チビのおしゃべり日記

お星さまになったチビへ
どんぐり母ちゃんが語りかけます。
ねえ、チビ・・・聞こえる?

意地で守った自分の居場所 ②(アカの子猫の頃)

2023年05月21日 | 日記
【アカは家族に行き先も告げず、長い長い放浪の旅に出ていました】

と言えば聞こえが良いのですが、ただ単に自分の縄張りを広げようとしていたのか、
または、他の縄張りに可愛い子を見つけ、無謀にも駆け落ちを試みたけど、
そこのボスに見つかりボコボコにやり込められ、命からがら逃げ帰って来たのか・・・
色々想像は出来ますが、本人は自分のメンツにかかわる事なので最後まで決して
口にはしませんでした。
 
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 アカが姿を消して既に一か月が過ぎていました。
 家族は総出であちこち探し回りましたが見つからず、母と祖母は畑仕事の合間をぬって、
だれか見かけた人はいないかと隣町まで足をのばし訪ね回っていました。
 わたしは中学生でしたので、同級生や友達、そのまた友達にアカの特徴を伝え、
もし見かけたらすぐに知らせてほしいと頼みまわっておりました。
 父は仕事が終わると、家には帰らずそのままバイクを走らせ10キロ四方を
毎日探してまわっておりました。
 アカは父が会社の同僚から譲り受けたネコだったのです。
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 アカを初めて目にした時の光景は今でも懐かしく思い出されます。
 帰宅した父のジャンバーの中には、ふぁふぁとした小さな小さな子猫が入ってました。
 バイクで帰宅する為、寒くないようにとタオルにくるみ、父はジャンバーの懐に
入れて帰って来たのです。
 
 父の胸元から顏を覗かせたのはブルーの瞳をしたまるで天使のような子だったのです。
 そしてその子猫はその日から家族みんなを虜にしていきました。
 
 でも、アカが一番好きだったのはやはり父でした。
 家族が父に嫉妬するくらいアカは父から離れようとせず、食事の時は父から
小さくちぎった魚の切れ端をもらい、満足すると父の布団の上で父がお風呂から
上がってくるのを待っておりました。
 そして父の腕の中で寝るのがアカにとって一番の幸せな時間になっていました。

 父が仕事に出かける時は、途中まで見送りに行き、帰宅時間が近づくとまた同じ場所まで
迎えに出ていました。
(まるで忠犬ハチ公のネコ版のようです)

 そのように健気なアカですが、だんだんと父以外の家族にもベッタリと
甘えるようになりました。
 そんなアカに母は消化が良くなるようにとイワシを柔らかく煮込み、
ご飯に混ぜてたべさせていました。
 煮干しに至っては、私たち子供には『頭から全部食べなさい』っと言うのに
アカには、頭とはらわたをとって食べやすくして与えていました。
 その為か、アカは生涯はらわたと頭をとった煮干ししか食べようとしませんでした。
(まるでお坊ちゃま気取りです。食糧難が起きた時、最初に餓死するのはキミだ!)

 そして残った煮干しのきれはしは、何事も無かったかのように、
かつお節と野菜の味噌汁がかけられたコロのご飯になりました。
 コロは、そうとは知らずアカの残飯整理を喜んで引き受けていました。
(いつか食糧難が起きても最後まで生き残るのは、コロきみだよ)
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 そのように暮らしていたアカですが、すでに姿を消して二ヶ月が過ぎようとしていました。
 家族は半ばあきらめかけていましたが、もしどこかでアカが傷を負って亡くなっていたら
何としても見つけて供養してあげなければ可哀そうだと、もう生きてこの世にいないものと
家族全員が諦めてかけてました。

 そして三ヶ月が過ぎた頃、近所の人からネコの貰い手を探している家が有るけど
どうかな・・・と話を持ち掛けられました。
 親たちは、まだアカが見つかってもいない状態では他のねこを受け入れる事は考えられず、
事情を話し譲り受けるのをやめました。
 しかし中学生だった私はその話を聞き、いてもたってもいられず親に内緒でコッソリと
その家の子猫を観に行ったのです。
 籐の籠の中では、母ねこのお腹に顔を埋めるように三匹の小さな子猫がスヤスヤと寝ていました。

※度々申し訳ございません。長くなりますので続きは次回にさせて頂きます。








 


意地で守った自分の居場所 ①

2023年05月19日 | 日記
 先の記事でも記したように、昔、どんぐりの実家では
何種類かの生き物を飼っておりました。
 それぞれ飼い犬や飼いネコ、飼い鶏らしく、種類は違えどいさかいも無く
皆が静かに暮らしていました。

 
 あのネコ以外は・・・・・。
      
 今日、これからお届けする記事は、もう60年以上前の出来事になります。
 どんぐりがまだ子供の頃の記憶なので多少の記憶違いがあるかも知れませんが
ご容赦頂ければ幸いです。
  
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 この日、何の前触れもなく突然ヤツは帰って来ました。

 名前は、アカ。(実家で飼われている生き物たちは皆、毛の色で名前を決められていました)
赤毛のアンからとったと言ってますが、父が付けた名前なので、
そこまでは考えてはいなかったと思います。
 単に全身が赤レンガのような赤だったので命名されたようです。
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 おう、やっとわが家が見えてきた。
みんな、おいらの帰りをどれほど待ちのぞんでいるやら、
きっと、みんなで代わる代わる、おいらを抱きしめながら、
『もうどこへも行くんじゃないよ死ぬほど心配したんだからね。』って
オイオイ泣いてくれるかもしれない。
 おいら想像しただけで涙が溢れてきちまったヨ。
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 しかし、このアカの風貌からして誰が抱きしめたがるでしょう。
 体中には、ひっつきむし(名前は知りませんが植物の一種)をくっ付け、
顔はキズだらけ、さらに一部は化膿したように膿が出ていました。
 おまけにかさぶたになった部分は、一部が剥がれかかり、簾のように目を覆っていました。
 無理に剥がせば痛いので、目の前にヒラヒラと吊るしたまま帰って来たのでしょう。
肉球にいたっては、泥んこがこびりつき、ひっからびた鼻汁が鼻の穴を一部覆い
息をするたび、ッ―ピーツーピーと、鼻の穴から出たり入ったりしていました。

 爪からは出血し、シッポの毛は一部抜け落ちていて、体からは悪臭が漂っていました。
明らかにケンカ負けしたのは確かです。
     
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 きっと母ちゃんは、(どんぐりの母親)おいらを抱きしめながら
『アカいっぱいお食べ、これはコロの分に取って置いたイワシの煮つけだけど、
 コロには後で同じように煮て上げるから、あんたが先に食べてもいいよ』ってな(うふッ)
      
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 でも、喜び勇んで帰ったアカですが、わが家に近づくにつれ
まったく想像してない状況を目にする事になります。 
 
 ※大変申し訳ございません。
まだ体調が万全でない為、続きは後日投稿させて頂きます。  


       

それぞれの役割

2023年05月18日 | 日記
 当時、田舎では犬やネコを飼っている農家が多くありました。
どんぐりの実家でも数匹のネコと一匹の犬、そしてニワトリを飼っていました。
 それぞれに、きちんとした役割が有り、犬は番犬として、ネコはネズミ捕りのお仕事を、
そしてニワトリは家族の栄養源となる卵を毎日せっせと生んでおりました。

 今回は、当時、実家で飼っていた飼い犬(コロ)の事について少し書いていきたいと思います。
コロの家は、玄関の横に別宅(通称犬小屋)として建てられており、入り口には『コロ』と
明記された表札が取り付けられていました。
 冬になれば防寒用として、家族の匂いがタップリ染みついた古毛布を何枚も入れてもらい、
嬉しそうに、フガフガ言いながら古毛布に鼻を押しつけていました。
 夏は、やぶ蚊が多く出る為、庭先に缶入りの蚊取り線香を焚いてもらい、煙が立ち込めても
気にするでもなく、夜風にあたりながら涼しそうに外で寝ていました。
とは言っても、そこは番犬、一度、物音の気配を感じると、夜中だろうがなんだろうが
迫力ある声で侵入者を威嚇し家族に異変を知らせていました。
 時折、家族からは『うるさいよ!!』っと怒鳴られても、めげるでもなく、いじけるでもなく、
ただひたすら番犬としての忠義を貫いておりました。
 昔の犬は、ペットと言う感覚はなく、あくまでも家を守る番犬として飼われていたと思います。

 その後も、番犬として何代も続いておりましたが、どんぐりが実家を離れた頃には
ペットして家の中で大切に飼われるようになり、食事も缶詰やドックフードに変わっていきました。
 コロの時代は、家族の残り物に味噌汁をかけただけの粗末なご飯でしたが、喜んで食べていました。
その分、色々な病気にかかる割合も多かったと思います。
 昔と違い、現代はペット用のご飯も多く販売されており、また犬猫病院が増えたことで、
病気の早期発見で健康寿命も長くなりました。
 それに伴い寿命が長くなった分、痴ほうと言う病気にもなりやすくなった気がします。
                                               
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  次回は、同じように実家で飼われていたネコについて書いてみたいと思います。


ベストショット撮らせてね。

2023年05月11日 | 日記
 母ちゃん、これからブログネタには心配するな。
 今度は、おれが良い写真撮ってやるから期待して待ってろ。
 取りあえず、ハトなんかどうだ?
 ハトは、他の鳥と違ってあんまり人間怖がらないからな、
 逆に、何か貰えるんじゃないかと期待に胸膨らませながら近寄ってくるし。

 (ハトは、もともと胸膨らんでるし、鳩胸と言う言葉はここからきてると思うけど・・・)
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 【そして、結果は・・】

 本当は全体を撮ろうと思ってたのに、ハトの方からどんどん近づいて来ちゃってさ・・・
あの目で、じーっと見つめられてごらんよ。
 つい『いい子だね~可愛いよ』って言っちゃたよ。
 
(まるで岩合光昭さんの世界みたい・・・)

(ハトにして見れば、『可愛い子でなくてもいいからさァ、
 何か食べるものちょうだいよ』って言ってるかも知れません。)

(そして、見せられた画像がこちら・・・デカッ!)


 
 近くには、地域のボランティアさん達がお世話をしている、地域ネコちゃんの姿が。

 お顏のあちらこちらに傷が有るようで、きっとこの子はオスなのでしょう。
 縄張りのパトロールをする度、衝突が起きるのかも知れませんね。
でも、地域の皆さんからは、とても大切にされてるようでツヤツヤとしたきれいな毛並をしてます。
 ネコちゃんにも、優しく言葉をかけてみたようですが、毎日ご飯をくれる人と、
ただの通りすがりの見知らぬおっさんでは、ネコちゃんの対応も違って当然。
 『一見さんお断りです』と言わんばかりにシッカリと目を閉じたまま毅然としていたようです。

 この後、お世話する方の姿が見えると、この風貌からは想像がつかないくらいの
とても可愛いお声でニャ~ゴニャ~ゴいいながら、その方の足元に絡みついて甘えていたそうです。
 
 母ちゃん、おれ、今度行く時にはネコちゃんに直接、煮干し一掴み持っていくよ。
一応袖の下を渡さないとな。

(これではまるで、悪徳商人と悪代官のような世界ではないかと思う。
 果たして煮干し一掴みでネコちゃんが納得するかどうか、高級ネコ缶など要求されたら
 写真一枚撮らせてもらう度、父ちゃんの毎晩のビールが一本づつ減る事になる。)
 
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 (今回は、父ちゃんが、だいぶ前に撮ったハトとネコちゃんの写真を載せました。
 いままで体調不良の為、中々ブログ更新ができず、そのままになっておりましたが
 今回やっとアップすることが出来ました)

 初めてとは思えないほど綺麗に撮れてると思います。

 この他にも、まだ在庫が少し残っておりますので、
 少しづつアップしていきたいと思います。
 これからは、夫婦二人三脚で、父ちゃん頼みますよ。


カメさん歩行でゆっくりと・・・

2023年05月09日 | 日記










だけど大きくなっても~♪ クマはクマ~♪ 残念!!


おいらカラスのままでいいや~い!!
竹より残飯のほうが大好きだもん。
どお?針金ハンガーいいだろう?おいらのコレクション!!


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久しくご無沙汰しております。
ここ数年、体調が思わしくなくしばらくブログから遠ざかっておりました。
お陰様で今は、お薬の効果もあり少しづつですが、良い方向に向かっております。
また、長い休止状態にもかかわらず、どんぐりのブログを気にかけて頂きまして
本当にありがとうございます。
どんぐりにとりまして何よりも励みになっております。
まだまだ、カメさん歩行になりますが、
皆さまのブログを拝見させて頂けるのが一番の楽しみになっております。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。