ひとつ前の記事(トレンドアニマルけものみち)で動物の出てくるおすすめアニメを列挙しましたが
「BEASTARS」だけ未鑑賞だったので前回の記事を書くにあたってなかなか踏ん切れずにいたNetflixにエイヤっって勢いで加入してみたんですね。
そしたら今まで食わず嫌いだったことを後悔するくらい優良コンテンツが揃っていてこりゃあお試し的な2~3ヶ月じゃとても済みそうもねえな
…という感触をひしひしと味わっています。
なかでも事前にネトフリ独占コンテンツをいろいろピックアップしてマイリストに放り込んでいずれは見てみようとちょこちょこ入れておいたのですが
ちょうどBEASTARS1期も見終わったしとりあえずザッピングしてみようということで「はじめてのおつかい」とか「ボクらを作ったオモチャたち:パワーレンジャー回」とかをざっと見ていったのでした。
そんな中15分のショートアニメってことで尺が短そうだから気軽に見れそうだな…内容もデスメタルを歌うレッサーパンダのOL?…まあフラッシュアニメに毛が生えたくらいのもんかな?
ということで、サンリオがやっているくらいだから多少おふざけはあってもよくある予定調和的なコンテンツなんだろうと「謎の安心感」でチョイスした
「アグレッシブ烈子」
これが
ただのコメディショーだとなめてかかると大やけどする!いやむしろ心に火が付いた!まごうことなき大傑作!
いやぁ今Season4を見終わったところなんですが止まらない…そして見事に打ちのめされた。次の5はファイナルシーズンだ!
不穏な空気しかしない…最終章どうなるのか?
なんか一番コンテンツを楽しんでいる真っ最中でレビュー記事投下するの最高にテンション上がるわー。
むしろ先が見えないから面白い。
あれこれストーリーとかをネタばらしをしちゃうのは無粋なので
ぼやっとしたフレーム(枠)だけで見どころを挙げていくと
私の場合はまずキャラが覚えやすいっていうのははずせないわな。全キャラ濃くて魅力的。
本気で憎たらしく思うし愛らしく思うし助かるわーって思えるキャラの造形もそうだけど人物描写が秀逸!
そして日々パワハラに押しつぶされそうな烈子がデスボイスでカラオケ熱唱のくだりは笑っちゃうんだけどストーリーがかなりリアル路線に振り切れていてただのコメディに終わらない。
ときには見てて胃がキリキリするようなエグイ描写もあったりするけど社会の暗部と真摯に向き合っていてそれがあのキュートなキャラデザインで中和されている絶妙なバランス感覚。
それぞれの登場人物に人生観の詰まったような心に残る名セリフもあったりするので再鑑賞・反芻せずにはいられませんよ。あとから絶対ネットサーチで深掘りしたくなる!
お気に入りのキャラは烈子(主人公)と鷲美さん(先輩社員で良きアドバイザー)とハイ田くん(烈子に思いを寄せる優柔不断な男)です。
紹介文はこれくらいにして今回「アグレッシブ烈子」アニメ本編のOP・EDクレジットに
「監督・脚本:ラレコ」さん
というのを見つけてああ、あの「やわらか戦車」のヒトだぁ~!
FLASH全盛期のあの頃、確かに俺は目撃していたんだぁ!
なのに…、それなのに、
なんでこんないい作品を生み出す人をもっと早くから本気で追わなかったんだぁ~。一応捕捉はできていたんだけど生ぬるかった!!
少しばかりの後悔とともに一気にあの頃のネット黎明期・FLASH黄金時代の記憶がフラッシュバックするのでした。
ここからしばしインターネット老人会の戯言にお付き合いください。
ニッポンのネットの黎明期ってカオスで強烈な熱量に満ちていて、旧来の価値観が怒涛の勢いで新しい価値観に飲み込まれているのが体感できて、
とにかくがむしゃらにネットサーフィンしてた。見るものすべてが新しい。
2002年頃くらいだったかそれから数年間(2007年くらい)、アングラのテキストサイトやPya!とか面白画像サイトが輝いていたなー!
その中でもまだYoutubeが一般化する前の一般PCがまだ動画コンテンツに満足に対応できない貧弱なスペック・回線の制限もあってか
再生も手軽なFLASH動画というのが一世を風靡していたのですよ!今じゃ動画なんて珍しくもないでしょうが当時はものすごいインパクトがあったのですよ!
その時に「フラッシュ職人」っていわれる在野のクリエイターたちが次々に作品を投入していって
ネット界も連鎖反応で一丸となってシーンが盛り上がる、まるで奇跡のような時代でした。
ポエ山さんの「ゴノレゴ」とか2Ch:FLASH・動画板有志による「紅白FLASH合戦」、こしあん堂さんの「なつみSTEP」
DJラオウのニコニコラジオ「GO! SHOW! Hah!」、windowsのOSを擬人化した「OSたん」のFLASH、
Chiiさんのみたらし団子が好きな地球外生命体「モキュモキュ」(モフ☆モフ)、sapara氏作の「WALKING TOUR」。
そんな百家争鳴の花盛りの中、ラレコ氏の「やわらか戦車」も大いにスマッシュヒットして
私の中のおもしろフラッシュフォルダの中にコレクションされるのでした。
その後もラレコ氏制作のNHK Eテレアニメ「ガッ活!」(2012年)でも川庄美雪さんCV目当てで軽くチェックしていたのですが
(ディズニー日本製作スタッフによるユーモラスなロボコメディ「ファイアボール」のドロッセルお嬢様にメロメロ)
それでもラレコさんという人に「とんがった面白クリエイターさん」だなー以上の見識は持ち合わせていなかったのでした。
それが!それがですよっ!
今回のこのNetflixアニメでの出会いでウォーレン・バフェット氏もびっくりの株価急上昇です。クリエイターってすごい。
もともとは作画・音楽・脚本・そして時には声優もこなすことからはじまった、作家性の昇華を結晶させることのできる
(もちろん今では複数スタッフで制作してはいますが)最もモダンな総合芸術ではないでしょうか。
とにもかくにも突如として沸いた「アグレッシブ烈子」熱、ラレコさんのこれからの活躍・展開を(今度はもっと前のめりに)固唾を飲んで見守っていこうと思います。
さて雑記事ついでに今回はネトフリ加入を祝して
またまた懲りずに列挙タ~イム♪
ここ最近の動向はと言えば動画配信曲がり角…会員数減少だとか一段落とか言われているものでありますが
この私のようにもっとも保守的で腰の重いユーザーがこうして今Netflixに興味をもってコンテンツを楽しんでいるという事実。
先っぽの話はよくわかんないけれど一定の評価が固まって"必修履修科目"も再評価される名作の重みが
新たな視聴者を迎え入れるゲートとなって開いている…デジタルアーカイブ時代には新作も古典も同一線上にある
…ここがイマドキって感じしませんか?
というわけで今まで光の当たらなかった非ネトフリ層の方々へ新たな材料を提供できればとの思いで
今更ながらのNetflix推奨作品群を私なりにリストアップしてみました。
ご興味のある方はメモメモ、コピペ、ブックマークもお待ちしています。ご随意にどうぞ。
【Netflix 有料会員への後押し/誘因力となった「お目当て作品」】
・ヴァイオレットエヴァーガーデン
・BEASTARS
・アグレッシブ烈子
・Great Pretender
・スプリガン
・からかい上手の高木さん
・どろろ
・BNA ビー・エヌ・エー
・斉木楠雄のψ難
・雨を告げる漂流団地
・映画ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌
・シザーセブン
・ミッドナイト・ゴスペル
・カルメン・サンディエゴ
・陰謀論のオシゴト
・ビッグマウス
・マリッジストーリー
・タルーラ 彼女たちの事情
・愛の不時着
・梨泰院クラス
・「スマホを落としただけなのに」韓国版
・クイーンズギャンビット
・2人のローマ教皇
・TAU/タウ
・セリング・サンセット
・フルハウス
・泣く子はいねぇが
・浅草キッド
・モンティーパイソン傑作選
・スパイ技術の極意
・ビンス・マクマホンのドキュメンタリー(トラブルあり制作に暗雲が…リリース未定)
・ロバート・ライシュ:資本主義の救済
・ボクらを作ったオモチャたち:パワーレンジャー回ほか
・ボクらを作った映画たち:バック・トゥ・ザ・フューチャー回ほか
・世界の"今"をダイジェスト:コーディング回ほか
以上、アニメ/映画ドラマ/バラエティ・ドキュメント
の3グループに分けてお送りいたしました。
たぶん全部はとても観れないかと思いますがこうしてリスティングしてあるというのが安心感につながると思いますので
みなさんもネトフリご検討いただくときの参考にしていってください。
最後に、列挙ずらずらで胃もたれ起こしそうになりそうなところ、お口直しに
「アグレッシブ烈子のデスボイス絶叫シーン集」の動画を見つけてきたのでどうぞご覧ください。
もちろん動物アニメの殿堂入り全会一致で可決です!
それではまた。
Aggressive Retsuko ||Total Aggressive Mode || [ J҉A҉P҉A҉N҉E҉S҉E҉ ҉D҉E҉A҉T҉H҉ ҉M҉E҉T҉A҉L҉ ]