おうえんの森スタッフブログ

故郷グルメガイドを企画運営する「おうえんの森」のスタッフブログです。
海外・国内旅行とグルメ等がテーマです。

ホテルルームのアート(絵画)に思うこと

2024年03月29日 | 旅行

写真①:鳴門。

 

 宿泊ホテルを選択する時、ベッドやバス・トイレ、テレビやWi-Fi等の設備やサービス等がチェックポイントです。そんな中で最近、実際に部屋に入室して気になるのが壁に飾られている絵画です。そのホテルのコンセプトや姿勢・メッセージ的なものが感じられるのです。

 写真②はアテネで泊まった「Electra Hotel」の部屋に飾られていた写実的な絵画です。写真③カリフォルニア州フレズノで宿泊した「Holiday Inn Express & Suites」の幾何学的な模様の作品です。

写真②:アテネ。

写真③:フレズノ。


 歴史あるアテネの中心街にあるエレクトラホテルは1965年に建設され、最近改築された四つ星ホテルです。朝食ビュッフェ会場でもあるホテル最上階10階のレストランからアテネのシンボルであるアクロポリスの丘のパルテノン神殿が見えます(写真④↓参照)。夜はライトアップされたパルテノン神殿が感動的です。写真②の絵画(複製画)も、そんなアテネの古き良き時代の優雅な風情の1シーンです。

写真④:アテネ

 これとは対照的に、フレズノのホリデイ・イン・エクスプレス&スイーツは、リゾート等での観光旅行をシンプルにスマートに楽しむための三ツ星ホテルです。フレズノは大自然豊かなヨセミテ国立公園を日帰りで楽しめる玄関都市です。館内の装飾や設備に華美なものはなく、合理的で幾何学的な写真③の絵画が似合います。ロビー等にもデザインや配色のことなる幾何学模様の絵が飾られています。コスパ的にも良いのでしょう。

 最近思うのですが、アート作品の価値・評価とは何なのでしょうか。古今東西の有名な画家の作品が美術館や美術展で話題になりますが、それはそれとして、画家名とか金額とか評論とかとは関係なく、その場その時において心が和む作品がありますよね。アテネとフレズノの対照的な表現方法の絵画も、もし逆だったら違和感を与えるだろうと思います。

 筆者は2022年3月に徳島県鳴門市にある大塚国際美術館を訪問しました。1998年に開館し、絵画を陶器の板で原寸大に再現するという特殊技術を用いて制作され、写真①のモナリザをはじめ⑤⑥のような世界26か国の有名美術館が所蔵する1,000余点の作品が写真撮影可として展示されています。日本が誇るその技術は感動的で、その迫力に圧倒される美術館です。

写真⑤:鳴門。

写真⑥:鳴門。

 でも、もし自分が宿泊するホテルの部屋に、そうした名画のポスターのような複製画が飾られていたらどう感じますか。違和感どころか、そのホテルの心遣いにがっかりしませんか。そのホテルの立地する地元や自らの特徴・コンセプトを感じされる絵画やアート作品を飾ってほしいと思います。

 総じて、最近は、旅行で泊まるホテルの部屋に飾られている絵画が気になっています。

以上

 

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アテネの思い出

2024年03月26日 | 旅行

・写真①↑:夜にライトアップされるパルテノン神殿。

 

 現在人口約65万人のアテネは、EUとNATOに加盟している人口約1,100万人のギリシャ共和国の首都です。紀元前の古代から芸術、学問、哲学の中心として西洋文明や民主主義、そしてオリンピックの発祥の地としても知られています。ギリシャは国民の9割がギリシャ正教徒です。

 筆者は2024年2月にアテネを訪問し、政治的中心地のシンタグマ広場近くに宿泊しました。ホテルのレストランがある10階最上階から、アテネのシンボルであるパルテノン神殿が見えます。ギリシャ神話の女神アテーナーを祀る神殿として紀元前5世紀に建設され、古代ギリシャの栄光と繁栄から現在に至る破壊と再建・修復の歴史を伝えるパルテノン神殿です。現在も大規模な修復が続いています。

・写真②↑:宿泊ホテルから食事をしながら、贅沢にもパルテノン神殿が見えます。

・写真③④↑:近くで見ると壮大な神殿。大規模な修復が進んでいます。 

 その神殿が建つアクロポリスの丘からアテネの大都市圏(人口約300万人)や周囲の山々、エーゲ海に続く湾岸エリアを一望できます。

・写真⑤↑:アクロポリスの丘から内陸方向を臨む。

・写真⑥↑:アクロポリスの丘から海が見えます。

 今回はパルテノン神殿と新アクロポリス博物館とその周辺の新旧市街地を中心に街歩きしました。さすが西洋文明の聖地だけに、欧州各国はもちろん世界中からの観光客と出会います。このブログでは、観光スポットの紹介というよりは、個人的に印象に残ったこといくつかをお伝えします。

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◆写真⑦↓:神殿や彫像等は白のイメージですが、実は、当時カラフルに装飾されていました。

◆写真⑧⑨↓:女性の彫像は服を着ていますが、男性像はほとんどが裸です(館内の彫像は撮影禁止のものが多い)。ギリシャ神話の神々に由来し、また兵役のあった男性は肉体的な美しさや優秀性が賞賛されていた。

◆写真⑩↓:石の遺跡建造物は柱や壁は残っているが屋根がありません。パルテノン神殿も屋根は木で作られていたため長い年月を経て残っていません。写真はパルテノン神殿の屋根のミニチュア模型です。

◆写真⑪⑫↓:市内中心街は様々な店舗が道の両脇に並びます。スタバもマックもありますが、そんな中で目に付いたのが数多いスイーツのお店です。ギリシャ人は甘党の方が多いのでしょうか、それとも観光客向けでしょうか。道沿い1ブロックに1店はある感じです。

◆写真⑬⑭↓:アテネの中心街から車・バスやトラム等で30分も走ると、湾岸沿いに開発が進む高級リゾートエリアが広がります。海水浴場もありました。

 最後に、総合評価としてアテネは温暖で観光には素晴らしい聖地です。ぜひ機会を作って訪れてみてください。おススメします。

以上

 

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ビッグマックセットは米国で2,012円でした

2024年03月25日 | 旅行

写真①↑:ワシントンDCのビッグマックセット。

 

 ものは試しで、2024年2月に米国旅行をした際に、首都ワシントンDCのマクドナルドでビッグマックセット(写真①参照)を購入しました。カード払いにしましたので、後日、価格は2,012円($13.08×153.8円)でした。東京ではセットで1,000円もしないのに、米国の物価高と日本の円安を実感した次第です。

 英国「エコノミスト」誌が考案したという「ビッグマック指数」が有名です。商品的にほぼ世界共通のビッグマックが、国や地域によって、原材料費や賃金、消費税等の違いを反映して販売価格に差があります。そのことから、各国間の購買力の比較や為替レートの判断に参考になるとされるものです。

 とにもかくにも、最近海外旅行に行かれた方々から日本で千円のラーメンが米国では2千円という話はよく聞きます。今回のビッグマックの価格差も、改めて米国の物価高と日本の円安の現状を示しています。観光旅行で訪日する外国人は、今の日本の驚くほどのモノの安さを楽しんでいるのでしょう。

 

写真②↑:リンカーン記念堂からナショナルモールに建つワシントンモニュメントを見る。

写真③↑:リンカーン記念堂の内部です。

以上

 

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アフリカひとり旅の思い出 エチオピア・アディスアベバ編

2024年03月22日 | 旅行

・写真①↑:エントト自然公園展望台付近の「ETHIOPIA」のモニュメント。「T」の字に人が入って完成です。TOKYO等いろいろな都市で利用できるアイデアです!

 

 2024年2月に世界一周旅行の中で、アフリカのケニアとエチオピアを訪問しました。エチオピアの首都アディスアベバには、ケニアの首都ナイロビからエチオピア航空で入国しました。まず初めに驚いたことです。その機内の女性CAや、宿泊ホテルの受付嬢(写真②参照)や従業員、空港スタッフ(写真③参照)、現地観光ガイド(写真⑩参照)や市内街中を歩いて見かける多くの現地の方々が、明らかに隣接しているケニアとは違う人種のように思えたのです。簡単に言うと、黒人は黒人なのですが、その黒色がケニアの黒人より薄く、目鼻立ちもちょっと違う感じなのです。

・写真②↑:宿泊ホテルの受付嬢。

・写真③↑:アディスアベバ空港のエチオピア航空のカウンターの女性スタッフ。

・写真④↑:ナイロビの宿泊ホテルの女性シェフ、写真②③のアディスアベバの女性と比較してください。

・写真⑤↑:ナイロビで撮影したマサイ族の方々、肌の色がステレオタイプの黒人らしい濃さです。

 今回はベルトラ(Veltra)手配の若い現地ガイドさん(写真⑩参照)に市内観光を案内してもらいましたので、そのことを質問しました。彼曰く、エチオピアは歴史的にアラビア半島から渡ってきたイスラム教徒等が多く住みつき、混血も含めて顔立ちや肌の色が中東の人に近い人が多いというのです。調べてみると、エチオピアはナイジェリアに次ぎアフリカで2位の人口大国で、日本とほぼ同じ約1億2千万人です。直近のエチオピアの宗教別人口構成は約63%がキリスト教徒ですが、約34%がイスラム教徒、その他が約3%で、対立することなく共存して暮らしているとのことです。

 アフリカでも地中海に面したエジプトやモロッコ等の国々はイスラム圏とは知っていましたが、それ以南でもイスラム教の影響が無視できないとは勉強になりました。なお、エチオピアの南に隣接する赤道直下のケニアは8割強がキリスト教徒で、イスラム教徒は約11%です。恥ずかしながら、改めて、アフリカの国々にすむ黒人の方々の歴史的・民族的・宗教的・文化的・容姿的等の多様性を理解しました。

 

◆主な観光スポット◆
アディスアベバは標高が約2,300メートルの高原に位置しているため、気候は年間を通じて温暖で、最も暑い5月でも最高気温は約25℃程度と過ごしやすいとのこと。

◆エントト自然公園
標高約3,200mのエントト山に作られた自然保護の公園で、展望台からアディスアベバ市街を一望できます。カフェやレストラン、スパ等に加えて歴史的な宮殿や教会があり、美しい景観と歴史的な背景が楽しめます。但し、標高ゆえにコートが必要なくらい寒かったです。

・写真⑥↑:エントト自然公園展望台から緑豊かなアディスアベバ市街を一望できます。

・写真⑦↑:宿泊ホテルの窓から市街を撮影。街中を歩くと新築や改修中のビルが多く目立ちます。

◆エチオピア国立博物館
現地ガイドさんは館内でエチオピアの歴史を紹介してくれましたが、19世紀終わりにイタリアからの侵略戦争に勝利し、独立を維持したことを誇らしげに語ってくれました。エチオピアは、リベリアと並び、アフリカ大陸で欧州列強の植民地とならなかった国です。筆者が館内の展示物で最も注目したのは、1974年にエチオピアで発掘された300万年以上前の「ルーシー」の骨(レプリカ)です。人類共通の祖先として、二足歩行を示す化石人骨です。

・写真⑧↑:国立にしては古くて規模が小さいのですが、貴重な資料が所蔵・展示されています。

・写真⑨↑:エチオピアで発掘された「ルーシー」の骨のレプリカです。

・写真⑩↑:直立して二足歩行した「ルーシー」の実物大の模型。身長1.1m、体重約29kgと推定されています。現地ガイドさんとツーショットです。

◆聖ギオルギス教会
平日の午前中でしたが、敬虔な中高年のキリスト教徒がお祈りに訪れていました。貧富の差が激しいのでしょう。街中を歩いていても学校にも行かずにお金をねだる子供たちをたくさん見かける一方で、高い塀に囲まれた豪邸がたくさんあります。そうした様々な市民の心のよりどころがキリスト教会なのでしょう。

・写真⑪↑:教会の外観。四方を道路に囲まれた市街の緑豊か公園の中にあります。

・写真⑫↑:教会の内部。一般の観光客でも入場ができます。

◆マルカート市場
東アフリカで一番の規模を誇る広大な大市場。伝統的な布地や衣料品、民芸品から食品や生活用品、家電や情報機器等ありとあらゆるモノが販売されています。しかも新品だけでなく中古品やリサイクル商品のお店まで多種多彩にあります。エチオピアの人々の市民生活や文化が肌で感じられ、とても楽しい場所です。但し、治安が万全とは言えず且つあまりの広さに時間短縮のため、今回筆者は現地ガイドさんの車で市場内を見て回りました。

・写真⑬↑:広大なマーケットは買い物客が絶えません。

・写真⑭↑:廃品回収された様々なモノまで大量に販売されています。

◆アフリカ連合(African Union、略称はAU)
AUは、近年人口増加とともに発展が著しいアフリカ大陸の55カ国・地域で2002年に正式に設立されました。グローバル世界を見据え、域内の経済成長や貧困脱却等の目標を掲げ、本部がアディスアベバに置かれています。欧州連合(EU)をモデルにして、加盟国で構成するアフリカ議会や中央銀行等があります。

・写真⑮↑:敷地内のビル等は、写真でみるより実際は壮大で力強い印象を与えます。厳重に警備され敷地内には入れませんが、若い現地ガイドさんがアフリカの未来を語る熱い口調に夢と希望を感じました。頑張れ!アフリカ。

以上

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アフリカひとり旅の思い出 ケニア・ナイロビ編

2024年03月19日 | 旅行

 2024年2月16日~22日の日程で、筆者はアフリカのケニアの首都ナイロビとエチオピアの首都アディスアベバを旅行しました。このブログでは、ナイロビ訪問の思い出をつづります。


 ナイロビはイギリスから1963年に独立したケニア共和国(人口約5千万人)の首都で、都心・郊外を含む首都圏地域の人口は439万人(2019年)です。赤道に近い位置にありながら標高約1600メートルの高地にあり、年間を通じて温暖な気候で緑も豊かで住みやすいです。筆者が訪れた2月の平均最高気温は27℃、平均最低気温は15℃です。最も涼しい7月の平均最高気温は22℃、平均最低気温は12℃ということです。今回はベルトラ(Veltra)の現地ガイドさんによるナイロビ市内観光の個人ツアーを利用しました。

写真①↑:個性的なデザインの高層ビルが立ち並び、発展を続けるナイロビ中心街を臨む。

写真②↑:新興国ナイロビの都心は新築や改修中のビルが立ち並びます。ダウンタウンは人通りも多く、また車社会の浸透が印象的です。現地ガイドさん曰く、都心の官庁街や周辺は対テロ対策でセキュリティが厳しく、むやみに写真等を撮っていると警察官に呼び止められるそうです。そのため写真撮影等を控えました。

 

◆観光スポット◆

◆カレン・ブリクセン博物館:1985年公開のメリル・ストリープとロバート・レッドフォード主演の映画「愛と哀しみの果て」はアカデミー賞作品賞を受賞しています。この映画の原作「アフリカの日々」(1937年出版)を書いたデンマーク出身の女流作家、カレン・ブリクセンの家とコーヒー農園の跡地が博物館として当時の調度品や農機具、本や絵画等がそのままの形で保存されています。(残念ながら館内は撮影禁止でした。)少数の白人資産家が多数の現地黒人を使用して農園等を経営していたのどかな植民地時代が想像されます。同時に、アフリカから連れ出され売買された黒人奴隷が、過酷な労働を強いられた南北アメリカ大陸の歴史との対比が目に浮かびました。

写真③↑:カレン・ブリクセンの家。博物館として当時のままで残されています。

写真④↑:博物館の周辺敷地にはコーヒー農園で使用していた当時の農機具等が置かれています。

◆ジラフ・センター
ナイロビ郊外にある絶滅危惧種のキリン(英語でGiraffa ジラフ)の保護と繁殖を目的とした国立の施設です。世界からの観光客は、目の前のキリンに直接餌を与えることができるので人気です。筆者も餌を与えましたが、舌の感触より、口の周りのひげというか体毛というかの感触が体感でした。なお、下にこぼれた餌をイノシシが食べていました。

写真⑤↑:観光客がキリンに餌をあげられます。入場料は有料ですが、餌代は無料です。

写真⑥↑:ジラフ・センターで見られるキリンは3種です。体の模様が違います。

写真⑦↑:車が移動の主たる手段ですが、郊外の道路はまだまだ整備状態が万全ではありません。

◆マサイ族
直立してのジャンプが印象的なマサイ族の人口は、推定で20~30万人程度とされています。伝統的には遊牧民でしたが、国立公園や自然保護区の設立、都市化や教育の普及等により遊牧が難しくなり、多くが都市部に移住して観光ガイド等観光業や密猟監視員、お土産店員等として生活しています。昔ながらの遊牧生活をしているマサイ族は極めて少ないそうです。何となく、日本のアイヌ民族を思い浮かべてしまいました。

写真⑧↑:陽気なマサイ族の人たち。郊外のお土産店の入口で呼び込みをしていました。

写真⑨↑:郊外のマサイ族のお土産店の中は様々な木彫りや織物、絵画等でいっぱいです。筆者はジラフ・センター訪問記念にキリンの木彫りを購入しました。値札は無く、価格は交渉次第です。値切ったら、その代わりにボールペンをくれといわれ日本の100円ショップで購入したものを差し上げました。彼らにとって、日本のボールペンは貴重品なんだろうと察した次第です。

写真⑩⑪↑:ナイロビの都心で開催されていた100程度のテント店が集まる通称マサイ・マーケットでは、観光客や市民向けに様々な民芸品や商品が販売されていました。改めて、カラフルで陽気なアフリカ文化を感じました。

以上

 

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