11月3日 海をてくてく

　4時起床。日本海も和歌山も波1.5mの予報。風は北。和歌山やや北風強くとあるが、風裏の○○岬に決定。ミニボート釣りの方々も同じ考えの人が多かった。自分だけは8時出航の重役出勤。

今年は和歌山でまともに結果が出ていないので、対象魚でなく海へのリベンジである。でも、お土産のアオリとガシラ以外の、攻めのターゲットが未定。

遊猟船ではヨコワ50cmほどがイサキ釣りの合間にオキアミのカゴ釣りで1匹ほど混じるらしいが、ズラッと並ぶアンカリングの船団の前はアンカーロープ、後ろは仕掛けとコマセなので、へたに近づくとトラブルを起こしにいくようなもの。魚探は故障。ウントモスントモ。
　船団と岸の間を漁船がトローリングで通過。自分の速度より少し速い程度なので、自分も自信を持ってマネするが、漁船ともども釣れない。
汗をかいて体が冷えない程度にやめて、船団の動きを観察できる距離で、キラキラとエギングを試す。数分ごとに、突風。スパンカーがドタバタ暴れて根元の鋼材が曲がり情けない姿に。潮が動かず、生体反応ゼロ。最終お土産兵器、サバのグリグリガチャンもウントモスントモ。船上も動きが乏しい。

昼過ぎ、潮が動き出す。パラアンカーを使っても風と潮が同じ方向なので、見る見る景色が動く。岸近くは数m単位の大岩が連続するので、動いては釣りにならない。パラアンカーをやめて、漕ぎながらラダー操作し、糸の角度を調整する。
帰路は逆潮、逆風なので、時折トローリング次いでに遡り、港までの距離と移動のペースを確認。冒険するつもりがないのに冒険になってしまうのはマズイ。
サバのグリグリガチャンに突然、生命反応。ガシラがポンポン釣れて9匹。唐揚げパーティー確保。なるほど。日本海と違って、魚の喰いに潮によるメリハリがクッキリあるわけですね。昨年もその経験をしているのに、もう忘れている。

海ガメ発見!　デジカメonして接近するも、警戒したのか20m向こうで潜ってしまい浮いてこない。チャンスを逃がしちまった。ダイバーが近寄っても逃げないのは外国のカメか?

そのうち、ナブラ発生。ベイトは10cmほどか。シイラタックルにプレスベイトでエッチラ漕いで追いかける。移動が早い。空中に橋を架けたみたいに、列になってジャンプするあのベイトです。塊にならない。四方八方に飛び散らかる。方向を推測してアッチに漕ぐが、ベイトの先頭がカヤックに反応してしまってソッチに方向を変える。確信のあるキャンスティングは1回だけ。でも魚の背中にゴゴゴンッとラインが触る感触のみ。もう一回は後ろから追いすがってキャスト。10m手前にボチョン・・。クーッ、悔しい。もっとチャンスをくれぃ!!

磯渡しで釣っている老夫婦が、「あないしてがんばっとんのに、おしいなぁ」と話しているのが強風に乗って聞こえる。夫婦で磯釣りを楽しむ姿が眩しい。うちは誘っても来ないのである。嫁さんのFRPカヤックもとっくの昔に私のスペアカー。F1じぁあるまいし。アウトドア家族の夢はあったが、良い季節に花粉症に悩まされる嫁さんは、インドア・スポーツに走ってしまい、ソッチに忙しい。

16時、片付け仕事が大変なミニボートが、1隻又1隻と帰路に着く。自分も慌てて続きます。港の近く、中錘エギングでアオリ1つ追加。ジギングロッドでも少々曲がって、楽しめるサイズでした。墨を出させきろうと水面に出した瞬間、2m向こうから顔面にストライク。自分と違って、チャンスをモノにするのが旨いアオリでした。