し分かり易い名称にしてくれよ。アイコノクラズムとか言われても…。

天龍は、以前にも何度か書いたことがあるのですが、もちろん現在は最もプロレスラーらしいプロレスラーとして君臨していると思います。面構えは最高だ。「嫌いになった」というのは僕も若気の至りでして(四半世紀前の事ですから^^;)。卍固めのときにも書きましたが、今ではあれは会社の方針で天龍は鬱屈しつつやっていたのでは、と解釈しています。
しかし猪木とか佐山とかは、何をやらせても技が美しく映えると思いますね。才能なのかなあ。
激しく同意しました (rollingman)
2007-11-23 15:05:02
お久しぶりです。

わけの分からない技名に対して、私も全くもって同じ気持ちです。そしてそれらと、十六文・延髄を同じ類にはできない気持ちもまた同様です(笑)。プロレスファンには「思い入れ」というものが非常に大きな要素に思いますね。
フィニッシュホールドに妙な技名をつけるのは、どうも軽々しく感じてしまって。西村じゃないですけど、クラシカルな技で説得力のある試合をする選手のほうが、なんというか、落ち着きますね(笑)。中西は普通にジャーマンで頑張ってもらいたかったものですが・・・。

古館アナが猪木の延髄斬りにこだわって実況していたという話、そして天龍が延髄斬りや卍固めをつなぎで使っていた理由は知りませんでした。私も天龍の延髄斬りはボテっとしててどうにも好きになれません(決して鶴田ファンだからというわけではありません:笑)。

ちなみに鼓太郎選手は大のガンダム好きで、自分の技にガンダムに関連する名前をつけています。ブルー・ディスティニーもその一つです。ちなみに、ガンダム好きの私でもそれはどうかと思います(苦笑)。
>rollingmanさん (凛太郎)
2007-11-23 21:34:52
おひさしぶりです。こっちもプロレス記事書いていないもので(汗)。

なるほどブルーディスティニーってのはガンダムですか。僕はファースト・ガンダムしか知らないもので。「蒼い運命」ってなんだろう、と疑問だったのです(笑)。カッコいいことはいいんですが意味わかんないし。

これからの若い人というのは、僕らの世代が「延髄斬り」に思い入れを持つように「go2sleep」に思い入れを持って歴史を作っていくのでしょうかね。それを考えると一概に否定も出来ないのですが、こうまでわかりにくく分化してしまうと困るのではないかと。それに、独りよがりの意見ではあるのですがこれだけ分化するとなんだか漫画的に思えて(汗)。rollingmanさんがおっしゃるように重みが失われていくような気がしちゃうのです。「マッケンロー」「マナバウアー」ってなんだよ。^^;

天龍の「卍」「延髄斬り」の解釈は僕が勝手に考えていることで正解かどうかはわかんないですけど、そういう解釈も出来るのではないかということで。この団体のセクト主義というのは当時はキツかったですからね。
今も逆に、例えばノアでは「ドラゴンスープレックス」を「フルネルソンスープレックス」と言ったりしますが、あれもセクト主義の残り香みたいなもんですかねぇ。
セクト主義 (rollingman)
2007-11-24 16:49:08
どうしても「ブサイクへの膝蹴り」辺り感心できないですよねぇ(苦笑)。

天龍の話は凛太郎さんの解釈なんですね。てっきり本人が何かの拍子でそんな話を暴露していたのかと思いました(笑)。ただ、ニコニコ動画で若い頃の天龍の試合を見たんですが、アームブリーカーなど形式的には猪木的な技を多用していたのが印象的でしたね。

個人的に、実況のアナウンサーには技の呼び方にはこだわってほしいんですが、最近新日ではエメラルドフロウジョンとかファイナルカットとか普通に言ってしまうんですよね。ちょっと残念です。
天龍の卍について (江都屋黄金丸)
2007-11-24 20:29:54
初めまして。
天龍の卍についてですが、
ずっと以前の(たぶん週刊プロレスの)インタビュー記事で読んだのですが、あの卍固めはビル・ロビンソンのアドバイスで使いはじめたとのことです。天龍がロビンソンと組んで馬場・鶴田のインタータッグに挑戦した試合がありましたよね。あれの少し前だそうで、試合後のシャワールームで、素裸で卍固めを教わった…、という話です。

延髄斬りについて。
陳腐なたとえですが…、
本家たる猪木の延髄斬りは日本刀で、
天龍は斧とかナタでの一撃、といったところでしょうか。
その他のレスラーについては、(実際の威力には関係なく、美しさや技の説得力において)論外と思っています。強いて言うなら西村修が猪木に近い体の使い方をするのでかなり高得点であるとは思いますが。

古館氏の技の呼称に対する気遣いは、当時学生の私には不可解でしたが、今は理解できます。二ーアタックとか、フライング・スリーパーなんて呼び方を、全日本寄りの当時の私の頭の中は疑問符だらけだったものです。

長くなりましたのでこれにて。また寄らせていただきます。
>rollingmanさん (凛太郎)
2007-11-25 18:14:12
今にして思えば…なんですけれども、当時の天龍には辛さみたいなものが見えるのですね。これは多分にプロレス的な見方なのかもしれないんですけど。
天龍って、今でもそうなんですけど技は実に陳腐と言ってしまえばまた反論が来ると思うのですが、パワーボムにせよ独自色がないと思ってしまうのですね。それは、言い方を選べば「武骨」であるとも言えるのではないかと。
今の天龍の輝きというのは「技」ではなく「年輪」だと思っています。それは全日に長州らが来ることによって何かが覚醒し、闘志が前面にでたスタイルを確立して以後培われたものであり、まさに「人生」が見えるように思えます。それは武藤や秋山がいかに天才であっても追いつけるものではない。この味わいは、鶴田がもし存命であっても醸し出せたかどうかわかんないと思います。

エメラルドフロウジョンと言ってしまったのは金沢さんだったかと思いますが、どの程度実況アナに規制がかかっているのでしょうかね。日テレとテレ朝の間に。高山が先日解説席で、「ドラゴンスクリューにも別の名称があるんだよ」と言ってましたね。彼はアタマいいですねホント。セクト主義をおちょくっている(笑)。

KENTAの正面からのヒザ蹴りは実に秀逸だと思っています。絶対にネーミングの失敗であると思いますが(笑)、まだ「膝蹴り」と銘打っているだけマシかなと。あれがもし「ブルーディスティニー」てな名称であったとすればもっと気色悪い(汗)。早めに「フロントニーパット」でも何でもいいから言い換えれば歴史に残るのになとは思いますけど。
>江都屋黄金丸さん (凛太郎)
2007-11-25 18:20:42
はじめまして。ようこそおいでくださいました。(^-^)
なるほど、天龍はビル・ロビンソン経由だと言っていたのですか。もともと卍固めはヨーロッパの技でしたから一応頷けるのですね。しかもロビンソンはあの猪木の「お尻をぐっと落とした」極めつけの卍固めを喰らった張本人ですから。
しかし、猪木の卍固めを知らなかったはずはなく…。難しいですねここらへんの解釈は。

延髄斬りのたとえはよく分かります。僕は専門家でもなんでもないのですが(汗)、天龍の蹴りは不細工であったとしても「延髄撫で」「延髄落し」とまで酷評されるほどのことはなかったと思います。一応重みは感じさせた。しかし猪木が居る以上、どうしても比較の対象になるのは自明のことで、「あれって延髄斬りじゃねーじゃん」という批判に耐えられるだけのものを持ちえたかとなると難しい。「延髄斬り」と日テレがコールしてしまっているわけですから。そこが天龍が十字架を背負わざるを得なかったところかと。これも難しいですね。
西村は身体が柔らかいので、コピーは巧いですねいつも。効く効かないはともかく、感心しちゃいますよ。

「ニーアタック」についてはどちらが正統の呼び方かという点は僕は結論が出てないのですが(もちろん鶴田の方が切れ味といい抜群だと思ってますが)、フライングスリーパーってのはねぇ…。苦肉の呼び方としか言いようが無い。
技の見方として、あの技はどこを主として狙っているのかを考えると、以前にも僕は思い屈したことがあるのです。つまり「ネックブリーカー(引っ掛けて首を破壊する)」なのか「ドロップ(後頭部を叩きつける)」なのか。まあ両方だろうということで落ち着くのですが、裸絞め的要素は相当こねくり回さないと出てこない(汗)。まあ無茶だと思いますね。セクト主義の行き着くところこんな無理が生じる(笑)。

プロレスの話はたまにしか書いていないので恐縮なんですけれども、また寄ってやって下さい。
天龍の延髄斬り2題 (稲毛忠治)
2017-09-18 19:47:38
初期の天龍は天龍チョップに代表される、失笑を買うシーンが本当に多かったですよね、その延髄斬りにまつわるシーン2題。
その1
ロープに振った相手が走ってくる、その走っている側面から「追いタッチ」式の延髄斬り一閃!勢い付いた相手はトペのごとく場外転落
テレビの前で「こんなん効いてへんやん」と突っ込む私
その2
相手を棒立ちにさせて正しい延髄斬り、が高さが足りず脊髄斬りになってしまった。
それでもUNヘビー級戦でマイティ井上はフォールされました、とさ。

めでたしめでたし

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