やまぼうしハイキングの案内と記録

兵庫県南部のハイキング仲間です。中高年を中心に、毎月第4日曜日、関西地方低山の山歩きを楽しんでいます。

有馬富士ハイキング

2015-06-29 | 日記
 梅雨のシーズン真っ只中にもかかわらず少し曇り空の下10時30分、
JR新三田駅を出発。踏切を渡り176号線を横切る地点からは目指す有馬富士の
山頂が遠くに見える。3年前に同じ地点から見上げた時は歩くにはかなりの
労力が要るのではと少し不安を感じた事を思い出す。
2回目にもなるとその時の経験が生きているのか大袈裟かも知れないが挑戦する
意欲が気持ちいい高揚感となって今日がすごく楽しみな一日になりそうな予感がする。
イノシシ防御の金網で囲われた田園と里山の風景を楽しみながら約30分で福島大池に着く。
ここから見る有馬富士の山容はほぼ左右均等気味に裾野を広げており池の畔に移築された
茅葺屋根の民家と近くに咲く蕎麦の白い花と相俟って田舎景色を堪能させてくれる。
今回は左手に進路を取る。この道は山林の手入れ用の為か舗装された林道である。
有馬富士の標識を確かめ登山口迄は軽い登りが20分。
「山頂へ」の標識からきつい登りが待っている。丸太で階段状に手入れされてはいるが
我サークルのレベルでは結構、きつい登りである。ここにきて漸く足への負荷を感じ
心臓の鼓動が早くなるのを感じる。頂上近くには大きな岩場が待ち構えていて
先行グループが「もー少しよーー」って救いの一声をかけてくれる。
山頂には湿り気を含んだ風が吹き少し汗ばんでいた身体には心地よい。
木々の枝越しに三田市のニュータウンが一望できていい見晴らしだ。
頂上での記念写真を撮り他のグループに場所を譲って福島大池の菖蒲園の方向に下山を開始。
早々に大きな岩のゴロゴロした急な下りに入る。経験の浅い女性には少し危険性も感じる下りだ。
何とか全員、難所を切り抜ければ「フィトンチットの道」と表示された心地よい下り道だ。
杉木立の林道を縫うように下ること30分、そして虫尾の集落を回りこんで福島大池に着く。
昼食後、今後のサークルのあり方をしばし話し合いJR三田駅への道をたどる。
志手原の田園風景の中、目にする山野草は可憐で美しい。
「ニワデキショウ」「オカトラノオ」「スミダノハナビ」「月見草」「ナデシコ」など
草花に詳しいメンバーから教えられながらJR三田駅へ。
いつもの例会よりも体力的に少しやさしい行程だったが十分に楽しめた一日だった。


有馬富士ハイキング

6月番外編 宝塚西谷の森公園

2015-06-20 | 日記
 小雨空にもめげず、天気の回復を信じて集まった面々は6名。
宝塚駅前10時発の阪急田園バスで西谷公園前迄、約30分。
東の谷管理棟で公園案内マップをもらいいざ出発。
田植えの終わった水田にはツバメが飛び交い、オタマジャクシを狙っているのか
サギも2~3羽。田園風景を横目に歩くこと15分、西の尾根道入口に着く。
軽い負荷のかかる尾根道を歩き保余谷池から六角東屋に、この周辺は果樹園ゾーン
の様でカリン・クルミ・グミ・ザクロ・山椒などが植えられている。
昼食後、小さな湿原を目指してクマ笹の茂る小道を分け入っていくとササユリの群生だ。
笹の茂みの中でともすれば隠れるように一輪、一輪そっと咲いているその姿に何人かが
「清楚やわ」って思わず口に出していた。近頃聞きなれない言葉だけにすごく新鮮に
聞こえた。「うつむいて何を思案の百合の花」子規の句を思い出す。
湿原にはこの他にもカキランや野花菖蒲も目を楽しませてくれる。
終点を左に急坂を登れば間もなく布見ヶ岳に着く。山頂からはわずかに千刈水源地の
一部が見えるだけで展望はよくない。
湿った落ち葉に足をすくわれながら一歩一歩と注意深く下山。
展望台まで880mの標識をみてよく整備された山道を行けば思わず手で触れて見たくなる
白い花をつけた「しらいと草」などの山野草が可憐な姿で咲いている。
梅雨の湿気を十分に含んだ清涼な空気を肺いっぱいに吸い込みながら歩くこと30分
350mの展望台に着く。
展望は素晴らしく近くの山々は小雨の中緑を一段と濃くし遠くには小雨に煙って丹波・北摂の
峰々が続いている。
記念写真、小休止の後、東の谷管理棟に下山を開始。
濡れた岩場の馬の背を避けて無難に東の谷尾根道をたどる。
広葉樹林から吹き抜ける風は汗ばんだ身体には心地よく心なしか角の取れたよな柔らかさを感じつつ
下ること30分で終着点に着く。
小雨にもかかわらず決行したが適度の負荷と心地よい疲労感、そして少人数故の笑い声の絶えない
山歩きの一日だった。

宝塚到着後はご足労を願った2名のメンバーも加わりお好み焼きで一杯。
みなさんお疲れ様でした。


宝塚西谷の森公園