おうえんの森スタッフブログ

故郷グルメガイドを企画運営する「おうえんの森」のスタッフブログです。
海外・国内旅行とグルメ等がテーマです。

木更津キャッツアイの聖地でランチ

2023年08月29日 | グルメ

 2002年(平成14年)1月~3月にTBS系列金曜22時台に放送された「木更津キャッツアイ」を覚えていますか。千葉県木更津市の草野球チーム「キャッツ」を舞台に、宮藤官九郎の脚本で展開されたコメディタッチの青春ドラマです。人気の勢いで映画化もされています。主演は若き日の岡田准一 (当時「V6」) 、加えて櫻井翔 (当時「嵐」)や佐藤隆太、薬師丸ひろ子、中村獅童ら今では皆トップクラスの俳優陣が共演し、ドラマのほぼ全編が木更津で撮影されていましたから、21年後の現在、聖地となった木更津を訪問しても街のいたるところでそのシーンを思い出すことが出来ます。

 今、「木更津」と言えば連想するものは、東京湾アクアライン(1997年開通。ドラマにもたびたび登場)と潮干狩りの海岸でしょうか。最近は三井アウトレットパーク木更津(2012年オープン)や映画館を併設しているイオンモール木更津(2014年オープン)、コストコ木更津店(2020年開店。コストコの本社ビルが隣接)等、数千台規模の駐車場を持つ大型商業施設が人気です。あるいは1997年結成され、まだまだ元気なヤンクロックバンドの氣志團(木更津キャッツアイにも出演)でしょうか。

 アクアラインの開通以降東京・横浜・川崎とのアクセスが格段に良くなり、木更津は上記の大型商業施設の集客力も加わり発展し、人口も増加してきました。しかしながら、木更津キャッツアイが撮影された聖地、昔ながらのJR木更津駅周辺にある商店街や港湾沿いは、消費者・生活者の流れが変わり、逆に衰退しているのが残念です。

 筆者は所用で毎年数回、アクアラインを利用して木更津を訪問し、その変遷を目の当たりにしています。

①宝家(たからや)

 今年2023年も8月に訪れ、木更津駅から港に向けてまっすぐの冨士見通りを徒歩3分にある創業明治30年(1897年)という老舗「宝家」(写真①)でランチをしました。名物のあさり御前(税込2,200円。写真②)をいただきました。あさりご飯はお代わり自由で、木更津の自然を活かした新鮮な魚介類や山の幸(写真③)が今も昔と変わらず美味しいです。「山海の宝を旬で食す家」だから宝家というそうです。しかし、その昔は予約を取るのが難しかったのに、今はいつでも楽に入れます。(但し、定休日や営業時間の短縮もあり電話で確認した方が無難です)。

②あさり御前

③山海の「宝」

 これからも木更津訪問の際には、時間が許せば時折訪れようと思います。以上

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立山黒部アルペンルート

2023年08月25日 | 旅行

①黒部ダム周辺

 8月下旬だというのに、今年の猛暑はいつまで続くのでしょうか!?
 さて、筆者は2022年8月22日に「立山黒部アルペンルート」を旅行しました。素敵な夏旅行でしたので読者の皆様におススメします。

 おススメの主な理由は3つです。
 理由①立山黒部アルペンルートは、標高3,000m級の山々が連なる中部山岳国立公園内を通ります。標高差が約2,000mもあるアップダウンの大自然の中でその空気の美味しさと雄大な景色に圧倒され、その涼しさは都会の猛暑を完全に忘れます。立山の白く輝く氷河も目にします(写真②③の白い部分)。大自然に包まれると自分自身がその一部になったようで、心が安らぎます。夏の避暑地は多々ありますが、大自然を楽しむ観光という観点ではトップクラスだと思います。

②立山連峰

③楽しむ人々

④黒部湖

 理由②旅行の楽しみの一つが移動の交通機関です。筆者は長野県大町市の「扇沢駅」から富山県立山町の立山駅までのルートに沿って、6つの乗り物を乗り継ぎました。①関電トンネル電気バス~(黒部ダムを徒歩で渡る。写真③)~②黒部ケーブルカー~③立山ロープウエイ~④立山トンネルトロリーバス~⑤立山高原バス~⑥立山ケーブルカーと、途中で観光や休憩をしなければ乗車時間は乗継時間を含めても約2時間です。6つの乗車賃合計は、正規料金ですと大人一人1万円以上になりますが、団体ツアーや様々な割引を利用すればお得になります。なお黒部湖(写真④)では⑦遊覧船ガルベも楽しめます。

⑤天狗平山荘

 理由③何といっても黒部ダムです。「くろよん」の名称で知られるダムは、黒部川に建設された水力発電専用で1963年(昭和38年)に完成しています。その難工事は毎日新聞の連載小説となり、石原裕次郎主演の大ヒット映画「黒部の太陽」(1968年公開)で知れ渡りました。現地にダム建設の歴史をパネルや映像で楽しめる施設があり、映画のトンネルセットのレプリカが展示されています。そして何はともかく、そのダムの上を歩くのです。ダムの醍醐味である観光放水(写真⑥)は実施期間と時間の確認が必要ですので、黒部ダム公式サイトhttps://www.kurobe-dam.com/ (上記②の交通アクセスや周辺観光情報も満載)や旅行会社等のサイトでご覧ください。

⑥ダム観光放水

 立山黒部アルペンルートは、長野県側からでも富山県側からでも日帰りツアーで楽しめます。筆者は東京からでしたので、長野県大町市の大町温泉郷に一泊し、翌日朝から立山黒部アルペンルートを観光し、その日は富山県富山市内のホテルに一泊しました。アルペンルートの途中にも、天狗平山荘(写真⑤)のような宿泊施設も複数ありますが、予約するのは大変難しいとのことです。以上

 

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エジプトとメキシコの考古学博物館

2023年08月22日 | 旅行

①スフィンクス

 2023年2月にカイロにある「エジプト考古学博物館」を、3月にメキシコシティにある「メキシコ人類考古学博物館」を訪問しました。

 エジプト考古学博物館は、ピラミッド等で知られる古代エジプト文明のさまざまな時代の王の墓等から発掘された美術品や宝飾品、日用品、宗教的な遺物等が所狭しと展示されています。ミイラも多数あります。日本人にも最も有名なのは「ツタンカーメンの黄金のマスク」と思いますが、その実物を数十センチの距離で見ることができました。但し、筆者が訪問した時は全館で写真撮影がOKなのに、黄金のマスクが展示されている部屋だけは撮影禁止でした(写真④)。

②考古学博物館

③考古学博物館内部

④ツタンカーメン

 メキシコ人類考古学博物館は、ホモ・サピエンスがアフリカを出発しメキシコに到達した先史時代から現代までに至る人類の歴史がテーマとなっています。特にメキシコの古代文明であるマヤ、アステカ、オルメカ等、さまざまな文化の彫刻や壁画、工芸品、装飾品、日用品等が、繫栄して滅亡していった時代順に展示されています。最も貴重な展示物は、アステカ文明の太陽の石である「カレンダー・ストーン」(写真⑦)と言われています。この石は、アステカの日付体系と宇宙観を表現し、メキシコの先史時代の高度な文化と科学の象徴です。

⑤古代遺跡の位置

⑥博物館内部

⑦太陽の石

 筆者はその昔に、ロンドンの大英博物館やパリのルーブル美術館を訪問したことがあります。ヨーロッパの列強が世界中に植民地を開拓・統治した時代を含めて、世界各地から収集された膨大な数の美術品はもちろん、他にも考古学的・歴史的に貴重な彫刻や工芸品、宝飾品、遺物等が展示されていました。それを見て日本にある博物館・美術館の比ではなく、素直に「すごい」と圧倒されたのを覚えています。

 今回、エジプトやメキシコの国立博物館を訪問して、それぞれが自分の国・民族の歴史と文化・伝統に誇りを持ち、それらを現代のそして未来の子孫に伝えていこうという強い意志を感じました。これも素直に「すごい」と思う。

 一方で大英博物館やルーブル美術館があり、その一方でエジプト考古学博物館やメキシコ人類考古学博物館があります。今、改めて博物館や美術館の意義や価値を考えています。以上

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日本アニメーションの父

2023年08月16日 | 日記

写真①ポケモン

お盆休みの中、マンガ・アニメ・ゲーム等の現代の日本文化を象徴する2つのイベントが開催されていました。

 一つは、世界50カ国から2000人を超す各国代表選手らが参加したパシフィコ横浜での「ポケモンワールドチャンピオンシップス 2023」です。みなとみらい21地区でポケモン夏祭り等のイベントや展示・展覧会等が多数実施され、首都圏10駅や東日本の新幹線5駅でスタンプラリー等の関連イベントも展開されました。市営バスもJR列車もポケモンラッピングされています。

 もう一つは、恒例の日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)102」が東京ビッグサイトで開催され、2日間で描く人・見る人・コスプレする人・ビジネスする人等の多種多様な約26万人が参加しています。

 そんなビッグイベントを横目に、筆者は7/29~10/15に帝京大学八王子キャンパスにある帝京大学総合博物館の企画展として開催されている「「日本アニメーションの父」、政岡憲三とアニメーションの現在」を観覧しました。

写真②政岡憲三展

 政岡憲三?それ誰?というレベルの知識でした。日本のアニメ産業の創始者と言えば、東映動画(現、東映アニメーション)と手塚治虫でしょう、と思っていましたから。

 この企画展は、帝京大学文学部日本文化学科の教員の研究や教育活動の成果を一般に公開するもので、政岡憲三(1898~1988)の足跡を軸にアニメーションの現在までの歴史が貴重な資料や映像で展示されています。

 政岡は1931年(昭和6年)にデビュー作が劇場公開されて以降、いち早く音声やセル画等の当時の最新技術を取り入れアニメーション制作に新たな可能性を吹き込み、その後のテレビアニメ時代を支える新人アニメーターの育成に貢献したことが評価され「アニメーションの父」と称されています。

 それはそれとして、残念ながら展示物や会場雰囲気等は場内撮影禁止のため写真で紹介できませんが、10分もあれば一覧できてしまうほどで規模的には物足りません。特に、現在までの歴史と言える部分は不十分だと思います。しかしながら、大学教員の研究成果の発表という意味合いで理解すれば、学生のみならず地域住民にも入場無料で公開していることは良いことだし、十分に学べ、楽しめる内容です。会場内でテレビアニメ「鉄腕アトム」のビデオが再生され主題歌が館内に流れ、懐かしさを感じさせてくれました。

 1928年(昭和3年)にディズニー制作のミッキーマウスの短編アニメーション「Steamboat Willie」が公開され、アニメーションの時代が開花しています。同時代に、日本でも先駆者たちが、今や世界に誇れる日本のアニメ文化・アニメ産業につながる礎を築いていたことを改めて知ることができました。そして、その一人が政岡憲三なのです。以上

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五能線の思い出

2023年08月12日 | 旅行

①車窓から日本海

 平日の10時50分に秋田を出発して青森県弘前まで、日本海に沿って走る五能線経由の観光列車リゾートしらかみ3号で行くと15時49分に到着します。距離は210.2㎞、乗車時間4時間59分、料金は全席指定の特別料金530円が加算されて4,600円の鉄道旅です。単純に移動だけを考えると、奥羽本線の特急に乗れば秋田から弘前まで最速約2時間で行け、距離は148.4㎞で、特急料金込みで4,530円です。

 いかにも地方のローカル線らしい単線で無人駅が多い五能線を走る「リゾートしらかみ」は、観光列車に相応しくゆったりした座席で大きな窓から日本海と世界遺産・白神山地等の大自然の景色が楽しめます。絶景ポイントに近づくと車内放送の案内があり、列車の速度がダウンするので、写真やビデオの撮影も容易になります。

 加えて、途中下車できる観光スポットもあります。「能代駅」のホームにはバスケットボールのゴールがあります。停車時間中は下車してシュートチャレンジができます。広い岩棚が続く「千畳敷海岸駅」(写真②)は奇岩もあり、日本海を見渡しながら海水のにおいや味を楽しめます。

②千畳敷海岸

 更に車内で津軽三味線の生演奏があり、目前で本格的な津軽じょんから節等の民謡を力強いバチさばきで実演してくれます。

③津軽三味線

 筆者は2022年4月22日(金)にリゾートしらかみ3号に乗車し、ゆったり大自然の鉄道旅を満喫しました。しかしながら、私の思い出には追伸があります。4両編成で座席数は100以上あると思いますが、コロナ禍の影響が残る平日だったからかもしれませんが、客数は10人程度で閑古鳥が鳴いていました。少子高齢化や人口減少が止まらず経済が低迷する地方のローカル線の寂しい実態を体験したからです。大自然の景観は今も昔も変わらなくても、田舎に住む人々や、そこを訪れる観光客が減少していくのを残念に思います。

 今年2023年7月に只見線に乗って、会津若松と福島を旅行しました。シニア世代となった私も健康に留意しながら、時折ながら地方旅を続けようと思います。日本の自然と文化、食文化を楽しみに、地元で生き生きと暮らしている人々に会いに行きます。以上

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