Ｊ１優勝争い カギを握るのはアルビ 【Ｊ特】

柏首位、史上初！昇格１年目Ｖへあと５戦(サンケイスポーツ) - goo ニュース

残留争いも白熱しているＪ１ですが、それ以上に今年は優勝争いが白熱しています。
昨年Ｊ２で優勝を果たした柏が首位に浮上。世界でもおそらく稀であろう、２部制覇とトップリーグ制覇という「変則２連覇」の可能性が出てきました。

現時点では柏が勝ち点59、２位ガンバとの勝ち点差は２。そしてガンバに大勝し、蘇った名古屋が勝ち点３差で追う展開になっています。
柏、ガンバ、名古屋の直接対決はもう消化しており、現時点では柏が有利でしょうが、柏が△または●で順位が変動しますから、柏が一歩抜け出したとは言えない状況です。
しかも得失点差で名古屋が＋23、ガンバが＋18、柏が＋14と、得失点差では名古屋が優位に立っています。（名古屋がガンバに４－１で勝ったのは大きな意味があるんです）名古屋が○の場合、柏●、ガンバが△または●で首位に浮上することになりますから、勝ち点差３はあってないようなものかもしれませんね。

この３チームの優勝争いは最終節までもつれ込みそうな気がしますが、優勝争いのカギを握るのはアルビだと言っても差し支えありません。
アルビの今後の対戦相手は福岡→柏→ガンバ→甲府→名古屋と、優勝または残留争いの当事者との対戦しかありませんから、相当厳しい展開ではあります
９月の状況では「もはや万事休すか…」と絶望視していました。しかしナビスコ清水戦から別のチームに生まれ変わったアルビは「鬼門」等々力でも勝利を収め、勢いに乗りつつあります。
特にヨンチョルが調子を取り戻し、ミシェウとのコンビに磨きがかかってきたブルーノが量産体制に入ってきたのは残留争いを勝ち抜くには心強いことです。
高徳のケガに加えて、五輪代表が五輪予選でガンバ戦と甲府戦に出場できない可能性が濃厚で、菊地も福岡戦は出場停止（１試合で済めばよいのですが）と、不確定要素が満載で相当の「爆弾」を抱えた状況で油断とできませんが、６月や９月に経験したどん底と比べればはるかにマシです。

ガンバと名古屋はビッグスワンで名古屋と対戦しますが、特に名古屋にとってみればビッグスワンで戦うのはマイナスなイメージしかないのではないでしょうか？
というのはリーグ戦で名古屋はビッグスワン未勝利。ナビスコ杯でも2004年に１勝を挙げた以降勝ち星を挙げていません。名古屋とすれば最後の最後に「鬼門」が控えているのは不気味ではないでしょうか？
ガンバは好調な仙台とようやく本領を発揮しつつある鹿島を残しているのがマイナス材料だと思われます。しかも軸の遠藤のコンディションは万全と言えないのが不安材料ですし、このチームはここ一番の弱さを覗かせることがあるので（一昨日もそうでしたが）、名古屋よりもちょっと厳しい気がします。
柏は広島、アルビ、清水、セレッソと中・下位との対戦ですから恵まれている感はあります。但し最終節に残しているのがアウェー浦和戦。「腐っても鯛」じゃありませんが、あのスタジアムは独特で、もし残留争いがもつれた場合は異様な状況にあるのは必至です。最終節まで優勝争いがもつれた場合にはこの環境が結果に大きく左右する可能性は十分ありえます。

優勝を争うチームにとっては残留争いを繰り広げているアルビは勝ち点３を計算できる相手でしょうから、アルビに負けることは優勝争いからの後退もしくは脱落を意味します。
残留争いと優勝争いが直接リンクする残り５試合は相当シビれる展開になりそうですが、優勝争いはアルビから勝ち点３を取り逃がしたチームは厳しいと思いますね。