おうえんの森スタッフブログ

故郷グルメガイドを企画運営する「おうえんの森」のスタッフブログです。
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日本アニメーションの父

2023年08月16日 | 日記

写真①ポケモン

お盆休みの中、マンガ・アニメ・ゲーム等の現代の日本文化を象徴する2つのイベントが開催されていました。

 一つは、世界50カ国から2000人を超す各国代表選手らが参加したパシフィコ横浜での「ポケモンワールドチャンピオンシップス 2023」です。みなとみらい21地区でポケモン夏祭り等のイベントや展示・展覧会等が多数実施され、首都圏10駅や東日本の新幹線5駅でスタンプラリー等の関連イベントも展開されました。市営バスもJR列車もポケモンラッピングされています。

 もう一つは、恒例の日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)102」が東京ビッグサイトで開催され、2日間で描く人・見る人・コスプレする人・ビジネスする人等の多種多様な約26万人が参加しています。

 そんなビッグイベントを横目に、筆者は7/29~10/15に帝京大学八王子キャンパスにある帝京大学総合博物館の企画展として開催されている「「日本アニメーションの父」、政岡憲三とアニメーションの現在」を観覧しました。

写真②政岡憲三展

 政岡憲三?それ誰?というレベルの知識でした。日本のアニメ産業の創始者と言えば、東映動画(現、東映アニメーション)と手塚治虫でしょう、と思っていましたから。

 この企画展は、帝京大学文学部日本文化学科の教員の研究や教育活動の成果を一般に公開するもので、政岡憲三(1898~1988)の足跡を軸にアニメーションの現在までの歴史が貴重な資料や映像で展示されています。

 政岡は1931年(昭和6年)にデビュー作が劇場公開されて以降、いち早く音声やセル画等の当時の最新技術を取り入れアニメーション制作に新たな可能性を吹き込み、その後のテレビアニメ時代を支える新人アニメーターの育成に貢献したことが評価され「アニメーションの父」と称されています。

 それはそれとして、残念ながら展示物や会場雰囲気等は場内撮影禁止のため写真で紹介できませんが、10分もあれば一覧できてしまうほどで規模的には物足りません。特に、現在までの歴史と言える部分は不十分だと思います。しかしながら、大学教員の研究成果の発表という意味合いで理解すれば、学生のみならず地域住民にも入場無料で公開していることは良いことだし、十分に学べ、楽しめる内容です。会場内でテレビアニメ「鉄腕アトム」のビデオが再生され主題歌が館内に流れ、懐かしさを感じさせてくれました。

 1928年(昭和3年)にディズニー制作のミッキーマウスの短編アニメーション「Steamboat Willie」が公開され、アニメーションの時代が開花しています。同時代に、日本でも先駆者たちが、今や世界に誇れる日本のアニメ文化・アニメ産業につながる礎を築いていたことを改めて知ることができました。そして、その一人が政岡憲三なのです。以上


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